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誤字・脱字
ライター渡部のほうです。

「相変わらずケアレスミスが多くてすいません」
原稿の校正が戻ってきた時の返事は必ずこの謝罪を入れている。

私の原稿は誤字脱字が異常に多い。
(とはいえ、他のライターさんがどれくらい誤字があるのかは知らない。ライター同士で原稿のチェックをすることはほとんどない)
昔からそうで、直したいと思っているのだが、なかなか直らない上に、年を経るにつれさらに増えているような気すらする。
原稿を世に出す前には、必ず他の人(そのほとんどは編集の人)に目を通してもらっているが、最近は優秀な編集者の方とばかり仕事をしているせいか、甘えているのかもしれない。
44歳にもなって人に甘えるな、と自分に言いたいところだ。

なんでこんなに誤字脱字が多いのか。

現在久々の長文原稿を書いていて、これがなかなか進まず、PC上で書いては消し、書いては消しの連続、というよりも、PC上なので、打っては消し、打っては消し、なのだが、とりあえず、遅々として進まない。
ので、一度情報整理のために、手書きのメモで文章の流れをまとめようとしてみたところ、これが誤字の連続。

例えば「終」と書こうとすると、同じ糸偏でつい手癖として「絵」と書いてしまう。
「建築」と書こうとして、どうしても人偏を付けて「健築」と書いてしまうので、人偏のところはペンでゴシャゴシャ消している。
「現在」と書こうとしているはずなのに、どうしても「現存」と、「土」を書く前に「子」を書いていて、まるで哲学でも語っているかのようだ。
漢字を忘れている場合はカタカナになって、ハイ水、記サイだの、固有名詞もしょっちゅう忘れて、渡ナベとか、ヒ口(樋口と書きたい)とか、後で見ると明治の人が書いた文みたいになっている。
フルネームになると下の名前のバリエーションの多さに、もうはなから諦めているのか「渡部チハル」というようにほぼ常にカタカナになってしまい、一昔前の作詞家とか作曲家みたいな(偏見)名前が並ぶ。

思考のスピードと文字を書くスピードを比較すれば、当然思考のスピードのほうが速く、書く動作は遅い。
書く動作は必死に着いていこうとするので、脳内で最初に開いた引き出しの漢字をつい書いてしまう。いわゆる手癖。
これが重なると誤字になる。

書き文字の場合は、こういう理屈になるのだが、PC作業上では、やや理屈が異なる。
変換作業が入るので、やや冷静にはなる。適切な漢字を即座に選ぶには、見た目で「これだったはず」で選んで行くので、「これだったはず」の思い込みが誤字になることもしばしば。
手書きの手癖と、PC作業上での思い込み選択も、まとめてしまえば頭の中の癖、ということで、これが理由1個目。

単純に言葉の選び間違いもある。
「清掃」と打つはずなのに、変換時「正装」と出たのをそのまま気づかず、enterを押している。
これは、確認不足。
理由2個目。

単純な打ち間違いもある。
キーの配置間違いで、tとrを間違えると、間違いを丸買い、とか。
書き、と書こうとして、ローマ字変換で勢い余って、書きい、まで入れてしまったりとか。
十大発、ちなみにこれは「突発」と書きたかったのが、お、が多すぎて間違った変換。花火かよ。
理由3個目。

恐らく一番これが多いな、と思われるのは、文章を書きながら、消して、再度書いた時に、消しすぎていたり、消し損じていたり。
例えば
「相変わらずケアレスミスが多くてすいません」
と書いた後、「相変わらず」ってなんか諦めが早いような気がするな、と「いつも」(これもいいんだか悪いんだか)と入れようとして、相変わらずケ、まで消してしまって
「いつもアレスミスが多くてすいません」
もう理由の数を数えているのもイヤになってきた。

他にシチュエーション間違い。
丁寧な文調で書かなければならないのに、ざっくり書いちゃったりとか。
先日「(学外の)一般の方々」と書くべきところを「一般人」と書いていて、ものすごく横柄な人になっていた。

などなど。
理由はいくつかあり、誤字脱字になるのであるが、最終的にダメなのは、これをちゃんと確認しているかしていないか、である。

原稿はPC上で見ていると、なかなか間違いに気づきにくいので、プリントアウトしたものを再度見る。
見るのだが、見ているのだが、見ているはずなのだが、ここで自分では半ば原稿が終わったような気もしているので、集中力が途切れていることが多い。
そこで間違いの見逃し。
ほとんどプリントアウトしないで出してしまうブログに至っては、アップした後に気づく、他の人に指摘される、まで待つしかない。

「では解散。うちに帰るまでが遠足です。気をつけて帰りましょう」
これだった。
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by dezagen | 2013-08-25 06:14 | その他