日本の牛乳パックには牛が少ない、寂しい、ということを以前書いたことがある(『続・これ、誰がデザインしたの?』に収録)。最近店頭で見かけた牛乳で、いいと思ったのがこれ。
タカナシ乳業の「さわやかな朝」。ばっちり牛である。並べると、手前から二番目の牛がつながって見える。デザインを手がけたのはタカナシ乳業社内、商品開発室デザイン担当の横田美和子さん。
タカナシ乳業では「小さいお子さんにも認識してもらえるよう、牛の絵を使っています」とのこと。そういえば、他社に比べるとパッケージにおける牛頻度が高い。例えば最近出た「ごちそうミルク」
あけぐちのところに牛。心憎い。
かなり堂々とした牛がインパクトある「低温殺菌牛乳」は昨年リニューアルしたそうだが
新(左) 旧(右)。あれ?どこが変わったのだろう、というと、キャッチの部分。タカナシ乳業はあまり広告など打たないため、パッケージから情報を読み込んでもらうことが重要。朱色部分のキャッチコピーを変え、より自然な状態に近いおいしさを強調した。
「低温殺菌牛乳」は91年に発売された当初のデザインを踏襲しデザイナー名は分からないとのこと。残念!
つづく!