編集宮後です。
人形町ヴィジョンズという展示スペースで開催されている
「原字ものがたりーデジタルフォントの原型」展を
見てきました。
「原字」とは、金属活字、写植、デジタルフォントなどの
原型となる文字のことです。そのほとんどが書体デザイナーの手で
書かれているということもあまり知られていないのではないでしょうか。
この展覧会では、字游工房、カタオカデザインワークス、
イワタ、ダイナコムウェア、佐藤タイポグラフィ研究所が
制作した書体の原字が展示されています。
こちらはご存じ「ヒラギノ明朝体」の原字。
48mm角の正方形の中に文字を書き、
黒い部分は烏口と溝引きでスミ入れされています。
最近では鉛筆で下書きした字をスキャナで読み込んで
作字するため、このようなスミ入れは行っていないとのこと。
一人前に原字を書けるようになるのに10〜15年はかかるそうなので、
簡単にはできない大変な仕事です。
文字制作のプロセスを解説した小冊子も会場で販売されていますので
詳しく知りたい方はぜひご覧ください。
展示は、6月19日まで、人形町ヴィジョンズで開催されています。
http://visions.jp