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ジョグジャカルタレポート その7 インドネシアの製品を見て
ライター渡部のほうです。
すでに東京に戻っているのだが、今のインドネシアの製品、パッケージについてまとめてみたいと思う。

いかにも「インドネシア」らしい製品、と思ったのがこちら。
ホテルに電気ポットがなく、900円くらいだから、とカルフールで買った電気ケトル。
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店頭で色は青やピンクのバリエーションがあったが、緑を買ってみた。
色の選択肢で、緑は必須のようだ。

奥においた外箱の70年代ディスコ風なキラキラな派手さも、いかにもインドネシアの人(買うのは大体女性)が好きそうだ。

製品のおおざっぱな作りも、いかにも。
スイッチはなく、水を入れて電源に差すだけ。
気をつけて見ていないと、水が蒸発して、プラスチックが熱すぎて溶けてしまいそう。
使っている間、ハラハラし通しだった。
電源コードの作りもいい加減な感じで、バリ(プラスチックの型からはみ出た部分)がありすぎ、そういうデザインなのかと思ってしまう。

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電化製品は輸入モノが多く、これは中国産インドネシア向けかと思ったら、インドネシア産だった。
やはり現地の志向を表したものになるのだろう。

で、他のものも諸々含め、おおざっぱにまとめてみると以下のような傾向が見えてきた。

・茶色と緑
 メダンに行った時に書いたが http://blog.excite.co.jp/dezagen/25277320/ 緑が非常に目につく。
もともと緑(植物、という意味で)の多い国、というより、植物だらけの国、なので、緑に親和性があるのは納得がいく。そんなに単純な話なのか、もっとリサーチが必要な気もするが、植物の成長と同じく
緑=いきいきとした感じ
茶色=成熟の色、安定感、
というイメージはあるようだ。

・男女差
男性と女性の役割がかなりはっきりと分かれている。
家庭用品ははっきりと女性のテリトリー。
今回見た日用品や食品のパッケージの傾向も、女性向け、と考えたほうがいいかもしれない。

男性は「強さ」「ステータス」が強調されているものを好んでいるようだ。
例えば、バイクは黒地に赤、鞄などは濃い目の色合いに、メタルのパーツが着いているものなど。

・光るものが好き 
メタルのパーツもそうなのだが、上のケトルの外箱がキラキラしてる感じや、実際に製品がツルツルしているもの、は、新しさの象徴として受け止められている。

・伝統的な市場や個人商店の強さ。スーパーマーケットの役割の違い
 スーパーマーケットの軒数も増え、利用客も増えている印象だが、市場や個人商店の賑わいからすると、スーパーマーケットを常に使っている層というのはそれほど多くない。
併用している人が多いためなのだろう、スーパーマーケットでは例えば大型サイズの食用油や洗剤、トイレタリー商品や、洗剤、シャンプー類などリフィルのものが多く、まとめ買いすれば得なものが多く見られる。
市場や個人商店は日々の買い物に、スーパーマーケットはまとめ買いの時に、という使い分けだろう。

市場では、実物を目で見ることが重要視されている。食品に関しては計り売りが基本なので、パッケージというような段階ではなく、単に透明な袋、である。
市場では、量産品の小袋入りも販売されているが、中身そのものが分かる状況の中で売られているものなので、調味料の小袋も、「こんなものが入っていますよ」と写真や絵で分かる、目ですぐ分かる要素が必要。
シャンプーにしても、これも「このブランド」あるいはその前段階として「シャンプーですよ」「洗剤ですよ」と、過剰なほどにアピールするものでなくてはならない。

個人商店は水から食品から衛生用品から、いわゆる何でも屋が多い。小袋商品他パッケージされた商品が売られていて、あまり大きいサイズのものはない。昔の写真を引っ張ってくると、2012年の写真だが今もあまり変わらない。
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小袋の形態の場合、アルミ蒸着フィルムを、熱圧着して袋にしたものが多く、大体似たような袋の作り。こうなると、パッケージ上で「これは何が入っているか」を明確に示す必要がある。
ヘアケア製品でも、シャンプーなのかコンディショナーなのかヘアジェルなのか。調味料はビーフ味なのか、チキン味なのか。などなど。
とはいえ、市場にしろ個人商店にしろ、店主がいるので、説明してくれる人がいる。
上に「光るものが好き」と書いたが、個人商店でも半ば屋外なので、埃が付きやすい。表面がツルツルしていれば、ほこりも着きにくい、というメリットがある。

この日常生活を踏まえて、スーパーマーケットでは、ある程度ブランドや商品名が分かった状態で、まとめ買いをしに行く。商品が並び、自分で判断して買わなければいけない状態なので、ここでもパッケージに説明が必要だが、個人商店で並んでいる商品に比べ、写真よりも文字情報が多くても構わない。
効能機能などのアピールも重要だが、今のインドネシアの状況だと「どれだけお得か」に注目している消費者のほうが多いような気はする。
この辺は、スーパーマーケットのあるエリア(ジャカルタの都市部、真ん中なのか、あるいは地方都市の郊外型なのか、などの違い)でかなり違いはある。

これ以上書いていると長すぎてなんだかワケが分からなくなりそうなので、インドネシアに関して、ざっとした印象としてこの辺で切り上げておこうと思う。
明日からロンドンパリに行く私なのだし。
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by dezagen | 2016-02-17 23:27 | プロダクト・パッケージ