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カテゴリ:グラフィック( 76 )
配信時代に入ってからの音楽とグラフィック
ライター渡部のほうです。
facebookのほうに書いておこうかと思ったのだけれど、ブログのほうが記録に残しやすいかも、とブログに書くことにします。
音楽とグラフィックに関する雑記です。

土日は東京造形大学のオープンキャンパスで、進学相談などを担当。たまたま私だけなのかもしれないが、大学の学部も大学院の進学希望者(中国や韓国の人も含め)の中で、「音楽とグラフィックの関係」を考えている人が多かったのが印象的だった。

40代でレコード世代の私からすると、音楽のグラフィックというのはレコードジャケットが中心軸に考えてしまう。一方、20歳以上年の違う高校生や大学生の考える音楽のグラフィックは非常に多様だ。
進学希望者の研究したい事を聞いてみると、楽譜の在り方そのものに立ち戻っている人あり、音楽と同調する動画で考える人あり、かと思えばレコード/CDジャケットに戻って、そこに軸足を置きつつそのパッケージ(立体)の在り方を考える人あり、特定ジャンルの音楽のジャケットの文字だけに注目する人、などなどなど。


書くには恥ずかしいが、私が担当している大学の講義「グラフィックデザイン史」の中で「音楽とグラフィック」というテーマの週もある。先に書いたように私目線でレコードジャケットやMVを中心に紹介しているだけに「配信になってからのグラフィックの在り方はまだ私自身が研究中です」と終わってしまう。デザインのジャーナリストとしても教員としても、煮え切らない終わり方が常々どうにかならないかと思っていたところ。

オープンキャンパスで改めて若い人達の「音楽とグラフィック」の考え方に触れてみて、そろそろ音楽配信とグラフィックの傾向が見えてきたか、とも思う。
歴史的背景を見ても配信が定着して10年以上は経っている。appleの例では、ipodが出たのが2001年、itunes music storeが始まったのが2003年。CD他のメディアと同時進行しつつも、今の10代、20代前半は物心ついた時点ですでに音楽に定形がない状態ということになる。レコードジャケットという形に縛られていないだけに自由な発想が出来るのは、面白いし、むしろうらやましいくらいだ。
とはいえ、「研究」対象となってるくらい、まだまだ模索の状態であることは変わらないし、恐らくレコード/CDというような「これ」というような決定的な形が出来るわけではないだろう。
そもそも人類の長い歴史の中で音楽=空気の振動と捉えると、レコード(記録)媒体を固定化させた20世紀は極めて特殊な時代とも言える。

色々考えさせられるオープンキャンパス相談だった。

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by dezagen | 2017-07-17 09:09 | グラフィック
空港のサイン アブダビとロンドン、ヒースロー、ターミナル4
ライター渡部のほうです。

写真がなくて残念なのだが、空港のサインについて「がっくり」な話。雑感。
今回アブダビ経由(エティハド航空使用)で、ロンドンへ。

まずはアブダビ空港だが、相変わらず免税店の多さに、重要なサインが見えない、という状況がいくつか。
また、列を作る柵の置き方も曖昧なため、トランジットの際にどこに並べばいいのか分からず。
「列を作る方法」というのはサイン計画というより、建築の動線計画になると思うが、これが良く出来ていない場所も多い。

東京の駅では列を作る導線のデザインを施されている、というよりむしろ、日本人同士の遠慮し合いマナーにより列が作られている、見えない柵があるように思える。
というわけで、列作りマナーのよい日本人としては、皆が勝手に列を作っている状況に不慣れ。戸惑う。
中近東はどうも列作りヘタだなあ、と思っていると、エティハド航空の陸上アテンダントが付き添って横をするすると抜けていく、ファーストクラスの旅客。
中近東は基本、面倒臭いものはお付きの者、召使い、家来、下々の者にやらせるってことになるのだろうか。

ロンドンではそんなことはなかろう!と思いきや
到着したヒースロー空港ターミナル4は、ここ数年改修工事が行われ、やっとフル完成に近づいたところ。
什器がきちんと作られた「トランジット」のサインの下に、バナーのようなもので「到着 こちら →」とあり、迷う。

空港から市内に向かうヒースローエクスプレスも、ターミナル4からの乗り継ぎは、プラットホームで一度迷う。
なぜかというと、電光表示の文字が小さい、目立たない。基本的に「小さい文字でも英語が分かる人向け」に作られているように思う。

ロンドンはサイン計画がよく出来ていると思っていたが、できてないところはまだ全然ダメだ、ということに気付いて、かなりがっくり。

とはいえ、エティハド航空は安価ながら、高いサービス、ヒースローターミナル4もきれいになっていて、サインデザインに細かく気を捕らわれなければ、気持ちよい旅が出来ると思う(あくまで「思う」)。

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by dezagen | 2016-09-22 17:02 | グラフィック
TORAYA CAFÉ・AN STAND 新宿にやって来る
ライター渡部のほうです。

本日は、新宿に出来たばかりの新しい複合施設、NEWoMan、の中に出来たTORAYA CAFÉ・AN STAND のプレスプレビューに行って来た。

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メニューはこんな感じ。
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AN STANDと言うだけに(一応スツールと、カウンターはあるけれど)こじんまりとした場所。
でも、あんペーストもある!あんコッペもある(このコッペパンの中にむっちり美しく入っているあんこはとてもきれい。サンドの仕方を教えて欲しい)!焼き菓子もある!

すっごいなあ、は、こちら。
仲條正義さんの虎。
壁画と袋。
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このインパクトで、他のグラフィックやインテリアは誰がデザインしたの?を聞いてくるのを忘れてしまった。。

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4月24日補記
虎屋の広報課の方より、
「ロゴやパッケージの監修は葛西薫様、インテリアなどの内装はLandscape Products様です」
とのこと。
分かりにい写真だけれど、TORAYA CAFÉ・AN STANDのロゴマークはTがとろっととろけたような形。
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詳しくはこちらで。
https://toraya-prd.s3.amazonaws.com/__/_files/toraya/pdf/press_release/20160229_234.pdf
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by dezagen | 2016-04-13 22:53 | グラフィック
地図のステーショナリーシリーズ「mati mati(マチマチ)」
編集宮後です。
このところ、本にまつわる記事が多く、「これ、誰がデザインしたの?」を解明する取材をあまりしていませんでした。久しぶりに気になる製品がリリースされると聞いて、早速取材してまいりました。

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(画像提供:yurulikuDESIGN)

その製品とは、地図メーカー、株式会社ゼンリンが発売する地図のステーショナリーシリーズ「mati mati(マチマチ)」。東京の丸の内、表参道、吉祥寺、福岡の天神の4エリアの実際の地図データをデザインに活用した、クリアファイル、マスキングテープ、ノートパッド、ブックマークの4種類、合計16種類のステーショナリーです。たとえば、丸の内なら歴史的建造物、表参道ならファッションというように、その街を象徴するテーマが地図上で表現されています。シリーズ名の「mati mati」は、「街」を語源としながらも、それぞれの街の様々(=まちまち)な特徴を表現。20〜30代の女性向け商品として、女性社員によるプロジェクトチームが企画し、製品化に至ったそうです。

こちらのシリーズのデザインディレクションからプロダクトデザインまで、トータルで担当したのが、yuruliku|yurulikuDESIGNさんです。文具レーベル「 yuruliku 」のオリジナルプロダクトを発信したり、様々な企業の企画・デザインのサポート、ブランド開発のディレクションなどを行ったりしていらっしゃるクリエイティブユニットで、以前このブログでも取材させていただきました。http://dezagen.exblog.jp/13230932/

今回のプロジェクトでは、ゼンリン社内のプロジェクトチームとともに、2015年6月頃からコンセプト作成、ブランドのネーミング、アイテム展開などの打ち合わせを重ねてきたそうです。

「ゼンリンさんが持っている膨大な地図データをどのように製品にしていくかが課題でした。地図データにはたくさんの情報が含まれているので、どこまで省いてデザインしていいのか、その判断が難しかったですね。また、たとえば神保町なら本屋さんというように、街とテーマが決まってデザインを始めようと思っても、分布が偏っていたり、スペースに収まらなくなったりして、製品にするのが難しい地域もありました。トータルで見たときの世界観を維持しつつ、街のテーマとグラフィックのバランスがとれるように心がけました」(yuruliku|yurulikuDESIGN)

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初回に発売されるアイテムは4種類(写真)。異なる4つの地図要素がそれぞれレイヤーになって重なっているクリアファイル、昼と夜の色の違いを楽しむノートパッド、道路の部分にメッセージが書き込めるマスキングテープ、封筒に入れて送ることができるブックマークなど、それぞれの製品で工夫が施されています。クオリティやデザイン性の高さはもちろん、使うのが楽しくなる配慮がされているのが印象的でした。

製品は、2016 年 1 月 15 日から首都圏と福岡県 のロフト(18店舗)で先行販売され、2016 年 2 月以降、その他の店舗に順次拡大する予定。今後どのようなラインナップになるのか、楽しみです。

mati mati(マチマチ)
http://www.zenrin.co.jp/goods/matimati/

yurulikuDESIGN
http://www.yuruliku.com/design/wrks-matimati.html
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by dezagen | 2016-01-27 07:39 | グラフィック | Comments(0)
2016年にいただいた年賀状から
編集宮後です。
今年もよろしく御願いいたします。

2016年最初の記事は、皆様からいただいた年賀状をご紹介しようと思います。
加工がおもしろかったものを中心に、差出人ご本人から許可をいただき、掲載いたします。

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「かみの工作所」の年賀状から。折れ目にそって年賀状を折ると、立体的な富士山が立ち上がるというもの(冨士山だけでなく、鷹の箔押しや折ると茄子になる仕掛けもあり、「一冨士二鷹三茄子」になるのだそうです)。氷を置いたり、水につけたりすると写真のように色がにじみ出てきます。原田祐馬さん率いるUMA / design farmのデザイン。昨年、かみの工作所から発売された「CMY / POT」(色がしみ出してくる植木鉢カバー)の原理を使用しているそうです。


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BULLETの小玉文さんの年賀状。申年(猿)ということで、バナナのモチーフに。バナナの皮をむくように、気持ちよく剥がせる加工がすごい!と思って、小玉さんにうかがったところ、3枚の紙を貼り合わせているのだとか。コスモテックさんのブログに加工の詳細が記載されているそうなので、ぜひご覧ください。


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大阪と東京に拠点を持つデザイン事務所、SAFARIの年賀状。透明ビニール袋の中に、折りたたんだポスター状のメッセージが入っています。「薄紙を使ったプロダクトの企画開発を行っているので、今年もお世話になりますと感謝の意を込めて薄紙を使用しました。薄紙の特徴を生かしたく、裏から透けた状態で文字が読めるようにデザインしました」(SAFARIの古川さん)。用紙は、オーク超軽量印刷用紙 25g/㎡(A判・13.8kg)だそうです。


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デザイナーの高橋倫代さんからの年賀状。「おめでたいアイテムを散らしつつ、とにかく明るく元気に! と思いながら制作しました」とのこと。チャック付きの透明袋に入っているので、封を開けなくても中が見えるのがポイント(写真では省略していますが、メッセージカードがはさまれていました)。読み手のことを考えた親切設計です。


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書体メーカーMonotypeからのクリスマスカード。メッセージ部分はレーザーカットで穴があいていて、下から金色の紙地が透けて見えるようになっています。カードをめくったときに穴に気づき、「おっ!」と思うしかけですね。レーザーカットは断面が焼けてうっすら茶色くなることがあるのですが、裏が金だとあまり気にならないことも発見でした。


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こちらは年賀状自体のデザインではないですが、切手の貼り方が素敵だった例。動物シリーズの切手は背景色がそろっているので、こうして並べて貼るととてもきれい。差出人はデザイナーの方ですが、切手の配色にも気を配っているのが伝わってきます。


「デザイナーからの年賀状を見たい!」という方は、1月21日から竹尾見本帖本店で開催される「クリエイター100人からの年賀状」展vol.11をどうぞ。年賀状100点の実物が展示されるので、質感や素材感を間近で確かめることができます。おすすめです。

「クリエイター100人からの年賀状」展vol.11
2016年1月21日(木)〜2月26日(金) 土日祝休み
https://www.takeo.co.jp/exhibition/mihoncho/detail/20160121.html
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by dezagen | 2016-01-08 07:38 | グラフィック | Comments(0)
切手のデザイン
ライター渡部のほうです。

超余談。

古い切手をたくさん持っていて、とはいえ、コレクターではないので、使うために持っているのだけれど、全然整理というものをしておらず、なんとなく今年の夏にファイルやアルバムに入れる、ということを始めた。

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額面と種類毎に分けたり
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記念イベントごとに分けたり。

1964年のオリンピック記念の寄付金付切手はいかにも「まだお金ない、でも復興するぞー」という感じで勢いがある。東京国立近代美術館で行われた『東京オリンピック1964 デザインプロジェクト』の図録に切手のことも書いてあったはずなので、あとでデザイナーなど表記してあったか見てみよう。
と、思ったけど、さすがマニアの多い切手の世界。
日本郵便にネタが http://kitte-design.post.japanpost.jp/inside/03/03_01.html
寄付金付は「久野実、木村勝、大塚均、長谷部日出男ら、当時の技芸官が総出で原画を担当。さらに、印刷局からも原画・凹版制作に笠野恒雄、押切勝造、渡部文雄ら8名が参加するという一大プロジェクト」とのこと。
ちなみに民営化されるまで、切手デザイナーではなく「技工官」と呼ばれておりました。
建築切手は渡辺三郎。

1970年の万博記念
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万博の広場の後ろで花火がどーん。祭だワッショイ!!
これは技工官を調べきれず。切手マニアの資料のどこかにあると思いますが。

一生掛けても使い切れないんじゃないかと思うほど持っているので、多分、この整理作業も一生やっていける趣味だ。楽しい。
切手コレクターが見たら怒り出しそうな整理の仕方だが、いいのです!だって使う用だから、と言い切っているものの、なかなか減って行くものでもない。
海外の人と文通でもしようかな。
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by dezagen | 2015-09-15 10:50 | グラフィック
ウィーン国際空港のサイン 変更
ライター渡部のほうです。

マケドニアの話は一旦終わりということで、(本当はもっと地方の街でいいものも見てるので、資料が見つかったらまた書きます)マケドニア行きの際に経由で寄ったウィーンの話を。

ブログ相方宮後さんが編集長を務める『TYPOGRPHY』(グラフィック社刊)の2014年5月刊行の05号で、ウィーンの国際空港のサインの記事を書いています。
http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?cat=4&p=30689

この記事でも触れていますが掲載したサインは変更される予定になっていました。
Iintégral Ruedi Baurがサインを手がけていたのですが、管轄会社の役員の変更から、空港の方針が変わってしまい、一旦ほぼできあがったサインも作り直し、という滅多にないことが起こったのです。
新しいサインを手がけたのは、これまでオーストリア鉄道や旧空港サインを手がけた大御所サインデザイナーのPeter Simlinger氏。

以前のサインは、バックナンバーで見て頂くとして、こんな風に明解なものに変更されました。
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かなり遠目からでも視認性が高いことが分かります。

少し、前のサインが残っていた場所がありました。バゲージクレーム、預け荷物の受け取り場所です。
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ベルトコンベアの番号をしめす「10」と書いてあるものが、intégral Ruedi Baurの手がけたもの。
手前の行き先表示はPeter Simlinger氏のものです。

私個人としては、少し叙情性のあるIintégral Ruedi Baur版が好きだったので、ちょっと残念、ではありますが、多くの利用客に取って「分かりやすい」というのが1番のメリットなのだとも思います。
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by dezagen | 2015-09-10 12:23 | グラフィック
ネパールの看板屋さん
ライター渡部のほうです。

ちょっと前の記録、です。

ネパールの看板屋さんに行って来ました。
当初、カトマンズの知人と共にカトマンズの看板屋さんを訪ねる予定だったのですが、看板屋が見つからないとのことで無理っぽい。ポカラという2番目に大きい街にいて、半日オフになったので「えいっ」っと1人で看板屋探しに。
一応、看板屋さんを紹介してもらった、のですがタクシーで向かった先にはそんな人はおらず。
身振り手振りで近隣の人に尋ね、どうもここでいいらしい、という場所へ。

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最近はコンピュータで文字を打ち込み、そのままカッティングする方法が一般的なようで、店にはカッティングシートがずらり。
不安になりつつ、留守番をしている妊婦さんとソファーに座って会話のないまま、待つ事約半時間。
やっと看板屋さんがバイクでやってきました。
若いけど店主らしい。

「デザインについて書いているライターで、サインの文字に興味がある」などということは通じないので、
「文字を、書いて欲しい」とだけ伝えると、当然お客だと思われ、看板のサイズや場所などを聞かれるも、そこは押し切って、
そこら辺にある板に「これに」「書いて」「TYPOGRAPHY」「ペインティング」「黒」。
かなり原始的な会話で通じた様子。

まずボードを切って、文字が入る場所にチョーク着きの糸でパチン、と印(トンボというか)を付けます。
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ボードにこんな感じに印が付きました。

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文字の数を数えて、平筆にペンキを着けて

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書き出したらあっという間。所要時間多分2分。

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完成。
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ちょっと最後のPHYが詰まってしまいました。知らない単語だったので、私の手書き文字の文字間を参考にしちゃったんだと思います。
小さい文字は乾くのが速いので大変で、大きな看板のほうがゆっくり時間を掛けられるので、楽、だとか。

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アルファベット、ストロークの終わりが少し太め(ベルボトムっぽい)になってるのが分かるでしょうか。
他の看板文字もこの傾向が見られます。
デバナガリ文字でもストロークの終わりが少し太め。

近所の人に来てもらって通訳してもらったところ↓
DILIP BOHARAさん、31才。
13才の時からこの仕事を始め18年、現在は自分の店を持っています。
カッティングシートの作業も多いようですが、トラックに絵柄を描くことも多いらしいです。

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独学だそうです。
どうやって文字の形やバランスを取るのか聞いたら「経験」とのこと。

レタリング能力、という感じでしょうか。
手書き文字はそんなにきれいじゃなかったです。

以上、ネパールの看板屋さんレポートでした。
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by dezagen | 2015-03-21 09:52 | グラフィック
ネパールの看板
ライター渡部のほうです。
あけましておめでとうございます。
本年も「これ、誰がデザインしたの?」ブログ、よろしくお願いいたします。

学校の休みにネパールに行っていました。
気になったものをいくつか。

まずは看板、壁画(?)などの手描きモノ。

店舗の名前看板だけでなく、壁面にも店名や広告が。
ペンキ屋さん、相当上手い。
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奥の黄色地の看板/壁画、なんて書いてあるのか分かりませんが、私はインスタントラーメンを思い出しました。
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コカコーラカフェ。

歯医者。
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横尾忠則はインドでこういう絵を沢山見たのだろうなあと。

猪肉屋。
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ネパールの看板、概して文字などは上手いのに、動物や人間はやや描写力が甘い。
屠殺された猪の頭や、まだ生々しい羊の解体なども町のあちこちで見かけましたが、その写真は上げないことにします。だって、看板のほうがかわいいしー。

写真にうまく撮れなかったのですが、手描きペイントのデコトラが素晴らしかったです。写真集、ないのかな。

ペンキ屋さんの技術は細かいところまで行き渡っていて、宿泊施設のナンバーとか、表示サインとか出来合いのものではなく、ペンキ屋さんが作っております。
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これもよかった。
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ネパール語に使われるデーヴァナーガリー文字のスタイルに合わせた、欧文のtoilet.

看板篇、以上です。
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by dezagen | 2015-01-03 15:48 | グラフィック
東京造形大学彫刻専攻パンフレットのデザイン
ライター、渡部のほうです。

大学の仕事の話ばかりですいません。
学内のお仕事だけど、学外の方々向けのパンフレット。

東京造形大学の彫刻専攻のパンフレットを、デザイン:高田唯先生(未だに高田唯さんを高田先生というのは違和感があるけどw、言わずもがな、オールライトグラフィックス www.allrightgraphics.com のデザイナーさんです)、編集・執筆:渡部千春 で制作しました。

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表紙にコピーが来る、というデザインにしたので、執筆担当としては力の入れ所というか、緊張するところというか、責任重大なところ、でした。

出来た表紙を見ると、3行目の行頭が2行目から繋がった「?」で始まっています。
通常、箱組に文字を入れる時に感嘆符、疑問符などを含む句読点はぶら下がりで、文字枠の外に出してしまうものなので、ここでは異例の使い方。

なので、通常やっちゃいけないことなのだけれど、ここに「?」が来たことは、ライターとしてはすごく嬉しかったのですね。
表紙のコピーを考えている時、そもそも彫刻のことを知らない私が訳知り顔で彫刻ってね、と説明する言葉を使いたくなかったので、素直に「彫刻って、彫刻専攻って何?」という、頭の中が「?」だらけの人の言葉で表現したかったのです。
行頭に「?」があることで、中の人の気持ちがすんなり出たと思います。

「?」が行頭に来るということは高田先生とは話し合っておらず、高田先生はクライアントである彫刻専攻と私の反応にヒヤヒヤしていたそうですが、結果はどっちも「イキ」。
高田先生とデザインの仕事をするのは初めてでしたが、この人、人の心が読めるんじゃないかしら、と思ったぐらい(実際読めるのかも。。。)(あるいは顔に出ていたのかも、メールでばかりやりとりしてたけど)。

表紙に関しては、何度も本人にも周りにも言ってるのであえて書いちゃいますが、できあがって来た時、大体1mm〜2mmくらいの表紙の上の白い線、「これはミスプリントでは…」と思いました。
高田先生に聞いたところ「え、こういうデザインですよ」と。「白い線があるとないとで、全然インパクトが違うでしょう?」と説得され、なるほどなー、と思いましたが。これはかなりキワキワなデザインです。

こちらのパンフはオープンキャンパスなどの大学説明の時に配布しますので、是非手に取って下さい。
(ひょっとしたら、というか恐らく、希望者には郵送も可能だと思うのですが、大学に確認してないので無責任なことは言えません、ごめんなさい)
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by dezagen | 2014-06-17 23:46 | グラフィック