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宝くじ券
ライター渡部です。

ひとつ300円という商品が、
人生を大きく変える冨にもなれば、ただの紙くずにもなりうる、
不思議な存在である宝くじ。

一言で「宝くじ」と言っても現在は実に様々な種類があり、
なんと年回(平成20年度/2008年4月〜2009年3月)で824回、
販売総数にして約44億7,379万枚、
最も一般的なジャンボ宝くじだけでも約13億6,335万枚も売れているものなのだった。

さて、そのデザインはどうやって作っているのか?
宝くじの制作担当をしているのは、販売、支払い、広報などを受託している
みずほ銀行 宝くじ部(いい名前だなあ)。

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原画はコンペ形式で(時によっては一般公募もあり)
デザイナーやイラストレーターから提出されたものを
発売の約3ヶ月前に証票図柄選定会で選定。
2009年の年末ジャンボ(写真上)は
イラストレーター、徳治昭氏のイラストが選ばれた。

原画が決まると、固定のフォーマットに入れ、
むろんどんな種類の、とは教えてもらえない「特殊な紙」に印刷、
数字を文字読み取り装置でチェックした後、
封筒に入れられる、
というプロセス。

地のクリームイエローと、組・番号の文字の黒色は毎回共通。
第○○○回の数字の色は発売するブロックにより異なり、
全国区の宝くじはグリーン。
組・番号の下に敷かれた地紋は、何種類かを用意し、
その都度選んで使用している。

宝くじのデザインで一番重要なのは、番号、すなわち数字の書体だ。
「見間違えない、というのが最も大切です。
8と3、1と7など、はっきりと違いが分かるようにした文字です」
(みずほ銀行 宝くじ部)

見本の写真にあるように、
数字は全体に太字に見えるが、細いところは非常に細く、
強弱のあるラインで書かれている。
さらに、1は垂直で直線、7は斜め線、
(8がないのが残念だが)3は上の部分を直線で構成し、
小学生並の私が考える3の左側をちょっと書き足すと8に見えないか?
などという真似はできない。

この書体は、券売り場で印字するロトとナンバーズを除き、
全国の宝くじ共通で使われているもの。
昭和50年代から機械の読み取りをするため、右の定位置に印字するようになっている。

気になるのはこの書体、誰がデザインしたの?
ということなのだが、
「あまりに昔から使われているので、資料がないんです」
と残念なお答え。

日本宝くじ協会の歴史サイトを見てみると、
オリンピックの年はまだそれほど骨太な数字ではないが、
現在の形に近くなっている。
恐らく、オリンピック前に原型が出来、
昭和40年代に調整、決定されたのではないだろうか。

もし、読者の方であの数字は私が!という方、
あの人ですよ!とご存じの方がいたら
是非美術出版社までご連絡下さい!

参照サイト:
みずほ銀行の宝くじサイト www.takarakuji.mizuhobank.co.jp

日本宝くじ協会 www.jla-takarakuji.or.jp

イラストレーター徳治昭氏のサイト www.dougakan.net/
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by dezagen | 2010-01-23 04:18 | グラフィック