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『デザインの解剖展』
ライター渡部のほうです。

本日、10月14日(金)から21_21 DESIGN SITEで『デザインの解剖展』が始まる。

自分も部分的に参加している展覧会、というのはなんだか紹介が難しい。

展覧会ディレクターは佐藤卓氏。これまでもキシリトールガムや写ルンですなどを対象とし「「デザインの解剖」のテーマを10年以上続けている。
プレスプレビューでの、佐藤氏(左から2番目)と岡崎智弘氏(中央)。
岡崎氏は展示の企画製作を担当し、佐藤氏と話し合いながら、展示の内容、工夫、参加アーティストの選択などを行った。
中野豪雄氏(左)の作品「ウェブサイトの解析」の前で。

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そもそも「デザインの解剖」とは何か?
入口入ってすぐ、佐藤氏からのメッセージが分かりやすい。

「デザインの解剖」とは、
①身近なものを
②デザインの視点で
③外側から内側に向かって
④細かく分析することで
⑤ものを通して世界を見る
⑥プロジェクトです。

今回の展示で「解剖」されたのは、明治の誠品、
きのこの山、明治ブルガリアヨーグルト、明治ミルクチョコレート、明治エッセルスーパーカップ、明治おいしい牛乳、
5種。

分析する「外側」の最も外側は商品名、だと、佐藤氏は言う。実物がなくても、名前が人々に認識され、語られ存在する。視覚的にはロゴマークとなる。そこからさらに内側へ向かっていくと、外観、パッケージのグラフィック要素や素材、内容物。さらにそれらを解剖していくと、分子レベルまで達する。

こちらは巨大ミルクチョコレート。
分子レベルまでは見えないものの、大きなチョコレートを分析の目で眺める。
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分析のテキストは柱状のボードに。各商品に付き約50強、5商品すべてで合計約300の項目に分かれ、解説。

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これを全部読んでいると多分1日が終わる。
ので、各柱には、このように要約が。
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先に、この展覧会に自分も部分的に参加、と書いたが、この中の明治ブルガリアヨーグルトのテキストを担当した。
商品のテキスト担当はそれぞれ以下の通り
きのこの山 高橋美礼
ミルクチョコレート 杉江あこ
明治ミルクチョコレート 神吉弘邦
明治おいしい牛乳 廣川淳哉
総合編集 下川一哉、杉江あこ
総合要約 土田貴宏

テキストと図版をまとめた書籍は11月半ばに刊行予定なので、会場ではここでしか見れない立体作品や、アーティストの参加作品を中心に楽しんで欲しい。

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ブルガリアヨーグルトのグラフィック要素を一つ一つ分解し、立体化したもの。
テキストを書いている時は、正にこんな風にバラバラにしながら分析を進めて行ったので、展覧会のプレビューで初めてこの作品を見て感動。

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私が一番傑作だと思ったもの。
チョコレートとクラッカーで出来ているきのこの山、をしめじ、えのき、エリンギ、椎茸で作った場合。
エリンギは食べにくそう。シメジをボロボロこぼしながら食べてみたい!!
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アーティスト参加作品の中で、ついつい遊んでしまっていたもの。
明治おいしい牛乳の「ロゴタイプの拡張」アーティスト 下浜臨太郎氏。
「おいしい」の文字部分を他のひらがなで作ったパーツを積み上げ、自分の好きな言葉で「〜の牛乳」ができあがる。
強い主張をしないおだやかなタイポグラフィーだが、言葉を変えても「おいしい牛乳」感がある。タイポグラフィーの力を実感する作品。

取りあげているものが本当に身近なものだけに、(例えばデヴィッド・ボウイ大回顧展みたいな)華々しさはないけれど、身近にあるものがこんなに面白いのか、と思ってもらえると嬉しい。
って、極力客観的に書こうと思ったのだが、やはり主観的になってしまった。皆様是非。





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by dezagen | 2016-10-14 08:57 | 展覧会