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私がインドネシアに行って来た理由
ライター、渡部のほうです。

2泊3日ほどインドネシアのジョグジャカルタに行ってきた、という話は先のMonggoのところで書いたが、
なぜインドネシア?
なぜ首都ジャカルタでなくジョグジャカルタ?
2泊3日(+機内泊1泊)って何?
という質問は誰からも受けていないのだが、なぜそういうことになったか、を書く。

日経BPから出ていて定期購読者配布のみなので割と知られていないデザイン専門誌『日経デザイン』で、「日本ブランドが世界を巡る」という連載をやっている。
ちなみに書籍も出ている(宣伝) http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/186810.html

日本のメーカーが海外進出する際、日本とは事情の異なる場でどんなデザインが求められるのか、ということを、すでに進出、販売しているメーカーの例を紹介していて、すでに4年もやっている。
これだけ長い間やっていると、日本のメーカーが狙っているところとか、なんとなく傾向も見えてくる。

海外進出というと、欧米で認められたいとか、人口約13億を抱える中国でサクセス☆とか、そのようなことを聞きそうだが、意外にそういうことでもない。
欧米と中国はそれぞれ別の理由だけれど、ハードルが高いのである。
比較的ハードルが低く、今後成長が認められそうな市場として日本企業が注目しているのはASEAN、中でもインドネシア、とメーカーの人からよく聞く。

確かに人口約2億4千万人、しかも増加中である。と聞くだけでも有望そうだが、人口増加、中産階級層の増加は他の国でも見られること。
なぜ、特にインドネシアなのだろ?
これは自分で見てこなければダメだなー、と「なんとなく」思ったので行って来た、というのが理由であるのだが、フライト時間が7時間+国内移動1時間掛かるような場所に、日本国内旅行じゃないんだから2泊3日なぞという短期間旅行はあまりにも軽率な判断であった。
43歳、寄る年波に勝てない。

それはさておき、なぜジョグジャカルタか、というのは、チョコレート工場があったから、ではない。
海外では、何が、どんな店で、どのように売られ買われているのか、を見てくるのがワタクシの仕事であり、趣味。
海外の首都はどこも似たような流行があり、似たようなブランドがあり、地方色が薄い、のを繰り返し見ていたため、今回は
1)特別大都市でも田舎でもなく、地方色があり、
2)商業都市であると同時に農産地にも近く
3)低所得者層から中所得者層への移行が見えやすい、であろう
ジョグジャカルタにしたのであった。

で、ジョグジャカルタで見て来たものはこのようなものである。

ちょっと街の中心部からは離れたところの個人商店。

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のれんのようにぶら下がっているのは、シャンプーや洗剤などの小袋(サシェット)。
1回分から3回分くらい使えるもの。
「インドネシアは低所得者層がまだ多いため、その時持っているお金で買える分だけ買う人が多い」とメーカーの人が言うのをよく聞く。
それ以外にも、屋外での湯浴みや洗濯をする場合、大きいサイズの商品だと長く使っている間に品質劣化してしまいそう(劣化とまで言わなくても洗濯洗剤の粉が固まっちゃったりとか)なので小さいサイズのほうがいい、というのもありそう。
また、その時の気分に流されやすそう(あくまで印象です!)なインドネシア人からして、小さいサイズでその時々に合わせたヘアケア製品などを選ぶのが楽しいのではないか、とも考えた。


こういう簡易屋台でも、日用品を売っている。

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市場も大きい。
これはお菓子だけれど、食品計り売りは普通。
パッケージはビニール袋だったり、ペコペコのプラスチック容器だったり、紙箱だったり。

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こちらは街の中心部にあった中規模のスーパー。
インスタントラーメンのコーナー。

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そういえばTVで、昔カップスターのCMで流れていたみたいな、若い子達が楽しそうにラーメンを食べる、というCMを見た。

インドネシアのクノールはRoycoというブランド名で売られている。
あまりにもシンプル、大胆極まりないパッケージデザインなのでびっくりした。

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こちらも別の意味で大胆なパッケージボトル。
ミルク飲料。捨てたくないなあ。

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所変わって、郊外型大型ショッピングモールの中のカルフール。
車でお買い物にいらっしゃる、中産階級向けという印象。

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外資系のお茶ブランド、ティーバッグもあったけど、伝統的な茶葉パッケージも人気な様子。
それにしてもこのパッケージ、紙でくるんで糊がゆるく貼ってあるだけで、えらい茶葉がこぼれてる。

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こちらは調味料。
スーパーに売っている調味料は、瓶、缶、PP加工された紙パックの中にビニール袋、と、日本とさして変わらないけれど、一部、昔ながらのビニール袋をゴムで封、というのもあった。
こっちのほうがおいしそうに見える。

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シャンプーは、パンテーン、ダブなどほとんど国外ブランド。日本のなつかしエメロンも健在。
概ねサイズは小さいものが多い。
下の段はサシェットタイプ。カルフールで買って個人商店でばら売りする、というのも多いそうな。

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なぜか「日本の日用雑貨」コーナー。いや、これ日本じゃないと思う、ものもあったけど。

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日本と言えば、マンガ大人気。
ショッピングモール内の書店、1/5くらい?マンガコーナーだった。

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「なかよし」「少年マガジン」も単行本と同じサイズで売られているのが不思議。
マンガは、やはりドラえもんが一番人気らしく一棚占めるほど。
あとは今の日本とほとんど変わらない人気マンガの翻訳版がずらーっと並んでいる。
韓国、中国だと思われる(アルファベット表記なのでよく分からず)マンガ家の本もあり、また、インドネシア人マンガ家の本も。


おきまりのようにK-Popは人気である。
関連書籍が平積みコーナーに。

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人気アイドルは、少女時代、スーパージュニア、SHINeeの順らしい。
スーパージュニアの本は買ってみようかしら、と中を見てびっくり、1980年代初期のファンジン並の白黒コピーを束ねました、な中身で、ページの真ん中にインクの線が出てたりとか、写真はかすれて見えないくらいとか、ということで買ってこなかった。
今考えるとむしろ買ってきたほうがよかった。
こんな本、今、日本にないし。

ちなみにインドネシアといえば、AKB48の姉妹プロジェクトJKT48があるではないか!
が、CD屋に行っても、ティーン向け雑誌を見ても影も形もない。

インドネシアのアイドルグループでは Cherrybelle というグループ http://cherrybelle.info/ が人気の様子。
化粧が濃いのがちょっと気になる。

と、段々本題から外れていってるが、日本のメーカーの方々が「インドネシア市場は有望」という理由もなんとなーく理解して帰ってきた。
まだまだリサーチが必要だし、確証たる確証はないのだけれど、インドネシアでは国内企業が育ちにくい状況がある、と聞いた。
主な理由は税金、流通マージンで、小規模生産で小さく流通させる分にはそれほど問題はないけれど、州を超えて販売する、国外に輸出すると言った販路の拡大をする際に、色んなものが課金されるらしい。
「鳥かご税」「トウガラシ/ネギ栽培許可料」とか聞いたことのない税金の名前を見る限り他にも色々あるんだろうな、という想像はつく(資料が古いので廃止されてるかも。でもまだあるかも。調べなきゃ)。
インドネシアの国内メーカーが頑張って税金を払い続け、細々と成長するよりは、国外メーカーが大きく投資をして工場を作って生産したほうが早い、かつ雇用創出にも早く繋がる、ということなのだと思われる。

オマケ的なもの。
個人商店のパン屋で目が合ってしまい、買ってしまったパン。

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30センチくらいあるので、サンショウウオか?と思ったが、多分ヤモリ。
日本だとクマパンとか亀パンとかかにパンとかあるけれど、そういったものは全くなく、唯一ヤモリパンだけあった。
ちなみに中身はない。ただひたすら甘い白いパンだった(食べた)。
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by dezagen | 2012-03-18 02:04 | その他