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カテゴリ:展覧会( 254 )
スイスデザイン展
ライター渡部のほうです。

オペラシティで行われている『スイスデザイン展』に行ってきました。
http://www.operacity.jp/ag/exh172/

スイスの交通機関(鉄道、航空)、Victorinox(スイスアーミーナイフ)、Sigg(水筒)、USM(システム家具)、Neaf(木のおもちゃ)、Freitag(トラックの幌を使った鞄製品)、swatch、スイスタイポグラフィー、ル・コルビジェなど、皆さんおなじみの、というものが並びます。また日常の生活で見る文具や日用品も並べられています。

面白いのは、こうやって「スイス」と地理的な制約でモノを集めて見ると、その土地ならではの特徴が浮き彫りになってくるということ。

展覧会図録の「生活のなかのデザイン」の説明にも書いてありますが、「スイスのデザインには、堅実で実用的なものを好むスイス人の特徴がよくあらわれて」います。
北欧やドイツのデザインも、実用的、合理的、機能的、汎用性といった特徴がありますが、スイスのデザインは、グリッドデザインに代表されるように、非常にミニマルである、という特徴も見いだされます。
真面目なことを「四角四面」(英語でもsquare )といいますが、正にそれ。
国旗からしてそうですし。
分度器には90度と180度さえ書いてあればいいのかもしれない。

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USMのパーツで作られたスイス国旗。

システム家具のUSMの説明映像で、方眼紙に書かれた設計図からシステムが出来ていく様子は、ああ、スイスってグラフィックからプロダクトまで、四角い…。
四角くはないですが、Sigもswatchも、最小限のパーツで効果を出す点で非常にミニマル。
(展覧会の名前が「スイスデザイン展」というのも、ミニマルだわ)

ミニマルなデザインと言うと堅苦しく感じそうなのですが、基盤をきっちり作っておくことで逆に自由を生み出す効果もあります。
swatchは分かりやすい例ですが、51個のパーツだけで成る簡素さがあるからこそ、ベルトや文字盤にアーティストの作品を盛り込んだり、その年毎のバージョンを出したり、という応用が可能となります。
水筒のSigも筒の外面はほとんど何も書いてないので、企業のロゴを入れたり、イベント用特別バージョンを作ったりと自由が利きます。

しつこいようですが、もう一つ例を挙げると、スイス インターナショナル エアラインズは、エコノミーでも安心していられます。
最近飛行機はアジア系に乗ることが多くなってきたのですが、エコノミーが狭いと感じるのは、過剰なサービスがあるせいでもあります。あれこれ余計なものが多すぎる。どうせ狭いスペースなのですから、あれもこれもやろうとすれば床に落ちて拾うのが大変だ、とか、逆にストレスになってしまいます。
スイスのエコノミーはすかーっとしていて、無駄がない分、視覚的にうるさくない分、10時間くらいのフライトもそんなに辛くない。

なぜこんなにミニマルなデザインに行き着いたのか、という点はもう少し勉強したいと思いました。先に北欧にもドイツにも合理的な機能的なデザインがある、と書いたのですが、スイスのデザインほど「究極ミニマル」なわけでもない。
北欧には手作業、クラフトのルーツが色濃く残っていますし、ドイツには(土地が広いせいもあるけど)ストイックなデザインもある一方で、華麗なる貴族文化の名残や、あるいはきちっとしたものに対するカウンターカルチャーの流れもデザインに反映されてきます。
スイスはなぜそうした雑味もそぎ落とす力があるのか、風土気候歴史政治などを調べてみないと分からなさそうなので、調べてみることにします。

でも、ダダの中心地であったキャバレー・ボルテールはチューリッヒですからねー。
地下的に、スイス人の心の潜在的に、雑味もどこかにあるはずではありますが。
はてさて。

関連イベントとしてトークも行われます。第一回は終わってしまいましたが。
● 第2回 2月1日[日]「スイスのグラフィックデザイン」
ゲスト:橋本優子(宇都宮美術館主任学芸員)
● 第3回 2月7日[土]「スイスのモダンデザイン群像」
ゲスト:柳本浩市(デザインディレクター、Glyph.代表)
● 第4回 2月15日[日]「スイスデザインのいま:最前線を歩く」
ゲスト:土田貴宏(デザインジャーナリスト)
http://www.operacity.jp/ag/exh172/j/event.php
全部行きたいけど、全部スケジュールと被ってるわ、私。ありゃー。

余談ですが、最近よく着てるセーターもスイス、チューリッヒのフリマで買ったもので、
若手デザイナーの作品、と言われたような気がするのですが、
調べて見たら、スーパーマーケットMIGROSのブランドでした。
なんつーか、どこまで行ってもスーパーなのか、私。
この柄です
http://www.m-fanshop.ch/chocoglace-t-shirt-bar-kids.html
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by dezagen | 2015-01-31 10:27 | 展覧会
D&AD Awards 2014展
編集宮後です。
今年もよろしくお願いいたします。

年末にアドミュージアムで見たD&AD展で印象的だった広告をご紹介します。
D&ADはイギリスで開催されている世界的広告デザインのコンペティションで
コマーシャルフィルムのほか、メディアを横断した最新のキャンペーンから
手作業的アナログポスターまで、多彩な部門が設置されているのが特徴です。

展覧会のいいところは受賞映像作品をまとめて見られること。
検索すればネットでも見られますが、字幕付きで一度に見たほうが効率がいいのです。

2014年の受賞作で印象的だったのは以下の作品。リンク先に映像もあるので、お楽しみください。
社会的テーマのものが多かったのと、Facebookなどのソーシャルサービスを
当たり前のように連動させて、より大規模な波及効果を狙っているのが特徴的だと思いました。

まず2014年のBlacl Pencil(最高賞)の中から印象的だったものから。

NS/ProRail – Improving Safety and Comfort on Train Platforms
http://www.dandad.org/awards/professional/2014/digital-design/23017/nsprorail-improving-safety-and-comfort-on-train-platforms/
オランダの駅で実際に導入された告知システムで、これから到着する電車のどの車両がどのくらい混んでいるのかをプラットフォームに電光表示するシステム。混んでいる車両を避けて電車待ちすることができるので、日本でもぜひ導入してほしい。こういう公共のデザインがきちんと評価されているのも好印象。手がけたのはEdenspiekermann。

Sweetie
http://www.dandad.org/awards/professional/2014/white-pencil/23970/sweetie/
「Webcam Child Sex Tourism」(先進国の男性がお金を払って、貧しい国の子供たちにネット上で性的行為や猥雑行為をさせること)を取り締まるため、CGでつくった架空の10歳の少女Sweetieをおとりにした社会的プロジェクト。少女に猥雑行為をさせた男性約1000人が国際警察に検挙された。CGがあまりにリアルなので、CNNほか大手メディアで大々的に報道され、話題になった作品。

以下、Black Pencil以外の映像。

Dill -The Restaurant-
http://www.dandad.org/awards/professional/2014/branding/23348/dill-the-restaurant/
スウェーデンの安売りスーパーマーケットの売り上げを上げるために考えられたキャンペーン。有名シェフを招いて3週間限定のレストランをオープンさせ、ニュースで紹介されるなど話題づくりをしたあとで、そのレストランで使われていた食材がすべて安売りスーパーで売られている商品であることが種明かしされた。単にスーパーの広告をつくるのではなく、実際にレストランまでつくるというアイデアがすばらしい。

You Are My Son
http://www.dandad.org/awards/professional/2014/direct/23440/you-are-my-son/
ゲリラに参加したまま家に帰らない兵士に向けたキャンペーン。兵士の子どものころの写真を実の母親から提供してもらい、「クリスマスには家に帰ろう」というコピーをつけたポスターをつくり、戦地に掲出した。母親しか知らない子どものころの写真を掲出することで、兵士に投降をうながすキャンペーン。クライアントはコロンビア防衛省。

Trial by Timeline
http://www.dandad.org/awards/professional/2014/direct/23446/trial-by-timeline/
普段我々が普通に行っていること、たとえば、お酒を飲んだり、集会をしたり、といった行為が有罪になるような、人権を無視した国家があることを知らせるFacebookのアプリ。自分がFacebook投降した行為が別の国では有罪になることを知らせてくれる。有罪になったときの画面がけっこう怖くて衝撃的。

Food Photos Save Lives
http://www.dandad.org/awards/professional/2014/mobile-marketing/23774/food-photos-save-lives/
Facebook上にアップした食事写真をシェアすると、ユニセフのフードエイドパック(食料危機にひんした国への食料援助セット)が寄付されるというFacebook上のキャンペーン。FBに食事写真をアップする人が多いことから発想した興味深いアイデア。クライアントはユニセフ。

Real Beauty Sketches
http://www.dandad.org/awards/professional/2014/integrated-earned-media/23047/real-beauty-sketches/
自分の顔を本人に言葉で表現してもらい、そのとおりに描いた似顔絵と、第三者に表現してもらって描いた似顔絵を比較するという広告。自分の言葉による似顔絵よりも第三者の言葉による似顔絵のほうが明るくポジティブに描かれているという実証実験をとおして、自分を肯定的に見つめようというメッセージを伝えている。クライアントはユニリーバ。FBでも話題になっていたので知っている方も多いかも。

展示は2015年3月1日まで、東京汐留のアド・ミュージアムにて開催。
新しいコミュニケーションのあり方や最新の広告表現を知る上で必見の展示です。
http://www.admt.jp/exhibition/program/2014_dandad2014.html

追記:2015年1月以降はブラックペンシル(最高賞)のみの展示になりますので、ご注意ください。
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by dezagen | 2015-01-05 07:35 | 展覧会
世界のブックデザイン2013-14(展示風景)
編集宮後です。
「世界のブックデザイン2013-14 feat.スイスのブックデザイン」の展示を見てきました。今年はスイスとの国交樹立150周年ということで、スイスのブックデザイン約40点の特別展示も。

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「2014年世界で最も美しい本」受賞作14点のうち、8点が展覧会会場入り口に展示され、中央にスイスのブックデザイン、それを取り囲むように各国の造本コンクールで受賞した本が展示されています。展示されているのは、オーストリア、スイス、日本、中国、イラン、オランダ、ドイツの7カ国の本です。



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あと今年のトピックスはイランの造本コンクール受賞作品が展示されていたこと。見てください、この本。皮革に型押?彫刻?した工芸品のような造本。中東方面の本は洋書店でもなかなか見られないので、そうした本がまとめて見られるのは貴重です。

会場には全部で約200冊の本が展示されていますが、建築の作品集、学術論文を本にしたもの、美術大学生徒の作品集など、一般流通しない入手困難な本も多く、展示用に本を取り寄せるのが大変なのだそう。こうして一堂に拝見できる機会があるのは大変ありがたいことです。



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『Gestaltung der Grundlagen』(基礎のデザイン)
スイス
チューリッヒ芸術大学デザイン入門コースに関する本。16世紀から現在までのデザイン造形について説明した本ですが、ポップな色合いで楽しい造本にっています。カバーの中にも印刷されていたり、造本も凝っています。



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『De Krant van Gisteren  Uitgelezen Hergebruik』(昨日新聞 選択された再利用)
オランダ
珍書多発国オランダから刊行。古新聞がアートやデザインの分野で作品として再利用されている事例を紹介した作品集で、実際に新聞用紙に印刷されています。著者はオランダほか様々な国で新聞のデザインを手がけてきたkoos Staal。著者の新聞愛が炸裂した本。



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『Irma Boom The architecture of the book』(イルマ・ブーム 本の構造)
オランダ
デザイナー、イルマ・ブームのブックデザインを集めた作品集。もともと刊行されていたミニブックに100ページ追加して再発行された際、面積が64倍のデラックス版も刊行。ミニブックのほうは日本でも一部の洋書店などで購入可能。



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『Closed Cities』(閉ざされた街)
ドイツ
人工的につくられた都市空間に人が住まなくなったあとの状態を撮影した写真集。人が去ったあとの不気味な静けさが印象的。完全に朽ち果てたのではなく、この間まで人がいた感じが独特の空虚感をかもしだしています。日本にも廃墟の作品集はありますが、こういう本はなかなか一般的に受け入れられないのが残念。

ほかにも素敵な本がたくさんあるので、ぜひ直接手にとってご覧ください。
展示は来年2015年2月22日まで印刷博物館にて開催中です。
http://www.printing-museum.org/exhibition/pp/141129/index.html
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by dezagen | 2014-12-10 07:56 | 展覧会 | Comments(0)
世界のブックデザイン2013-2014
編集宮後です。
今年も11月29日から2月22日まで印刷博物館で「世界のブックデザイン」展が開催されます。
http://www.printing-museum.org/exhibition/pp/141129/index.html

2009年からレポート記事を書いていたので、過去記事をまとめてみました。
今年はどんな本が展示されているのか、いまから楽しみです。

世界のブックデザイン2012-13
世界のブックデザイン2012-2013[続き]
世界のブックデザイン2011-12
世界のブックデザイン2010-11展
世界のブックデザイン2009-10
世界のブックデザイン2008-2009展[前編]
世界のブックデザイン2008-2009展[後編]
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by dezagen | 2014-11-27 07:38 | 展覧会 | Comments(0)
iichiko30周年 展示風景
編集宮後です。
前の記事で紹介したiichikoの展示を見てきました。

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会場に入ると、どーんと電車の車両が。地下鉄マナーポスターとiichiko parsonの広告が実際の電車内に展示されているという趣向。小さいボトルの「iichiko parson」は、B倍ポスターではなく、小さいサイズの車内広告が電車内に掲出されるので、それを再現した格好になっています。

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車両を出ると、ぐっと視界が開け、おなじみのB倍ポスターが約120点ほど展示されています。

30年間に制作されたiichikoのポスターは約400点。すべてを展示することはスペース的に不可能なので、そのなかから選ばれた100点あまりが展示されていました。

こうして並んでいる様子は圧巻。ポスターなのに美術作品のように見えるから不思議です。1枚1枚は何気ない自然の風景ですが、こうして集められると美術館の中で作品として成立いたのが印象的でした。

30年間、一貫して自然が映し出されていますが、同じように見える写真でも時代とともに少しずつ変化してきているのがわかります。それぞれの時代でその時代の空気みたいなものが表現されており、ほんのりと時代性や社会性が見え隠れする。ずっと変わらないように見えますが、そこからいろいろなメッセージが読み取れるのがiichikoポスターの魅力だと思います。

それぞれのポスターには、使用した用紙、インキの色数が記載されているので、デザインを学ぶ学生さんやデザイナー、印刷関係者にも多いに参考になるところ。いまではデジタルサイネージが登場し、B倍ポスターを印刷する機会もぐっと減ったので、こういう情報は貴重です。

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私が好きなのは毎年クリスマスの時期に制作される特別パージョン。「メタリックユポ」(選挙ポスターなどに使われる耐水紙ユポのメタリックバージョン)という紙にオペークの白+プロセス4色+特色2色の7色印刷という、ものすごく豪華なポスターです。印刷の仕様を聞いただけで卒倒しそうです。

展覧会ではすべて現物のポスターが展示されていますので、紙や印刷好きの方にもぜひ実物を見ていただきたい。展示は11月26日まで、東京藝術大学 大学美術館3階で開催されています。
http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2014/kawakita/kawakita_ja.htm

展示を見に行けない方はこちらのウェブサイトをどうぞ。
iichikoの歴代ポスターをみることができます。
http://www.iichiko.co.jp/design/graphic/index.html
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by dezagen | 2014-11-17 07:13 | 展覧会 | Comments(0)
iichiko30周年
編集宮後です。
マリメッコに続き、日本の長寿ブランドのお話。

本格焼酎「iichiko」の広告が今年で30周年を迎えました。1984年から河北秀也さんがアートディレクターをつとめ、写真家の浅井慎平さんが撮影し、30年間ずっとポスターを作り続けてきました。地下鉄の駅構内などに掲出されているので、ご覧になった方も多いと思います。一民間企業が同じスタイルのコミュニケーションを30年以上続けているのはおそらく前例がないことでしょう。

デザイン専門誌『デザインの現場』の「長寿広告の秘密」という特集記事で、河北さんに取材させていただいたことがあります。移り変わりの激しい広告の世界で、長く続くキャンペーンを探すのは難しく、取材候補に挙ったのはドラフトのPRGR、資生堂の花椿、サントリーの烏龍茶、そしてiichikoでした(烏龍茶は以前記事にしたので、PRGR、花椿、iichikoを取材しました。毎回どのように撮影してポスターを制作しているか、ADの河北さん、コピーライター、写真家、印刷担当者などに取材しているので、詳しくはバックナンバーをぜひご覧ください)。

そんなiichikoクリエイティブの一旦がかいま見られる展覧会「河北秀也 東京藝術大学退任記念 地下鉄10年を走りぬけて iichikoデザイン30年展」が11月13日から東京藝術大学大学美術館で開催されます。
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iichikoのクリエイションのほか、河北さんが手がけた地下鉄のマナーポスターなど、代表作が展示される予定。河北さんはiichikoのお仕事が有名ですが、学生時代にサクマ製菓「いちごみるく」のパッケージや営団地下鉄の路線図などもデザインしていて、「これ、誰がデザインしたの?」的にもとても気になります。

展示は、11月13〜26日まで、東京上野の東京藝術大学大学美術館で開催。展示を見に行けない方は、iichiko designのウェブサイトをどうぞ。1984年から30年分のポスターがすべて閲覧できます。同じような写真やコピーが続いているように見えますが、その時代時代の世相や社会状況と連動するように微妙に変わり続けています。マリメッコの記事でも「時代にあわせて伝統をどのように変えていくか」という話題がありましたが、「時代にあわせて変わる」というのは長く続くデザインに欠かせない要素なのかもしれません。

http://www.iichiko.co.jp/design/graphic/index.html
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by dezagen | 2014-11-04 07:25 | 展覧会 | Comments(0)
MT × G8
ライター渡部のほうです。

ブログ相方宮後さんから「G8でマスキングテープmtの展示をやっています。横尾忠則さんの絵のmtがすごかったです」と聞き、今日は近辺に行ったのでG8へ。

まずは詳細から。
ウェブサイトから抜粋です。
http://rcc.recruit.co.jp/g8/exhibition/g8_exh_201408/g8_exh_201408.html
『MT × G8』
〜9月11日(木)
11:00a.m.-7:00p.m.  会期中無休 入場無料

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アートディレクションは居山浩二さんです。

わーっと、ほとんど告知も見ずに行ったのですが、今回のコラボレーション企画のデザインは渋い面々!
mt × 安西水丸
mt × エド・エンバリー
mt × フィリップ・ワイズベッカー
mt × ポール・コックス
mt × ミントデザインズ
mt × 横尾忠則

横尾忠則!
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右3本が横尾忠則。左は安西水丸です。
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確かに、細かい上に蛍光色とかよく出せたなーと思います。
基本的には印刷にそれほど向いていないはずの和紙がベースのはずなのですが、これは何か秘密があるのかも。むむ。

安西水丸のセレクトも渋いけど、フィリップ・ワイズベッカーも渋いなあ。
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渋い渋いって、繰り返してますが、要は中高年にぐっっと来るということです。

奥はバッジに好きなmtを貼れる体験コーナー(8月22日〜24日のキッズ・ワークショップは終了しましたが、バッジ作りで遊べます。有料)。
奥の奥(G8のギャラリーの奥の奥の部屋って秘密の部屋みたいで、好きです)はミントデザインズのお洋服。
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やはりプロのファッションデザイナーなので、パターンが美しい。

外の窓にもmt。太いのでmt CASAでしょうか。
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気泡を作らず、平行に。これ、意外に大変なので、そのうち工務店のmt職人とか出てきそうな気がします。
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by dezagen | 2014-09-08 19:43 | 展覧会
Type from London
編集宮後です。
渡部さんにブログを任せっきりにしており、申し訳ございません。表参道のPaul Smith SPACE GALLERYで開催されている展覧会「Type from London」を紹介します。

「Type from London」は、ロンドンで活版印刷を営む6組の工房の作品展。金属活字や木活字で印刷されたポスターが展示販売されております。会場はこんな感じ。ショップの3階です。
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今回の展示にあわせて新しくつくられた作品の展示販売も(ショップ1階の階段下に展示)。ユニオンジャックの3色を使って、イギリスを表現。
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出展しているのは、I.M. Imprint、A Two Pipe Problem Letterpress、Mr.Smith Letterpress、New North Press、Hand & Eye Letterpress、Harrington & Squiresの6組。そのうち、I.M. ImprintのIan MortimerさんとA Two Pipe Problem LetterpressのStephen Kennyさんが先週末に来日し、木活字のワークショップがあるというので取材してきました。
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モーティマーさん(写真右)の工房を撮影したスライドを見ながら解説を聞き、そのあとケニーさん(写真右)が活版印刷の指導をしてくださいました。木活字とアダナ(卓上活版印刷機)を使って、各自好きな4文字をコースターに印刷します。
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ワタクシも挑戦。めいっぱい体重をかけて押しましたが、全然、力が足りず。。。見かねたケニーさんが手伝ってくれてなんとか終了。
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モーティマーさんといろいろお話してきました。右に見える縦長のポスターはタイポグラフィ雑誌『Matrix』に綴じ込まれたもの。とても美しいです。グラデーションや多色刷りのポスターも素敵でした。今回の新作ポスターで使われているティーカップの木活字はモーティーマーさんがご自身で彫ったものだとか。
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ゲストのお二人はすでに帰国されてしまいましたが、展覧会は10月13日までPaul Smith SPACE GALLERYで開催されています。ポスターのほか、A Two Pipe Problem Letterpressの
Tシャツ、マグカップ、缶バッジ、エコバックなども販売しているので、グッズ好きな文字っ子にもおすすめです。
http://typefromlondon.com/
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by dezagen | 2014-09-08 19:42 | 展覧会 | Comments(0)
東京造形デザイン学科3年有志 GRAPHIC DESIGN OF JAPAN
ライター渡部のほうです。

ブルガリアから戻って、生活一転、引きこもりです。
長くて調べ物が多くてかつ英文の原稿を手がけており、毎日本とネット漬け。

少しでも外に出ねば、と、大学の学生がやっている展覧会に行って来ました。

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『東京造形デザイン学科3年有志 GRAPHIC DESIGN OF JAPAN』
http://ledeco.main.jp/?p=11064
会場 ギャラリー・ルデコ 東京都渋谷区渋谷3-16-3 ルデコビル
会期 2014年9月2日(火)~9月7日(日) 11:00am~7:00pm

全員の作品を紹介したいところですが、一部だけ。
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こちらはロリータファッションを文字で表したもの。ロリの子達が使う言葉を選んで洋服の形に仕上げたそうです。
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印刷だけだと物足りないなあ、と思っていたら、手書きでびっしり銀色を塗っていました。こういうのは印刷で再現できたとしても、やはり「本物」見てよかった、と思わせるもの。
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畳を針金で再現。下に鏡。こういう、なんだか分からないんだけど、狂ったような集中力がないとできないもの、にはやはり力があります。でもやっぱりコンセプトは分からなかったけど。
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最後、一生懸命遊んでしまった作品。
カレンダー。
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1日1日が袋になっていて、自分の思う記念日などを書き込んで入れて行くというもの。
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こんな感じになります。空いていると寂しいので、頑張っていろんな記念日を探しました。
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こうやって見ると(一部の学生の作品ですが)、学生の作品はポスターという形状で作らせるとまだまだ力不足なのですが、書籍の形や、鑑賞者も一緒になって作る、作品の中に入る、というようなものでは、すごくアイデアが柔軟なのだな、と思わされました。
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by dezagen | 2014-09-06 22:24 | 展覧会
ジョージ・ネルソン展
ライター渡部のほうです。

現在、目黒区美術館で「ジョージ・ネルソン展」が行われている。
http://mmat.jp/exhibition/archives/ex140712

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ライターの上條桂子さんと、東京造形大学の大学院生、同期の卒業生、合計4人で見に行く。
去年も夏休みに大学院生らと目黒区美術館に行ったのだけれど、夏休みの目黒区美術館周辺というのは、木が多く、セミがミンミン鳴いていて、プールがあって、と、ものすごく「夏休み!」感を満喫できて好きなのだ。

さておき、本題。

ジョージ・ネルソンというと「マシュマロソファ」と「ボールクロック」などの時計のイメージが強い。
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展示では、上の写真のような家具から始まり、1959年モスクワで開催された「アメリカ博覧会」(当時そんなものがあったのか!?と、そのこと自体にびっくりし、さらに記録映像に出て来るソビエトの働く女性のカッコ良さに上條さん興奮してしまい、どうも音量が高くなってしまったようで美術館の人に怒られてしまった…)、各所で行われた講義の素材、ネルソン事務所で手がけたロゴやグラフィック、ネルソンの書籍など、幅広く見ることができる。

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活動の幅広さに関して言えば、ジョージ・ネルソン・ファンデーションのウェブサイトも参考になるだろう。
www.georgenelsonfoundation.org

今回出展されている作品には「デザイン:だれそれ」とネルソンではない別の人の名前がクレジットされているものが多い。
ネルソン事務所で手がけたものだけれども、デザインをしているのはかならずしもネルソン自身とは限らず、アートディレクター的な位置だったのだろうなあ、とは思うのだが、「では一体、ジョージ・ネルソンという人物は何者で何をしていたのだろうか?」と、言うのはカタログ内、柳本浩市さんの寄稿に書かれていた言葉の引用なのだけれど、正に「ネルソンって何をしてたの?」という疑問が湧き、それに応える展覧会内容となっている。

展覧会の副題は「建築家・ライター・デザイナー・教育者」。
「何をしていたの?」という私なりの解釈を加えるならば、この副題はこう見える。
「建築家・ライター・デザイナー → 教育者」
作り、評し、また作る、そしてそれを伝える。

機能的なシステム家具を作ったかと思えば、場所を食ってしかたなさそうな時計も作る。
一見シンプルに見えて、この空きスペースどうなの?ソファの脚の構造どうなの?と思わせるものもある。
ネルソン自身、作りつつ、じゃあ別の視点から見たらどうなのか?と常に疑問を抱え、視点を変えつつ進み続けたのだろう。
編集者、ライターとしてキャリアを踏み出したネルソンは、客観的な目を持たざるを得なかったのではないか。また、当時の、作り続け成長しつづける巨大なアメリカにいて、人々にモノをよく見て考えてくれ、と訴えかける。

展示の中の1つにネルソンの著作「How to See」(1977年)という本があった。
(この内容に関しては、カタログ内で藤崎圭一郎さんが詳しく解説している)
未読なのだが、ネルソンの変わりゆく視点、客観的な視点に関してはこの本に秘密が隠されているらしい。

現在、ジョージ・ネルソンの企画として「アーキテクト・イン・インダストリー ジョージ・ネルソンオフィスのペンシルドローイング展」と題し、代官山 蔦屋書店とハーマンミラーストアでドローイングの展示、販売を行っている(~8月31日(日))
また、8月25日(月)にはドリルデザインの林裕輔さんと柳本浩市さんのトークセッションも行われる。ネルソン1957年の著書『Problems of Design』
www.georgenelsonfoundation.org/george-nelson/index.html#writing/problems-of-design-41 (希少!)についての解説を聞くことができる。
詳細はこちら。
http://tsite.jp/daikanyama/event/004080.html
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by dezagen | 2014-08-19 02:37 | 展覧会