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ロンドンデザインフェスティバル V&AとTent London
ライター渡部のほうです。

毎年秋に行われる、ロンドンのデザインフェスティバル。

今年は9月17日〜25日まで、約400カ所の場所を使い、展示が行われている。
さすがに全部回るのは無理、せめてその雰囲気だけでも、とロンドンに来たのだが、実質使える日は1日。
どれも面白そうな展示でどれを見るか、かなり計画を立ててみたのだが、結果、行けたのは、ヴィクトリア&アルバートミュージアム(以下、V&A.。ロンドン西側)とTent London (以下、Tent。ロンドン東側)のみ。

V&Aのベンジャミン・フバート(発音が難しい、ヒューバート、のほうが近いかも。 Benjamin Hubert)がデザイン監修、ブラウン協賛のインスタレーション。

幅1.20m×長さ20mのシートの上に5000個の三角形の金属を貼り、両脇に配置されたLEDライトの反射を、V&Aのタペストリー展示場の壁と天井に映し出す。
シートはさざ波のように静かに動き、部屋いっぱいに溢れる反射の灯りも同時にゆっくりと動く、というもの。

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動いている様子はこちらのビデオで。


中庭で行われているElytra Filament Pavilion

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鉄骨の骨組みに糸を吐き出すような機械で樹脂を巻き付けていく。樹脂は固まるとがっちり堅くなる。
鉄骨の形次第で、どのような形にも作れる。
動画はこちらで
インスタレーションとしても 面白いものだったが、この糸状の樹脂を巻き付ける機械自体は小さいので、例えば建築の工事現場で、パネルを作って運ぶよりも、この機械で糸状の樹脂を自由に形作っていけば、時間やコスト面でも節約できそうだ。

さて、移動して
Tent London

開場の22日の前日、21日に近隣に行ったら、まだまだ設置中。
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前日でこんなで大丈夫だろか、と思ったら、初日にはしっかり展示会場が出来ていた。偉い!

雑誌blueprintの展示。この本の見せ方は大胆。
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比較的若手のデザイナー、メーカーの展示が多いTent。
正直なところ、すごく目新しい、というものはなかったのだが、今年はファブリック系に目が行った。

SAFOMASI
インド(デリー)をベースにし、製作はすべてインドで行っている。
なにより、虎や鹿、猿など動物のモチーフがいい、

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Gail Bryson
こちらは、布地のプリントのみを行い、クッションカバーなどの製作は下請け工場に依頼。
幾何学模様だけで、きれいに見せている。要素が少ないだけにグラフィックの色やバランスの勝負。
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アホみたいなことに、現物を撮影し忘れ、カタログ(1枚1枚取っていく方式)だけ写真に撮ってきた、100%Norway
ここもファブリック(織物)がとても良かった。
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グラフィック作品(ノートやカレンダーなど印刷物)が目を引いた、Nicki Shen

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罫線やドットを自分で作り、ノート型の本(本型のノートというべきか)を作成。
台湾人で、現在はロンドンにベースを置いて作品を制作している。
ロンドンに来る直前に東京アートブックフェアに行ったためか、彼女の作品がアートブックフェアに出ていたら良かったのに、と思ったり。

さて、と、若手の集まるTentよりも、もっとプロフェッショナルや中堅から大手メーカーの集まるdesign junction他、もう少し行きたかったのだが、1日で数カ所を回って見るのは体力的に無理だった。
寄る年波には勝てず…。

短い時間だったけれども、ロンドンではまだまだ若手デザイナーが自主制作、販売を行い、「作りたいものを作る」という意志が見えたのは良かった。
先に書いた、ベンジャミン・フバートもまずはこうしたデザインイベントで自分の作品を小さく展示したところから、注目を浴びるようになったデザイナー。
ロンドンにはこういう可能性がある。


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by dezagen | 2016-09-23 08:01 | イベント