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カモ井加工紙に行ってきました。
ライター渡部のほうです。

先日、カモ井加工紙 www.kamoi-net.co.jp を訪ねて、岡山倉敷へ。
mt www.masking-tape.jp を作っている会社、と言ったほうが分かる人が多いのかもしれないけど。

新しい工場。かっこいー。
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(かっこよく見えなかったら、私の写真技術と天気のせいです。ごめんなさい)
設計はカモ井加工紙第三撹拌工場史料館も手がけた、武井誠+鍋島千恵/TNA www.tna-arch.com
古い(失敬)工場も並ぶ敷地内に、ミニマルな建物がどーん。
すでに建築雑誌でもかなり取りあげられているとのことだけれど、古さと新しさの対比や、日本人の得意とするミニマルさは、特に外国の建築好きの人に受けそう。

と、建築を見に行ったわけではなくて。
カモ井加工紙にはすでに何度も取材し、見学に行かせてもらったり、学校でも教材として使わせてもらったりしているのだが、知れば知るほど、もっと知りたくなったのが、普通の、というか、建築や車両塗装などに使われる工業用マスキングテープのしくみと、また工業用とmtの違い。

mt担当の谷口幸夫さん、高塚新さん(いつもお世話になっております)と、生産管理部の北嶋剛さんにお話を伺い、粘着剤のように粘っこく細かい疑問に答えてもらったのだった。

あまりにも細かい疑問ばかりなので、その中の1つ。
「工業用マスキングテープはなぜこんなに種類があるのか?」
の事例を。
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だって、カモ井加工紙の商品のごく一部の4つ並べただけでも、違い分からないんだもの、私…。

例えば、と谷口さん、するするっとテープで弧を描く。
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これは、凹凸が激しい面に貼る用。
紙がしなやかに曲がるので、こんな壁面↓でも
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細かい凹凸にもぴったりくっつく。
下の黄色いテープ(汎用タイプ)と同じ力で貼ってみたものと比較すると、黄色いほうは浮き上がっている部分が多く、緑のほうが凹凸の中までしっかり接着していることが分かる。

では、よく曲がるテープがいいか、というと、いつもそういうわけではなく、まっすぐな塗装をする場合には、テープも曲がらずまっすぐであってほしい。
例えばガラス面の目地など。
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マスキングテープがまっすぐだと、目地の仕上がりも美しくなる。

曲がりやすい、曲がりにくい、というテープの特徴は主に紙の特性から。
もちろん粘着剤の特性を活かし、下地にしっかりくっつくもの、下地を剥がしにくい弱粘着なもの(例えば古い塗装の上に他の色と塗るなどという場合、経年劣化したペンキなど剥がさないようにデリケートに扱うため、などなど)、下地と化学反応を起こさず変色・変質させないもの、など。
紙の特性、粘着材の特性を組み合わせ、その場その場の用途に応じたマスキングテープがある。
色の違いは、そうした性質の違いを分かりやすく区別するために付けられている。
現在カモ井加工紙ではサイズバリエーションを除き、約30種類の工業用マスキングテープを製造している。

他にも、細かいテープの構成要素や、開発・製造工程などを教えてもらった。
すごいすっきり。いやー、岡山まで行った甲斐あった…。

もちろん、mtの方も進化やまず。
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上のフロッキー加工や、シルクスクリーン印刷のもの、ワックスペーパー、型抜きなど、次々と新しいジャンルに挑戦し、一部はmt exなどで販売されている。

次回のmt ex展は香港!10月11日(金)から11月3日(日)まで。
www.masking-tape.jp/event/ex/mtex2013/hongkong.php

そして2年ぶりのmt博は、10月18日(金)から11月4日(月)まで。
www.masking-tape.jp/event/ex/expo2013/
予約優先の抽選となっている。
締め切りは10月4日(明日というかほぼ今日)までなのでご注意。

今回は月島のギャラリースペース、TEMPORARY CONTEMPORARY 東京都中央区月島1-14-7旭倉庫2F www.space-tc.com
2年前の前回が原宿/渋谷だったので、今回東京の東側に移動したのを意外に思ったのだけれど、
「浅草橋や蔵前など、東京でもものづくりが感じられる場所のほうがmtに合うと思うんです」と谷口さん。
月島はもともと工場が多く、近隣の中央区の東側、江東区から北へ台東区は今も職人の街。
流行ではなく、いいものを作りたい、人に喜んでもらえるものを作りたい、こういう気持ちがカモ井加工紙の基本にあるのだなあ、と感じる一言だった。

mtが2008年に世に出てから5年目。商品の幅を広げ、イベントを開催し、コラボレーションなども多く行っていっても、流行として廃れないどころかますますその幅を広げて行っているのは、やはり根幹がしっかりしているからなのだと感じる。
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by dezagen | 2013-10-03 23:16 | プロダクト・パッケージ