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装丁買い6
編集宮後です。
装丁買いの最後は、台湾の本。
ご存知の方も多いと思いますが、
台湾の漢聲出版社が発行している『漢聲』。

『漢聲』は毎回一つのテーマを決めて
凝った造本で一冊つくりあげる書籍シリーズ。

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今回紹介するのは、伝統的な結び方の解説をした本『手打中国結』。
イラスト入りでわかりやすく説明されていますが、
色の使い方が独特なので、なんか怪しげな感じが漂います。
(内容は至極まっとうな実用書なんですが)

小口に印刷していたり、表紙にゴムバンドがついていたり、
ちょっとしたところにも気を使っていますね。

東京だと、青山ブックセンター本店で『漢聲』の
バックナンバーを扱っていたはず。
欲しい方は確認してみてください。

『手打中国結』
漢聲雑誌社
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by dezagen | 2011-08-26 07:16 | | Comments(0)
装丁買い5
編集宮後です。
装丁買い、最後の2回はアジアから。
この本はたぶん90年代後半に香港で買ったもの。

Bathing Apeの服を香港スターが着た写真集『wink』。
写真とブックデザインはWing Shaさん。
当時はやっていたウォン・カーウァイの映画風テイスト。

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造本が凝ってるところはさすが香港。
表紙は板紙が貼ってあるだけの簡素なつくりですが、
中頁は全部袋綴じになっていて、
ところどころポストカードが挿入されています。

でも、袋とじ、ポストカードになにか意味があるわけではなくて、
なんとなくそういうふうにしたかったからした的な感じ。
最後はなぜか蛇腹折りと折り畳まれたポスターが入っていて、
かなりやりたい放題です。

日本ではこういう造本は難しいので、海外で見つけたときに即買いです。

『wink』
photo&design: Wing Shya[Shya-la-la workshop]
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by dezagen | 2011-08-26 07:00 | | Comments(0)
福田秀之先生
ライター渡部のほうです。

今年4月から東京造形大学のグラフィックデザイン専攻、専任講師になって、早4ヶ月。
これまでフリーランスでやってきたので、「同僚」を持つのは初めての経験である。
で、その同僚の先生方の仕事を知ろう、と事務所訪問をすることにした。

本当はもう少し早くやろうと思っていたのだが、
なんだかんだ余裕がなくて、夏休みの8月になってしまった。

第一弾は、福田秀之先生の「スタジオ福デ」。

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福田先生のプロフィールは、そのまま造形大のサイトからコピペであれですが。

1965年兵庫県生まれ。京都市立芸術大学美術学部 デザイン科卒業。1989年田中一光デザイン室入社。 1999年スタジオ福デ設立。ポスター・広告・エディトリ アル・シンボルマーク・ロゴ・サイン計画などグラフィ ック全般を手がける。

最近の仕事では、パークタワー、パークハイアットのグラフィック、清水文化会館マリナート(2012年8月開館予定 http://www.marinart.jp/ )など。
2000年から継続して手がけているセゾン美術館のポスターは、
福田先生のテーストが十分に発揮された作品群。

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色使いが美しい。
今のグラフィックデザインは様々なメディアがあるので、
アイデアが重視されるのだけれども
それ以前のグラフィックスキル、デザイナーの素質として色に対する感性の高さというのは
重要なのだなあ、と感じた次第。
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by dezagen | 2011-08-25 13:08 | デザイナー紹介
マンダムシンボルマークとSuper Junior
ライター渡部のほうです。

韓国の男子アイドルグループ Super Junior をYoutubeで見ながら
(理由は聞かないで欲しい)、
某誌の記事でマンダムhttp://www.mandom.co.jp をリサーチ、という日々が続いている。

マンダムのマークと

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Super Juniorの衣装が似ている。




http://youtu.be/H6TXeHahuT4

と、思う。
(エキサイトにyoutubeって勝手に転載していいんだろうか…)

この共通項は80年代。

マンダムの方に聞いてみると、マーク起用は1983年。
ジャクソン&ミキ(現Gray Institute of Management http://www.gray-institute.co.jp/jpn/history.html)がデザインを手がけた。

「「脱・男」「脱・ブロンソンのイメージ」「脱・頭髪」と言った企業命題の時期で、
今までのマンダムを一新させるためのCI導入でした。
マークも「業容や男女や国内外」などをイメージさせない意匠とカラーを求めました。
3段の階段のようなマークは、3つの「理想の社員像」を示しています。
「ファインセンス/オリジナルパーソナリティ/パーフェクトバランス」
また右上がり45度の角度は会社の成長を意味します。
見方により男性MANのM,女性MOMANのWが隠れているヴィジュアルとなっています。」
とのこと。

斜め45度と蛍光っぽいパステルカラー。確かに80年代に多く見た形で、
そう意識すると、ワンループ回って今カッコいいとされる80年代風に見える。

そのワンループ回って今カッコいい80年代風、をスタイルとして使っているのが
Super Juniorの新譜『Mr SImple』なのだが、
ジャケ写真はどうやって手に入れればよく分からないので、
各自検索して探していただきたい。

(一応、分かりやすいサイトだとこの辺だろうか http://www.kanryupublic.net/shopdetail/002000000196/
見事に斜め、見事に蛍光色。



making http://youtu.be/N_9cxKby0Ow

マンダムの「男女や国内外などをイメージさせない」というのも、そのまま当てはまる。

そういえば、80年代「ユニセックス」という言葉が蔓延していた。
辞書を調べて見ると、英語のunisexはジェンダーフリーの運動をルーツとし
1960年代から使われ始めた言葉とされているが、
日本で一般的には、男女の区別のない「ユニセックスファッション」くらいから
使われ始めたのではなかっただろうか。

現役で80年代を通過した自分としては、当時のi-Dを彷彿とさせる、とはいえ
当時だってこんな格好してなかったような気もするし、
ユニセックスというか、誰も真似できないよ!こんなの!
サービス120%はさすが韓国のアイドル。

このマークを80年代風と言い切ってしまうと、
時代を感じさせる、さてリニューアルと言われかねないが(言われないか)
是非、マンダムにはこのロゴで継続していただきたいと思う。

昨今はマイルド思考で、丸っぽい、グラデーションっぽい、やんわりしたシンボルマークが多いなか
マンダムのマークはエッジが利いている。
ちなみに85年から使われているアサヒビールのシンボルマークも右肩上がりの斜め。
斜めとは、垂直水平の既存の常識に対して疑問を投げかけ、社会に刺激を与える要素であり
「やり過ぎた時代」と思われながら、ファッションの要素として80年代風がたびたび戻ってくるのは
そうした刺激が求められているからであろう。

Super Juniorはヘアスタイルもすごいことになってるので、
マンダムのイメージキャラクターにどうだろう。
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by dezagen | 2011-08-22 21:04 | グラフィック
装丁買い4
編集宮後です。
前回の『ABC3D』が好評だったので、続けて装丁買いシリーズ。

だいぶ前に話題になったNYのアートディレクター、
ステファン・サグマイスターの作品集『Made You Look』。
2001年にブースクリボーン社から発売されましたが、
2009年に別の版元から再発行されてるようです。

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外観はこちら。赤いケースをはずすと、イヌが吠えるという仕掛け。
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さらに本をめくると、小口から文字が浮き出します。
前からめくったときと、後ろからめくったときで違う文字が。
今ではよく見かける小口のしかけですが、当時は斬新だったんですね。
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中頁には、サグマイスター氏が手がけた作品の写真。
ルー・リードやローリングストーンズなどのCDジャケットなど。

サグマイスター氏は定期的に
サバティカル(長期休暇)をとって本をつくるんだそう。
で、次回作『Sagmeister: Another Book about Promotion and Sales Material』は
9月に刊行されるとのこと。こういう活動の仕方、いいかもしれないですね。

『SAGMEISTERーMade You Look』
Booth-Clibborn Editions
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by dezagen | 2011-08-22 07:27 | | Comments(0)
装丁買い3
編集宮後です。
アルファベットの本が続きます。

こちらもすでに有名なんですが、
飛び出すアルファベットの本『ABC3D』。

本を開くと、AからZの文字が飛び出してくる
飛び出す絵本です。

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ページを広げると、CがDに変化したり、
細かいスリットの入ったUが立ち上がったり、
文字の見え方もよく考えられています。

中は黒、赤、白の3色なので、わりとシック。
子供向けというより、大人が楽しむ本でしょうか。
プレゼントにしても喜ばれそうです。

『ABC3D』
Marion Bataille
Roaring Brook Press, NewYork
www.roaringbrookpress.com
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by dezagen | 2011-08-20 21:15 | | Comments(0)
装丁買い2
編集宮後です。
書体に興味のない人にはタイトルからして
何の本だかまったくわからない、こちらの本。

Futura、Avantgarde、Bodoni、DINなど、
1つの欧文フォントにフォーカスして
そのフォントを使ったグラフィックデザインを集めた本です。
HelveticaやGaramondなどよく知られるメジャー書体ではない
ラインアップも気になります。

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1号目の『I Love Futura』は中の文章も
すべてFuturaで組まれているという徹底ぶり。
でも、どうして創刊号がFuturaなんだろう? 謎。
現在、4号目DINまで刊行されています。

表紙にホログラム箔が押してあったり、小口がピンクに塗られていたり、
なんか印刷に凝ってるなあと思ったら、香港の出版社の本でした。

I Love Type Series vol.1 I Love Futura
Viction Workshop Ltd.
Design: TwoPoints Net
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by dezagen | 2011-08-20 21:08 | | Comments(0)
装丁買い1
編集宮後です。

毎日暑いし、世間はお盆休みだし、ということで、
今週は取材記事ではなく、
今までにジャケ買い、じゃなくて、装丁買いした
書籍のデザインを紹介します。

先日、私が装丁買いした本を紹介する機会があり、
そこでお見せしたものの中から和書以外を選んでいます。

最初はこちら。蛇腹折り半立体になっているロンドンのガイドブック。
トラファルガースクエアやバッキンガム宮殿など、
ロンドンの名所がイラストで紹介されています。
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本自体はタテ、ヨコ10cm四方くらいのミニブックで、
ケース+蛇腹本という装丁。蛇腹は広げると1.5mくらいあり、
それだけを部屋に飾っておいても素敵です。
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こちらはアップ写真。
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イギリスの児童書出版社WALKER BOOKS社が刊行。
イラストはSarah McMenemy。
『LONDON』のほか、『NEW YORK』もあるらしい。
1冊5ポンドとお手軽価格です。
私は恵比寿アトレ内の書店、有隣堂さんで買いました。
http://www.walker.co.uk/London-A-Three-Dimensional-Expanding-City-Skyline-9781406323481.aspx

今、ロンドンは大変なことになっていますが、
一日も早く元の街並みに戻ることを願っています。
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by dezagen | 2011-08-16 23:02 | | Comments(0)
[ジー ジー ジー ジー] グルーヴィジョンズ展
編集宮後です。

8月4日よりギンザグラフィックギャラリーで
「[ジー ジー ジー ジー] グルーヴィジョンズ展」が開催されています。

わたくしがもたついている間に、本家エキサイトイズムのサイトに
レポートがアップされていました。詳細はそちらをご覧ください。

会場写真。上が1階、下が地下の展示。
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これ誰取材部として気になったのはこちら。
JTのタバコ「CASTER」も彼らのデザインだったんですね。
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1993年の結成以来、つねにデザインシーンで注目され続ける集団、
グルービジョンズ。普通、20年近い活動期間があると、
昔手がけた仕事はなんとなく時代を彷彿とさせたり
デザイナー自身の作風の変遷が感じられたりするものですが、
それがほとんどない。いい意味で、どこをとってもグルビ。すごい。

これは見ないとね!

[ジー ジー ジー ジー] グルーヴィジョンズ展
2011年8月4日(木)- 8月27日(土)
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F
11:00am-7:00pm(土曜日は6:00pmまで)日曜・祝日休館 入場無料
http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/
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by dezagen | 2011-08-08 08:11 | 展覧会 | Comments(0)
大学のシンボルマーク2 東京藝術大学
編集宮後です。
美大のシンボルマークシリーズ第二弾は東京藝術大学です。

大学のマークはこちら。
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アカンサスの葉の輪郭を模様化した中に
「芸大」の文字が収められています。

アカンサスは南欧原産の多年生草木で、
ギリシャの柱頭をはじめ、
建築や工芸品で広く使われていたおなじみのモチーフ。

芸大百年史で調べたところ、
このロゴができたのは昭和25年(1950年)。

美術学部と音楽学部が統合されて芸大となった昭和24年以降、
新しい徽章を定める必要が生じたため、
校内でコンペを行い、5つの候補案のなかから
美術学部工芸科鋳金部の清水廣氏のデザインが選ばれたとのことでした。
(清水廣氏は清水九兵衛として彫刻を主として活躍)

清水氏は昭和28年の卒業生と記録されているので、
徽章をデザインした昭和25年当時は学内生ということになります。
清水氏本人のインタビューが掲載されている学内誌にも
「徽章は昭和24年の校内コンペに応募して入選したものだった。」
という記載があったので、間違いはないでしょう。
つまり、徽章は学内生がデザインしたということですね。

「誰かデザイナーに頼まなくていいの?」と思いましたが、
芸大は美術学部だけではなく、音楽学部もあるので、
デザイン寄りの形になるよりも汎用性のある形のほうが
使いやすかったのかもしれません。

誕生から60年以上経った今でも使い続けられている徽章は、
脈々と受け継がれるデザインなのでした。
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by dezagen | 2011-08-07 23:46 | これ誰取材記事 | Comments(0)