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デザインについて思うこと
編集宮後です。学校や職場で新生活を迎えている方も多いことでしょう。デザイン学生さんも読んでいると思うので、これからのデザインの話を書こうと思います。

いまちょうど90年代以降の日本のグラフィックデザインを振り返っているのですが、この四半世紀で環境が激変したんだなというのをあらためて感じています。デザイン史というと自分とは縁遠いものと思われる方も多いかもしれませんが、おつきあいください(詳しくは『IDEA No.369 : 日本のグラフィックデザイン史 1990-2014』をどうぞ。四半世紀を俯瞰できる良い記事です)。

雑誌や本でデザイン史を振り返るときは王道的なものを中心にとりあげていくことになりますが、そこにおさまりきれないものも増えてきて(というか増えすぎていて)、2000年以降のデザイン史をまとめるのはとても難しい(というかまとめらんない)のを感じています(まとめられたとしても紙媒体ではなく、ウェブかアプリになると思います)。以前は、「グラフィックデザイン」「プロダクトデザイン」…というように、ジャンルで分けられていましたが、いまはそうしたジャンルもあいまいになりつつある気がします。一部の専門性の高いジャンルは残ると思いますが、他ジャンルと協同する機会が増えていくように思います。

というのも、いままでは個人の優秀なデザイナーや縦割り集団で対応できていた案件でも、今後は複数のエキスパートの協同によって、より完成度を高めていくような対応の仕方に変わるのではないかと思うからです。社会やテクノロジーの進化がすさまじいため、異種混合の団体戦でないと対応しきれない。大手IT企業や広告代理店などが、異分野のエキスパートを採用しているのもそうした社会変化に対応するための対策でしょう。

そうした変化の中で、デザイナーやデザインに関わる人たちはどうしていったらよいのか。いままでの成功パターンをなぞるのではなく、まったく新しい活動の仕方が求められてくるでしょう(もちろんそうした今までの成功パターンがなくなるわけではありませんが、メインストリームではなくなるでしょう)。既存のデザインジャンルを否定するつもりはないけれど、これから活躍したり、注目されるデザイナーはそうしたジャンルの外から出てくるような気がします。

そうなると、学校教育や雑誌などのメディアのあり方なども再考をせまられそうです。すぐには変わらないと思いますが、変わらなければいけない時期に来ていることは確かでしょう。

まだ形のない「未来のデザイン」を考えていくのは大変そうですが、同時にとてもエキサイティングでもあります。違うジャンルとデザインが交わる部分に、これからのデザインが現れるのではないでしょうか。
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by dezagen | 2015-04-16 23:38 | その他 | Comments(0)