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チョコレート考38
ライター、渡部のほうです。

楽天で見つけたベルギーのチョコレート、Dolfin http://www.dolfin.be/

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気になったのは、イギリスのロココと同じパッケージの仕様だったからで、紙の上にビニール袋。
札入れのようにチョコレートを入れる方式。
70g 473円。
この方式、古くさい感じはするけれど、ゴミ処理まで考えると、分別しやすいCO2を出しにくいパッケージになっているところが賢い。

小さいサイズ、30g 262円のほうは、2枚の紙で包んだシンプルな包装。

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外側の包みに描かれているパターン+中央のイラストの組み合わせがきれい。
(きれいなパッケージなのにぐしゃっとしたまま写真を撮ってしまった自分を反省)

dolfinのサイトによれば、9種類のフレーバーを旅するように楽しむことがコンセプトになっている。
20世紀初頭のグランド・ツアー的というか、オリエンタリズム的というか、そんなノスタルジックな雰囲気を醸している。

本社に問い合わせたのだが、返事がないので、ウエブから得た情報なのだけれど、ウェブのデザインを手がけたデザイン会社がパッケージとプロモーションツールを手がけている。

ベルギーのbiduleという会社
http://www.bidule.be/case.php?id=4&sid=11

上のサイトのページに、dolfinを手がけた経緯が書いてある。
既存にあったメーカーを買った、新社主が新しいブランディングを依頼、30gのパッケージ、店頭ツール、ウェブと徐々に世界を広げていった。

オーガニックチョコレートの姉妹ブランド、tohi http://www.tohi.be/ のデザインもbiduleが手がけたとのこと。
日本で手に入らないようだが、こちらもきれいなパッケージ。

1月中旬からチョコレートを見て、食べてしてきて感じるのは、日本の国産チョコレートはまだ「作りが甘い」「詰めが甘い」こと。
世界的、というか、主にフランス、ベルギー、イギリス、アメリカだけれど、に見て、「今までチョコレートの原料、カカオの産地を無視しすぎてきた。これからは意識しよう」というのが大きな潮流としてある。
アフリカの産地諸国、この前行ってきたインドネシアもそう。
カカオの産地でチョコレートが作られることはほとんどなく、輸出される。
輸入した側でカカオは、まるで樹脂系の素材が工場から出て来たかのように扱われている。
こうした現象は、小麦や砂糖などの基本的な食材ならどれも抱えている問題でもある。

dolfinがことさらアフリカを意識しているわけではないが、カカオやミルクといった基本の素材、フレーバーのスパイスや茶葉の産地への意識をあえて前面に出すことで、メーカーの意識とパッケージが一致し、また消費者への,押しつけがましくない程度での、啓蒙へと繋がっている。

概して日本の量産品のパッケージデザインは、その均質性が特徴となっている。
これはこれで「どこでもいつでも同じ品質」を担保する現れでもある。
一方で、食品の場合、いかにも工場から生まれてきた均質性は、素材がもともと気候風土を反映した農産物である経緯をおざなりにしているようにも見える。

チョコレートのような嗜好品ならば、もう少し産地への意識や、そこからでてくる地方色、クセのようなものがあったほうが、メーカーの姿勢が分かりやすい。
日本のメーカーは少しこの辺が欠けているように思える。
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by dezagen | 2012-03-26 01:22 | プロダクト・パッケージ