エキサイトイズム エキサイト(シンプル版) | エキサイトイズム | サイトマップ
<   2009年 06月 ( 22 )   > この月の画像一覧
マスキングテープ「mt」・おまけ
 取材するまでマスキングテープが和紙で出来ていることを知らなかった渡部・宮後チーム。マスキングテープの歴史など調べてみた。

 いくつかの資料によれば、マスキングテープの登場は1925年。車の塗装、塗り分けの際に使うものとして3Mの技術者、リチャード・ドリューが開発したものが最初だと言われている。これは和紙ではなくクレープ紙で作られている。
 それまでは医療用のテープや、通常のクラフト紙をのり付けしたものなど、各工場で工夫されていたそうだが、下地の塗装まで剥がしてしまうことがあった。
 ドリューはクレープ紙に膠をしみこませ接着剤をつけたテープを作りこの問題を解決。クレープ紙はちりめん状の細かいしわが付いているので、そこに膠が入り込むことで紙が毛羽立たず、下地にくっつきにくい、というわけだ。
 以後他社でも塗装用マスキングテープの製造を始めていき、膠がゴムや合成ゴムに代わり、と発展していく。

 日本でマスキングテープの実用が始まったのはいつ頃なのかはっきりしない。紙絆創膏を転用したことが始まりと言われている。日本の紙絆創膏は古い記録では1918年に特許登録されているものが最初だが、古来から紙と接着剤を使ってきた流れがある。

 和紙は洋紙に比べ、繊維が長く適度な隙間があり、薄くても強度がある。手でちぎるのも簡単で、きれいに剥がせる利点がある。

 現在、日本では和紙製、クレープ紙のマスキングテープがあり、用途に応じて様々な製品が展開されているという。和紙マスキングテープの現在の作り方はmtのサイトで。

 和紙のマスキングテープは日本独自のもの。しかもmtのようにこんなにバリエーションがあるのも世界で唯一だろう。海外にも輸出されているが、和紙の魅力を伝える新しい文具としてもっと世界にひろがってもらいたいもの。
 あるいは、各国それぞれ原材料の異なる紙を使って独自のマスキングテープが生まれるのかもしれない。
[PR]
by dezagen | 2009-06-28 00:32
マスキングテープ「mt」・その2
  商品展開までを含めた、mt全体のアートディレクションを手がけることになった居山さん。

 パッケージにはグラシン紙を麻ひもで縛った5個入りセットを導入。

b0141474_14142332.jpg


 中身の色、柄、サイズが分かるよう、タグには同一サイズの柄を印刷している。それまでコラージュ風にランダムに並べられたステッカーよりもさらに分かりやすくなっている。
 
 また、ロゴもリニューアル。
左が旧ロゴ、右が現在のロゴ。

b0141474_14151297.jpg


 よりボールドに、見やすくしているが、例えばボール紙のタグに活版でロゴを印刷し少しムラを作るなど、シャープすぎないように気を付けているという。

「マスキングテープの特徴、ラフに手で切れる感じや、和紙素材の手触り感、質感を活かすようにしています」

 今年に始まった新柄も居山さんのデザイン。新デザインを導入する際には必ずいのまたさん、オギハラさん、辻本さん、3人の意見を聞いて参考にしている。
 ファンシー過ぎない、やりすぎない、こういった彼女たちの基準は、同じ嗜好を持つユーザー層にきちんと届くからだという。

 居山さんにとってマスキングテープという素材は初めて。作ってみて初めて分かったこともある。
「細かい柄などは印刷するとにじんでしまうので、エッジの立ったような柄はできません。多色刷りも使おうと思えば何色でも使えるのですが、あまり再現性はよくないので、3色を限度にしています。ただ、そのにじみがまた味わいになるとも気が付きました」

 マスキングテープといえばカモ井のmt、と王道感を確立したところで、これまでのものとは趣の異なるバリエーション展開も始めた。

 まず第一弾として出されたのは、プロユースの撮影用マスキングテープ。

b0141474_14153838.jpg


 黒、グレー、白を揃えグレーチャートとしても使える。外のラベルと内側の薪芯のストライプを平行にし、かっちりした印象を作っている。

 テープカッターやマスキングテープの技術を応用した新しい文具なども現在開発中だ。次回の「国際文具・紙製品展ISOT」(7/8-10@東京ビックサイトにて開催)にも出展予定だという次回作、どんなものかは出てみてからのお楽しみとのこと。
[PR]
by dezagen | 2009-06-26 14:21
マスキングテープ「mt」・その1
 今回、久々に宮後さんと取材に行ってきました。

 これまでのマスキングテープにない色展開や、和柄、ストライプなどの柄もので人気を拡大しているカモ井加工紙株式会社のマスキングテープ「mt」。
 製品展開の幅広さに加え、製品からパッケージデザイン、ウェブまでアートディレクションがきっちり一貫していることも製品を印象づけるのに一役買っている。

b0141474_022518.jpg

b0141474_025910.jpg

b0141474_033029.jpg

b0141474_04543.jpg

 
「これ、誰がデザインしたんだろう」
と、これ誰相方の宮後さんは常々考えていたそうなのだが、このように愛情を持っていると情報というのはやってくるもの。
 集英社文庫「ナツイチ」キャンペーンなどを手がけ、2005年JAGDA新人賞を受賞している居山浩二さんの事務所、イヤマデザインの資料に「mt」の文字を発見。これは是非!、ということで話を聞きに行ったのだった。

 そもそものmt開発ストーリーは、mtの特別サイトに詳しい。
http://www.masking-tape.jp/story/

 発端を作ったのは、ROBA ROBA cafeいのまたせいこさん、コラージュ作家オギハラナミさん、グラフィックデザイナー辻本歩さんの3人の女性だ。
 当初のカラーバリエーション、パッケージデザイン(下写真の10色入りのもの)はこの3人が手がけていたが、都合により途中でデザイン作業を他の人に頼まないといけなくなった。
 そこで選ばれたのが、オギハラさんの知人を通して紹介された居山さんだったという。

「話が来て、仕事に着手し始めたのは2008年頃です。製品の経緯が面白かったので、お引き受けしました」と居山さんは説明する。「それまでのデザインとがらりと変わるのはおかしいので、ロットの切り替え時期などが来たら徐々に変えていく方向で考えました」

b0141474_051912.jpg


 確かによく見ると、初期のもの(上)と居山さん以降のものとでは、細かいところで変わっている。

 さて、どのような点を変えていったのだろうか。

[次回、その2へ続く]
[PR]
by dezagen | 2009-06-25 00:10
D-BROS新製品速報!
編集部、宮後です。

以前このブログでもお知らせしたD-BROSの新製品が
今月末から順次発売となるそうです。

b0141474_18141968.jpg

FLOWER VASE「hope forever blossoming」

こちらは例年発売されているフラワーベースの新作。
平らなビニールバッグに水を入れると立体の花瓶に。
軽くてかさばらないので、海外へのおみやげや
入院のお見舞いなどにも喜ばれます。
1セット2枚入りで840円。3種類のセットがあります。

このほかにフルーツ型のメモ(←おすすめ!)、
HOTEL BUTTERFLY」のレターセット、
蝶々型の付箋(小)、プレート、ノートパッドなどが
6月末〜7月にかけて順次発売とのこと。

毎年楽しみにしている方も多い、
カレンダーとクリスマスカードの発売は
8月末までお待ちください。

D-BROSのプロダクトはどれも素敵ですが、
製品のすばらしさもさることながら、
毎年きちんとビジネスとして継続していらっしゃることが
すばらしいのです。

「近くに売っているお店がない!」という方は、
スパイラルのオンラインショップをどうぞ。
http://store.spiral.co.jp/TopMenu.do


[PR]
by dezagen | 2009-06-23 18:25 | グラフィック
美篶堂の新しいノート
美篶堂まつりでも販売されていた
オリジナルの新しいノート。

谷川俊太郎さんの詩が英語と日本語で
2ページずつ活版で刷られています。
b0141474_047077.jpg

b0141474_0471043.jpg

b0141474_0471727.jpg


ノート表紙の色は青とアイボリー。
御茶ノ水の美篶堂さんで販売中。


[PR]
by dezagen | 2009-06-22 00:50
「タイプディレクターの眼」ではありません
編集部、宮後です。
もう一つのデザ現公式サイト、
タイプディレクターの眼」に登場しそうな欧文パッケージの写真。
b0141474_036929.jpg


これは会社の前のナチュラルローソンで見つけた
イギリス直輸入のヘルシードリンクなんですが、

fiとflのところがちゃんとつながった
合字になっていて、思わず買ってしまいました。
(fireflyとは、ホタルの意味)

(合字については、本家「タイプディレクターの眼」の
小林さんの解説をご覧ください)

b0141474_1295987.jpg

これが全種類。パッケージデザインも素敵。
これ、誰がデザインしたの?

ロンドンのおしゃれ百貨店ハーヴェイニコルズの
パッケージデザインを手がけたことでも有名なデザイン事務所、
マイケルナッシュアソシエイツのデザインだそうです。

http://www.fireflytonics.com


[PR]
by dezagen | 2009-06-22 00:39 | グラフィック
キラキラな表紙2種
編集部、宮後です。

すでに本誌で紹介してますが、
キラキラ表紙な自社本を2冊紹介。

昨年の竹尾ペーパーショウの本
PAPER SHOW by SCHOOL OF DESIGN』。

PAPER SHOW本の表紙は、キラキラな特殊紙、「トレジャリー」。
そして帯はふかふかな「ヴィベール」。
b0141474_09999.jpg


先輩デザイナーの貴重なアドバイスが読める
デザイナーへの道を知る30人の言葉』。

カバーは箔押ではなありません。
箔を印刷で刷る画期的な技術「インラインホイル」です。
b0141474_094140.jpg


どちらも普段ではまず使えない特殊素材。
詳しくは『デザインの現場』8月号で!


[PR]
by dezagen | 2009-06-22 00:13 | グラフィック
「遠山正道の仕事」展
編集部、宮後です。
ざざーっと、更新していきます。

スープ専門店「soup stock」創業者、
遠山正道さんの仕事を紹介する展覧会が
代官山ヒルサイドテラスで始まりました。

新しく始まるプロジェクト、
「PASS THE BATON」のお披露目も兼ねた展覧会。

PASS THE BATONは、遠山さんと親交のある
デザイナー、カメラマン、ショップオーナーなどが
各自の持ち物を出品するオークションを中心としたプロジェクト。
従来のオークションとは違い、クリエイターが大事に使っていた
センスのよいものたちが出品される予定なのだとか。

この日のお披露目では、デザイナーの古平正義さんが撮影に使った人形や、
ファッションデザイナーの津村耕佑さんのなわとび?など、
かなりレアなものが展示されておりました。
b0141474_23551533.jpg


ショップは今秋、丸の内にオープンするとのこと。
店舗デザインは片山正通さん、グラフィックはD-BROSのお二人です。

展示は、7月4日までヒルサイドフォーラムで。
http://www.hillsideterrace.com/art/090617.html


[PR]
by dezagen | 2009-06-21 23:56 | 展覧会
技ありブックカバー
編集部の宮後です。

デザ現取材でもお世話になっている印刷会社、欧文印刷さんが、
アートディレクターの井上広一さんと一緒に手掛けた
ブックカバーが完成。

b0141474_1742972.jpg


欧文印刷が得意とするUV印刷の技術を活かし、
オフセット印刷後、UVで光沢処理することで、
ストライプ柄のブックカバーに。
(写真の光っている部分がUV印刷です)

b0141474_174499.jpg


写真は文庫用のもので、
合計12種類のブックカバーが6月末に発売されるそうです。
ほか、新書サイズもあり。どちらも1部250円。
b0141474_1735737.jpg


特殊印刷をつかったプロダクトというと、
技術先行のものが多いのですが、井上さんのデザインで
かなり素敵な仕上がりになっています。

詳細はこちら。
http://www.obun.jp/news/090618.html
お問い合わせは、
欧文印刷株式会社 epマーケティング部の下釜(しもかま)さんへ。
TEL. 03-3817-5953
[PR]
by dezagen | 2009-06-18 12:34 | グラフィック | Comments(0)
ドイツ9
ドイツというタイトルで、スイスのことまで書いてましたが(まったくのうっかり)
10日間のドイツ・スイスプレスツアーも本日(現在深夜)で終了。
朝のスケジュールが終わったら、チューリッヒから東京へ。

矢印は世界の言葉、その2。

b0141474_9302353.jpg
b0141474_9304320.jpg
b0141474_931135.jpg


アートバーゼルの会場にて。
[PR]
by dezagen | 2009-06-13 09:32