エキサイトイズム エキサイト(シンプル版) | エキサイトイズム | サイトマップ
カテゴリ:デザイナー紹介( 38 )
nendoから学ぶこと
ライター渡部のほうです。

さらにnendoの話、と言ってもnendoが2002年にnendoを名乗る前の話。

彼らが学生時代、貿易会社と人材派遣会社を経営していた。
話を聞けば成り行きでそうなったらしい、とはいえ。
会社やってたという経歴が凄いね、なのではなく、学生のうちから、きちんとお金をやりとりする責任を持つ立場で社会に接していた、という点は、今の学生、あるいは私も学ばなければならないな、と思っている。

自分の大学時代を考えても、今大学で学生を見ていても、やはり日本では大学生と社会の間に大きな一線がある。
実際は一歩踏み出してしまえばいいだけのことで、アメリカなどは顕著だけれど、大学生だろうが中学生だろうが、始めたビジネスが一般社会に受け入れられることは多々ある。
学生時代からフリーランスとしてイラストレーターやフォトグラファーをやっている人も多くいる。

nendoのように起業するのはそれなりの才能とリスクが必須でもあるので、皆さんにお奨めというわけにはいかないが、せめてフリーランスとして社会に触れておいたほうがいい、と私は思う。
ちなみにアルバイトやインターンとフリーランスは違う。
アルバイトやインターンの場合、仕事の責任は雇い主にあるが、フリーランスは自分で仕事の責任を負わなければならない。
始めはアマチュアだから、ミスもあるだろうし、レベルも低い。
でも、実際の社会で自分の実力がどれくらいなのか、どれくらいのミスをすると、どれくらいのはねっ返りがやってくるのか、知っていて損はない。

『ネンドノカンド』www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784093460897
 にも書いてあったけれど、どうせ社会に出てもミスをしてしまうのだから、早いうちにミス慣れしておいたほうがいい。

高評価が得られれば、それはそのまま自分の評価に繋がるのだから、これも全く損はない。
学校が不十分というのではない(学校には学校の役割がある)。
みんなにフリーランスになることを奨めているわけではない。
就活をして就職しても、学生時代の社会経験は活きるはずだ。

国を問わず、企業の規模、種類を問わず、様々なプロジェクトに次々と挑戦していくnendoを見ていると、若いうちから社会に接してきた経験も強みになっていると感じる。

ちなみに『ネンドノカンド』、えらい面白かった。
[PR]
by dezagen | 2013-08-13 18:00 | デザイナー紹介
nendoのすごさ
ライター渡部のほうです。

昨日、久しぶりにnendo http://www.nendo.jp の取材に行った。
マネージメントを担当する伊藤明裕さんは7月のワークショップにも来てくれたり、その前もちらっと挨拶だけ、などで会っていたけれど、チーフデザイナーの佐藤オオキ君(なぜか私の頭の中では、伊藤さんは「さん」、佐藤君は「君」で刷り込まれてしまっている)に会うのは、デザインタイドですれ違った去年の10月以来、きちんと話したのは2011年6月の台湾以来、いや、ちょっと待てよ、2012年のロンドンで会ったような…。会ったな。確か。

nendoと会うのは海外が多い。
彼らの仕事先が海外が多いことと、ここ数年私は海外に行く時くらいしか、きちんとデザインの展示を見れる機会がないことに依る(というと、まるで日本では鬼のように働いているようだが、違う。日本にいると油断してしょっちゅう展示、展覧会を見逃してしまうのだった)。

どこの国で会おうと、いつものように礼儀正しく、いつものように背が高くて(当たり前だ)カッコよくて、いつものように話が楽しくて、いつものように頭の回転が速い。
あれ?でも何か今回ちょっと違う。

無精髭が生えている…。

男性だから一晩くらい髭を剃らなくて当たり前の話である。
いつもと違っていたのは、今回の取材は、作品撮影の合間で、仕事中にお邪魔します、というタイミングだったからなのである。

自分の仕事記録を調べたら、一番最初にnendoのことを書いたのは、2012年10月のイベントの時。約11年前のこと。日本デビュー当時から知っていることになるのだが、常に展示会、展覧会、プレビューなどで会うので、作業中の佐藤君を見るのは実は初めてだったのだった!

雑誌に載る佐藤君はいつもひょうひょうとした感じだ。
台湾で会ったときは、その日の朝まで展示の準備をして数時間も寝てないくらいの状況、と言っていたが、そんな疲れも見せずすっきりスーツ姿で現れた。

佐藤君という人は天才肌で(これはあんまり間違ってないかもしれないけど)、どんな仕事でもさくさくっとやりこなしてしまう人なのかな、と思っていたのだけれど、ちょっと違っていたようだ。

取材で、改めてこれまでの経歴、仕事の仕方、発想法など聞いたのだけれど、7-80社というプロジェクトが同時進行という、ものすごい仕事量をこなすため、一瞬も無駄にしない集中力で、撮影を指示し、展示の全体像を作り込み、打ち合わせをこなし、アイデアを突き詰め、さらにまた詰めて、常に限界までちょっとでも良いものを探っている。

もちろん、私の知っているデザイナーさんのほとんどはそうなのだけれど、佐藤君は苦労した顔というのを全然見せないので(それはどんなプロジェクトでも楽しんでやるから、と本人の弁)、なんとなく苦労しなくてもアイデアが出るのかなあ、と思っていた。
ちょっとヨレっとした佐藤君を見て、やっぱり仕事に集中してるときってこんななんだ、話を聞いて、アイデアを出すためにすごい努力してるんだ、と、11年目にして初めて知った。

って書くと、よっぽどヨレヨレの無精髭だったのか、と思われそうだが、一般レベルからしたら全然こざっぱり、です。ここ、勘違いされると困る。
[PR]
by dezagen | 2013-08-13 17:00 | デザイナー紹介
デザイナー紹介2:tento
編集宮後です。
先週まで国際タイポグラフィ協会のカンファレンス
「ATypeI HongKong2012」に行ってました。
って書くと偉そうですが、私は発表するほうではなく取材側。
世界の文字好きと交流し、幸せな時間をすごして参りました。

さて、取材や仕事でお会いしたデザイナーを紹介する
「デザイナー紹介」第二弾はtentoの漆原悠一さんです。

昨年独立したばかりだそうですが、
3つのデザイン事務所で経験を重ね、十分なキャリアを持つ
グラフィックデザイナーです。

漆原さんの最近のお仕事と言えばこちら。
旅行誌『TRANSIT』の姉妹誌として創刊された
『terminal』のアートディレクションです。
b0141474_168204.jpg


『terminal』は「アウトドアを科学する」をテーマにした
新しい登山・アウトドアのスタイルを提案する雑誌。
山の美しい写真だけでなく、登山に関する検証データや
読み物なども豊富で、雑誌としての見応えも十分。

B5変型というサイズで、山のスケール感を出しつつ、
データページや読み物ページもきっちり読ませるのは、
かなり難しいと思うんですが、『terminal』では
それらが奇跡的に両立されたレイアウトになっています。

ぱっと見ただけではさらっと読んでしまうんですが、
細かく見ていくとすごく緻密なレイアウト処理がされていて
「プロの仕事だなあ」とうなってしまいました。

で、次は単行本『邪悪な虫』『邪悪な植物』。
実在する奇妙な虫や植物をイラストで紹介した
洋書の翻訳本なんですが、内容がとにかく面白い。
(上が原書、下が翻訳版)
b0141474_1683517.jpg


「兵器や拷問道具として使われた虫、
ほかの生物をゾンビのように操る虫、
ナポレオンの進軍を止めたシラミまで。」と
解説にあるように、読んでいるだけで怖い。
(虫嫌いの人は注意!)

でも、本の装丁はかなり素敵です。
原書も素敵なんですが、日本語版でさらに素敵になった印象。
ジャケ買いしてしまいそうです。

最後は11月初旬刊行の本『水縞とつくる紙文具』。
水玉好きのデザイナーと縞模様好きの文具店主による
文具ブランド「水縞」の文房具とそれを使ってつくる
紙文具を紹介したビジュアルブック。
b0141474_162407.jpg


もともと水縞の文具が好きだった担当編集者(ワタクシ)が
水縞のお二人に声をかけてつくった本で、
ほぼ初対面の漆原さんに連絡してデザインをお願いしました。

かわいいだけではなく、ちょっとビターで男子っぽい
水縞のテイストをよく理解してくださり、
こんな感じの本に仕上がっております。

漆原さんのデザインはとにかくセンスがよくて精度が高い。
渋いものから現代的なものまでできそうな器用さも感じます。

漆原さんの事務所「tento」では、現在デザイナーを募集中。
素敵な方が応募してくれますように。
http://www.tento-design.jp/
[PR]
by dezagen | 2012-10-18 07:54 | デザイナー紹介 | Comments(0)
デザイナー紹介1:氏デザイン
編集宮後です。
ようやく少し涼しくなってきたので活動再開です。

仕事柄、取材や打ち合わせではなく、
気になるデザイナーさんの事務所を訪れ、
今までに手がけられた仕事を見せていただくことがあるので、
このブログでも積極的にご紹介していこうと思います。

今回は先日伺ってきた氏デザイン 前田豊さんのご紹介。
知り合いの美術館学芸員から「いいデザイナーさんがいるよ」と
話には聞いていたものの、お会いする機会がなかったんですが、
なぜか今会うべきだと思い、突発的にお会いしてきました。

氏デザイン代表の前田さんは1972年生まれの
グラフィックデザイナー。プロフィールには
廣村デザイン事務所などをへて2005年独立とあります。

お会いしたときには、最近手がけられたお仕事をざっと
見せていただいたんですが、なかでも美術展の広告(ポスターやチラシなどの
グラフィック)やサイン計画のお仕事が印象的でした。

b0141474_13434040.jpg

こちらは渋谷のNHKスタジオパークの館内。
サイン計画とロゴデザインを担当されています。

b0141474_13424032.jpg

b0141474_13425522.jpg

b0141474_1353452.jpg


こちらは今年3月10日から6月11日まで日本科学未来館で開催された
「世界の終わりのものがたり」展のポスターと会場のデザイン。
世界の環境問題や経済問題などいろいろなジャンルの問いかけ73問と
その答えをビジュアル化して見せる展示です。

たとえば「リスクがない環境で安心して生きたいですか?」という
問いに対して、象の平均寿命56.0年、野生の象35.9年、
動物園の象16.9年という数字がつきつけられ、
動物園という安全な環境で生きる象が野生の象より短命であることがわかるという次第。

つまらなくなりがちなデータをビジュアルとうまく組み合わせることによって、
はっとさせられる展示として見せているあたりがうまい。
展覧会のポスターのほか、展示のグラフィックデザインも前田さんが担当。
深刻なテーマを、泰間 敬視さんのポップなイラストでうまく緩和させています。

b0141474_1343935.jpg

こちらは2011年3〜7月に森美術館で開催された「フレンチ・ウィンドウ展」。
フランスで最も権威ある現代美術コレクターの団体「ADIAF」が主催する
「マルセル・デュシャン賞」の10周年を記念して開催される
現代フランスアートの展覧会のポスター。

b0141474_1343199.jpg

b0141474_13433192.jpg

続けて、静岡市美術館の「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想展」、
「ハンス・コパー展」のポスター。

いずれも前田さんは「特別なことはしていないんです」と
おっしゃるのですが、丁寧につくられたロゴタイプやレイアウトから、
きちんとデザインされたものであることがわかります。

ちまたにはデザイナーの個性が目立つデザインは多々あれど、
一見すごく普通に見えてちゃんとつくってあるデザインというのは
ありそうでなかなかないのです。

前田さんのお仕事のお話をうかがうつもりでしたが、
今のデザイン界の現状やデザインメディアのあり方にまで話がおよび、
久しぶりにいいデザイン議論ができました。

引き続き、このコーナーで気になるデザイナーさんを
ご紹介していきたいと思います。

氏デザイン
http://ujidesign.com/
現在、デザイナー募集中だそうです(9/30応募締め切り)
[PR]
by dezagen | 2012-09-24 07:00 | デザイナー紹介 | Comments(0)
ベルリンその3 ヤンネス・フールセンさん
ライター渡部のほうです。

まずはこちらのビデオをざーっと見て欲しい。

http://vimeo.com/43240234

ネタ元をばらすと、オンラインのカルチャー/デザインマガジン、protein
http://prote.in/feed/2012/07/xylinium-stool
を見ていたら、たまたま目に着いたこの椅子、というか表皮。

b0141474_473645.jpg


デザイナーのヤンネス・フールセンさんはベルリン在住だというので、おお、ちょうどベルリンに行くではないか、というわけで、話を聞きに行ったのだった。
www.jannishuelsen.com

ねばねばしたモノの素はグルコンアセトバクター・キシリナスいう酢酸菌の一種(以下、長いのでバクテリアと書く)が合成したセルロース繊維。
セルロースといえば、紙の原料。まあ、紙だけじゃないけど。
つまり、木でもなく植物でもなく、バクテリアが糖類を餌に紙の素を作ってくれるのだ。
えー、そんなのあるの!?と記事を読んで驚いてしまったのだが、実際かなり昔から発見されていたものらしく、ただその活用法が模索段階のため、ほとんど世に出ていない、ということなのだそうだ。

椅子をモールドにしてこのバクテリアにセルロース表皮を着けてみたらどうなる?と実験した作品が、上の写真の乾いた紙がくっついて老化したような、その椅子。

培養してモールドにくっつけ中
b0141474_484267.jpg

取り出した椅子のセルロースを乾燥すると
b0141474_494215.jpg

b0141474_4111990.jpg

b0141474_4115317.jpg

こうなります。
b0141474_4121652.jpg


ビデオに説明されているように、培養液にモールドを入れ、数日間、ジェル状育ったセルロースがある程度着いたところで取り出し、乾燥させると、シート状のものが貼り付く。
かなり忠実にくっついているのだが、均一な厚さのシート状にはならず、また乾燥時に端が破れてしまったり、まだ椅子として完成品とは言えないのだが、逆にこの乾いた肌のようなテクスチャーがたまらなく気持ち悪くてカッコイイ(と、私は思う)。

写真だといっぱしの椅子に見えるが、実際はまだ実験段階なのでちびちび椅子状態。
ヤンネスさんと椅子のツーショットでサイズが分かると思う。

b0141474_2119180.jpg


ウレタンやら木材やら金属やらメッシュやら穴あきやらバービー人形やら、実に様々なものをモールドにして実験したもの↓
b0141474_2119163.jpg


かなりこなれた家具の作りだし、中堅デザイナーかなー、でもビデオに出ているのは結構若そうにも見えるなあ、と本人に会ったら、本当に若かった。83年生まれの29歳。イタリア、オランダなどのインターンも挟みつつ、大学院卒業したての超若手デザイナーであった。

デザイナーと呼ぶのが正しいのかどうかも分からない。
この椅子も「結果的に椅子の形を取ったけれど、素材や技術のまだ使われていない使い方を見つけて、実験することが当初からの目的」とヤンネスさん。
素材+加工が大好きな様子で、一般的な会話(ドイツのどこがいい、みたいな話とかね)をしていても、どうしてもコンクリートの話とか樹脂の話とかに持って行かれる。目をキラキラさせて。

アート、化学、工学、デザインなど、とカテゴライズしにくいものの中をただひたすら、何か到達点を探して突き進んでいるという印象を受けた。

現在、このプロジェクトも継続させながら(バクテリアの扱いは複雑で、専門の研究者、技師と開発していかねばならず、研究費が膨大なので個人では無理。後援者探し中)別プロジェクトでデザイン、アートのイベントに参加したり、あらゆることを模索中。

しかしバクテリア紙、うまく成型できる方法を確立できれば、非木材紙のあり方、ペーパーモールドの作り方、あるいは洋服の作り方、などなど、かなり色んな分野で革命を起こすと思う。
がんばれ!ヤンネスさん!
で、生計はどうやって立ててるの?と直球で聞いてみたら
「ジャージー・シーモアのところで週5日働いてる」
えっ!ジャージー・シーモア www.jerszyseymour.com って今ベルリン在住なの?え?もう10年いるの?
そっちにびっくりした。
[PR]
by dezagen | 2012-09-09 04:19 | デザイナー紹介
Young Bob
ライター渡部のほうです。

先日、ボブファンデーション http://www.bobfoundation.com/ の新しいオフィス兼ショップ「Young Bob」に初めて行って来た。

b0141474_21414158.jpg


駅のキオスク並の小さいショップをわざわざ恵比寿に?と勘違いしていたのだが、そうではなかった。
オフィスの中に小さいショップコーナーがあるのだった。

ここ、何がすごいって、ボブファンデーションの紙モノブランド Number 62 http://www.number62.jp/ の商品 がほとんどすべて、と、ここでしか手に入らないものも揃う、ということ。
カードなどに使われているシルクスクリーン技術もしかとこの目で確かめられる。
ラッピングペーパーやカードの専門店ってなかなかないので、そういう意味でも素晴らしい。
浜松にある若木信吾さんの本屋Books and Printsコーナーもあり。
http://youngtreepress.net/books_and_prints.html

オープン時間は木、金の2:00-6:00PM
時間の変更、他、イベントなどの情報はtwitterもしくはfacebookで確認を。
https://twitter.com/#!/bobfoundation
http://www.facebook.com/pages/Bob-Foundation/215096075251129

それにしても最近のボブファンデーションの活動の忙しいこと。

b0141474_21473055.jpg


おお、これがうわさに聞いていたロディアとのコラボレーション商品。
(ちなみにこの日はBFのお二人と香港人二人とのディナー。
 筆談に最適サイズであったことを実証。
 鍋の汁が飛んでこようとPVC素材のカバーでばっちり保護)

私の写真ではなんだか詳細が分からないと思われるので、ロディアのページで詳細を。
http://www.bloc-rhodia.jp/info20120112.html
サイズ:8cm×11cm 中にブロックロディアNo.11 1冊¥945 
カバー3種類のバリエーションあり

15日まで開催の装苑 × Tas Yard バレンタインリミテッドショップ にも参加。
http://news.tasyard.shop-pro.jp/

o-kitchen http://www.o-kitchen.net/ さんのお菓子とNumber 62のラッピングペーパーの組み合わせはすばらしい。
これ、もっと長くやってくれないかしら…。
[PR]
by dezagen | 2012-02-15 18:54 | デザイナー紹介
flatto81
ライター、渡部のほうです。

先日、オランダから、こんなお包みがやってきた。

b0141474_8204548.jpg


中を開けると、グリーティングカードのセット。

b0141474_8205912.jpg


作り手は、オランダをベースにするFlatto81。www.Flatto81.com
Flatto81は、デザイナーの筒塩絵美さん(東京とミラノでデザインを学んだ後オランダに)、アーティストの伊藤愛さん(アメリカで版画、製本などを学んだ後オランダに)、グラフィックデザイナーの姜順花さん(東京、シンガポールを経て、NYでブランディングとタイポグラフィを学び、オランダに)という、世界を巡り巡って廻り合った3人のコラボレーションプロジェクト。

「植物性澱粉をベースに植物由来の色素、安全な顔料のみで手作りしているインクを使用し、一枚一枚丁寧にスクリーンプリントしています」とのこと。

b0141474_0241784.jpg


b0141474_0251385.jpg


言われないとあまり気にしなかったりするのだけれど、インクも毒性のある成分を含むものが多い。
印刷の場で働く人の負担になったり(もちろん工場内では管理はしっかりしているのだろうけれど)、あるいは印刷物を廃棄した時に土に入り込んでいったりする。
使うインクの量はわずかでも、安全なものがあるならばそっちを選んでいくのはいい選択だと思う。

しばらくチョコレートについてリサーチをしていて思ったのは、チョコレート屋さんにしろデザイナーにしろ(多分ライターにしろ)、ものを世の中に出す限り、「気を使ってものづくりをする」「社会問題に少しでもコミットする」ことが重要、ということ。

インクについては彼らのブログに詳細があるので、是非見て欲しい。
http://flatto81.com/wordpress/?p=124

彼らのカードはオンラインで購入可能。 http://flatto81.bigcartel.com/
オランダからなので、バレンタインには間に合わないけど、バレンタインで贈られた方々からお礼のカード、というのもありでは?

(あ、もちろんバレンタインに限らず、卒業祝い、入学祝い、就職祝いにお誕生日祝いに還暦のお祝いに、もろもろどうぞ)
[PR]
by dezagen | 2012-02-14 00:25 | デザイナー紹介
小島利之先生
ライター渡部のほうです。

かなりご無沙汰ですが、学校(東京造形大学)の先生のお仕事場拝見、第3弾。
非常勤で金曜日にいらっしゃる、小島利之さんです。

b0141474_22235792.jpg


kojima office http://www.kojimadesign.jp/

これまでの作品に、

b0141474_1243290.jpg


リビングデザインセンターOZONEのにっぽんフォルムのロゴをはじめとするグラフィック http://www.ozone.co.jp/showroom_shop/showroom/nippon_form/index.html 、同じく OZONEの柳宗理展の展示デザイン、建築家高市忠夫さんの本、

b0141474_126263.jpg


日産のブランドブックやデザイン本部のPR冊子。

b0141474_129563.jpg


日本科学未来館のコンセプトブック

b0141474_22373940.jpg

メディアテクノロジージャパンと厚盛り印刷の実験をしたポスターなど。
上はそのアップ。インクジェットの厚盛りでここまでいくものなのですね。

b0141474_1231933.jpg


他にも三重県のCAKE COUPAGE のロゴ http://r.tabelog.com/mie/A2402/A240201/24001658/ 

b0141474_22311567.jpg


眼鏡店OBJのグラフィック全般。 http://www.obj.co.jp/

b0141474_222828.jpg


こちら ↑ は小島先生が個人で作っているグラフィックの習作。
墨汁を乾かして出て来る独特なテクスチャーを活かしたものだそう。

小島先生のデザインは、今回初めて見たのですが、清潔感のあるクリアな印象。
田中一光、廣村正彰事務所を経ただけあって、きちっとわきが締まっている感じです。

学校では周りの空気を和ませる、ムードメーカーな方。
今後もよろしくお願いします。
[PR]
by dezagen | 2012-02-11 01:30 | デザイナー紹介
台湾人デザイナー 聶永真/Aaron Niehさん
ライター、渡部のほうです。

10月23日から25日まで、台北に行って来た。

まずは台湾人のグラフィックデザイナー、聶永真/Aaron Niehさんの取材。
作品サイト: http://www.flickr.com/photos/somekidding/

前回9月に台北に行った際に見た展覧会『一克拉的夢想當代美學展』
http://blog.excite.co.jp/dezagen/16247677/

の中で断トツよかったデザイナーさん。

日本ではなかなか台湾のものが手に入らないのが難なのだけれど、
企画からブックデザインを手がけた森栄喜さんの写真集『tokyo boy alone』が購入可能。
b0141474_857995.jpg


こんなところにこんな紙を使うの?こんなサイズがバラバラな紙をよくまとめたな、というような
意外な紙使いが楽しい作品を多く作っている。
オフィスも雑誌、本、ポスターなどなど、紙だらけ。

マテリアルや印刷、加工大好き人なのかな、と思って行ったのだけれど、
むしろ感覚的なところ、感受性の高さ、微妙なニュアンスを重視。、
素材や加工はそれを表現する道具、と捉えているようだったので、
感覚的なところをうまく記事に書けるかなあ、と今考えている。

なにより、話していて気が張らない、楽しい人だったのがよかった(通訳の劉君サンキュウ!)。
ポートレートには変顔もしてくれるキュートな方。

b0141474_9193816.jpg


ホントはむちゃくちゃハンサムさんなのだけどね。
[PR]
by dezagen | 2011-10-27 09:22 | デザイナー紹介
福田秀之先生
ライター渡部のほうです。

今年4月から東京造形大学のグラフィックデザイン専攻、専任講師になって、早4ヶ月。
これまでフリーランスでやってきたので、「同僚」を持つのは初めての経験である。
で、その同僚の先生方の仕事を知ろう、と事務所訪問をすることにした。

本当はもう少し早くやろうと思っていたのだが、
なんだかんだ余裕がなくて、夏休みの8月になってしまった。

第一弾は、福田秀之先生の「スタジオ福デ」。

b0141474_834613.jpg


福田先生のプロフィールは、そのまま造形大のサイトからコピペであれですが。

1965年兵庫県生まれ。京都市立芸術大学美術学部 デザイン科卒業。1989年田中一光デザイン室入社。 1999年スタジオ福デ設立。ポスター・広告・エディトリ アル・シンボルマーク・ロゴ・サイン計画などグラフィ ック全般を手がける。

最近の仕事では、パークタワー、パークハイアットのグラフィック、清水文化会館マリナート(2012年8月開館予定 http://www.marinart.jp/ )など。
2000年から継続して手がけているセゾン美術館のポスターは、
福田先生のテーストが十分に発揮された作品群。

b0141474_8241924.jpg

b0141474_884373.jpg

b0141474_885364.jpg




色使いが美しい。
今のグラフィックデザインは様々なメディアがあるので、
アイデアが重視されるのだけれども
それ以前のグラフィックスキル、デザイナーの素質として色に対する感性の高さというのは
重要なのだなあ、と感じた次第。
[PR]
by dezagen | 2011-08-25 13:08 | デザイナー紹介