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シンシナティのスナックメーカー Grippo's
ライター渡部のほうです。

シンシナティで見つけた、ローカルな商品。
Griippo's www.grippos.com というスナックメーカー。

シンシナティのスナックメーカー Grippo\'s_b0141474_1436271.jpg


これぞ私が期待するアメリカのデザイン!
会社のスローガンというかmission(使命)って書いてありますけど「Fun Food Company」楽しい食品会社、ですよ。これはいい。
手書きのロゴ文字がばーんと使われて、下にキャラクターがいて、ポップさ爆発!みたいな商品です。

一番売れているのは、右下のBBQ味ポテトチップスで、近隣のお店は一棚全部BBQ味だったり。スモーキーフレーバーの味が濃さが人気の理由だそうで、HPを見るとこのBBQ味スパイスやBBQソースも売られています。でも日本人のワタクシからすると「甘い…」。なので、写真を取る(&お土産用)には小さいサイズを買いました。
とはいえ、このBBQ坊やのニコニコ顔がすごくいい。真ん中のプレッツェルにも登場しています。
Grippo'sのサイトを見ると、プレッツェルが先に発売されたそうなので(1920年代〜30年代)、ひょっとすると、プレッツェル坊やのほうが先なのかもしれません。当時のパッケージがないので分かりませんが。

キャラ立ちでは、左のポテトチップスのジャガイモ君達もいい。微妙にかわいくないところもそそります。
Grippo'sがポテトチップスの製造を始めたのは、1959年。
アメリカの製品にあるキャラクターは歴史が古いものもありますが、顔がデフォルメされて大きくなり、にこやかなポップキャラクターは50年代〜60年代に多く登場しているので、この頃からかもしれないです。

ちょっと謎なのは、真ん中上のsour cream & onionの周りにいるほっそい女の子。多分ネギ子さんなんだと思います。

右上のキャラメルポップコーンは、ポップコーンマシーンの絵が使われています。下に車輪があるので、移動式ポップコーン屋のノスタルジーなのかも。調べるまで知らなかったのですが、アメリカでは最初キャラメル味のような砂糖掛けから始まって、その後恐慌時代に塩味で値段を安くしたものが普及し、その手頃さから映画の娯楽のお供になったのだとか。
キャラメルポップコーンのセリフが強調された、ちょっと西部劇っぽい文字も素敵です。
味は、ピーナツ入りということもあってキャラメルコーンみたいでした。日本人には嬉しい味。食べ終わった後に、服のところどころにポップコーンがくっついていました。

それにしてもサイズがでっかい。
人気商品のBBQ味は28gから340gまで各種あるのですが、他は大体220gだけとか。
この豪快さもアメリカンポップとして捉えよう。

取材を申し込んだのですが、突然すぎ(シンシナティ到着してから商品を見つけて、連絡したので)、また今商品の見直しをしていて、社員総出のフル稼働なので対応できない、とお断りされてしまったのでした。残念。

電話で少しお話をしたのですが、パッケージのロゴは創立者のAngelo Grippoさんが書いたものをずっと使い続けている、絵も社内で書いたものを使っている、とのこと。今までずっと家族経営で小規模でやっているので、製造も品質管理も、パッケージも全部社内で、ということでした。

が、電話の最初に聞いた「商品の見直しをしているところ  we change our products」というのが気になります。
ひょっとするとこのパッケージが見られるのは今が最後なのかも。
貴重なアメリカの財産なので、是非継続していただきたいです。
by dezagen | 2015-03-27 15:20 | プロダクト・パッケージ