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カテゴリ:デザイナー紹介( 38 )
井上広一氏スタジオ訪問
渡部のほうです。

ツイッターを始めて2ヶ月半ほど。
ご無沙汰している方々に気軽に挨拶できるのは、
ツイッターの面白さの1つ。

「あらあら、井上さんじゃないですか」
「ご無沙汰ですねえ」
「こんど遊びに行かせて下さい」
「はい」
というようなやりとりだったか忘れたが、
そのような経緯で、
デザイン事務所ORYEL代表の井上広一氏に久々に会ったのであった。
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南青山の住宅地の中にある、オフィス。

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と、白々しく持ってもらったが、
井上氏が『デザインの現場』に登場したのは、
2000年2月号「新鮮グラフィック発信」号。
当時はワイデン&ケネディに所属中。
学生時代からの友人であるケースリアルのために作った、
三原康裕×ケースリアルの共同展示のリーフレットが目に留まり、
ちょっとお話を、と伺ったら、ものすごい優秀な23歳(当時)でびっくりした覚えがある。

最近の仕事はHILLS MACHI-IKU PROJECT
アウトドアウエアブランドPHENIXのショップAD(トラフとの共同ディレクション)
福井県の油揚げ屋谷口屋のADなど。

個人的に好きだな、と思ったのはドイツの靴メーカー ZEHA BERLINの日本向けアートディレクション。
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旧東ドイツ側のイメージを残すブランドゆえ
少しあせたような色合いでボックスやリーフレットを揃えている。
ZEHAのウェブサイト(日本版)も現在制作中だ。
本家ドイツでは黒地ににぶい金色文字など、やや渋くて濃い印象だが
日本にそのまま持ってくると重すぎる。
本家よりもいいんじゃないかと思ったりして。

「最近はリーフレットやパッケージ、広告、ロゴなど単発での仕事から始まって
その後も同じ会社から別の案件を引き続きお願いされるケースが多いかも」
と井上氏。
元々グローバルな広告制作会社のADを勤めていただけあって、
単発で小さいものを作るにしても、長期的な展開など視野が広く見えている。
これがリピーターのクライアントを呼ぶ理由ではないだろうか。
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by dezagen | 2010-04-05 18:29 | デザイナー紹介
大友学氏事務所訪問
渡部のほうです。

『デザインの現場』最終号2010年4月号に
協力いただいた、大友学氏の事務所へ。
www.gakudesign.jp

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本人は「地下なんで寒い」とぼやいていたが、
見るからにうらやましい天井の高い、すっきりしたスペース。

最近の作品を前に歓談中。

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手前は「紙の工作所 トクショクシコウ展」で展示即売した折水引。
白い1枚の紙の裏に赤を刷り、抜き、折りを入れることで
カジュアルな雰囲気の熨斗袋になっている。
展示での好評につき、4月から一般販売が始まるとのこと。
展示についてはdezagen.exblog.jp/12752674/

写真では見にくいが、右のほうにある携帯灰皿とライター
元林から出ているもので
現在、東急ハンズやロフトなどで販売中。

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携帯灰皿というとabitaxの王者的地位はそうやすやすとは崩せない。
が、
大友氏のデザインは細長い形状とアルマイトの視覚的な軽さがあり
abitaxだとちょっとごついかな?と思う人にオススメ。

『デザインの現場』本誌では、以下の3品を紹介している。


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左から、フルスイング製作のハンガー、スガハラガラス製作のグラス2種。

作る物によって、製作者、メーカーとの関わり具合は異なる大友氏だが、
フルスイングとスガハラガラスの作品は
デザインを提供して、できあがった、というのではなく
現場にいながら一緒に作った共作、
製作者の感度のよさ、精度の高さに支えられて生み出された物、という感覚が強いようだ。

フルスイング、スガハラガラスに関しては、本誌のほうで紹介しているので
そちらを参照あれ。
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by dezagen | 2010-03-22 04:58 | デザイナー紹介
デザインの現場取材最終日
渡部のほうです。

本日、というより、もう昨日は『デザインの現場』本誌の最終取材。

特注家具設計製作、展示設営などを行う
イノウエインダストリィズさんの事務所にお邪魔し、井上高文氏の話を聞く。

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写真は取材の後。
上で横になっているあの椅子は?
と聞くと
「大橋晃朗氏の展覧会用に修復したもの」
とのこと。
名前を失念してしまったが、
(追記:フロッグ・チェア /1985、でした。ご指摘ありがとうございます)
4本の脚に掛かる重さによって、伸び縮みするので、
ロッキングチェアのような座り心地だという。

大橋氏は東京造形大学で井上氏を教えた恩師。
井上氏を推薦してくれた藤森泰司氏も同校で大橋氏に学んだ縁がある。

って「同校」と、他人行儀な言いっぷりだが、
ワタクシ、及び今回の取材にも同行してくれた押金編集長の母校でもある。
(私と押金編集長は同期。この腐れ縁については、別途書いてみようと思う)

うっかり写真に収め忘れたが、
社屋の壁、ケナフを使った「ケナフボード」がやけに印象に残った。
(ひょっとして天井もそうかも)
一般的なMDFより色はかなり茶色が濃く、テクスチャーがある。
さすが数々の素材を知る井上氏だけあって、
珍しい素材もよくご存じ。

というわけで、
94年4月号から始まり、2011年4月号まで、
17年間、ほぼ休むことなかったデザ現取材も
これがラスト。

とはいえ、まだ原稿終わってないんだな。
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by dezagen | 2010-03-10 01:31 | デザイナー紹介
今日もデザインの現場取材中
渡部千春です。
本日も取材。

午前中は福生駅から車で15分ほど、
特注家具設計製作を行うフルスイングさんの工房へ。
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元々木工所だったところに
木工の職人さん、椅子貼りの職人さんとスペースをシェア。
フルスイングとしての活動は2003年からだが、
建物も機械も年季が入っている。

現在、「建築・建材展2010」の準備中。
ドリルデザイン+フルスイングの合板研究所が作る「paper-wood」が
瀧澤ベニヤ株式会社から商品化決定。
今回の展示からで受注を受け付ける。
建築・建材展では、瀧澤ベニヤ株式会社のブースで展示。
詳細はこちらで↓
3月9日(火)〜12日(金)
東京ビッグサイト
www.shopbiz.jp/ac/

福生まで来たので、VI 廣村デザイン事務所、什器デザイン藤森泰司氏
(他にもたくさんの著名デザイナーが関わってますが)の福生市役所へ。
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が、
行った時間が昼休みで、真っ暗…。
なんとなく分かりますかな?
きれい&使い易そうなサイン。

午後はリビングデザインセンターOZONEで開かれている「NIPPON MONO ICHI」へ。
http://monoichi.smrj.go.jp/
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小泉誠さん曰く「輪島漆器の伝道師」桐本泰一さん。
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歴史や製造方法、どれだけ強いか、などなど
色々教えてくれました。お忙しい中感謝です。

人でぎゅうぎゅうだったNIPPON MONO ICHIは明日、7日まで。
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by dezagen | 2010-03-06 21:08 | デザイナー紹介
まだまだデザインの現場取材中
渡部千春です。

本日も取材しておりました。

午前中は、押金編集長とプレス工場の昌栄工業へ。
こちらはヤカンの形を作るプレス機械、なのだが
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速すぎて、写真に収められない。
下はそのヤカンの上部を細くしていくための機械。
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一枚の金属板から、ヤカンのような複雑な形、
しかも底部より上部が細い形、
どうやって作るか、改めて考えてみると不思議。
見せてもらった時は、押金氏と「なるほどー」などと納得したものの
再度、よくよく考えてみると、どうしてそんな技術を思いついたのやら、
そしてどうしてこんなにきれいに処理できるのやら
やっぱり不思議だ。

すごい技術を淡々と喋る会長、
お話はしなかったが、すごい技術を開発する専務、
カッコイイ。

午後は清水慶太さんのオフィスで、カーボンファイバーの椅子reiを見せてもらう。
手前は清水さん、奥は製作したトラスの新田正直社長。
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日光の下、見る角度によってぬらぬらとした素材感が見えたり、
黒一色に見えたり。寄ってみるとこんな感じ。
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半球の形に、カーボンファイバーの布をかぶせて、でも布の目がまっすぐ。
これはトラスの技術力の賜。

話を聞けば聞くほど「それ、難しいですよね?」「普通に考えて出来ませんよね」
ということばかり出てくるのだけれど
それを克服するのが経験に基づく技術。
昌栄さんもトラスさんも、異口同音に
「どんなに時間が掛かっても、挑戦したくなる」
と言う。
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by dezagen | 2010-03-05 22:54 | デザイナー紹介
デザインの現場取材中
渡部千春です。
現在『デザインの現場』本誌の特集取材中。
その過程をチラ見せ。

本日は、多くの職人さんと仕事をしている小泉誠さんのお話を聞きに。
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このホーローのケトル。
細かいところに、あれやこれやの気遣いがあり、
やはり職人の経験がモノを言う仕事なのだった。

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小泉さんのプレゼンシート。
ポストカード大でアイデアを見せていく、
これはアリ、これはナシ、というのを片付けながら話を進めていくのだそう。
これはパワーポイントより話が速そうだ。
して、この一つ一つにたっぷりアイデアが入っております。

こちらは、デザインの現場と関係ないけれど、
午後に伺った、西荻窪のお洋服のお店、STORE。
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現在「服と像」のエキシビションを開催中。
手前の壁に下がっているのがその一部。

奥のシマシマTシャツは今季の新作。
一つ一つ、色の違う布を組み合わせたTシャツは
膨大なバリエーションの中、
自分好みのボーダーが選べる上、
一つとして同じ組み合わせはない。つまり誰ともカブりません。

色んな服を見せてもらい、活動について聞いていると、
手作業を大事にする、彼らも職人だな、と思う。

エキシビションは3月7日まで。
詳細はこちらで
www.storestore.net/
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by dezagen | 2010-03-04 19:54 | デザイナー紹介
Oskar Zietaの椅子
ライター渡部です。

前回のベンジャミン・ヒューバートもそうなのだけれど、
海外のデザイナーを紹介する記事はタイミングが難しい。

イベントのレポートとして出すのはニュースとしていいけれど、
個人を紹介するとなると、
その商品が日本で買えるのかどうか、
デザイナー自身分からないことも多く、
(ちなみにヒューバートの商品は、流通しているはず、
そうでなければ、オンラインでほぼ購入できるはず、とのこと)
日本で見れるのか分からないと、
やっぱり、消費者心もくすぐられたい読者(私も)としては
若干興ざめになってしまう。

日本に入った時にばーん、と紹介できると一番よいのだけれど
気がついたら入ってた、ということもままあるわけで、
今回はその一例。

昨年の6月ベルリンのデザインイベント、DMYで見た、
ポーランドとスイスをベースにするデザイナー
Oskar Zieta(読み方が分からないので、とりあえずアルファベット)の椅子「plopp」が
先日ふらり入った六本木ミッドタウンのショップで、
セール品として売られているのを発見してしまった。

こんな椅子↓

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ボコボコしているのは、別に壊れているわけではない。
この椅子、2枚のスチールの周辺だけを合わせ、
空気を吹き込んで、成型する仕組み。
いわばスチール版浮き輪。

自転車の空気入れでも空気を入れられるので、
買ったお客さん自身が成型することもできる。
スチールをふくらますのは相当楽しいと思うのだけど、
ミッドタウンのショップでは、すでに作られたものが売られていた
のはちょっと残念。

板の状態で輸送可能。よってコストも抑えられる、が、
「まだ大量生産とまではいかない、コストを抑えるのも今後の課題」
と Zieta氏自身言っていた。

とはいえ、ploppに続き、
パーツ毎に分け、もっと生産性や応用性のあるデザインに進んでいるので、
今後日本でも見る機会が増えるだろう。

もっと知りたい、と言う方はこちらへ。
www.zieta.pl
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by dezagen | 2010-01-20 23:23 | デザイナー紹介
ベンジャミン・ヒューバート
ライター渡部です。

ロンドンをベースにするプロダクトデザイナーの
ベンジャミン・ヒューバートスタジオ(Benjamin Hubert Studio)からニュースレターが届いた。
ざっくりこの半年ばかりの間の受賞歴を並べただけのものだったが、

エルデコレーションフランス ヤングタレントオブザイヤー2010
ホーム&ガーデン(イギリスのインテリア雑誌)クラシックデザインアワードノミネート2010
ベストブリティッシュデザインアワード2009
ブループリント(イギリスの建築/デザイン雑誌)ベストニュープロダクト@100%デザイン2009

など、25歳の若者デザイナーにしては、結構なものである。
しかも評価している雑誌の傾向がそれぞれかなり違うものであるのに、
一様に褒め褒めというのも珍しい。
(本人のポートレートを見ると、俳優ばりのグッドルッキングなので
 それも手伝っているのかもしれないが、とはいえ)

代表的な製品はこんな感じ。

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イギリスのインテリアアクセサリーメーカーAuthenticsのリミテットエディション「Labware」

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オランダの家具メーカーde vormの「pebble chair」。他にもスツールあり

彼のデザインと、その評価を見ていると、
ロンドンのデザインも変わってきたなと感じる。

世界で最もデザイナー及びデザイナーの卵人口密度が高いと思われるロンドンで
新しい才能として評価を得るのは簡単なことではなく、
少なくともニュースとなりうる衝撃は重要だった。

例えばここ数年では、
奇天烈なプロダクトコラージュが特徴的なマルティーノ・ガンパーや、
廃棄物を磨き上げ、シャンデリアなどに応用するスチュワート・ヘイガースなど。
大御所で言えば、トム・ディクソンやロン・アラッドなど
「意表を突く」というのが、ロンドンのデザイナーの武器だったように思う。

ところが、ヒューバートのデザインは、
意表を突くというよりは、人々の意思に沿う。
つい触りたくなる、見ていたい、持っていたい、と思わせる
深澤直人氏のデザイン手法に近い。

エッジにいたがるロンドンのデザインですら変化が起きている、
というのは、デザインだけでなく
社会の、世界の、様々なことの象徴と予兆なのだろう。
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by dezagen | 2010-01-18 02:27 | デザイナー紹介