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weight watchersについて
ライター渡部のほうです。

先日、イギリスのブランディング会社で働く知人がfecebook上で「weight watchers」www.weightwatchers.co.uk のようなブランドは日本にありますか?と聞いていて、その後メッセージでやりとりしながら考えてみたのですが、やはりない、という結果に。

(以下、実際自分がイギリス在住ではないので、ウェブサイトから調べた資料になります)

weight watchersは減量を目的としたブランドで、カロリー控えめの食品(パン類、レンジなどで調理する1食分の食事セット、お菓子、デザート、ドリンク、肉類など)を販売するだけでなく、ウェブサイトではレシピや減量のヒント集を掲載し、また登録メンバーには
1)グループミーティング(leaderと呼ばれるコーチとの面談も含む)+PC上インターネットとスマートフォンアプリの健康管理
もしくは
2)PC上インターネットとスマートフォンアプリの健康管理+専門家とのチャットでの相談
を月10ポンド=約1850円で提供する会員サービスも行っています。
さらにPublic Health (日本の厚生労働省健康局のような部署)やNHS(国民保健サービス)とも連携し、地域のGP(総合医療医、つまり近所のお医者さん)の相談も受けることができるそうです。

カロリー控えめの食品ブランドは日本にもかなりありますが、weight watchersのように食品全般を網羅しているブランドがまずありません。
加えて、こうした食品の製品を購入しつつ、プロによるマネージメントを提供するというサービスそのものが製品となっている事例もあまり聞きません。

「あまり」というのは食品メーカーではないのですが、
タニタのヘルスプラネット hwww.healthplanet.jp 

オムロンのウェルネスリンク www.wellnesslink.jp
などはPCのインターネットとスマートフォンのアプリで体重、血圧、睡眠時間、運動量などの管理ができます。
ヘルスプラネットは無料。ウェルネスリンクのプレミアムコースは月300円。

日本のほうが安くて便利、月に10ポンド=約1850円は高い、と思うかもしれませんが、グループミーティングや専門家との相談を受けられるのであれば、これは別モノと考えたほうが良さそうです。

weight watchersはアメリカ生まれで、現在はイギリス、アイルランド、オーストラリアでも展開しています。
こうした個人の生活マネージメントをするブランドは今後も増えていくと思います。
重要なのは仕組みを作ること。
一般的にデザイナーの仕事というと、この仕組みの中でパッケージを作る、ウェブサイトやアプリのインターフェイスを作ること、になるでしょう。しかし、実際はこの仕組み全体を作り、さらに様々に変化する社会環境の中で仕組みをアップデートしていくこともデザインの作業だと思います。今後はむしろ後者のほうが重要になってくるでしょう。

タニタやオムロンのサービスも非常に丁寧なのですが、あくまで製品のアフターサービスのように思えます。まずは形のある商品ありきで、その商品や後発の商品を買っていくためのツールに見えます。
新しいものが出たら買い換える、という消費のあり方は徐々に変化していて、いいものを長く使いたいと思う消費者が増えていく中では、形のある商品を売るのではなく、サービスそのものを売る、そのサービスのあり方を考えることが今後のデザイナーの役割のように思えます。

例えばサンフランシスコ発のairbnb https://ja.airbnb.com/ は世界中にある既存のスペースを宿泊施設と考え、情報をまとめ、予約システムを作っています。日本ではまだまだですが、アメリカやヨーロッパでは旅行の一つの選択肢として非常にポピュラーなものとなっています。このシステムを発案したブライアン・チェスキー氏(現airbnb CEO)はデザイン学校の出身者。最初の発表はIndustrial Designers Society of Americaの会議だったそうです。その後、技術面の専門知識のあるスタッフと組むことで、システムを確立していきました。

今、自分が美術系の大学で教えていて、アイデアを目に見える形にする方法を教えているわけですが、weight watchersやairbnbのような仕組み、つまり目に見えない形にする方法も選択肢の一つとしてあることを伝えていく必要があると感じています。
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by dezagen | 2015-05-10 13:36 | その他