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カテゴリ:その他( 102 )
SNSのお作法
編集宮後です。編集者という仕事は、企画をたてるほか、取材、執筆、確認、掲載、宣伝とすべての作業をするのですが、情報を公開する役目もになっているので、どのように情報を開示するかということに非常に神経を使います。取材先や発信元から聞いた情報を、いつ、どのように、伝えるのか、心の注意を払わなければなりません。くわえて、それを読んだ読者や取材先がいやな気分にならないよう気をつけています。

そのためには普段からあらゆることを想定しつつ、誤解のない的確な文章が書けるようになる訓練が必要です。ネット以前はそのような訓練をしてきたプロの書き手が文章を書いていたわけですが、いまでは誰でも文章を書いて公開できる時代になりました。文章のプロではない人が長い文章を書いたり、SNSや広報の担当者になったりして、判断に迷うケースも多々あると思います。

そうしたときに参考になりそうな項目を箇条書きにしてみました。

・展覧会やイベントの告知、新製品の発表などは、情報発信元からRTしたり、シェアしたりする。
 自分が主催者でない場合は、情報元を明記したり、「〜だそうです」などの伝聞形を使ったりする。

・基本的には情報発信元が情報を流したときが情報の解禁日。

・デザイナーが手がけた仕事の場合、いつ情報公開していいか、クライアントに確認してから公開する。

・書籍の場合、版元によって、いつ情報公開してよいかのガイドラインが異なるので、版元の担当者に確認する。

あまり難しく考えずに、「相手はどう思うか?」という想像力があれば、だいたいOKなのではないかと。SNSの送信ボタンをポチっと押す前に、第三者的視点から再考する習慣をつけておけば大丈夫です。
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by dezagen | 2017-01-31 23:04 | その他 | Comments(0)
デザイナーのすごさ
編集、宮後です。
ひとつ前の渡部さんのブログ記事を読んで、「言葉にできないデザイナーの仕事って何なんだろう?」という興味がわきました。仲條さんも中村さんも、デザインが魅力的なだけでなく、ご本人の人柄も大変魅力的で、デザインと人柄が渾然一体となって表現しがたい魅力になっているのではないかと感じました。「言葉にできない」というのは、デザインの表現部分だけ切り離して説明することができないからではないかと。

デザイナーの人柄がデザイン表現にどう影響するのか、個人的に興味があって、ずっと観察してきました。若いうちは、マーケットが求めているものに反応できる勘やセンスの良さでなんとかなりますが、年齢を重ねるごとにデザイナー本人が積み重ねてきた経験や人間的な深みがないと厳しいのではないかと感じています。事務所のスタッフを指導したり、学生に教えたりする機会も増えるので、人間力が問われるような気がします。

仲條さんは1933年生まれで御年83歳。現在、デザインの世界には、80代から20〜10代の人がいるわけですから、学校を出たばかりの若者は大先輩たちとは違うフィールドで勝負しないと勝てないわけです。それがデザイナーの大変なところでもあり、やりがいがあるところではないかと思います。

デザイナーという仕事は、まだ形になっていない概念を目に見える形にする非常に大事な仕事です。まだそこに存在すらしていない思想やぼんやりとした理念を整理し、視覚化することは、誰もができるわけではない特殊能力だと思います。たとえば、経営者が考えている企業理念を理解してロゴをつくったり、まだ世に出ていない新しい製品の形を考えたり。そのためには、デザイン力のほかに、経営者が求めていることを察知する直感、コミュニケーション能力、予算と時間を管理するマネジメント能力なども必要でしょう。それだけでも大変ですが、さらに本当に優れたデザイナーには進むべき未来を指し示せる能力もあります。これは優れた経営者や研究者にも備わっている能力です。

そう考えると、デザイナーというのは本当にすごい人たちだなと思うのですが、そのすごさが社会にあまり伝わってないような気もします。最近ではデザインが残念なケースで語られる機会が目立ってしまったがゆえに、よけいにそう感じます。

業界の中だけで話題にするのではなく、「デザインってすごいんですよ」ということを外に向けて語っていかないといけないですね。今年はもっと言葉でデザインを伝える仕事をしようと思ったのでした。
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by dezagen | 2017-01-30 22:53 | その他 | Comments(0)
DESIGN小石川とハーフハーフ
編集宮後です。
『Typography10』を校了し、気になるデザインをいろいろ見てまわっています。

今夏にオープンし、ずっと気になっていたDESIGN小石川がある佐佐木ビルにやっとおじゃますることができました。このビルは、2年以内に解体されることが決まっているため、建築家を中心に期間限定で実験的な試みが行われているスペースです。

まず伺ったのは、4Fのシェアスペース「ハーフハーフ」。「そろそろ」と「POINT」が運営するスペースで、半分がシェアオフィス、残り半分はイベントなどができるフリースペースだそうです。伺ったとき、ちょうどPOINTの長岡勉さんがいらっしゃったので、いろいろ説明していただきました。

フリースペースの部分は、堅苦しさのない、自由で楽しい空気をつくる「ダサ乙」がテーマ。昭和な香りのする布地張りの椅子もあえてそのまま残し、コンパネでつくったオリジナル家具と組み合わせることで不思議な空間が出現していました。ダサすぎず、おしゃれすぎない絶妙なバランスで、なぜか妙に落ち着く場所でした。

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こちらは、入口。コンパネの上に透明の塩ビ板を重ねたスケジュールボードとホワイトボード。塩ビの上からホワイトボードのマーカーで書くことができます。市販のホワイトボートのような事務っぽい感じではないので、楽しいブレストができそうです。

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入口すぐ脇にある会議室(?)から中をのぞいたところ。透明な壁に工業用マスキングテープを貼って、目隠しに。工業用マステの使い方がクール。

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会議室のとなりにあるスライドとスクリーン。スクリーンもコンパネ製で、使わないときは滑車で上に上げておける仕組みになっています。コンパネを白く塗っただけですが、スクリーンとして十分使えました。なんでもコンパネでDIYでつくってしまうアイデアがすごい。

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写真左の地球儀みたいな家具は、漫画の1巻目だけを集めた本棚。続きが読みたくなります。
真ん中は作業台兼卓球台。右手にいるのが長岡さん。
とにかくいたるところに楽しい仕掛けがしてあって、大人の秘密基地のよう。

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で、こちらが2階のDESIGN小石川。建築家、芦沢啓治さんがプロデュースし、家具ショップ「TAIYOU no SHITA」(写真)、植物店「B.U.D」、厳選された食材を取り扱う「PLAIN COMPANY」とシェアしているスペースです。1フロアをまるまる使っていて、総面積はなんと580㎡。広い。とにかくむちゃくちゃ広い。伺ったときはちょうど「HIGHLIGHT」という展示が開催されていました。

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写真は石巻工房の家具の展示。石巻工房は2011年にスタートしたプロジェクトで、建築家やデザイナーと地元住民が共同で家具製作に取り組み、いまや世界からも注目されるブランドに成長しています。今回は、その石巻工房の家具を水性塗料「mizucolor」で着色し、いつもと違う表情の作品として展示。家具をデザインした建築家とペイントを担当したアーティストとのコラボレーションが新鮮でした。

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スイスのプロダクトデザイナー、クリストフ・グベランの作品。紙や木材などの素材を新しいテクノロジーで加工する独創的な作品を展示していました。

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建築家やデザイナーがDOIT(ホームセンター)で1万円で入手できる材料のみでつくった作品の展示「DOitYOURSELF」。どこにでもある材料から、新しいプロダクトが誕生。「こんなのができるの?」という新鮮な驚きを楽しめました。

広い空間をぜいたくに使いながら、さまざまな要素をゆるやかにつなげていく手腕はさすが建築家。内装だけでなく、滞在する時間や体験もデザインできるのが空間デザインのおもしろいところ。ものだけつくればよい時代が終わり、これからは空間×時間×体験をどうデザインしていくのかが、ものづくりにかかわる人に共通した課題ではないかと感じました。

HIGHLIGHTの展示は11月3日で終了していますが、2Fのショップはオープンしています。

DESIGN小石川(2F)、ハーフハーフ(4F)
東京都文京区小石川2-5-7 佐佐木ビルB棟
http://designkoishikawa.com
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by dezagen | 2016-11-07 22:57 | その他 | Comments(0)
韓国・釜山の公共デザインは分かりやすいかどうか
ライター渡部のほうです。

1泊2日で、韓国釜山へ。
韓国は多分3回目か4回目だが、ソウルだけじゃなく、ということで釜山(プサン)へ。
韓国はハングル語が分からないと、移動が難しいはず!
と思っていたが、意外に日本語、英語、中国語表記が多い。
こちらは地下道への案内。

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バス停。フラットスクリーンでバスの動向がすべて分かる様子。恐らくスマートフォンのアプリと連動しているのだろう。今回、バスは使わなかったが、アプリを入手してバスも自由自在に使いこなしてみたい。
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スクリーンの拡大図。
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とても高い地下鉄入口のサイン。よく見ると、英語、日本語、中国語が書かれている。

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地下鉄駅内。出口案内が分かりやすい。

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地下鉄内の路線図。乗っている路線(これは1号線)の説明だけの情報。これもハングル、英語、日本語、中国語表記、で観光客には助かるのだが、若干情報盛り過ぎで、見にくくなりそうな気配。
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ホームの床のタイルそのものがサイン。「←新平(駅)1号線」はこちら、と誘導。でもハングル読めないと分からない。
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地下鉄から、空港に繋がっている別の鉄道、釜山金海軽電鉄へ。通路の壁にこのサインが、
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ベルト状にずーっと駅に辿り着くまで続いている。これは親切。
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アプリに関して言うと、私は旅行事前に調べておかなかったのが悲しいところ。
Subway Korea」
ハングルと英語で対応している「Navar Map」
ハングルで対応している「부산 버스 (BusanBus)」
が便利という声。

ちなみに私の場合。2冊も買った韓国語会話集よりも、google 翻訳 app がかなり役に立った。iPhoneに向かって喋る、翻訳される、相手が読む(聞く)、相手がiPhoneに向かって喋る、翻訳される、私が読む、というようなちょっとまどろっこしい感じだが、会話集に載っていない言葉や物やシチュエーションは多いので、翻訳機というのは役に立つ。

とはいえ、やはりハングルが分からないと「うむむ…」というところも多い。
何かが危険だと訴えている感じは分かるのだが、何が危険なのだ。。。

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これも何かが危険、恐らく「滑りますよー」なのだろうが、ピクトグラムの人がまるで階段に寝そべり、心地よい感じに見える。全体的にピクトはヘタクソだなあ。(私の主観ですが)

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やっぱピクト、下手だよなあ…。これ、何かに寄りかかっちゃいけないよ、ってことなんだろうけど、どこに寄りかかれと…。「위험」は危険の意味。
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下手ピクトを見るのは別に嫌いじゃない。ホテルのエレベーターのピクト。車椅子レースにでも出るのか、この走り出しそう感。
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釜山自体、公共物以外の看板はほとんど韓国語のみなので、ハングル語が分からないと歩き回るのはちと辛いものがあるのだが、公共交通はかなり旅行者に優しい。
釜山の人達が皆、優しい(?)ので、分からなそうな顔をしていると、回りの人も集まってきて一生懸命助けてくれる。
また、観光客のよく行くお店では、日本語や英語や中国語(の全部、もしくはどれか)併記、お店の人も分かる範囲の日本語(私達に対して)で対応してくれるので、なんとかはなる。サインがカバーできないところはマンパワー、というのは、日本と似ている。

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by dezagen | 2016-09-06 22:26 | その他
東京は旅行しやすいのだろうか シンガポールから帰って見て
ライター渡部のほうです。

シンガポールは都市計画がよく出来た場所で、海外旅行初心者にも使いやすい、と言われる。
アジアでは他にバンコクや香港などが外国人に人気の旅行先だと思われるが(特に手元にデータがないので、思われる、と書いておく。主に英語で書かれた旅行滞在記などを見る限りの感想)、シンガポールの使いやすさにはかなわないだろう。

私が見る、シンガポール、バンコク、香港で旅行をする際の良いところと悪いところは

シンガポール
・公用語が英語。これは最大の武器かも。。
・公共交通のMRTとバスは使いやすい。MRTのサインの大きく、見やすい。歩道の「こっちに駅です」表示も多い。
・ez-linkカード(suicaのようなICカード)で料金をいちいち調べなくていい。残額払い戻しは難しい(口座に入金する方法なので)。
・バス停は行き先表示ではなく、バス番号だけ書いてあるものが多い(バスターミナルなどは詳細表示)が、番号と行き先はスマホのアプリで簡単に分かるようになった。バス停のサインはその分シンプルな表示、大きな表示ですぐ分かる。
・ストリートネームのサインはしっかりしている。
・タクシーは安いが、停められる場所が厳格に決まっているので、タクシー乗り場まで行くのに、暑すぎて疲れたりする。。
・ホテルは高め。比較的安いところもある。
・食事は屋台街、フードコートでは、大体写真付き、値段表示ありのメニュー看板なので、指させば楽。色々ありすぎて迷うということはある。ランチタイムなどは人が多すぎてひるむ、ということもある。
・食品に関して、ハラール、ベジタリアンの表示がしっかりしている。
・旅行者向けプリペイドSIMカードが安いので(日本のキャリアの海外ローミングでもいいけど)、SIMロックフリーのスマホがあれば、地図、交通機関、翻訳など諸々の問題解消。楽。
・お金。紙幣も貨幣も数字が分かりやすい。高額紙幣(50ドル以上、約3,500円)以外はプラスチックの紙幣にほとんど切り替わった様子。

バンコク:
・公共交通のBTS(高架鉄道)は英語表記もあり、非常に分かりやすい。地下鉄のMRTは開通時故障が相次いでいたが、今はどうだろう。また、雨に弱い。
・公共交通のバスは、ローカルの人でないとかなり分かりにくい。バス停は分かりにくい。
・が、物価が安いので、タクシーで移動できる(渋滞が怖いけど)。
・BTSとMRTはラビットカード(suicaのようなICカード)で料金をいちいち調べなくていい。残額払い戻しも楽。
・ストリートネームがあるようで、ない。大きな道はなんとなく分かるが、ストリートネームのサインがどこにあるか分からないことが多い。
・暑すぎて、徒歩ではどこかの場所に行くのが辛い。
・ホテルは安宿から高級ホテルまで、選択肢が多い。
・食事は屋台や簡易食堂では、言葉が分からなくても、指を指せばなんとかなる。レストランは場所によるが、多くの場所で英語が通じる。
・旅行者向けプリペイドSIMカードが安いので(日本のキャリアの海外ローミングでもいいけど)、SIMロックフリーのスマホがあれば、地図、交通機関、翻訳など諸々の問題解消。楽。
・お金。紙幣がヨレヨレなことがある。数字は見やすい。硬貨は10バーツ以外、よく分からないことが多い(すり減っていたりもするし)。

香港
・公共交通がよく出来ている。MTRのサインも大きく、英語表記もしっかりしている。
・ローカルバスもバス番号でなんとなく分かる。ミニバスはローカルの人でないと若干使いにくい。バス停は分かりにくい。
・オクトパスカード(suicaのようなICカード)で料金をいちいち調べなくていい。残額払い戻しも楽。
・バンコクと同様、公共交通が難しければタクシーを使えばいい。安いのでそんなに不安はない。
・ストリートネームの表示は概ね分かりやすい。分かりにくい場所もある。
・ホテルは高め。
・食事は漢字圏の人はあんまり困らないと思うが、英語圏の人向けに英語メニュー、英語併記メニューが用意されているところが多い。そもそもメニューがないところは「あれ」と指を指せばいい。
・バンコク同様、旅行者向けプリペイドSIMカードが安いので、SIMロックフリーのスマホがあれば、地図、交通機関、翻訳など諸々の問題解消。
・お金。発行銀行が3行ありそれぞれ紙幣デザインが違うので戸惑う。色で見分ける。アラビア数字と漢数字と図柄があり、割と見にくい。プラスチック製がほとんどになったような気がするけれど、ヨレヨレの紙製の紙幣もある。

他にも色々あるけれど、主に公共交通の使いやすさ、サインの見やすさ、通貨の読みやすさ、で言うと、やはりシンガポールはよく出来ている。

一方、この基準で見て行くと(自分が外国人になった気分で)東京はどうだろうか
東京
・公共交通のJR、地下鉄、私鉄のサインは、ある程度大きく(JRは抜群に見やすい)分かりやすい。歩道での「駅こちらです」サインも多い。
・とはいえ、JR、地下鉄(都営、東京メトロ)、私鉄、と別れているのはかなり分かりにくい。suicaのような交通系ICカードでかなり使いやすくなった。けど。
・海外の公共交通で運転手のアナウンスが入ることはあまりない。公共交通の中の日本語アナウンス(「現在、前の電車との距離のため、止まっております」など)は、日本語が分からないと緊急事態が起こったのかと思う人がいるんじゃないかと不安になる。
・バス。バス停表示が会社によりバラバラなので、統一する必要あり。またバス停の表示は、行き先や順路が書かれているフォーマットが統一されていないので見にくい。
・タクシーは、他のアジア圏に比べると驚異的に高い。サービスは素晴らしい。
・ストリートネーム方式ではないので、初めての場所は迷いやすい。
・ホテルは高いところから、安いところまで揃う。安いビジネスホテルでも清潔で使いやすく、クオリティは高い(狭いけど)。
・食事は難関と言われる。物価が高いので、間違えたくないが、英語メニューが少なく、居酒屋の手書きメニューは本当に辛い。
・ハラール、ベジタリアンの表示がほとんどない。
・旅行者向けプリペイドSIMカードも出そろってきている。もう少し使用期間(3日間とか)のバリエーション、リチャージしやすいものが欲しいところ。
・SIMがあってもアプリが揃ってないと難しい。英語表記でバスをきちんとフォローしているアプリが欲しい。
・できれば、手書きメニューをOCRで読み取れるアプリが欲しいところだが、難しいだろうなあ…。
・お金。アラビア数字と漢数字と複雑な柄が入っているが、基本的にはお札がきれいなので見やすい。5円玉は漢数字しか書かれていないので非漢字圏の人は分からない。

という感じ。
2020年までに解消できるものは解消して欲しいところだ。


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by dezagen | 2016-08-26 01:01 | その他
新潟出張
ひとり編集部、宮後です。先日、新潟取材に行ってまいりました。

詳細は『Typography』次号に掲載しますが、取材先の方に教えていただいたのがこちら。JR新潟駅すぐ近くにある「ぽんしゅ館」。日本酒93種類の効き酒ができるという素晴らしい場所です。「ぽんしゅ館」のロゴがいいなあと思って調べてみたら、NIGN の大原健一郎さんのデザインでした。
http://www.nign.co.jp/works_detail.php?pid=362&img_num=0&cat=3&active_flg=9

お店の写真を撮ってくるのを忘れたので、こちらのウェブサイトのリンクをはっておきます。
http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/niigataramen/3273

日本酒のラベルの文字ってかっこいいんですよね(ブログの相方、渡部さんが以前、菊水酒造の取材をしてました)。今回、うっかり日帰り出張をしてしまったのが悔やまれます。次回はもっと時間をとって、たくさんの文字を見てきたいです。
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by dezagen | 2016-08-08 00:37 | その他 | Comments(0)
重版出来と重版未定
編集宮後です。
TBSのドラマ「重版出来!」が終わってしまいましたね。いいドラマだったなあ(現実の編集部にはオダギリジョーはいないけどね)。

重版するかどうかの判断って、どうしているのか気になりませんか? 複数の会社で編集者をしてますが、重版の基準は会社ごとに違うので、なんとも言えないのです。毎月コンスタントに売れていて、在庫がなくなりそうな場合は重版しますが、動きが鈍い場合は在庫が切れても重版しないことが多々あります。これを業界的には「品切れ、重版未定」と言います(重版しないのに、もしかしたらするかもしれないので「未定」って言うんですね)。

著者の立場から考えると、がんばって書いた本が品切れになってしまうのは、本当に残念なんですが、出版社のビジネスとして考えると、重版分はだいたい1年ぐらいで売り切りたい。1回の重版が2000部とすると、1年で消却するには、月あたり160冊くらい売れないといけないわけです。書店から追加注文をいただいて月160冊売るのってけっこう大変なんです。なので、ロングセラーとして売れている本でないと重版がかからない。つまり、必然的に「品切れ重版未定」になってしまう本が増えるというわけです。

品切れ重版未定を防ぐには、電子書籍化するか、著者が版権を引き上げて他社から改訂版を出すか。改訂版もそれほどたくさん配本できるわけではないので、いまのところ電子書籍のほうが現実的かもしれません。

在庫が余って断裁(=廃棄)されるのもつらいですが(「重版出来!」には断裁シーンも登場しましたね)、品切れ重版未定もつらいもの。できれば事前に注文をとって必要な分だけつくりたい。あるいはオンデマンドのように注文がきた分だけつくるとか。オンデマンドプリントの性能が上がり、価格が下がれば、注文がきた分だけつくるというやり方ができるのかもしれません。

最近では、ベストセラーの著者が出版社をつくり、自分で刷り部数を決めるという新しいビジネススタイルも登場。ビジネス書など読み物系の本ですでに行われている手法です。これなら品切れ重版未定にはならないですからね。
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by dezagen | 2016-06-16 21:13 | その他 | Comments(0)
祝・D&ADブラックペンシル
編集宮後です。
毎週ブログを書こうと決心したのに早くも挫折しかけております。

さてさて最近の自分ニュースNo.1は、いつもお世話になっているiyamadesignさんがマスキングテープmtの展示で世界的なデザイン賞D&ADのブラックペンシルを受賞されたことです。D&ADは歴史と名誉ある世界的なデザイン賞で、ブラックペンシルというのはそのなかでも最高賞にあたります。D&ADの全カテゴリー27項目の中でもブラックペンシルが授与されたのは、mtとほかもう1作品のみ。約2万5000件の応募の中から選ばれた2作品のうちの1つなので、事実上のグランプリともいえるでしょう。

今回受賞の対象となったのは2015年11月3日〜16日までKIITO デザイン・クリエイティブセンター神戸で開催された「mt EXPO 2015 at KIITO」の展示。会場の天井からつり下げられた8万本のテープが圧巻です。D&ADのウェブサイトで、ムービーを見ることができるので、会場の雰囲気が伝わるかと思います(展示準備から開催当日までを丁寧に追ったドキュメンタリー映像)。

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(D&ADのウェブサイトより。ムービーのリンク先はこちら)
http://www.dandad.org/awards/professional/2016/spatial-experiential-design/25500/mt-expo-2015/

今回受賞したのが、Spatial & Experiential Design(空間&体験部門)と Trade Show & Exposition Design(展示会部門)のカテゴリーであることからもわかるように、mtのプロダクトやグラフィックのアートディレクションだけでなく、イベントを企画し、空間を作り上げて、お客様に体験していただくところまでをトータルでディレクションしたところも評価されたようです。デジタル系の斬新なサービスが注目を集めるなか、人力による非常に手の込んだ美しいインスタレーションは審査員の目にも新鮮に映ったのではないかと思います。

ともあれ、日本のデザインが世界で評価されるのは非常にうれしいこと。iyamadesign&カモ井加工紙の皆様は受賞の興奮もさめやらぬなか、現在は世界的家具メーカーVitra社のDome in vitra campusで設営中だそうです(あ、設営は無事に終わったようですね)。iyamadesignさんのFacebookから設営や会場の様子が見られるのでこちらもぜひ。三角形のmtが初登場してます。現地に見に行きたかったなあ。

mt×vitraのお知らせ
http://www.masking-tape.jp/news/2016/06/mt-vitra.html

iyamadesignさんのFacebook(設営の様子が見られます)
https://www.facebook.com/iyamadesign
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by dezagen | 2016-06-14 07:28 | その他 | Comments(0)
デザイナーと文章力
編集宮後です。
いきなり意味不明なタイトルですみません。最近は本を書かれるデザイナーも多いと思うので、ものをつくる人が文章を書くということについて考えてみたいと思います。

デザイン雑誌の記事を読んでいて「このデザイナーさん、いいこと言うなあ」と思って、その方の著書を読むと「あれっ? なんか違う人みたい」と思うことはありませんか? 雑誌記事の多くは、デザイナーへの取材をもとにライターが文章をまとめているので、いわゆる「いい話」「オチがある話」になるよう、話を「盛って」しまうことがあるんです。要するに、「なんか、この人いいこと言ってる!」と読者が思えるようにうまくまとめるわけですね。

一方、デザイナー本人が執筆されている著書では、ライターや編集者が手を入れることはありますが、基本的にはご本人の言葉が直接文字になって本になります。文章には、その方が普段考えていることや意識がそのまま出てしまうので、実際以上に「盛ろう」としてもだめなんです。恐ろしいほど、素のままの自分がさらけだされます。そのときの自分の思考や意識、精神状態などがダイレクトにテキストになって出てくる感じです。なので、文章を書くことは脳の中を丸裸にされているようで、とても怖い行為でもあります。

そういう目線でデザイナーの方々の著書を読むと、いろいろな気づきがあるはずです。「なぜここでこの接続詞を使うのか? このときの筆者の気持ちは?」など、国語の問題を解く要領で読解していくと、いろいろなことがわかります。なので、デザイン学生や若いデザイナーの皆さんには、編集されていない文章を読んだり、トークイベントでデザイナーの生の声を聞いたりしてほしいのです。

どのくらい誠実に、どのくらい深く考えられているのか、読者の目線に立って書かれているか。私がデザイナーの文章を読むときにチェックするのはその3つです。そのような「いい文章」を書くデザイナーは、デザインもすばらしいことが多い。「相手の立場に立って深く考える」というのは、文章だけではなく、デザインもそうだからです。

なので、あくまでも個人的見解ですが、「いい文章を書ける人」=「いいデザイナー」だと思っています。ここでいう「いい文章」とは、プロのライターのような技術的にうまい文章ではなく、上記に挙げた3点がそろっている文章のことです(ただし、「文章が書けない=デザインがダメ」ということではありません。思考タイプではなく、直感タイプのデザイナーですばらしい仕事をされる方は、ご自身の直感を言語化するのが難しいのです)。長々と説明しましたが、タイトルの「デザイナーと文章力」がようやくつながりました。

「お前が言うなよ」と石が飛んでそうですが、わたくしも「日々精進せねば」と思いつつ、このブログを書いております。生あたたかい目で気長に見守っていただけると幸いです。
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by dezagen | 2016-05-08 23:34 | その他 | Comments(0)
マケドニアの街 5 スコピエ中央駅
ライター渡部のほうです。

マケドニアの街の話の続きです。

そもそもマケドニアの首都スコピエの街巡りの目的の一つは
「50年前に作られた丹下健三の都市計画、その後を見ること」
だったのですが、なかなかこれが難しかった。

なんでかというと、そもそものマスタープランがほとんど実現されなかった。のがまず一つ。
他に、作られたが後のメンテナンスがほとんどなされていない、マスタープランにも入っていた大型施設の建築物の前や後ろにここ数年で新しい建造物ができ、大型施設そのものを見ることが難しい(オペラハウスとか)など。

かろうじて、丹下健三が設計したという中央駅は残っておりました。
が、
ん?
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少し引いたところから見た駅。
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全然中央駅って感じがしない!そもそもどこが入口か、分からない。。
中が、改装中らしいのですが、改装中というより廃墟っぽい
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このエレベーターもわざとむき出しなのか、壁を取っ払ったのか、よく分からず。
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駅っぽいといえば、チケット売り場ですが、こんなに暗い。怖い。
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上に上がると、よかった、開放感。
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でもあんまり使われてない様子。多くの人は電車よりバスを利用するそうで、この駅と繋がっているバスターミナルは(比較的)きれいで、人もたくさんおりました。

高架下はかっこよかった。
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1965年、マスタープランを作っていた時の丹下健三って、代々木体育館が出来たすぐ後ですが、漫画だとオノマトペで「ぐおおおお」と書き入れたくなるような勢いがあります。
(日経アーキテクチュアの宮沢さんに是非書いて欲しい。
参照 http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20130910/253209/?rt=nocnt ) 

それが高架下に発揮されているというのもなかなか地味な話ですが。
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高架下。使われてない様子の郵便局(だったと思う、確か)。
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ガラス越しに撮影。

使われているんだか、使われてないんだか、よく分からない建物を沢山、見た、というのがスコピエのざっくりした感想です。
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by dezagen | 2015-09-10 10:36 | その他