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紅白歌合戦の少女時代と郷ひろみで考えたこと
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

ライター渡部のほうです。
以下、年末年始に掛けて考えていたことの雑記。

大晦日は紅白歌合戦とダウンタウンのガキの使いをザッピング、という平和な過ごし方をしていた。
さて、

紅白歌合戦に出ていた韓国のアイドルグループ、少女時代にはがっくりだ。
あまりにもオーラが減っている。
(アメリカ進出を意識した『The Boys』に入り込めないとか、出場曲の『Genie』は韓国語で歌うからいいのであって日本語はちょっと、とか、まあ、さておき)
相変わらず可愛いし、『Genie』は名曲だと思う。
だが、何かが足りない。

掛け声がない。
歓声がない。

少女時代の歌は曲中に掛け声が掛かるのがお約束である。
加えて、登場したら「きゃー」、決めセリフ、決めポーズの時は「きゃー」の歓声。
これがお約束なのだ。

紅白歌合戦では「DJ, put it back on」を「アカグミ、put it back on」と言い換えるサービスは涙ぐましい。恐らくここがハイライトなはずなのだが、

「アカグミ、put it back on!」(ウインク☆)
に対して、
観客、静聴。

紅白歌合戦の際、観客は歓声禁止なのか、そもそも私語禁止な感じだが、多分禁止なのだろう。
ハイライトのはずが一気にトーンダウンだ。
こんなことでは、観客が楽しめないではないか!と思っていたのを覆したのは郷ひろみ。
出場曲の『Go Smile Japan』からステージ上の衣替え(見事)を経て、『2億4千万の瞳 -エキゾチック・ジャパン-』。
1984年のヒット曲、国鉄のCMソング、日本国民知らない人はいないであろう名曲にメドレー。

さすが芸能人歴(約)40年。スターの貫禄。
もう有無を言わせない。観客がどうあれ、俺がいればTV画面オーライ、ステージももういっぱいいっぱいな感じだ。
郷ひろみに乾杯、いや、完敗である。

あえて「これ、誰」ブログに私の年末を書いてみました。てへ。

ではない。

観客の声がないとオーラが減る少女時代と、観客なしでもごちそう感たっぷりの郷ひろみ。
この違いをデザインに置き換えて考えてみる。
大雑把にプロダクトデザインとして考えてみると、郷ひろみのほうが完成度は高い。
例えば私が手で本体を支えていないと引き出しが開かないクローゼットなどはイヤだ。
接触が悪いのでなんとなくビニールテープでごまかしている照明機器もイヤだ。
そのままで自立し、立派に機能を果たすプロダクトは優秀である。

とはいえ、他のもの、例えばそのミュージシャン(アイドルか…)を見る機器のテレビ、音響機器、に置き換えると、そのものが完璧に機能を果たすプロダクトが優秀か、と言われるとそうでもない。
私は昨年8月に購入したテレビをまだ使いこなせていない。局が多すぎて、見たい番組に辿り着くのにプロセスを踏みすぎるし、録画もするのも面倒な気分だ。
音響機器もそろそろ変えようかな、と思っているが、操作をリモコンだけに依存しているタイプの機器が多く、テレビの二の舞を踏みそうなので、MacBookを現状の音響機器、ミニコンポと呼ばれていた時代の産物に繋いで聞いている。

クローゼットや照明機器、と、テレビや音響機器、の違いはユーザーの関与の度合いの違いである。
ユーザーの手助けがなくても優秀な前者は郷ひろみ的であるし、ユーザーがあれこれしなければ目的に到達しない後者は少女時代的ないしAKB的、と考えてみる。

テレビの操作が難しいと感じさせるのは、多機能にもかかわらず、手順が決まっていることだ。
メーカーから言われた「こうしなさい」という手順に従順でなければいけない。ユーザーにはボタン操作が与えられているが、インターフェイス上では直線的な上下の動き、左右の動きのみにほぼ限られている。

昔の電話やその他もろもろに比べればわずかとはいえ、iPhoneやiPadは指の動きで操作する。
PCに関してはマウスもしくはトラックパッドで動かせるポインタがある。
ある程度はユーザーが勝手に動かす部分、特に身体的な動き、が入ってきたほうが覚えやすいし、愛着が湧く。ボタンを中心とするリモコンに操作を依存するテレビにはこうしたユーザーの関与性が薄いため、覚えにくくさせているのではないだろうか。

先に「観客の声がないとオーラが減る少女時代」と書いたが、逆に言えば「観客の声により輝きを増す少女時代」。ユーザーの関与により良さが増すプロダクト、なのである。

OA、AV機器に限らずリモコンや平面的なボタンだけで操作する機器は多い。調理用コンロも給湯もエアコンも照明機器も、と、ますます増えているような気がする。
メーカーの「こうしなさい」ではなく、ユーザーの「こうしたい」を中心に操作性を考え直したら、新しい、使いやすい製品が増えるのではないか。
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by dezagen | 2012-01-02 13:47 | その他