編集宮後です。
雑誌が休刊してから献本がぱたっと来なくなってた時期があったのですが、
最近また増えつつあります。ウェブ掲載用に送ってくださるのでしょうか?
いずれにしてもありがたいことです。
さて、その中から2冊をご紹介します。
『タイポグラフィの基本ルール』
大崎善治著、ソフトバンククリエイティブ刊
なぜか今年はタイポグラフィ関連の書籍刊行が多かった気がします。
(自分もさんざんつくっておいて言うのもなんですけど)
出せば売れると思われているのか?(そんなことはない)、
一冊ですべてOKな決定的な本が出てないせいか?は
よくわからないですけど、本当に今年は多かった。
そんな中で刊行されたこの本。
タイトルどおり初心者が知っておくべき
基本はほぼおさえられており、
とてもバランスよくまとめられています。
著者がデザイナーということもあり、
実際に文字を使う立場で書かれているのもいいですね。
この本についてではなく、自分も含め全般的に言えることは、
タイポグラフィっておぼえることがたくさんあって
本を作る側も読む側も勉強的姿勢になってしまう。
そうでないアプローチをするにはどうしたらよいか、
永遠の課題でもあります。
お次はこれ。
『展覧会カタログ案内 EXHIBITION CATALOG NAVI (P‐Vine BOOKs) 』
中嶋大介著、ブルース・インターアクションズ刊
美術展などの展覧会カタログ約100冊を紹介した本。
アート性が高く、美術書に比べてお得な価格で販売される
展覧会カタログに注目し、その紹介とカタログ製作に関わる
学芸員やデザイナーのインタビューを掲載しています。
『デザインの現場』の特集で、造本がおもしろい
展覧会カタログを紹介したりはしていましたが、
展覧会カタログに関する本って、意外と出ていないんですね。
その点ではおもしろいところに目を付けたと思います。
著者の方とは最近名刺交換させていただいたのですが、
弊社にも美術展カタログ制作部署があるので、
本が出る前に知り合っていたらご紹介したかったなあ。