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カテゴリ:本( 115 )
Comedy Carpet
編集宮後です。
東京TDC賞グランプリを受賞した
タイポグラフィのアートワーク「Comedy Carpet」。
その小冊子がイギリスから届きました。

「Comedy Carpet」の詳細は前のエントリーをご覧ください。
この冊子では、Webサイトに載っていない、
1-20までの各パートのデザインと内容が詳細に記されています。

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Comedy Carpetのおみやげ(タオルやお菓子)なんかは
こちらのサイトで販売してるようです。
http://www.visitblackpoolshop.co.uk/comedy-carpet-souvenirs.html

Comedy Carpetについて取材した内容は、
5月10日発売のタイポグラフィ雑誌『TYPOGRAPHY01』で
記事にしています。こちらもあわせてご覧ください。
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by dezagen | 2012-04-27 01:11 | | Comments(0)
編集者による装丁本2
編集宮後です。
以前、編集者自ら装丁している社会評論社の濱崎さんの記事を書きましたが、
今日は別の編集者装丁本のお話を。

お茶の水、湯島聖堂の向かいに烏有書林という出版社があります。
知る人ぞ知る文学、人文関係の良書を発行している出版社で、
編集者の上田宙さんが実質一人で、企画、編集、営業を担当されています。

2008年の創業以来、嘉瑞工房 高岡重蔵さんの『欧文活字』や
『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』などの書体関連本、
坂口安吾『アンゴウ』や石川桂郎『剃刀日記』など
知る人ぞ知る文学の本を刊行。

上田さんは以前、印刷関連の専門書を編集していただけあって
むちゃくちゃ印刷に詳しいお方。印刷が気になる本は
中身を読まずに「印刷買い」をするんだとか。
(「装丁買い」じゃなくて「印刷買い」っていうのがすごい)

本の装丁や組版もご自身でなさっていて、
今まで出された本の装丁、組版もすべて担当されたそうです。

文学・人文系の出版社で編集者自装の本はまだまだありそう。
このテーマは引き続き調べていこうと思っています。

烏有書林
http://uyushorin.com/home.shtm
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by dezagen | 2012-03-05 00:40 | | Comments(0)
編集者による装丁本
編集宮後です。
年末、私のTwitter上で『世界軍歌全集』という本を見つけました。
YouTubeにアップされた世界中の軍歌・愛国歌300曲を集め、
すべて翻訳した歌詞と解説をつけているという、すごい本です。
軍歌にはまったく興味がないのですが、ひきこまれてしまいました。

写真はこちら。
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カバーはクロコGAに金の箔押し、帯には金紙を使うという凝りよう。
クロコはまず使えないあこがれの紙。それを堂々と使ってしまう潔さ。
そしてこのただならぬ本のたたずまい。

いつものクセで「これ、誰がデザインしたの?」と奥付を見てみると、
担当編集者の方が装丁までなさっているではありませんか。

昔は編集者が装丁も手がけたこともあるという話を聞いてましてが、
今もそういう方がいるのであれば早速話を聞かねばと思ったのでした。

装丁を担当したのは、社会評論社の濱崎誉史朗さん。
自らを「珍書プロデューサー、サブカル変集者」という濱崎さんは
企画、造本から書店での販売フェアまでを一人で手がける編集者。
つまり著作以外の部分はすべて担当するというすごい方です。

濱崎さんがつくる本はどれもおもしろいのですが、
今回は装丁ということにスポットをあてて
ご自身で装丁を手がけられた本を見せていただきました。

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『ニセドイツ1』『ニセドイツ2』
旧東ドイツの共産主義あふれるプロダクトをあつめた本。
チープでキッチュな雰囲気がよく出ています。
タイトルロゴはフリーフォントを使用。

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『アルバニアインターナショナル』
ヨーロッパの北朝鮮と言われるアルバニアの文化を紹介した本。
表紙にはアルバニアのヒップホップスターの写真を使い、
映画のDVDパッケージのようなデザインに。

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『ファーストフードマニア』
世界各地のファーストフードの写真を集めた本。
マクドナルドの世界観で表紙をつくろうと思い、
赤と黄のキーカラーで構成。

ご自身で装丁を始められたきっかけは、
デザインを頼む十分な予算がなかったから、
自分でデザインしたほうがやりたかった方向になるから、
なんだとか。確かに、デザインを御願いして
意図がうまく伝わらないこともありますし、
デザインの頼み方ってけっこう難しいんですよね。

濱崎さんは、グラフィックソフトも使いこなし、
装丁だけでなく、本文の組版や
書店の販促フェアで使うポスターやPOPなども自分でつくるそうです。
(デザインが複雑な装丁や本文組版などは
プロのデザイナーに御願いしているとのこと)

洗練されたプロの技やデザインの完成度とは違う、独自の世界ですが、
そんなことはこの際もうどうでもよくなってくるから不思議です。

編集者の強い熱意が生み出すデザインはやはり、
どこか無視できない強烈な力を放つものですね。
思わずひきこまれてしまいます。

濱崎さんの装丁をもっと見たいという方はこちらをどうぞ。
http://www.shahyo.com/ext02/coolJapon.html

取材協力・画像提供=濱崎誉史朗さん
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by dezagen | 2012-01-16 07:35 | | Comments(0)
製本というブラックボックス
編集宮後です。
本をつくる環境がますます厳しくなるなか、
最近、印刷会社への仕事の頼み方が変わってきているという話。

以前は、1つの出版社で何社かの印刷会社に御願いしたり、
個々の編集者がそれぞれ見積もりをとって安い印刷所へ発注したりしてましたが、
最近は、1つの印刷会社に発注を集中することで
総原価を下げようという動きが出ています。

印刷会社にとっては安定した受注が見込めますし、
出版社にとっても総原価が下がるので双方のメリットがあるわけです。

個人的には印刷会社がどこかということよりも
プロフェッショナルな営業や製版の人がいる印刷所と仕事がしたい。
別にそういう印刷所がすごく高くて頼めないというわけではないので、
やはり個人指名で御願いしたいわけです。

一般的に書籍の印刷では、このように「どこの印刷所へ御願いするか」という
話は出てきますが、「どこの製本所か?」という話はまず出てきません。
それは印刷所が自動的に製本所も手配してくれるので
どこの製本所で製本したか発注者側ではわからないのです。
これを私は「製本のブラックボックス化」と勝手に読んでいます。
(自社に製本設備を持っていて印刷から製本まで一貫して行う印刷所もあれば、
製本は製本所に出すところもあり、印刷所によってまちまちです)

ごく一般の綴じ方をする製本であれば、製本所におまかせでいいのかもしれませんが、
特別な仕様の本では、製本工程だけ別途、製本所に直接頼むようになりました。
そのほうが製本コストをおさえられ、なおかつ複雑な仕事を確実に御願いできるからです。

「それならみんなそうすればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、
製本工程だけ別に頼むということは、印刷所で刷った刷り本を製本所へ入れてもらったり
製本所から配本、納品の手配をしてもらったりと、担当者同士の綿密な連絡が必要になり
それらすべてを担当編集者がしなければならないことを意味します。
また出版社によっては、社内事情でそういう行為自体が許されなかったり
なかなか簡単にはできることではないのです。

誰にでも可能なわけでない方法ですが、このほうが全体のコストをおさえられ
しかもたいがいよい仕上がりになります。
たとえば、『空気の器の本』では、印刷は共同印刷さんに、
空気の器と封筒の制作は福永紙工さんに、全体の製本と封筒の貼付はベル製本さんに
御願いしました。皆様には面倒な仕事にも対応していただき、こころから感謝しています。

今後はこうした情報を皆様とも共有しながら、
もっとおもしろい本をつくる人が増えてくれることを願っています。
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by dezagen | 2012-01-09 22:01 | | Comments(0)
刊行点数が足りないとき
編集宮後です。
年始は取材に行けないので、
しばらく出版の話を続けます。

出版社がどのように書籍刊行計画を立てているのか?
会社の規模や内容によってまちまちだと思いますが、
おおまかにはその年度でいくらの売り上げを上げるために
だいたい何点くらい刊行しましょうというように
年度始めにおおよその計画をたてておきます。

それらが計画どおりに進めばなにも問題ないんですが、
予想以上に返品が多かったり、
予定していた本が出せなくなったりして
年度末に売り上げが足りなくなるという事態もおこります。

それで、現場の編集者はどうしているか?
そういう場合は、
1.あまり原価がかからず、
2.すぐにつくれて、
3.まあまあ売れそうな本というのを
つくるわけですね。

そんな魔法のような企画があるのか?
3.の「まあまあ売れそう」というのは確証がありませんが、
1と2はある程度クリアする方法があるんです。
それが「連載書籍化、改訂版、合本作戦」です。

言い方は悪いですが、
冷蔵庫の中にあるもので何か1品料理を作り、
それなりにおいしそうにするというワザです。

最初の「連載書籍化」というのは、
雑誌連載をまとめて1冊の単行本にするという
至極まともな方法です。

月刊か隔月刊の場合はだいたい3年分の連載記事があれば
追加記事を加えて1冊つくることができます。
ただし、取材記事連載の場合は当時の取材先にすべて
書籍化の許諾をとることが必要です。
場合によっては取材先の状況が変わって再掲載できないところもあるので、
当時連載を担当していた編集者が書籍化を担当するのがベストです。

本文中で「昨年」と書かれているところを西暦に直したり
事実確認をしたり、かなり細かい編集作業が必要なので
ちゃんとした本にするにはそれなりに時間と労力がかかる代物です。

「そんなに手間ヒマかけられない」という御仁には
「増補改訂版」という方法もあります。

これは、わりとロングセラーで売られているガイドブックや
解説書などで使われる方法で、従来の内容に一部改訂を加えて
新刊として刊行しなおす裏ワザです。

どのくらい改訂すれば改訂版として認められるのか、は
グレーゾーンですが、たいていは1折程度、新しい記事を加えたり
内容が古くなっているところを書き換えたりして対応します。

そうすると、以前の本とは別物という扱いになり、
新刊配本できるため、新刊点数が足りないときによく使う手です。

ただし、この方法には落とし穴もあります。
増補改訂版を出してしまうと、すでに流通している前の版の本が
どかっと返品され、もう一度市場に出回ることはほとんどありません。
これはけっこう悲しいものがあります。
増補改訂版は、本当に改訂の必要性がある場合とか
在庫がちょうど切れて重版するとき限定でお願いしたいものです。

そして、三番目の方法が「合本」です。
これは雑誌の特集記事などを2〜3本集めて一冊の本にしたもの。
当時使った印刷の版をそのまま流用し、同じ判型で出すため
かなりお安く制作できます。
(もちろん、取材先最新住所に改訂したり、ノンブルや年号を直したり 
最低限の修正はします)

何冊か合わせて一冊にするので「合本(がっぽん)」と呼んでますが、
最近は合本せずに、雑誌1冊をそのまま書籍にするものも見られるようになってきました。
この場合は安く手早くつくるという目的のほかに、
書店に置かれる期間が短い雑誌から、置かれる期間の長い書籍に体裁を変えて
長く売れる商品につくりかえるという目的もあります。
ただし、すでに雑誌で買っている方も多いため、
書籍化する際に内容がかわらない場合は、あまり売れてないような気もします。

合本や書籍化はその場の緊急事態はしのげるものの、
それが慢性化するとそこから抜けられなくなる怖さもあります。
本当の非常時だけ限定、というようにしたいものです。
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by dezagen | 2012-01-09 20:56 | | Comments(0)
原価計算
編集宮後のほうです。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年のブログを読み返してみると
相変わらず本のことばかり書いてますけど、
新年早々、やっぱり本についてです。

前のエントリーで造本と流通のことを書きましたが、
今日は原価計算について。

原価計算というのは、本をつくるのにどのくらい費用がかかるのか、
印刷紙代から著者への印税、デザイン料、撮影料などをすべて含めた
製造コストの計算のことです。

仕事で本をつくる場合、予算が無尽蔵にあるなんてことはまずなくて
決められたコスト内で本がつくれるよう、
編集者はみな本をつくる前に原価計算と呼ばれる試算をするんですね。

おおまかに分類すると、
・印刷製本代(印刷所にお願いする本をつくる工程すべて)
・著者印税
・(編集費や原稿料:外部編集者にお願いする場合など著者以外への支払い)
・(取材経費:取材がある場合は交通費・宿泊代など)
・デザイン料(DTPを一括でお願いすることもあります)
・撮影料(文字中心の書籍だとほとんどかかりません)
・(スタジオ代:撮影が多い場合などに発生)
・(撮影物・材料購入費:実用系の本をつくる場合に発生)
がかかることになります。

紙代を含めた印刷費に関しては、社内に制作部(資材部ともいう)がある出版社では
制作担当者が印刷見積もりをすることが多く、制作担当者がいない出版社では
書籍編集者が直接印刷所にお願いして見積もりを出してもらいます。
(長年やっていると編集者レベルでもだいたいの金額はわかるようになります)

それ以外は編集者側でだいたい設定しておけるので、
それぞれの項目と金額がわかれば、原価計算ができるわけです。

仮に、1冊2000円の本を5000部つくる場合、
5000部全部売れると、1000万円の売り上げになります。

この売り上げ1000万のうち、33%の330万円が
原価として使える金額の目安となります。
原価率40%以上になるとあまり利益が出ないので、
重版確実とか、よっぽど売れそうな本以外はむずかしいでしょう。

※1000万円×掛け率(出版社から取次へ卸すパーセンテージ)÷2
 という計算式もありますが、だいたい上と同じくらいの金額になります。
 掛け率は出版社ごとに違います。

この金額を上記の項目ごとに割り振り、原価枠内で収まるよう
やりくりするわけです。

取材や撮影が多い本、写真が多いカラーの本は
どうしても原価があがってしまうため、
編集費をきりつめるために編集者が原稿を書いたり、
紙代を節約するためにメーカーから紙を安く提供していただいたり、
いろいろと涙ぐましい努力を積み重ねることになります。

編集者は会社から予算を預かって本をつくり、
それを増やす、つまり利益を上げないといけないわけです。
毎年、個人ごとにいくら利益を出したか数字で表示される
シビアな世界なんですよー。
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by dezagen | 2012-01-05 07:15 | | Comments(0)
取次流通できる本の形
編集宮後です。
今年は変わった形の本を何冊かつくり、
造本についていろいろ考えた年でした。

以前好評だった美術展図録のエントリーにつづき、
取次流通させる一般の書籍の仕様について説明したいと思います。

通常、出版社は書籍の見本ができあがると、
見本を取次に持って行きます。そこで受け取ってもらって初めて
本を書店に配本することが可能になります。
(これを「委託配本」といいます。取次を通さないで
出版社から書店に卸す場合を「直販」といいます)

ですから、この委託配本の場合は、
取次に受け取ってもらえる本の形にしないと
書店に流通できなくなってしまうわけです。
私の場合、ちょっと変わった形の本をつくるときには、
本ができる前に取次に行って配本可能かどうかチェックするようにしています。

書籍コードで流通する本の場合、難色を示される形状は、

・付録つきの本で、付録だけ抜き取られる可能性のあるもの
 (本に挟んであるだけとか、テープで止めてあるだけとか)

・付録つきの本で、本を積み重ねたときにつぶれたり、くずれたりするもの
 (特に荷崩れする危険性のある本は作業員が怪我をしたりするので厳禁)

・付録と本にシュリンクだけかけたもの
 (店頭でシュリンクが破れた場合、付録だけ盗まれるため)

・完全な箱に入っているもの
 (「箱」と認識されると、本ではなくDVDなどのマルチメディア扱いになり
   掛け率が下がる)

・本のページ数が極端に薄いもの
 (以前はダメでしたが、最近付録本が増えた関係で大丈夫な場合も)

・破れやすかったり、崩れやすかったりするもの

などです。

書籍コードで付録をつける場合はハードルが高く、
このようにいろいろな角度から検証をされます。
雑誌コードなら規制がゆるくなるので、
女性誌の付録でバッグがついていたりするわけです。

で、だいだいシュリンクすればOKという話になるんですけど、
シュリンクしてしまうと中が見えないので、
シュリンクせずにいかに流通可能な本の形におさめるか、
知恵をしぼることになります。

一方、最近増えてきた取次を通さない流通(直販)であれば
出版社から直接書店へ本を卸すので、このような規制がゆるんだりもします。

また、出版社によっては危なそうな仕様は全部ダメだったり、
取次に確認して配本してくれたり、まちまちだったりもします。
あと担当編集者がそこまでやるか、やらないかとか。
多分に社内事情がからむので、編集者ががんばってもダメな場合もあります。
(がんばりすぎると社内での居場所がなくなったりもします)

仕様に凝りすぎると重版ができなかったり、デメリットもあるので、
なんでもかんでもおすすめするわけではないんですが、
物としてとっておきたい本では試してみてもよいのではないでしょうか。

美術館の図録で凝ったデザインができるのは、こういった流通を通さずに
美術館のみで販売するからなのです。ただし、図録でも書籍として
委託配本して販売するものは、この流通ルールが適応されます。

美術館図録と一般流通書籍で造本が違うのは、
こうした流通上の制約も関係しているのです。
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by dezagen | 2011-12-27 07:32 | | Comments(0)
展覧会カタログの続き
編集宮後です。
クリスマスソングが聞こえるなか、
相変わらず、本にまみれる毎日です。

造本が凝った本といえば、展覧会図録。
うらわ美術館から送っていただいた図録がよかったのでご紹介します。

「生誕100年記念 瑛九展」図録
2011年7~11月にかけて、宮崎県美術館、埼玉県立近代美術館、うらわ美術館を
巡回した展覧会のカタログです。
図録、ポスター、チケットのアートディレクションは祖父江慎さん。

章ごとに違う色の紙で包まれており、
本文9折(ピンク、黄色、水色の色上質×3)+表紙折(グレーの板紙)+
裏表紙折(クラフト系板紙)の合計11折を背が見えるコデックス装で綴じてます。

取次委託を通す場合は、シュリンクしないと無理な形状。
美術館図録だからこそできた造本ともいえます。

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2冊目は「アートとブックのコラボレーション展」図録。
本をめぐるアートを収集するうらわ美術館と、
それに関連する北九州市美術館のコレクションをもとに構成された展覧会。
本のA冊子(左側)に北九州市美術館のコレクション、
B冊子(右側)にうらわ美術館のコレクションを掲載し、
左右見比べながら、本をながめられる造本になっています。

デザインは、ディスウェイの久保悟さん。
左と右の高さもぴったりあっていて、気持ちのよい造本。

展覧会は現在、うらわ美術館で開催中。
来年1月22日まで。

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うらわ美術館
http://www.uam.urawa.saitama.jp/

なんとうれしいことに図録は通信販売で購入可能です。
http://www.uam.urawa.saitama.jp/tenran.htm
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by dezagen | 2011-12-12 12:49 | | Comments(0)
『BASARA 越境する日本美術論』から雑感
ライター渡部のほうです。

今更『BASARA 越境する日本美術論』を読んでいる。 http://book.bijutsu.co.jp/books/2010/08/basara.html

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まだ読んでいる途中なのだが、ふと思ったのは、デコトラとかagehaなファッションなど、
外国人(大雑把なくくりの)とかものすごい好きそうだな−、ということで、
とはいえ、突然ブエノスアイレスでは今デコ電が日本流として若い人の人気を集めています、
などと言われたらそれはそれでびっくりするわけで(実際にそういう話はないけど)、
とりあえず海外では、このように「美術展」「論文」「本」として固まりで見て欲しい、
と思うのは、海外でいっしょくたにされると困るから、
と予想する半端な位置づけだからなのではないかと考えている。

いや、むしろ思い切って解放させたほうがいいのである。
海外でもdekotoa cool! ageha! super! とバンバン流行ってもらって結構。
と、いうのがなんとなく今の感覚。

というのも(いつまでひっかかってんだという感じだが)
先月8月は東京とバンコクから韓国のデザインを考えるというタスクを自ら課していたゆえ
いわゆる韓流というアイドル文化とサムソン、LGの家電のそれどうなのよ?
というスタイリングをたっぷり見てしまったせいだからだ。

何も韓国人の全員が「それ」を好きなわけではない。
が、輸出品としてOKなのである。
80年代にロンドン=パンクス、と考えていて、行ってみたらものすごい一部だった、というのも
多分この「それ」の一つである。
輸出品としてOKなのである。

海外から日本を見てみると、どうもツンツンしている。
プライドが高そうである。敷居が高そうである。
キティちゃんやアニメ、漫画のように、
素直にきゃーきゃー言える文化をもっと見せて欲しいと思う。

バンコクでテレビを付けたら、「welcome to Korea」「welcome to Seoul」と
アイドルが出て来てキラーン♡みたいなCMが流れてびっくりしてきたが、
伝統美ばかりを見せる日本政府のyokosoよりはずっと入りやすい。
むしろどおーんアニメキャラ、むしろギャルで「welcome to Japan」としてくれたほうが
遊びに行きたい感じだ。
日本から出せる「輸出品としてのそれ」は何なのだろう。

まだ雑感ですな。

そんなことをぼんやり考えさせられる本なので、とりあえず読書続行中。
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by dezagen | 2011-09-06 10:52 |
装丁買い6
編集宮後です。
装丁買いの最後は、台湾の本。
ご存知の方も多いと思いますが、
台湾の漢聲出版社が発行している『漢聲』。

『漢聲』は毎回一つのテーマを決めて
凝った造本で一冊つくりあげる書籍シリーズ。

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今回紹介するのは、伝統的な結び方の解説をした本『手打中国結』。
イラスト入りでわかりやすく説明されていますが、
色の使い方が独特なので、なんか怪しげな感じが漂います。
(内容は至極まっとうな実用書なんですが)

小口に印刷していたり、表紙にゴムバンドがついていたり、
ちょっとしたところにも気を使っていますね。

東京だと、青山ブックセンター本店で『漢聲』の
バックナンバーを扱っていたはず。
欲しい方は確認してみてください。

『手打中国結』
漢聲雑誌社
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by dezagen | 2011-08-26 07:16 | | Comments(0)