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キリンビバレッジ ペットボトルの進化
ライター、渡部のほうです。宮後さんも本気出してきたので、負けられないわ(笑)!
てなわけでがっつり渋めのネタで行きます。

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コンビニやスーパーマーケットで見るペットボトルの数々。そのすべてが違う形なのではないかと思うほど、現在ペットボトル容器の形は多種多様である。私がよく目にするのは300mlから500mlが主であり、その製品に合った容量やイメージを形にする意匠的な部分だけれども、「形状のおもしろさだけじゃないんですよ」とキリンビバレッジさんに言われ、話を聞きに行ってきた。
確かに、進化していたのは形状のおもしろさだけではなかった。この10年の間に、この数年の間に、2リットル容器は軽量化し、さらに使いやすさも増したという。

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写真 歴代生茶 左から63g、42g、38g

キリンビバレッジはペットボトルを採用した当初、ボトルメーカーからボトルを購入していたが、1991年からPET容器製造事業に参入。自社で作り、注入し、搬出する、という一貫方式と変わった。

そもそもペットボトルはいつ頃作られ、使われてきたのだろう。
ざっと調べてみると、PET、すなわちポリエチレンテレフタレートを炭酸飲料の容器として開発したのは、デュポン社アメリカ人ナサニエル・ワイエス(ちなみに画家アンドリュー・ワイエスの兄であることに驚いたが、さておき)で、1973年には特許を所得した。
果たしてどの「炭酸飲料」が最初にペットボトルを入れ、商品として世に出たのかは、どうもはっきりしない。ペプシの社史では年数を明らかにしていないが、70年代(73年とも75年とも書かれている資料がある)1リットル、2リットルの大容量化に合わせ、容器はより軽量なペットボトルを採用、コカコーラの社史では明確に、1977年2リットル容器のため、ペットボトルを採用したのが最初、とある。
日本にも比較的早く登場しているが、最初に使われたのは炭酸飲料ではなく、しょうゆ。キッコーマンが1977年に初めてペットボトルをしょうゆの容器に採用した。飲料に使われなかったのは食品衛生法の壁があったからだが、1982年に食品衛生法が改正されて清涼飲料用にPETボトル使用が認められ、以後幅広く使われることになった。

こうして歴史を見てみると、ペットボトルの開発、採用は容器軽量化のためであり、特に大容量のものから先に起用されていったことが伺える。一度開発されたものを、さらにユーザーに使いやすいものへと技術研磨、開発していくのはメーカーの使命でもあり、また日本の得意とするところだろう。
キリンビバレッジは、先に書いたように、この数年で大幅な軽量化に成功している。まず、2003年に63gから42gと、約3分の2の重さのボトルを開発、飲料水に起用。2005年からは生茶の2リットル用にも使われ、そのつぶしやすさから「ペコロジーボトル」という呼び方を使い、パンダのキャラクター生茶パンダがガフガフと口で挟んでいたのは記憶に新しいところだ。

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今年はさらに進化したNEW「ペコロジーボトル」が登場。生茶では42gからさらに4g少ない38g、水用では42gから35gと軽量化ボトルを導入。それだけでなく、今回はさらに使いやすさにも着眼した。
「2003年の後、つかみやすさ、持ちやすさ、注ぎやすさ、といったユニバーサルデザインの実現が次の課題でもありました」と、キリンビバレッジロジスティクス本部技術部主任の佐藤訓一氏は言う。
「2リットルの容器で注ぐ行為はかなりの力を要します。力の弱い人でも簡単に持てるような容器を目指しました。大きな特徴としては、容器真ん中のくぼみです。ここに指を引っかけることにより、しっかりと持てる。しっかりと持ったまま、ボトルを傾け注ぐことができるわけです」

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再度、軽量化に目を向けると、昨今例えば大塚製薬のポカリスウェットや、日本コカ・コーラのい・ろ・は・す、など小型のペットボトルもかなり薄く、軽い容器が出ているが、2リットル用の場合、それよりも重い。薄くしてしまっては持ちにくくなり、ボトルが自立しにくくなる。極端な話で例えれば、軽さだけを追求するのであればビニール袋でもいいわけだが、それではぐにゃぐにゃで冷蔵庫に置いたり、持ったりと行った使い勝手に支障がでるのである。ペットボトルは単に入れ物ではなく、使う道具でもあるのだ。


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写真 底部分の周りに16個の小さなくぼみを付け、強度を増している

軽量化させつつボトルの強度を保つのは、上部に溝、底に小さなくぼみ、といった細かい設計からなっている。言われなければ気がつかないほどの細かい工夫である。また、一部商品ではキャップも刻みを工夫し空けやすいものとし、こちらでもユニバーサルデザインを強化している。こうした工夫の数々は、以下のサイトでも見ることができる
www.beverage.co.jp/namacya/eco/index.html
これら1つ1つの創意工夫のおかげで日本の生活は日々進化しているのである。
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by dezagen | 2010-10-04 00:33 | プロダクト・パッケージ