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実はロンドンとパリにも行ってました
ライター、渡部のほうです。

実は、というほど隠していたわけではないのですが、昨年の11月にロンドンとパリに行っておりました。
スーパーマーケットの商品の写真も撮って、さあアップでもしようかな、と思った帰国後3日目、パリで同時多発テロが起き、「パリで楽しかったです」などというブログを書く雰囲気ではなくなり、お蔵入りにしていたのでした。

インドネシア・メダンの商品についての感想をブログにアップして、ロンドンとパリのものについて書きたいな、と思ったので、今更ですが、書きます。

まずはロンドン。
ロンドン、というかイギリス、はプライベートブランドのデザインに関して、世界でトップレベルだと思います。アメリカも個々のチェーン店の押しが強いのですが、デザインの統一感、整然性、見やすさ、などの観点ではイギリスに軍配を上げたい。

ロンドンではどこにでもあるドラッグストアチェーンのブーツ。あまり気にしていなかったんですが、よく見ると、細かいところまでかなり統一感を出しています。
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基本的にグリッドの四角で区切り、文字情報は四角の中に収まるようにしています。絵柄が必要なところは大きめに四角を取っています。ドラッグストア(イギリス風に言えばファーマシーですが)は、小さいものはガーゼや絆創膏1枚から、塗り薬、飲み薬、効能も様々なものがあるので、それをきっちり統一するのはかなり難しいと思うのですが、グリッド+色、文字だけで伝わるもの、絵柄を入れるもの、と慎重に作り込んであることが伺えます。
時として人の命に関わるもの、あるいは、緊急を要するもの、なので、重要なのは「迷わない」「分かる」こと。
ブーツの統一デザインはおしゃれとはほど遠いのですが、しっかりと役割を担っています。
ちなみにシャンプー類やコスメ系はそれぞれのブランド展開をしているので、このグリッドデザインは、あくまでベーシックな商品に使われているようです。

分かりやすい、と言えば、イギリス屈指の有名チェーン百貨店(?)マークス&スペンサー。
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上はレギュラーコーヒー、下はインスタントのコーヒーです。
コーヒーは産地や豆の品種も重要ですが、一般的な消費者からすると、焙煎が浅いか深いか(どれだけ苦いのか、とも言える)という点のほうが重要なのだなと思わせる、でっかい番号表示。
他のスーパーマーケットでも、濃さ/苦さに合わせて、番号を使っていますが、マークス&スペンサーほど数字を分かりやすく表示しているパッケージはなかったです。
(ウエイトローズではチーズの熟成度を表す数字が大きく表示されてましたが)
レギュラーコーヒーだけでなく、インスタントコーヒーにも数字を適用しているところは、本当に親切。

他は、ちょっと面白かったもの。
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フィッシュ&チップス味スナック。どうやら中身も魚とポテトフライの形のようですが、クラッカーですね。今フィッシュ&チップスを買っても、きれいな専用の紙で包むか、箱入れてくれますが、昔は新聞紙が普通。日本の焼き芋と同じ。
フィッシュ&チップス×新聞、というのはアイコン的な組み合わせ、というのを利用して、パッケージも新聞風になっています。
ただ、ちょっと袋がぎらっとしてて、グラフィックも新聞感が薄いのが残念。なんならマットな地にすれば良かったのになあ。

セインズベリーのジャイアントショートブレッド
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サイズを大きくする、というのは日本だとポッキーとか色々ありますが、イギリスだと珍しい。
多分1本で3本分くらいのボリュームだったと思うのですが、カロリー高いぞー!

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ハインツのケチャップ。
下向きプラスチックボトルと、正統派ガラス瓶入りがどちらも売られています。
ケチャップ、マヨネーズなどペースト状の商品は、下向きのほうが確かに使いやすいのですが、日本のマヨネーズは相変わらずのポリエチレン上向き型だし、ガラス瓶もまだまだ健在。各国頑固な消費者がいるのでしょう。

ベーシックな調味料のパッケージというのは、便利だからと言って、すぐ変わるというものでもないようです。日本も鮮度を大切にしたプラスチックバッグ入りの醤油パッケージが出ましたが、今は下火。やはり、普段から使っているものは、形を視覚的に認識し、ほぼ反射的に手の動作が行われます。形や見た目が新しいと手が動きにくい。これはなかなか変えづらいものですし、視覚的アイコンとしても認識しづらくなります。
パッケージ容器を作っている技術者の方々は日々苦労しているのでしょうが、昔からある商品というのはハードルが高いのですね。

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私が追っている、スープストックの動物柄。イギリスのクノールは、ビーフなのか魚なのか、アイコンよりもイラストで説明するようになってきています。で、相変わらずクノールの牛は下向きで暗いんですよねえ。悟り顔というか。

お次はパリ。
以前も紹介したモノプリ
http://blog.excite.co.jp/dezagen/20496459/
大胆に色の地と文字だけで勝負、写真はなし、という新しいプライベートブランドのデザインを2011年に投入しましたが、2015年10月時点で、ややパッケージに写真やイラストが増えてきていました。
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お茶のパッケージ。
基本的なイングリッシュブレックファストやアールグレーといったものは色の地と文字だけですが、左側のレモン、シトラスティーはイラストが入っています。
種類の多いクッキー類やシリアルなどはイラストが入るようになり、若干統一感は薄れてしまいました。

デザインの美しさで言えば、イラストがないほうが整然とはしていますが、文字だけで全部判断するのは難しい。ましてや、急ぎの人も多いスーパーマーケットの中、いちいち文字を読むよりは、写真やイラストで「これだ」と認識するのです。
デザインの変化は残念でもあり、当然だよなあ、という納得感もあり。

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分かりにくいですがポテトチップスです。家に帰ってから撮ったもの。
小さいパックがシールでまとめられているという売り方。本当は6個パックです。これが正面だけ見せて棚に置いてあるので、一個取り出すと、おそ松くんのようにわーっと引きずられて6個出て来る。びっくりしました。

nouilles japonais。
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フランスの「カップヌードル」の名前が「日本の麺」に変わっておりました。いつから変わったのか。。でも相変わらず人気のようです。

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オリエンタルコーナーというか日本食コーナーというか、「tanoshi(楽)」ブランドと「mitsuba」ブランドが大きく展開していました。
mitsubaはオランダのブランドのようです。
http://www.mitsuba.nl 
HPがえーっ!って感じですが、新しいアジア感としては仕方ないかも。
tanoshi ブランドもなかなかのものですが。
http://www.tanoshi.fr

いろんなハードルがあるものです。
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by dezagen | 2016-01-19 01:54 | プロダクト・パッケージ