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つかう本
ライターの渡部です。

ブックディレクターの幅允孝氏と、スープデザインの尾原史和氏
と聞くだけでも、おっ、これは何かあるな、と思わせる
『つかう本』(ポプラ社刊)。

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そう、何かある。
簡単に言えば、44冊の本を紹介した本、なのだけれど、
その下になっているのが、大阪にある千里リハビリテーション病院、
脳卒中などのリハビリのために効く本として集めたもの。

手や指を動かす、声に出す、思い出す、憶える、など
リハビリの取り組みをお手伝いする本がずらり。

本のガイドブックというと、表紙と見開きの複写を並べる、
のが普通なところを、本書では、
紹介している本の中からザクザクと図版や文字を抜き取って
改めてレイアウトし直し、クイズ形式にしたり、提案したり
新しい視点を投げかけてくれる。
(許可取りが大変だったことでしょう、編集者様)

「つかう」という観点から見れば
写真集、画集、絵本などは眺めるだけのものではなく
図鑑は調べるだけのものではなく、
伝記やエッセーは読むだけのものではなく、
道具となって、色んな方法で楽しむものとなる。

時折、手描きの線でアンダーラインが引いてあり、
本だって、ノートのように書き込みしたり、色を塗ったりしてもいいものなんだ、
(公共のものはダメですよ〜)
と気がつかせてくれる。

そう思うと、表紙のタイトル、「つかう本」の「本」だけ黄色くなくて
思わず塗り絵をしたくなる。
ものすごいつるつるした紙なので、ちょっとくらいなら、すぐ消せる、
というのは、実際やってみたから分かったんだけど。

上にちらっと書いた、制作のフルキャストは以下の通り。

監修:幅允孝、千里リハビリテーション病院
編集:浅井四葉(ポプラ社)
編集協力:佐藤俊郎
ブックデザイン:尾原史和、米谷知恵(SOUP DESIGN inc.)
イラストレーション:のりたけ

改めて言うまでもなさそうだけど、
スープデザインは、本と読者(つかう人)の
ほどよい距離感を作るのがうまいなあ。
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by dezagen | 2010-01-04 13:11 |