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チェコの手漉き紙工場
ライター、渡部のほうです。

これは書かねば、と思いつつ、某誌に記事化することになっているのであまり詳しく書けない、どれくらい書けばいいのだ、と考えていたら記憶が薄れそうなので、ざっくりとした情報なのだが、という言い訳はさておいて、とりあえず、チェコで手漉き紙の工場に行って来たよ、という話。

(以下、文字化けすると困るので、アルファベットの上下につく点や線などのダイアクリティカルマークは省略しています。本来のスペルは、ウェブサイトなどで確認して下さい)

プラハから電車に乗ること、3時間ほど(だったような)。
本来2回乗り換え、最後は1車両しかないローカル線じゃないと行けない、向こうの方が気を効かせて、ローカル線の乗り換えの駅に車で迎えに来てくれたのでかなり助かったけど、の手漉き紙工場 Rucni papirna Velke Losiny a.s. www.rucnipapirna.cz/ に行ってきた。

Velke Losiny?知らないよ、って人が普通だと思う。
私も東京のチェコセンター、ホリー・ペトルさんに聞くまで知らなかったもん(ホリーさん、大感謝)。
とはいえ、ユネスコ世界遺産に登録申請中 http://whc.unesco.org/en/tentativelists/1508/ なので、登録されたらチェコと言えば、という場所になるのかもしれない。
創業1596年(1590年代らしいのだけれど、正確に日付が残っていたのが1596年とのこと)の紙工場というだけでもすごいし、近くにスパあるし、行くべき場所ではある。

で、肝心な中身。

まずは、紙の原料を攪拌しているところ。
このときはコットンパルプを使用中。他に亜麻、ヘンプなども使う。
素材を均一な長さ太さにするため、叩解した後のもの。
大きなおけでタイルが貼ってあると、どうしても銭湯を思い出す。
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漉いた紙をウールフェルトの上に置いているところ。
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こちらは、紙を漉く簀桁。メッシュの部分、日本の和紙だと伝統的には竹を使うようだが、ヨーロッパでは青銅なのだそうだ。簾の上の刺繍のようなものはあとですかしになるウォーターマークを作る部分。
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あとは水を絞る圧搾、乾燥、ものによっては断裁、カレンダーを掛けて仕上がる。
Rucni papirna Velke Losiny は紙作りだけでなく、印刷加工も同時に手がけている。
こちらは活版機。19世紀末から20世紀初頭のものでドイツ製。
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こちらも活版機。共産時代のチェコスロバキア製で、当時西ドイツの機械を輸入することができなかったので「西ドイツのものをコピーしていた機械です」と言われてしまった。
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できた紙は主に大学や公的機関の証書、アート用紙、ステーショナリーなどに使われる。
1590年代から延々と続き、現在も25名のスタッフが働くという。
この規模での手漉き紙メーカーはヨーロッパでも珍しい。

もう少し詳しく書きたいところだが、それは後で某誌、、、って隠さなくてもいいか、『デザインのひきだし』で書く予定なので、お楽しみに。

おまけ

やー、チェコと言ったらビールですよ、ビール。
水のよいところで作られる地元のビール。半分飲んだところですいません。
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ちなみに帰りの電車。こんな。
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by dezagen | 2012-09-05 19:42 | プロダクト・パッケージ