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カテゴリ:インテリア( 24 )
寺田模型店オープン
編集宮後です。
かみの工作所関連連続投稿ですみません。

さる4月6日、下北沢にテラダモケイの
フルラインナップをそろえたショップ「寺田模型店」が
オープンしました。

寺田尚樹さんの事務所「テラダデザイン一級建築士事務所」の
一角がショップ「寺田模型店」になっていて、
紙でできた「1/100建築模型用添景セット」の商品が
店内にずらっと並んでいます。
(写真提供:テラダモケイ)

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事務所の片面がショップになっており、
パーテーションをはさんだ奥が建築設計事務所というつくり。
設計事務所の中にショップがあるというのは
おそらく業界初ではないでしょうか。

看板などのグラフィックデザインは粟辻デザイン、
店内の空間デザインはテラダデザインだそうです。

海外のデザイン建築サイトなどで紹介されたら
新しい東京観光名所になりそうな気がします。


寺田模型店
住所:世田谷区北沢1-45-11 B1F
営業日:土曜日、日曜日のみ営業
http://www.teradamokei.jp/news/post-55.html
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by dezagen | 2013-04-16 18:13 | インテリア | Comments(0)
ウィーン国際空港
ライター渡部のほうです。

先月末、パリとウィーンにちらっと行ってきたのだが、ヨーロッパ内、飛行機で2時間弱という短距離差ながら、やはりそこは風土気候民族の違い。
空港からして全然印象が違うので、驚くのであった。

パリのシャルル・ド・ゴール空港(今回使ったのはターミナル2のDとE)は、色鮮やかで、建築の形状からして楕円、サインも楕円とかどこかカーブしてるところがが多い。
参考になる写真はエールフランスのこのページあたり
http://corporate.airfrance.com/en/press/media-library/photos/sites/the-paris-charles-de-gaulle-hub/image/departure-displays-at-terminal-s3-paris-charles-de-gaulle-2-s3solaris/

と、このような色鮮やかな世界から、ウィーンの空港に降り立つと、
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モノトーン。

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そしてグリッド。

非常に真っ直ぐ、白と黒、という整然とした世界なのだ。

2012年、去年出来たばかりなのだった。どうりできれい、新しいはず。
(とはいえ、マナーが素晴らしくよいウィーンの人達であれば、あと数年はこの整然美が保たれていると予想される)
ざっと調べたところだと
建築を手がけたのは Itten-Brechbühl www.ittenbrechbuehl.ch  と Baumschlager-Eberle  www.baumschlager-eberle.com

サインはRuedi Baur http://new.ruedi-baur.eu

文字好きの方には、こちらのサイトがいいかも。(他人様のサイトですが、写真も美しいので) http://www.typotheque.com/blog/vienna_airport_adopts_fedra_sans 
やたらと詳しいなと思ったら、元になったフォント、Fedra Sansを作ったデザイン会社のサイト。

空港内はこちらも写真多し。
www.fastcodesign.com/1671075/elegant-or-illegible-vienna-unveils-its-custom-designed-airport-signage#1
話題のエアポートだったのだなあ、全然分かってなかった自分を反省。

上に書いたように、まだオープンしたばかりの棟。
まだ紙で貼った部分などもあるけれど、ほとんどは完成している。

ちなみに市内と空港を結ぶCity Airport Train www.cityairporttrain.com の市内駅もまたもや整然世界で(こちらは緑色がベース)非常に美しい。

市内から空港へ向かう、16分の間に巨大な工場群が見えるのだが、この光景もマニアの方には受けそうな気がする。

色鮮やかで有機的、人間優先、個人主義なパリ(私感)から、モノトーン、グリッド、機械美のウィーン空港(私感)。飛行機を降り立つとそこは異世界、を見せてくれる飛行機ならではの旅である。
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by dezagen | 2013-04-04 13:41 | インテリア
Blom & Blom
ライター、渡部のほうです。

昨年末オランダに行っていたメインの理由は、Blom & Blomに会うためである。
http://blomandblom.com
彼らが扱っているのは主に旧東ドイツの廃工場などから入手した照明器具やスイッチなどの備品。

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左カミールと右マーチンのブロム兄弟。アムステルダム郊外の工房で。
ちなみにさすがのオランダ人、でかい。カミールのほうは2メートル近くあるんじゃなかろうか。喋ってると首が痛い。

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放置されていたものをきれいにし、電気系統をチェックし、整備して再度世の中に出す、という作業なので、正確にはデザイナーではない。こういうのなんて言うんだろう、再生屋さん、だろうか。

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照明、再生前と再生後(写真提供Blom & Blom)

現在はアムステルダム郊外とベルリンの工房をベースに、オンラインで小売りとオフィス向けプロジェクトを手がけている。近々、工房の近くにショウルームができる予定だ。

こちらはショウルーム予定場所での写真。
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ショウルームでスタンバイ中の製品。


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暖色系の光源を入れたもの。ストーブに見えてしまう

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ステンレス製だというが重い。でかいオランダ人の兄さん2人がかり

こちらは工房でスタンバイ中のもの↓
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歴史を感じさせるキズや穴などは残し、余計なペイントなどはしない。
20年近く放置されていたものから汚れやサビを取るのは容易ではない。ネジ、パーツをすべて分解し、きれいにしてから組み立て直す。
ほとんどの電気機器は、中のダメージは少なく、ほぼそのまま使える状態だという。ただ、工場用であったり、旧東ドイツだけで使われていた蛍光灯などの備品やパーツは、家庭やオフィスにも使える他のものに変える必要がある。

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白熱灯は大体世界の規格で対応できるが、蛍光灯が一番難しいそうで、バラスト(電圧、電流を一定に制御する機械)を変えることもしばしば。お土産のうなぎパイの箱と妙に馴染んでしまった(笑)。

2人がこのビジネスを始めたのは昨年9月。
元々カミールは映像、写真、木工を手がけ、マーチンは建築と経営を学んでおり、東ドイツの旧工場や旧軍事施設などから収集した物を修理、再生していたのは趣味の範囲だった。これを本格的にビジネスにすることに決め、1年半の準備期間を掛け「Blom & Blom」を作り上げた。

実際旧東ドイツの遺品(工業製品から生活用品まで)をアンティークとして売り出すビジネス自体は新しいことではない。照明器具に限っても、他に
360volt www.360volt.com
trainspotters www.trainspotters.co.uk
といった競合ビジネスが存在する。

Blom & Blomが際立っているのは、ブランディングのうまさ。
1年半の準備期間、製品を揃える以外に、ロゴ作り(ベルリンをベースにするデザイン事務所 HelloMe が作成  http://tillwiedeck.com )
やウェブサイトのデザイン


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ビデオ(これが秀逸)
http://vimeo.com/47231123
もしくは こちらのページの下のほうで
http://blomandblom.com/about/

こうした会社のイメージ作り、いわばコーポレートアイデンティティの基礎固めをしている。
アンティーク、中古品、ジャンクと呼ばれる物は、工場からできたての製品とは異なり、過去に誰かが使い、どこかに存在していたものである。
新品の製品にはない形や色の魅力だけでアンティークや中古品を買うこともあるだろう。むしろ背景を知らないほうが、想像が促されて面白い、という考え方もある。ただ、それではアンティークや中古品は、新品のもの、例えば歯ブラシやノートと言った日用消耗品と変わらない消費サイクルの1つになってしまう。
むろん、あらゆるものは消費のサイクルにあるのだが、そこに過去の背景を感じることで、物の意味、価値は変化する。
Blom & Blomは印象に残る写真とドキュメンタリービデオで物の背景、朽ちた施設に対する彼らの愛情や情熱をしっかりとユーザーに伝えている。そして、彼らが救済しなければこれらの施設は朽ち、壊され、ゴミとして消えていくことも。

先に書いたように、彼らのビジネスは始まったばかりであり、競合がすでに存在する。
アムステルダムの工房は実家、父親が使っていたもので、新しくできるショウルームも以前肉屋が解体作業に使っていたスペース。会社というよりは家庭内手工業のレベルではある。

旧東ドイツの遺品はいずれ枯渇してしまうのだろうし、彼ら及び競合のビジネスも例えば10年、20年後どうなっていくのかは分からない。しかし、物に対する愛情があり、いかに物と接し、どう見せればいいのか知っている彼らであれば、この次のステップに進んでいけるのではないだろうか。
幸い滑り出しは順調なようで、ヨーロッパ内外からの注文も続き、今後はさらにスタッフを増やす予定になっているという。

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by dezagen | 2013-01-04 13:05 | インテリア
ベルリンの中古建材屋さん
ライター渡部のほうです。
現在ベルリンにいるのだが、9月にも来たベルリンになんでまたこんな短期間のうちに舞い戻ってきたのかと言えば、別にパリにいる甥が好きすぎて会いに来たついでに、とか、パリからロンドンまでユーロスターに乗り遅れてチケットを買い直してまでロンドンに行きたかったそのついで、とか、ベルリンの友達に食材を届けるため、とか、まあ、それもあるのだが、メインの目的は買い物。

9月に宿泊したPlus One Berlin http://blog.excite.co.jp/dezagen/18941873/ のインテリアは、プライウッドをメインに中古建材をアクセントに使っている。
この冬自宅改装を考えているゆえ、このインテリアを真似したい、と思い、設計をしたパオラちゃんに中古建材屋に連れて行って!とお願いしたら、遠いけどいいわよー、ということで、冬が来て外に出るのがおっくうになる前に、その建材屋に行くことにしたのであった。

ベルリンの中心から電車で30分、バスに乗り換えて40分(バス1時間に3本)。
馬糞のかおり漂うベルリン郊外、そこはすでに田舎と呼んでも良い環境であるが、そんなところの広大な敷地、2万平米(想像つきがたし)に、中古の、小さいものではジャンクショップにあるような家庭用品、雑貨から、タイル、金具、シンク、窓枠、ドア、バスタブ、キッチンユニット、柱、床材、庭用噴水、などなど、家を構成するあらゆるものが揃う。

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ひきだしだけ。

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ドアだけ

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床材

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シンクの山。倒産した会社の在庫処分だろうか

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古いホテルから持ってきたというシンク+クローゼット(もうこれだけでも部屋になりそうな大きさ)

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アルファベットサイン。dかな?

など。
これらはほとんど建築物の解体から持ってきたもの。
日本にもこういう場所があるのかもしれないが、一般に買えるような場所は聞いたことがない。

さておき、自分の買い物なのだが、写真はほんの一部でこういったものがどえーっと延々と続く倉庫の中、外にあるのを見て、その物量に圧倒されてしまい、一体自分が何が欲しいのか分からなくなり、結局クローゼットの取っ手くらいの小物しか選ぶことができなかった。
自分、スケール小さい…。

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補足
今回お世話になった方、
Kana Hoshiさん。
Paola Bagnaさん。www.spamroom.net
パオラちゃんの設計、最新作品は、南インド料理店idli
詳細はこちらで http://www.spamroom.net/idli-restaurant/
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by dezagen | 2012-10-18 16:29 | インテリア
ベルリンその2 サービスアパートメント Plus One Berlin
ライター渡部のほうです。

ベルリンその2,と言いつつ、もう明日にはフライトの私。
今泊まっているホテルについて。

ホテルというか、サービスアパートメント、のPlus One Berlin www.plusoneberlin.com

今年6月にオープンしたばかり、デザインにもがんばってる様子なので泊まってみることにした。
お値段、1泊130ユーロ、と少々お高め。
30平米、1ベッドルームだが、最大3人まで寝ることはできる。

部屋の様子(私が使ってる状態で取ったので、多少の使用感は許して)
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パインのプライウッドをメインの素材に使い、古い家屋の廃材リサイクルをうまく使っている。

部屋の写真を見てジャケ買いというかルックス買いというか、見た目でさくっと決めてしまったのだが、
「このホテルにはフロントデスクなどはありません、地元民 (the locals) がゲストを案内します」
え…、ああ、まあ、いいけど。

地元民はどんな人がいるのだろ、とfacebookを見てみる。
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.446823325352052.104073.249254735108913&type=3

なかなかバリエーションに富んでいる様子。
さて、地元民を選ぼうと思ったら
「ログインページのパスワードは宿泊の2日前にお知らせします」
えっ…

宿泊の2日前、ログインしてみると、facebookの地元民よりも多い約20人ほど(だったと思う、最終日の今日はすでにログインできないので覚えていない)。隠し玉があるのだった。
よし!
と思ったものの、私の滞在時、できれば昼間、に空いている人はほとんどいない。
ほとんどの地元民は仕事や学業があるため、夜会ってくれる、ということらしい。
プロフィールにはパーティー好きとか街で最高のバーを教えますとか書いてあるし。
えー…。
どうしよう新手のデーティングサービスということなのだったら困るわ私そんな心の用意はないわどうしよう今最大太ってるし肌も荒れ荒れだし服もそろそろ汚れてきたし、というような雑念が走ったと言っても納得してくれる読者の方もいると思う。

ますます不安になりながら、入居当日、1人じゃ怖いので友達に着いてきてもらった(情けない43歳)。
住所を信用すると、ここ…え…ここ?
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ゲートの向こうにいたトルコ人のおじさんは「plus one?しらねーな」と言ってる(らしい)(身振り手振り)。
一緒にいる友達と共に不安最高潮になってるところに、内装を手がけた建築事務所 spamroom  www.spamroom.net のパオラ・バーニャさん、自転車に乗って軽やかに登場。
若い、かわいい。
不安半減。
鍵を渡してくれるダニエルさんも出てきてくれる。
若い、かわいい。
不安4分の1。

とはいえ、ゲートを開け、エントランス。
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またもや不安があたまをもたげる。
マンションというより団地という言い方がふさわしい、古い集合住宅の中の一室、それがサービスアパートメントになっているのだった。
エレベーターのラクガキ具合や階段は、あまりに暗く写真に収められないほどである。

ドキドキしつつ、パオラさん、ダニエルさんと部屋に入ると、一番上の写真のようにかわいらしい部屋が!
このギャップ!
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↑ エクストラベッド部分に座っているパオラさん。
3つの引き出し状になっていて、蓋を外し、組木のようなロックを掛け3つを繋げると、ベッド台に。
エクストラ用のベッドリネンは引き出しの中に入っている。
蓋が上がっている部分も収納。
やけにでっかいベッドだな、と思ったら、収納家具とベッドが一体になったもの。
狭小住宅のアイデアソースになる。

パオラさんの右手、窓に面して長さ2メートル以上のカウンターがあり、そこで私は今パソコンを打っている。3つの引き出しの1つが椅子になる仕組み。

「廃材を使ってインテリアを作るのが好き。建築廃材/中古材を集めた倉庫のような場所があって、そこでキッチンのドア、ドアノブやテーブルの脚などを手に入れています。ゴミの山から宝物を掘り出すような作業でものすごく大変だけど、楽しい。
素材を見つけてくっつけるだけでなく、その素材からサイズに合わせてカットしたり、何層にも塗られたペンキのレイヤーやいい感じのキズを残しつつやすりを掛け具合を考えたり、素材を生き返らせるのにかなり時間を掛けています」

ペンキのレイヤーを残した小物入れのドア。
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サイズが合わなかったため、あえて細かいパーツにし、対角線状に組み合わせた板材。中はクローゼット。
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クローゼットの中のハンガーも手作り。
プラスチックのハンガーに、60年代のものと思われるビニール製テーブルクロスを貼っている。
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古いガス管を使ったランプ。
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「私自身工業用素材が好きだし、このエリアはもともと労働者階級のエリアで、工場労働者のイメージも少し残したほうがいいかなと考えて、古いガス管を使ってみました。ポリッシュやランプにする加工は私の父に頼みました。建築設計を作るだけじゃなくて、実際に現場の人と一緒に加工や作業をして作って行くのはすごく楽しかったですよ。確かに時間も手間も掛かるけれど、新しい素材を選んで組み合わせたものでは味わえない、その部屋だけが持つ個性を作ってくれるから。現場の様子を見ながら作らなければいけないことも多かったので、実験的なインテリアデザインではあるけれど、うまくいったと思います」

オープンしてから3ヶ月、予想外だったことや、今だったらここを直したい、というところは?と聞いてみると
「ベルリンでは多くの人が家の中で靴を脱ぐので、ベッドまで靴で上がる人がいて靴跡がつくとは思わなかったし、コップの跡が残っている部分など、プライウッドをオイル仕上げじゃなくて樹脂仕上げにすればよかったと思う場所はあります」
とのこと。なんだかその素直さにも感動したりして、不安はすっかり解消。

バスルームはグレーの床タイルと白壁をベースにしたすっきりデザインで、シンクや水栓も上質のものを使っている。お湯もしっかり出るし、壁をくりぬいた小さい窓から外光も少し入り、閉塞感もない。

3日間隔でルームクリーニング、アメニティやリネン類の入れ替えを行う。
シャンプー類はila www.ila-spa.com イギリスのオーガニックスパ用品のブランド、初めて使ったけど、結構よかった。
3日間隔といえば「地元民」も3日に1回ガイドツアーをお願いできる。

そうだ、地元民!
アポが入れられたのが今日、フライト前日の夜。
朝から雨っぽい曇りだし、寒いし、なんでこんな時に知らない人と時間を過ごさねばならないのか、と後悔すらしていたのだが、仕方ない。取材だ、と思い、地元民登場を待つ。

ワタクシが選んだのは、オランダ人で世界を旅しつつ、7カ国語をあやつり、現在ベルリン在住、旅行ライターの、Jeroen van Marle さん(オランダ発音じゃなくてドイツ語発音でもなくて英語発音で自己紹介されたんで発音が最後まで分からなかった、英語発音でジェローンさん)。
あ、よかった、普通の人…。
しかも聞き取りやすい英語。というか、話っぷりがプロのガイドのようだ。

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ジェローンさんは「街オタク」だそうで(そんな言葉初めて聞いた)、グラフィティやどんな道に何があるかを見るのが好きなのだそうだ。
オーナーのイギリス人、クレア・フリーマンさんと以前から知り合いで、新しいコンセプトのサービスアパートメントの話を聞き、「地元民」になった。

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こういうグラフィティは誰が書いたとか、街灯はガスですとか、いつ建てられた建物だとか、そのようなことを教えてもらいつつ町歩き。

ジェローンさんに連れて行かれるがまま、テンペルホフ空港跡広場へ。
いやー、その場所、前に行ったことがあるからいいです、と言ったものの、連れて行ってもらったら、あら、素敵。

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町中をちょっと歩いたら地平線。
一気に頭の中のゴミゴミしたものがふっとんだ。

アスファルト面のマークはランニングの折り返し地点だとか、農園スペースは地面を掘らない限り自由に栽培していいとか、色んなものが壊されるベルリンの街にあってこの農園スペースは誰も壊そうとしないとか、やはり地元民、詳しかった。

現地民のアルバイト料はゲスト1人につき40ユーロ。
現地民はゲストを選べないから、どんな人が来ても対応しなければいけない。
「英語が全然できない人とか、とんでもなく体臭がする人とか来たらどうするんですか?」と聞いてみたら
「なんとかなるよ」
とイージーゴーイングな方だった。

Plus Oneに泊まっても別に無理に地元民ガイドツアーを頼む必要はなく、メールアドレスをもらえるので、メールで情報のやりとりだけ、というのも可能。
メールでは20年代に作られた公営プールを教えてもらって、泳いできた。

ジェローンさんから読者の方へのメッセージ。
「plus oneに泊まってなくても、プライベートでガイドツアーやります。歩きでも自転車でも。ディープ情報なツアー」
ジェローンさんにベルリンツアーをお願いしたい方は、、、個人のメールアドレスをここで出すのもなんなので、私のツイッターのほうに連絡下さい(私がそこまでやる必要はないが、現状どうすればいいのか分からないので、当座)。 https://twitter.com/chiharuwatabe

このサービスアパートメントのシステムは使い方次第だな、というのが私の感想。
Plus One のある南クロイツベルグ+北ノイケルン地区はちょっと前まで、貧乏で荒れた地区という印象があったらしいのだが、その家賃の安さからアーティストや外国人が多く移り住み、現在は新しいショップやバー、クラブが次々とできている、かなり変化の激しいエリア。夜しか開いていない店もあり、昼と夜の印象もかなり違う。
いわゆるベルリンの観光地、中心地とは若干離れているけれど、新しいエリアならではの雑多感、動きが好きな方にはオススメできる。

長々と書いたが、こうした次々と生まれる新しさ、世界から集まってきた人々によるプロジェクト、はベルリンカルチャーの象徴的なものだと思う。

と、いうわけで、私は明日(すでに今日)のフライトに向けて、寝ます。おやすみなさい。
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by dezagen | 2012-09-06 09:20 | インテリア
トラフ×イソップ
ライター渡部のほうです。

トラフ建築設計事務所(http://torafu.com 以下トラフ)はなんだか磁石のようだ。色んな面白いコトや人がいつも周りにある。それがまたまた人を引きつけ、物を引きつけ、と連鎖している。
先日、ブログ相方宮後さんが書いたコロロデスク/スツールや、瀧本幹也さんの写真を起用した空気の器や、ミッドタウンの風鈴祭 www.tokyo-midtown.com/jp/summer/2012/furinsaisai.html などなど。常に40くらいのプロジェクトが動いているそうな。

ニュースとしては結構前になってしまうのだが、6月15日に同時オープンした、オーストラリアのオーガニックスキンケア/ヘアケア/ボディケアブランド「イソップ」 http://aesop-japan.com/ の新丸ビル店と横浜ベイクオーター店もまたそんな1つ。

イソップの直営店としては、長坂常氏による設計で青山と銀座に路面店が作られている。
こちらは古材やサイズの異なるレンガを使ったり、インテリアのディテールに強さが感じられる。

「路面店はメインの通りから少し外れていることもあり、知っている人が来る前提。インテリアの個性が立っていてもいい。今回は既存の複合施設に入るので、それまで知らなかった人でも分かりやすく、入りやすいデザインを意識しました」とトラフの鈴野さんは言う。

確かに分かりやすい。
新丸ビル店は周囲の白さに対し、グレーブラウン系の色の壁床棚で統一し空間をきゅっと締めるような効果を、客層はファミリーが多くテナントも賑やか鮮やかな横浜ベイクオーター店は緑の枠をがっちりと作り、そこでまたきゅっと空間を締め、中はすべて白で統一している。棚、カウンターなどはすべて直線で構成され、いずれの店舗でも、茶・白・黒をベースにしたイソップの商品が際立って見える。

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新丸ビル店

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横浜ベイクオーター店

当初、店舗俯瞰写真だけを見た時に、トラフが手がけたにしてはヒネリのない直球なデザインだなあ、と感じたのだが、それは安直な判断で、もちろん隠れた工夫がある。

まず1つは素材。
一見人工大理石風に見えるカウンター、よくよく見ると木目が見える。この素材はOSB(Oriented Strand Board、配向性ストランドボード)と呼ばれるもので、チップ状にした木材を高熱で圧縮加工したボード。通常は床の下や壁の中といった隠れた場所に使われる。無垢の木材のようなまっさらな美しさはないが、強度がある、縁の下の力持ち(ホントにそうだ)的存在のOSBを素肌の状態と捉え、「イソップの製品が丁寧に手入れすることで肌の持っている力を引き出すように、OSBを丁寧に仕上げることで表面にも使える素材に変えた」(鈴野)と言う。

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素のOSB

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新丸ビルに使われている、加工したOSB。

そのままではザラザラのOSBに、半透明ウレタン樹脂(新丸ビル店用はグレーブラウンの色を、横浜ベイクオーター店は白を若干混ぜたもの)をしみ込ませ、何重にも塗って仕上げた。
オーストラリアのHQからトラフに話が来た際に、提案した店舗コンセプトは「モイスチャー」。その時点ではどのような店舗になるか具体的な案はなかったそうだが、半透明の樹脂をたっぷりとしみ込んだボードは、つややかで硬質な表情を作り上げている。

もう1つはなかなかお客さんには見えない(見せない)部分なのだけれど、水回り。
新丸ビル店のスペースは水道が引かれていなかったため、タンクの水を水道蛇口に引き、使用した水を別のタンクに排出する。大きなタンクを使えば入れたり出したりの回数は少なくて済むが、タンクに入った水というのは意外に重いもの。タンクは必要最小サイズにし、キャスター付きの箱に入れて、水の入れ替えがしやすいようになっている。

先にトラフは磁石のようにいつも周りに面白いモノ、人を引きつけている、と書いたが、トラフのすごさはひきつけた面白いモノの魅力をよりよく、さらによく見せてくれるところだと思う。見過ごしかねないモノの実力をきちんと見せてくれる。
今回の発見は「イソップ」のブランドとしての魅力だった。

それまで私自身、イソップ=数多あるオーガニックスキンケアブランドの1つ、としてしか見ていなかったのだが、新丸ビル店でずらりと並んだ製品群を見て、デザインの強さを感じた。
ボトルなどの装飾にはなるべくコストを掛けず、その分中身を充実させる、というのがイソップが始まってから継続している考えだ。同じ茶色の遮光ボトル、ケース、チューブ、モノトーンのラベルを共通化させているため、並んだ時に非常に力強く、安定感があり、信頼感にも繋がっている。

またイソップの主旨として、その地域に合った店舗設計をするため、それぞれローカルの建築家を起用するのだという。商品が置かれる棚の高さ間隔などにはルールがあるが、(銀座店と新丸ビル店の違いからも分かるように)その他はかなり自由。どこのお店に行っても同じ、なのではなく、それぞれの店舗の特徴を楽しむこともできる。

先日パリで見かけた店舗は棚ではなく、壁からお皿が飛び出しているような作りで、小さい路面店の中、丸いお皿に置かれた商品がとてもかわいらしく見えた。
インテリアの観点としては、世界のイソップ店舗巡りをしてみたいと思わせるし(これは無理かも)、パッケージデザインの観点では、是非メルボルンのHQでお話を聞いてみたいと思った(でもこれはできるかも)。

東京のイソップの取材がなかったら、パリのお店を覗いてくることもなかっただろうし、興味が次々と湧いてくることもなかっただろう。
こんな風にトラフの周りは面白いコトが常にあり、取材する側にもインスピレーション(というかネタ?)になる。
本当に希少な才能だとしみじみ感じた。

イソップ 新丸ビル店
〒100-6503
東京都千代田区丸の内1-5-1
新丸の内ビルディング 3F
TEL: 03-6269-9502
www.marunouchi.com/common/JP/shop/detail.cgi?SH_MSH_code=4342

イソップ 横浜ベイクォーター店
〒221-0056
神奈川県横浜市神奈川区金港町1-10
横浜ベイクォーター ANNEX 3F
TEL: 045-534-8912
www.yokohama-bayquarter.com/page/shop/detail/?id=119

さらに詳細はこちらで
http://aesop-japan.com/
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by dezagen | 2012-09-04 23:00 | インテリア
フリッツ・ハンセンのナチュラルウッド展開、余談
ライター渡部のほうです。

昨日、フリッツ・ハンセンのプレビューで撮った別の角度からのナチュラルウッドバリエーション。

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木目ってこんなに色々バリエーションがあるんだな、と、ほれぼれ見てしまう。

例えば日本だったら杉、といったようなその国独自の木材を使ったお国シリーズとか、間伐材とか、使いにくいので捨てられてしまう木材とか、いろんな木材を使った限定バージョンなどもできるのかな、とふと思った。
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by dezagen | 2011-11-19 09:21 | インテリア
「フライターグ・ストア・トウキョウ」
編集宮後です。
銀座一丁目にオープンした
フライターグのショップを見てきました。

フラターグとは、トラックで使われる幌(ほろ)などの
リサイクル素材でつくられたバッグのブランド。
1993年にスイスのフライターグ兄弟が作り始めた
このバッグは今では世界中で販売されています。

日本にも1996年から輸入販売されていましたが、
このたび銀座にアジア初となる直営店がオープン。
フライターグのバッグはリサイクル素材でつくられているため、
1点1点違うデザインの中からお気に入りを選ぶ楽しさがあります。
そんな体験ができるのがこの直営店というわけです。

店内の全体写真は、こちらのサイトでどうぞ。
http://www.freitag.ch/shop/FREITAG/page/news_content_page/detail.jsf

ショップデザインは、トラフ建築設計事務所。
築50年の古いビル(元は靴屋さんだった場所)を改装し、
1、2階とも左側の壁一面にフライターグのバッグが入った箱を積み上げて
そのまま商品陳列されています。この仕組みはほかの海外店舗でも見られますが、
元の建物の雰囲気ととけあって、独特のおもむきがあります。

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写真はショップで行われたプレス発表の様子。
左が鈴野さん、その右脇がフライターグ兄弟。

こちらは女性向けラインのバッグ。
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もともとフライターグが持っている世界観が明確なので
その世界観でまとまってしまうのでは?と思ったんですが、
店内にしこまれた街灯や窓の仕掛けなど、
所々にトラフらしいデザインがほどこされていて
両方が無理なくとけあっていました。

トラフのお二人がフライターグのバッグを持っていても
たぶん全然違和感がないと思うんですが、
そういう「らしさ」がショップデザイン全体に
出ているような気がします。

本日10月7日から銀座一丁目にオープン。
(日本デザインセンターの横なので、
 デザイン関係の方もぜひ)

フライターグ・ストア・トウキョウ
中央区銀座1-13-12
月〜金 11:00-21:00
土日  10:00-20:00
地図http://www.freitag.ch/shop/FREITAG/storelocator.jsf
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by dezagen | 2011-10-07 07:23 | インテリア | Comments(0)
台北 HOME HOTEL
ライター、渡部のほうです。

台湾紀行でもう一個、書いておきたいことがあった。
今回滞在したHOME HOTELについて。

ここ十数年、毎年1,2回は台北に行っているのだが、いつもホテル選びには悩まされる。
簡単に言うと、ホテルのレベルが低い。
もちろん世界中のあらゆるホテル、台北のすべてのホテルを知り尽くしているわけではないが、比較的海外旅行の多いホテル客としての目線は持っている。いわゆるブティックホテルにいつも泊まっているわけではない。ビジネスホテルの時もあるし、自費で行く時はかなり安い宿だったりする。
ただ宿泊する前にホテルのHPなどから受ける「ある程度こんな感じで泊まれるだろう」というイメージを、ある程度実際のデザイン(インテリア、備品など)が裏切らない範疇のもの、というのが私のホテルジャッジの基準となる。

台湾のホテルに関しては、HPの説明が不十分で、実際には見かけの立派さに気を取られて使いにくい什器備品が多い、というのがよくあるパターン。トータルなイメージの統一、というデザイン面で見たらほぼ壊滅的である。

そんな中で、全くホテルには期待せず、今回「HOME HOTEL」 www.homehotel.com.tw というホテルに泊まったのだが、ここが私の知る限り台北の中ではずば抜けていいホテルだった(コストパフォーマンス的にも)。

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こちら ↓ は私の泊まった部屋。一番お安いタイプ。渡部撮影(これ以外はすべてホテル提供)。

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この写真だけでは分かりづらいかもしれないけれど、木を基調にした落ち着くインテリアで、無駄がない。椅子の座り心地もいいし、常にホテルで悩まされる机とのバランス(高さが合ってない、収まりが悪いなど)もよく、スーツケースの置き場(広げるには狭すぎ、大体もてあます場所となる)も細長い棚にしたことで、荷物の整理が楽で、使わない時は棚の下に収納できる仕組みもいい。

室内インテリアを手がけたのは、蘇誠修氏。
作品リスト: http://www.inhouse19.com/tedsu/index.html
クラブやバーなど、割とギラっとしたデザインの多い人なのだが、今回は蘇氏お得意のミラーもブラウン系のフィルムを貼り控えめに使っていたり、私は泊まってないランクが上のお部屋にはブルーグリーン系中間色の穏やかなソファを用いたり、あれ?肩の力が抜けたかな?という感じ。

ちなみにこれまで台北のホテルで私が唯一、デザイン合格点を出した(生意気な発言ですが)ホテル、喜瑞飯店 アンビエンスホテル www.ambiencehotel.com.tw もこの方のインテリアデザイン。こちらはまぶしいほど白を基調にしたデザインで、まあ、こっちはこっちで泊まるのにちょっと覚悟がいるのだけれど。

備品のグラフィックもモノグラムの柄をベースに統一。

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このホテルのCIを行った、BLANQのポートフォリオサイトでさらに詳細な備品、およびロゴのグラフィックを見ることが出来る。

http://www.behance.net/gallery/HOME-Hotel/1842307

「人」という漢字をベースにした「H」のロゴマークや、漢字のストロークを活かした部屋番号数字の文字はやや詰めが甘い気がするけれど、私の考える「ある程度」OKの範疇ではある。

ついでに言うと、HOME HOTELの重要なコンセプトはMade in Taiwan。
備品のマグカップ、お茶、家具、シャンプーなどのトイレタリー製品はすべて台湾製を選んでいる。
家電に関しても、高級感を出すならSONYかもしれないが、あえて台湾製にこだわりCHIMEI www.chimei.com.tw の液晶を選んだという。
一階に入っているブティックも台湾の素材、製造にこだわる prefer www.prefer.com.tw というブランド。

台湾製だけれど、伝統的な中華風や原住民風ではなく、今の台湾を見せるというコンセプトがしっかり貫かれている。
考えてみると、台湾の外資チェーン以外でブランディングをしっかりやっているホテルは本当に珍しい。台湾でもホテルの取材を何度かしているけれど、デザインはホテルのビルを設計した事務所が一括で、とか、社長が決めました、ということもしばしば。
HOME HOTELの強いブランディングは現ジェネラルマネージャーの王念秋さんの努力に負うところが大きい。アメリカに留学後、アメリカ系の広告会社、ブランディング会社に勤務、今に至るという経歴。CIを手がけたBLANQの王九思氏も、NYのパーソンズで学んでいる。
一度外に出て台湾を見る、という目線があるからこそ出来たのではないだろうか。

いつ来ても田舎っぽいな、と思っていた台湾もそろそろ国際スタンダードの時代に入ったと思わせる。
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by dezagen | 2011-09-14 23:05 | インテリア
バンコクから LUXX at Silom
ライター渡部です。

今回のバンコクでは、(いつになるか分からないけど)自宅改装の参考になるようなインテリアのホテルにしよう、と決めたのがこちら、LUXX at Silom http://www.staywithluxx.com/

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(着いてすぐ、早朝に撮ったもの。写真がブレブレなんですが、撮り直すまで当座こちらで)(後記:取り直すチャンスを逃しました。すいません)

ウェブサイトの写真を見て決めたのだけれども、実際泊まってみるとかなりいい。
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33平米で、天井も割と低めにもかかわらず、圧迫感がなく、ゆったりとしている。
ベンチ風に作った収納部分など無駄な装飾やでっぱりがなく、直線的にきれいにまとめていることや
チーク材を中心として渋めの色合いと柔らかいライティングの妙。
また、壁一面をガラスにし、その向こうに小石を敷いた小さなバルコニー(出れないんだけれど、窓は開く)が見えることで、視覚的な抜けがある。

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こちらは別の部屋。やっぱり、窓の向こうに小さくとも庭のようなスペースがあることで、すっと抜けた感覚。

斜めのガラス壁などで、隣のお部屋が見えそうなものだが、そこは柵を設けたり、窓に付ける格子の角度、幅を工夫し、他の人の部屋は見えないように工夫されている。

5階建ての建物に13室のミニホテル。周辺は新宿のようなビジネス街だが、少し中心から離れて静かな通り。ミニキッチン付きの部屋もあり、ホテルというよりは仮の自宅風の過ごし方ができる。

内装のデザインは誰が?と聞いたところ、ホテルのオーナー兼支配人のDusadee Srishevachartさん自身の設計だという。
聞けば建築学科卒。その後経営学を学び、IT企業に勤めた後、このホテル経営に着手。2006年にオープンした。
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「以前は自宅だったんです。引越して10年以上使っていなかったので、ホテルとして使うことにしました。ミニマルでシンプルなインテリアにまとめ、落ち着きのある木素材を多く使っています。主にチーク材なんですが、木材始め内装素材の9割はタイの国産で、新しいタイらしさを考えたんです。むろん環境に配慮した意味もあります」

ユニークなのは木のバスタブ。

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「インテリアが木材中心だということと、物理的に木のバスタブのほうが軽いということもあって、採用しました。毎日清掃をきちんとしてるので、カビやぬめりはないですね。1度、板の継ぎ目から水が漏れたことがありましたけど(笑)、すぐに修理しました。
バスタブだけでなく床、壁の木材のメンテナンスは非常に気を使っていて、1年に1回やすりをかけ直し、表面の加工をし直しています。私自身手がけた初めてのホテルだったんで、お金を掛けすぎましたね(笑)。維持費が掛かりすぎるんで、2軒目のほうは木のバスタブはやめてます」

お手頃価格なのに贅を尽くしすぎたホテル、というのは経営的に見るとNGなのだろうが、泊まり客の立場からすると最高。
Dusadeeさんの場合、経営やマネージメントの知識があるからこそ、ホテル経営ができるのだが、それ以前に建築を学んでいること、コストより先に、人が住んで心地良いかどうかを優先して作っているからこそできたホテルだ。
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by dezagen | 2011-06-28 12:08 | インテリア