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カテゴリ:デザイナー紹介( 37 )
香港のデザイナー マイケル・レオン
ライター、渡部です。

 以前このブログの香港のレポート http://blog.excite.co.jp/dezagen/14541462/ でちらっと触れたHong Kong Honey(以下、香港ハニー)のマイケル・レオン(Michael Leung)さん、内外のメディアに数多く取りあげられている香港期待の大型新人デザイナーである。年末に行われる2010年の香港ヤングデザインタレントアウォーズ(Hong Kong Young Design Talent Awards http://www.ydta.hk/2010/pages/winners/2010/michael.php)も受賞した。

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 香港ハニーは香港の地元で養蜂、蜂蜜や蜜蝋製品を製品化し、蜂の生態を知ってもらい、地元で作り地元で消費することでフードマイレージの意識を高める啓蒙活動である。今年1月に設立し、7月に商品を発表し本格始動した。
 こうした食、環境のプロジェクトは世界各地でよく行われているが、デザインのブラッシュアップを加え、環境問題という大きな課題を堅苦しくも説教臭くもさせず、一般的に欲しいと思わせる商品、より知りたいと思わせる内容にしている。

 まずはこちらが商品。

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photo: Nelson Chan

 ハニカムをモチーフとする六角形のデザイン。包み紙は伝統的な中国の薬屋などでみられる紙包みを参考とした、とのこと。

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photo: Nelson Chan

 蜂蜜のパッケージは一般的に売られているグラスに、蜜蝋の蓋をしたもの。蓋は蜜蝋のキャンドルになっている。使い終わった後、保存瓶に入れ替えた後でも使え、極力ゴミを少なくする配慮からグラスを起用した。
 キャンドルは海外発送も受けるが、残念ながら蜂蜜は地産地消のポリシーから香港のみ。欲しい方は、香港まで飛ぶべし。

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 商品発表の当初からCIを整備。ロゴをベースとして、ウェブサイトwww.hkhoney.orgやリーフレットなど、かなり黒に近いグレー地もしくは白地に、黄色の文字やイラストを置くのが基本となっている。
 一般的に蜂蜜やキャンドルのデザインは、かわいらしいデザインに行きがちなのだが、香港ハニーは男性客もすんなり手に取れる力強いデザインだ。
 
 養蜂、製品化以外に、啓蒙活動のコミュニケーション方法として、キャンドルメーキングのワークショップやアーティストとのコラボレーションのエキシビションなど、香港ハニーの活動は多岐に亘っている。

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「illustrations by KS」
photo : Nelson Chan

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「High Rise Hive By HK Honey in collaboration with Michael Wolf」 photo : Nelson Chan

 写真は11月〜12月に行われた香港Detourでのエキシビション。一番下の写真は、写真家マイケル・ウルフ氏とのコラボレーションで、香港の団地の写真を、団地のミニチュアのように立体化したもの。ここから養蜂ができる可能性や、蜂の巣の中のように人口密度の高い居住環境について喚起させる。
 個々に全く個性の異なる作品、活動なのだが、しっかりとしたブランドイメージはそれらをばらけさせずに1つのプロジェクトと認識させる力を持っている。すでに私の中では黄色い六角形=香港ハニー、とすり込まれてしまっている。

 レオンさんの活動は香港ハニーだけではない。プロダクトデザイナーのキャリアを積んでおり、個人事務所「スタジオレオン (Studio Leung www.studioleung.com)」のデザイナーとしての活動も継続している。
 また「24 アワーマーケット (24 Hour Market www.24hourmarket.org)」という別プロジェクトも進行中だ。

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 これは個人経営の屋台や市場の商品をオンラインで販売するしくみ。市場で屋台を出しても儲けはわずかなもの。店主が寝ている間にちょっとだけお手伝い、というコンセプトだ。屋台の写真を画面いっぱいに使い、雰囲気をも伝えている。

 レオンさんは日常のものごと、小さいことから大きなことまで、あらゆることに目を向ける。彼はとにかく喋る。分からないことはすぐ聞く。知ったことは人に教える。分かってもらえるような伝え方を考える。
 香港ヤングデザインタレントアウォーズの受賞者紹介のページで気になる言葉があった。
「身の回りにあるものに敏感だし、好奇心が湧く。女人街(チープなものが集まる場所として有名な香港の市場街)で見つけた巨大ライターは、店主曰く、大きいのでなくしにくい。ハンバーガー型の電話機は、装飾品として買われていく。家の電話は数が減っているけれど、電話自体が今後通話機能よりもインテリアアクセサリーになっていくことを意味してるんじゃないかと思う」
 日常の中でカッコ悪いとか変だとか思われているデザインにも、理由や受け止め方があり、そうした背景をきちんと把握していくことで、本当にユーザーが欲しいものやターゲット層に届く物や、届く道筋ができるのだ、と私が気がついたのは「これ、誰がデザインしたの?」の連載を始めて2年目くらいからだったが、まだ27だったか28だったか、一般的には「カッコいいデザイン作りたい」くらいの意識であろう年齢で、こうした意識を持って活動しているとは、ここまで書いてきてちょっとシャクになってきた。頭に来ることにルックスもいいし、なんか弱点ないのか、今度会ったときは聞いてみることにする。
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by dezagen | 2010-12-28 15:15 | デザイナー紹介
香港のデザインスタジオ latitude
ライター渡部です。

 今年の10月に香港のセレクトショップkapokに寄った際、気になる器があった。小型の碗の内側に炊飯器やスクーターの線画イラストが入ったもの。店の人に聞くと香港をベースにするデザイナーの作品だという。6セットで480香港ドル(約5200円)と安くはなかったので迷った末に、結局買わなかったのだが、帰国してからも思い出し、買っておけば良かったと思い返していたところに12月に急遽香港に行くことになったので、これ幸いとばかりに早速購入した。

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 香港は国際的な街だけに「ここでしか買えない」と思わせるものは(食品を除き)意外に少ない。ブランド品はどこの国でも同じことだし、中国文化の品物であれば、華人のいる国、地域なら大概揃っているし、雑貨はどこか亜流を感じさせるものが多い。
 その中で貴重な「ここでしか買えない」感を作り出しているのは、latitude というデザインスタジオ。香港で生まれ育ったスイス系の ジュリー・プロギン(Julie Progin)さんと、その夫でアメリカ人のジェシー・マクリン(Jesse McLin)さんの2人。プロギンさんはフランスでテキスタイルデザインを、マクリンさんはアメリカでセラミックを学び、NYで実務の経験を積んだ後、2008年に香港にスタジオを構えた。


 latitudeの活動はセラミックとグラフィックを中心としている。今年の春オープンした香港、中環のレストラン「Night Market」ではブランディングも手がけた。

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「最初はロゴを依頼されたのだけれど、色々アイデアが湧いてきたのでクライアントに見せたら気に入ってもらえて、グラフィック全般、メニュー、サイン、食器、持ち帰り用ボックス、ポスター、それから陶器の花瓶70個を使ったインスタレーションも手がけることになったんです」とプロギンさんは言う。
 このクライアントの判断はかなり正しいように思える。台湾の家庭、屋台料理をテーマにしたレストランで、インテリアデザインはマイケル・ヤングとアレクシ・ロビンソンが手がけた。正直なところ「こんなところで(香港の料理に比べると野暮ったい)台湾料理を食べるの〜?」と思うくらいオシャレなのだが、お皿やポスターに描かれているイラスト、小学生の国語ノートのようなメニューのちょっとしたユルさがあって、全体としてオシャレ過ぎないほどほどのバランスを取っている。
「楽しさを交え、それでいてこれまで見えてなかったヒネリを加えて、台湾ならではの生活文化、食文化を提供する、というのがNight Marketのブランディングで必要とされていたことです。ロゴはシルエットだけのものと、線画のものがあり、線画のほうではとにかく混沌として猛烈に色んなものが交じっている台湾の夜市の表情を捉えたものにしています。

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クライアントに連れられて台湾に行ったのだけれど、色んな文化を取り入れているところや、夜市の活気もごちゃごちゃ感もすごくインスピレーションになりました。今の台湾を表現する、プラス楽しさがあるものをイラストのモチーフに選びました」

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 実は、私が買った食器セットもこのNight Market用に作られたものだ。私自身よく台湾には行くので、食器のイラストにどこかで馴染み感を覚えたのかもしれないが、それにしてもNight Marketのロゴやイラストは、台湾のエッセンスをがっちり捉えていると思う。
 折りたたみのテーブル、プロパンガス、昔ながらの炊飯器、人混みの中でも構わず走るスクーター、その他のあれやこれやが、棒と紐でくくられぶら下がっている。香港では道で食べ物を出す屋台がほとんど禁止されてしまったため、こうした絵のモチーフは香港人自身にとってもエキゾチックでありノスタルジックなものとなっている。
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(ポスター部分)

 イラストを見て改めて気がついたのだが、棒と紐も屋台には欠かせざるもの。台湾の屋台は基本となるカートに店主がそれぞれ工夫を凝らす。売り物をぶら下げ、金属だったりプラスチックだったりの棒でエクステンションしていく。組み立てやすく、しまいやすい。突発的に始まり、次の日はどうなっているのか分からない、この一過性は、極端な話、台湾の文化全般に言える。

 土地固有の文化を見て取り、象徴となるものを選び出し、また1つに凝縮する。latitudeのデザインには、国際的なスタンダードを持ちながら、外から見たアジアを吸収しつつ、それをキッチュでも古典愛好でもなく、今の空気に合った形に構成できる巧みさがある。
香港という土地柄、外国人という立ち位置、こうした環境のなせる技だろう。

「香港は東西の文化が交じり、自然と都市が交じり、歴史とハイテクが交じった、エネルギッシュな街です。その中で手作業を大事にしていくことで、私達にしかできないものが作れると思っています」

 最初に彼らの器を「ここでしか買えない」と書いたが、香港でしか、というよりは「彼らしか作り得ない」世界観が魅力となっているのだと感じた。まだデビューしたての若手だが、今後の活動は多いに期待できそうだ。
「一緒に仕事をするのであれば、工房に来て、私達の独自の制作方法を理解してくれる人がいいですね。食品、飲料のデザインはすごく楽しいと思います。まだまだデザインが必要な部分の多いジャンルですから、チャレンジのしがいがあります」

latitude  http://latitude22n.com
Night Market http://www.thenightmarket.com.hk/ 
kapok http://ka-pok.blogs.com/
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by dezagen | 2010-12-25 13:04 | デザイナー紹介
The Spirit of Poland
流浪のライター渡部です。
現在ポーランドはワルシャワに滞在中。

今年の東京デザイナーズウイーク、及び european design展 www.europeandesign.jpの中で、The Sprit of Polandという展示が行われる。参加するポーランドのデザイナーのプレゼンテーションがありますよー、と言われて、向かった先がここ。
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旧ヴォッカ製造工場跡。
本当にここでいいの〜、と思いつつ歩いてみると、イベントスペースやギャラリーやショップやオフィスなどがテナントとして入っている。

奥へ奥へと入っていくと、ヤングでナイスなデザイナーさんたちが迎えてくれた。
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写真の順番で、一番左はBETON www.betonon.com のレフ・ロヴィンスキさん。
パートナーのマルタ・ロヴィンスカさんとグラフィックから建築まで手がけるデザイン事務所をやっている。
2人とも建築の勉強をし、かつグラフィックも作る(おや、どこかで聞いたような)、プロダクトデザインにしろ、建築にしろ、その構造を1から考え、作る。
例えば、バッグのMI/ZU
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かなり大きなバッグだが、スポーツウエアに使われるような伸縮する紐とクリップを組み合わせ、サイズを変えられる仕組み。
ウェブサイトもかなりいい。

写真左から2番目の女性と真ん中の男性は、昨年もデザイナーズウイークに参加したPUFF-BUFF Design www.puff-buff.com のアンナ・シェドレツカさんとラデック・アフラモヴィッチさん。
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ふくらまして使う照明器具などを作っている。
ふくらまして、というとイギリスのインフレートが思い浮かぶ。それ自体は斬新なアイデアではないが、ふくらまして使うという方法が1つの手法として確立した現れだと思う。その中で彼らはポップでキッチュな50年代、60年代風のテーストを入れていること、照明に特化していることなどが特徴的だ。

写真、右のお二人はAZE Design www.azedesign.pl のアンナ・コレヴィッチさんとアルトゥル・プシュカレヴィッチさん。
ポーランドの東北、ベラルーシに隣接するポドラッシェという地方で活動をしている。というのも、この地域はポーランドで最も貧しい地域と言われているそうで、そうした田舎によくあることとして、若い人がいなくなり、伝統文化がどんどん失われていく状態にあるから。AZE Designはその伝統工芸の技術を今風にアレンジし、技術を絶やさず、かつ地域の人々に仕事を与えることを目標としている。
というと、なんだかボランティアっぽい話に聞こえるが、いやはや、その作品のかわいいこと。
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上は普段テーブルの上に使われる敷物を、サイズと素材の糸の種類を変え、ラグにしたもの。下は刺繍文化を活かして、伝統的なモチーフではなく食器などの模様を使ったテーブルクロス。
これはかなり女子受けしそうな感じがする。

本日は残念ながら会うことが出来なかったけれど、デザイナーズウイークとeuropean designでは、もう一組KAFTI Design www.kafti.com が参加する。

彼らと話していて、ポーランドでも日本でも永遠に解消しない課題だなあと思ったのは、デザインマイナー国は世界にどうやって売り出せばいいかということ。
以下、かなり私感なので、違うと思う人も多いと思うけれど、デザイン大国といえばイタリア、オランダ、北欧、イギリス。それ以外の国から海外へ売り出す時、特にその初期には、お国柄を売りにする方法と、そうしたコンテクストなしにコンテンポラリーデザインを出す方法と、大きく2つの方法がある。
日本の場合は和風モチーフを使ったりミニマルなデザインにしたりすることで、消費者に「私はmade in Japanを買った」という満足感を与えることができる。ポーランドのデザインという意味では伝統工芸を使ったAZE Designが有利だろう。
だが、デザイナーは国を売り出したいわけではなく、個々のデザインを出したいと思うのが常。消費者もいつも国を気にしてモノを買っているわけではない。PUFF-BUFF Design のシュドレツカさんは「ポーランドにもコンテンポラリーデザインがある、ということを知ってもらいたい」と言う。
どちらが正解という話でもないし、うまく融合するケースもあるし、またどんなデザインを作ってもお国柄は出る、という考え方もある。
現在急成長中のポーランドの若手デザイナーが日本でどう受け止められるのか、この意味でもかなり気になっている。
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by dezagen | 2010-09-27 07:47 | デザイナー紹介
井上庸子 webの作り方
ライター、渡部のほうです。

アートディレクターの井上庸子氏のこれまでの作品を見せる
ウェブサイトが、今年5月にオープンした。

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www.inoueyoko.com

全体の動きはさくさくっとしていて、それでいて堅くなく、
色合いは淡いけれど、柔らかすぎない。
正に井上氏の空気感を感じるサイトとなっている。

実は、オープン以前からチラ見せさせてもらっていて、
井上氏が試行錯誤していたのを記憶している。

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表紙案。井上氏がカルトンを撮影。どの紐の結び方、並び方がいいか、などを検証。

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中ページ。作品の並びを考えるため、作品写真を小さくプリントアウト、実際にボードに並べながら、順番を決定。
サイト中、ほぼすべての写真は井上氏自身で撮影。トーンが統一されている。

「コンピューターのモニターに出るものなんですが、
文字の詰めや、誘導する矢印の形や位置なども、
モニターだけだとうまく感覚がつかめない。
実際にプリントアウトして、直していきました」

同じ平面デザインとはいえど、グラフィックとウェブではかなり勝手が違うようだ。

「テーブルの上に作品を並べて見ていただく、
という気持ちだったので、画面が大胆に動くようなものは考えていませんでしたが、
それでも画面が変わる時の、ぱっと変わるか、フェードアウト/インするのか、
最初はイメージしにくかったです」

ここに大きな助け船となったのが、
ウェブサイトを制作した「動画まわり」www.mawari.jp
他に、長尾智子氏、イイノナホ氏、スソアキコ氏らのサイトを手がけている。

「動画まわりの宇田さん、福田さんは答えが明快。
私のこうしたい、という考えに対して、できます、こういう風にできます、
というのを、すぐサンプルページを作って見せてくれる。
表紙のどの文字が先に出て来るといいか、カルトンが先がいいか、
作品からトップページに戻る時に、もう一度カルトンの写真がくると重い、など、
分かりやすく、決めやすくしてくれました」

とはいえ、フェードアウト/インのスピードは、
なかなか決めづらかったそう。

「雰囲気たっぷりに長々とさせるのはいやでしたし、
ザクザクっと画面が変わるのも、ちょっと唐突。
宇田さんが「ファーっと」という言葉で表現してくれて、
その「ファー」が「ファーーー」でもなく「ファ」でもなく
「ファー、の伸びる線が一本くらいで」というお願いの仕方で
現在のスピードになりました」

むろんスピードは秒数などで示すことが出来るが
数値だけでは表現しにくい感覚的なところを理解しあわなければ、
満足のいくものはできない。
井上氏と動画まわりのコンビネーションが合ったことが、
「井上庸子らしいサイト」を作り上げた要因だろう。

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しばらくお休み期間があったこともあって
構想から完成まで1年半。
たくさん紙にプリントアウトして頑張った井上庸子氏、ご苦労様でした。
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by dezagen | 2010-06-30 14:50 | デザイナー紹介
taschenunikate
ライター渡部です。

ドイツのZollvereinに行った時
(とはいえ、まだ補足情報が届いておらず、記事としてアップしてませんが)
敷地内で小さなデザインイベント、日本で言ったらFor Stockists Exhibition www.forstockists.jp
の小さい版のようなものが開かれていた。

その中でも私の心をがっつり掴んだのが、taschenunikate。

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上写真左のほう。

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タペストリーなど昔のファブリックをバッグに。

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古い学校用地図をお財布に。

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古いジュブナイル本はノートに、と変身する。
海外の古本屋でジャケ買いし、結局読めずに魅力半減、ということもない。
だってジャケだもの。

Katrin Heckmannさんは2006年からtaschenunikateを始めた。
「物を再利用するのが好きだし、
新しくできあがったものでもそれぞれ歴史を持っている、
というところが好き」という。

次の展示は7月3日ケルンの「Nippes-Kulur」というイベントにて。
www.designkultur-koeln.de

日本からはオンラインショッピングで購入可能。
http://de.dawanda.com/shop/taschenunikate

taschenunikateのブログはこちら
www.taschenunikate.de
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by dezagen | 2010-06-18 18:02 | デザイナー紹介
tap water
ライター渡部です。

引き続き
「Simplicity in Product Packaging – 80+ Examples」からのネタ。

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カナダ、トロントをベースにする「tap water」。
最初写真を見たときは、ミネラルウォーターの会社かと思ったが、
そうではなく、ボトル自体を売る会社。

社名「tap water」=水道水、が意味する通り、
水道水をボトルに入れ食卓や持ち歩きに使おう、という提案。
ミネラルウォーター(あるいはボトルに入った飲料水)は
輸送に燃料がかかり、またボトル自体もリサイクルしなければただのゴミになってしまう。
そうした無駄を省くことが目的。

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こうした「行為」を促すだけの魅力がボトルになければ商品として成立しない。
クラシカルなガラス瓶はフランスのメーカーから選んでいる。
「地元で探すことが理想的だったが、長期の使用に耐える耐久性を重要視した結果」
と、代表者のRacquel Youtzy氏は言う。

社名ロゴはRacquel Youtzy氏とグラフィックデザイナーAdam MacLean氏が手がけた。
「フォントはAmerican Typewriter で、あえて昔風に。
クリーンでシンプル、水そのままのイメージでできあがった」

詳細に関しては以下のサイトで。
www.tapwater-bottle.com
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by dezagen | 2010-05-21 05:24 | デザイナー紹介
Steven Jockisch Brooklyn Fare
ライター渡部です。

こちらも
「Simplicity in Product Packaging – 80+ Examples」からのネタ。

NY、ブルックリンに2009年オープンしたグローサリー兼カフェ兼レストラン
「Brooklyn Fare 」のVI。
www.brooklynfare.com/

Steven Jockisch氏がMucca Designという事務所に勤めていた時のお仕事。
CD Matteo Bologna氏の他、Andrea Brown氏、 Eric Romeo氏 、 Darren Farrell氏らとの共同制作。

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この場合、非常にシンプルにまとめているのは、
グローサリー、カフェと雑多なものがあるだけに、
シンプルであるほうが、商品自体に目が行き届きやすい配慮からだろう。

カップに「これはスモール、ミディアムじゃないよ」
紙ナプキンに「顔のスマイルも拭いちゃって」
カードに「鮮魚、軟体動物、とスポンジ」とか
(最後のは多分パッケージされた魚介類の下に敷いてあるスポンジのことだと思うが)
ちょっとヒネリを聞かせたコピーを添えている。

フォントはこのために作ったオリジナル「Fare Serif」。
「メッセージが中心で、文字からもフレンドリーな雰囲気を伝えたかった。
オリジナルフォントにすることで、記憶に残る大切感を出した」
とJockisch氏。
また、3色のカラーバリエーションは、
緑は店全体、オレンジはコーヒー、ベーカリーと肉類、ブルーグリーンはシーフード、
と意味分けしている。

Steven Jockischへのコンタクトは以下の通り。
3 South Elliot Place. Ste. 2
Brooklyn, NY 11217
(612) 229-4455
www.stevenjockisch.com
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by dezagen | 2010-05-14 10:08 | デザイナー紹介
Nicola Laurora Pantonecans
ライター渡部です。

ネタばらしから言ってしまうけれども、
あらゆるネタを集めた情報サイト、www.unstage.comの中で、
「Simplicity in Product Packaging – 80+ Examples」
というページを見つけ、twitterで「並べてみると味気ない」とつぶやいたところ
「そんなことないのでは」的反応があり、
確かに一個一個は面白そうなので、じゃあ、調べて見るか、と思い立った次第。

第1段はNicola Laurora氏の「Pantonecans」2009年のプロトタイプ作。
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プロトタイプとして見ると、誰でも思いつきそう、とは思ったのだが、
ご本人がグラフィティアーティスト兼デザイナー、と聞くと見方も変わる。

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これだけ達者なグラフィティアーティストだったら
パントンカラーになってるスプレーを
グラフィティで使いたいと思うのも無理ない。
で、こういうモノがあったらいいな、作りたいな。
と、いうことなのだそうだ。

Nicola Laurora氏の作品、かなり気持ちいい。
他の作品はこちらで。
www.nico189.com
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by dezagen | 2010-05-14 00:51 | デザイナー紹介
ユルリク アトリエ訪問
渡部のほうです。

御茶ノ水、美篶堂さんが入っているビルに今年の3月から入居した、
クリエイティブユニット「ユルリク」のアトリエを訪ねた。

こちらの製品を見たことある方も多いのでは?

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ツバメノート www.tsubamenote.co.jp
から出ている、クリームノートシリーズ。

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あるいは、草型の付箋「GreenMarker」。

池上幸志氏とオオネダキヌエ氏によるユルリク。
彼らのデザインは紙素材だけに限らない。

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バッグやケースなど布モノも多く揃える。
面白いのは、この文具的グラフィック感覚と、プロダクトの感覚が
境目なく同じイメージで作られていること。

私が最初にユルリクを知ったのは「SanSuke」という名のペンケース。
建築で使う「三角スケール」略して「サンスケ」をモチーフにした布製のペンケースだった。
今年1月にその「SanSuke」を見せてもらいに行った時、
体育のゼッケンをモチーフにした「zekken」ケース

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を見、思わず即買い。
常時使うリーガルパッドとペン、名刺入れが入ってジャストサイズ。
ほぼ毎日持ち歩いている必需品となった。

見る人によっては、面白いモチーフを選んだグッズ、と受け取られそうだが、
ユルリクの製品は、文具の持つしっかとした存在感や魅力を引き出し、
他の製品に転化し、かつ、使いやすいプロダクトとしての配慮も忘れていない。

上のトートバッグにしても、網棚に乗せた時、
取り出しやすいよう取っ手が付いている。

こうした魅力を再度紙製品にも還元する。
アイデアが柔軟で、製品の質もよい。

聞けば、池上氏は元々ファブリック周りの仕事をしており、
その後鞄作りを学んだ。
オオネダ氏は、ステーショナリー関係の会社に勤め
シルクスクリーンを学んだ。
この二人のアイデア、手で学んだ経験がこれらの製品を生んでいる。

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ユルリクにはもっと色々、楽しい製品があるので、
是非、ウェブサイトをご覧あれ。

www.yuruliku.com
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by dezagen | 2010-04-30 17:22 | デザイナー紹介
井上広一氏スタジオ訪問
渡部のほうです。

ツイッターを始めて2ヶ月半ほど。
ご無沙汰している方々に気軽に挨拶できるのは、
ツイッターの面白さの1つ。

「あらあら、井上さんじゃないですか」
「ご無沙汰ですねえ」
「こんど遊びに行かせて下さい」
「はい」
というようなやりとりだったか忘れたが、
そのような経緯で、
デザイン事務所ORYEL代表の井上広一氏に久々に会ったのであった。
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南青山の住宅地の中にある、オフィス。

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と、白々しく持ってもらったが、
井上氏が『デザインの現場』に登場したのは、
2000年2月号「新鮮グラフィック発信」号。
当時はワイデン&ケネディに所属中。
学生時代からの友人であるケースリアルのために作った、
三原康裕×ケースリアルの共同展示のリーフレットが目に留まり、
ちょっとお話を、と伺ったら、ものすごい優秀な23歳(当時)でびっくりした覚えがある。

最近の仕事はHILLS MACHI-IKU PROJECT
アウトドアウエアブランドPHENIXのショップAD(トラフとの共同ディレクション)
福井県の油揚げ屋谷口屋のADなど。

個人的に好きだな、と思ったのはドイツの靴メーカー ZEHA BERLINの日本向けアートディレクション。
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旧東ドイツ側のイメージを残すブランドゆえ
少しあせたような色合いでボックスやリーフレットを揃えている。
ZEHAのウェブサイト(日本版)も現在制作中だ。
本家ドイツでは黒地ににぶい金色文字など、やや渋くて濃い印象だが
日本にそのまま持ってくると重すぎる。
本家よりもいいんじゃないかと思ったりして。

「最近はリーフレットやパッケージ、広告、ロゴなど単発での仕事から始まって
その後も同じ会社から別の案件を引き続きお願いされるケースが多いかも」
と井上氏。
元々グローバルな広告制作会社のADを勤めていただけあって、
単発で小さいものを作るにしても、長期的な展開など視野が広く見えている。
これがリピーターのクライアントを呼ぶ理由ではないだろうか。
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by dezagen | 2010-04-05 18:29 | デザイナー紹介