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チョコレート考6
ライター渡部のほうです。

昨日は午前に「サロン・デュ・ショコラ」最終日へ、午後に銀座資生堂パーラー銀座本店へ、とさらなるチョコレート探訪へと出かけていた。

ゴディバに端を発する今回のチョコレートパッケージ熱が始まる前は、「渡すんだったらやっぱり資生堂パーラーのラ・ガナシュかショコラヴィオンね♡」と思っていたのだが、サロン・デュ・ショコラでさんざんチョコレートを見て買った後、ラ・ガナシュ及びショコラヴィオンは

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「大きすぎる」

一番小さいものでそれぞれ16個入り、15個入り。
こうなるとご贈答だ。個人を相手にするバレンタインって感じじゃない。

資生堂パーラーではバレンタイン時期限定で、小さい4個入りパッケージも出しているのだが、こちらはパッケージが全く違って、紫がベースで隅に文字のみの箱+オレンジ色に蔦柄の入ったリボン、という組み合わせ。

http://parlour.shiseido.co.jp/event/index.html

この紫がですね、2種類あるのですけれども、なんというか、お坊さんの法衣色。
(参照:見知らぬ方のブログですが http://blogs.yahoo.co.jp/kaneo93/61006747.html )
「おじいさんにバレンタインチョコレート、仏前に置いておきますよ」チーン♪

資生堂パーラー銀座本店には限定商品もある。チョコレートコーティングのミルフィーユとかナッツとか、バレンタインに使えそうなものがあるにはあるのだが、仲條正義氏のパッケージ (参照:このサイトの真ん中くらい http://www.jagda.org/information/jagda/1305 ) が素晴らしすぎて「これ中條デザイン」と分かる人が分かる人にあげる、という意味でも限定感がある。

普及版のラ・ガナシュ及びショコラヴィオンを甥(20歳)に分け与えたところ、
「箱の中はオシャレじゃん」
箱もおっしゃれーだと思っていた叔母ショック。
甥から見ると、箱の唐草模様は和風。渋すぎるようだ。
誰でも喜んでくれる、どこに持って行っても喜ばれるのが資生堂パーラーと信じていたが、年齢や性別、恐らくバックグラウンドによって受け止め方も異なるのだろう。また1つ勉強。

でも資生堂パーラーはおいしい。
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by dezagen | 2012-01-31 16:34 | プロダクト・パッケージ
チョコレート考5+補足
ライター渡部のほうです。

チョコレートのジャケ買いその2。
フェアトレードの商品を扱うPeople Tree の50gチョコバー。
www.peopletree.co.jp/choco/01/index02.html



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フレーバーはオーガニック・ビター、ミルク、ヘーゼルナッツ、オレンジ、ホワイト・クリスピー、レーズン&カシューナッツ、シナモン、コーヒーの8種。

甘さ控えめ、優しい味。
50gで290円と気軽なサイズ、手頃な値段。
前回「チョコレート考4」で書いた「自分用にも買うし、人にあげても遜色ない、中間層のチョコレート」として、かなり優秀。

ジャケ買いの理由はもちろん、このイラストレーション。
細い線と色鉛筆(かな?)で書かれた、ちょっと拙い感じの絵がいい。
加えて、フェアトレードにありがちな「私たちいいことしてますから」みたいな押しつけ感がなく、普通に商品として魅力的である、というのがいい。

イラストは大神慶子さんの手によるもの。http://keikooogami.com/
大神さんのイラストは、People Treeのコーヒーやお茶製品などにも使われている。

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以下 2月7日追記

色々買ったり食べたりして、一番自分の口に合い、なおかつ予算的にも普段食べたい、人にもあげられるチョコレートとしてベストを上げたい。

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さらに16枚購入しちゃったんだもん。
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by dezagen | 2012-01-30 22:16 | プロダクト・パッケージ
チョコレート考4
ライター渡部のほうです。

チョコレートといえば、ロンドンのチョコレート熱は東京のそれとは比較にならない。
(恐らく、アメリカ都市部のほうが盛り上がっているのだろうけど、アメリカの事情は知らないので、とりあえず知ってるところについて書く)

ロンドンにはほぼ毎年行っているけれど、ある時、突然、チョコレートのバリエーションが増えていたのだ。2000年とか2002年くらいのことだったような。

もともとイギリスではチョコレートはよく食べられるけれど、キャドバリーとかネスレとか。
日本では明治や森永に当たるような一般的なブランド。
バリエーションが増えたのは、それより少し高級、でもフランスの高級ショコラというほどではない、中間といったところ。

代表的な例では
Divine Chocolate
www.divinechocolate.com

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フェアトレードのチョコレートとして1998年から一般市場で販売開始したチョコレートブランド。
パッケージはカカオの原産国であるガーナ他で古代から伝わるAdinkra Symbolsをパターン化したもの。テキスタイルデザインのようなきれいさ。

もひとつ有名なのがRococo Chocolates
www.rococochocolates.com

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こちらのパッケージもテキスタイルデザイン風。
1983年から始まったブランドだとウェブサイトには書いてあるけれど、一般的に知られるようになったのはやはり2000年頃じゃないかと思う。

イギリスでごくごく一般的なCadbury Dairy Milkの板チョコレートに比べて、約2倍から5倍ほどの値段。
ジャン・ポール・エヴァンの板チョコレートもフランス現地ではRococo Chocolatesと大体同じようだが、一口サイズのチョコレート(こういうのってボンボンショコラ?トリュフ?なんと言えばいいのでしょう)が二粒16gで4.20 ユーロ、みたいなチョコレートの宝石みたいな商品はない(Rococo Chocolatesにも高額商品はあるが、量が多い。でも基本高いけど)。

これは一部の例で、他にも様々なブランド、スーパーマーケットのプライベートブランドの高品質バージョンが増えている。

日本とイギリスで違うのは、自分用にも買うし、人にあげても遜色ない、中間層のチョコレートがぐっと増えていること。
パッケージのデザインもそのままでギフトラッピングのようにきれいだ。
日本もきれいなパッケージデザインの中間層チョコレートが増えて欲しい。
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by dezagen | 2012-01-29 22:12 | プロダクト・パッケージ
チョコレート考3
ライター渡部です。

そういえばチョコレート饅頭というものがあったよな、と思い出し検索してみると、なかなか味わい深いパッケージが多い。

銀色の地に茶色の文字、ちょっと洋風、って誰が最初に作ったんだろう。
山崎製パンかな。

福島県 甘盛堂 チョコレート饅頭
http://www.kanseidou.com/SHOP/039-10.html


石川県 御朱印 チョコレート饅頭
http://www.goshuin.co.jp/chocoman.html

三重県 九花園 チョコレート饅頭
http://r.tabelog.com/mie/A2403/A240303/24008460/dtlphotolst/1/

新潟県 都屋 チョコレート饅頭
http://www.jiyuuichiya.com/SHOP/00014.html

静岡県 南岳堂 チョコレート饅頭
http://rmd88957.eshizuoka.jp/e812259.html


福岡県 みつや和洋菓子店 チョコレート饅頭
http://r.tabelog.com/fukuoka/A4003/A400301/40026150/dtlrvwlst/2478920/6743414/

兵庫県 幸福堂 チョコレート饅頭
http://koufukudou.p1.bindsite.jp/diary/pg41.html

個人の方のブログから 
茨城県 井坂本店 チョコレート饅頭 
http://mitonoume.blog.ocn.ne.jp/mitoume/2011/03/post_74ca.html


新潟県 田津屋 チョコレート饅頭
http://spa.s5.xrea.com/matsudai2/105f.htm

福井県 藤永福栄堂 チョコレート饅頭
http://e-miyage.mitelog.jp/happysweets/2009/01/post-74ca.html

長崎県 雪屋菓子舗 チョコレート饅頭
http://www.unzen-kankou.com/mizokablog/item_809.html

京都 日栄軒 凡
http://anzamu.exblog.jp/11243992/

和菓子屋の作るマドレーヌとか、洋風菓子のパッケージは和む。
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by dezagen | 2012-01-29 03:36 | プロダクト・パッケージ
チョコレート考2
ライター渡部です。

リサーチと称して買ってるチョコレートのパッケージ、その2。

楽天で見ていておいしそうだなと思ったので買ってみた「ショーコラ」なるもの。

http://item.rakuten.co.jp/vanilla/c/0000000318/

大変、濃厚。
濃い味好きなら大丈夫だと思う。
パッケージもシンプル。
だが!

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ブランド名は「バニラビーンズ」なのだが
会社名が「チョコレートデザイン株式会社」というのだった。
デザイン関係者にあげると「チョコレートデザインって何?」とツッコミが入ることは容易に予想される。
おいしいのに、惜しい。
というか、私、迂闊。
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by dezagen | 2012-01-29 00:51 | プロダクト・パッケージ
チョコレート考+補足
ライター渡部のほうです。

まだまだチョコレートについて考え中。
リサーチと称して色々チョコレートを買っている。

ジャケ買い。
モロゾフ グランのノスタルジックメモリー 

http://shop.morozoff.co.jp/products/1537.html

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家の形のパッケージの内側はチョコレート色の地に白い水玉。
中のチョコレートの個包装もかわいらしい。
これで 525 円なので、気軽な感じでよいと思います。

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2月7日 補足

「これ、誰がデザインしたの?」という名のブログなのに、デザイナー名を書くのを忘れておりました。graf http://www.graf-d3.com/works/graphics#g_morozoffgrand です。
grafさんより、ちゃんとした写真もいただきました。

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撮影:©Aki Kaibuchi

モロゾフグランはgrafがアートディレクションを務めていて、どれもこれも素敵なのに、東京には赤羽しかないので、ちょっと悲しい。赤羽、行くことないんだもの。
ノスタルジックメモリーとヴィーヴっていうクッキーを合わせて家セットにしたいなあ。
http://www.morozoff.co.jp/brand/morozoffgrand.html
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by dezagen | 2012-01-29 00:35 | プロダクト・パッケージ
バレンタインチョコレート考
ライター、渡部のほうです。

なぜ、バレンタインシーズンになるとチョコレートのパッケージはカッコ悪くなるのだろう?
カッコ悪い、と言っても私の趣味じゃない、というだけの話だが。

一例として、高級チョコレートの代表格のような存在、ゴディバ。
http://www.godiva.co.jp/layout/gdv/valentine/grain.html 
ハイメ・アヨン(ゴディバの表記はアジョン。スペイン語のカタカナ表記は難しいのです)が担当したと描いてある。
普段は金色のパッケージだが、2012年のバレンタインコレクションのパッケージはピンクをベースにしたかわいい女の子のイラストレーションのものと、ラインストーンをあしらったハート型の容器。
パッケージじゃないが、時期限定のホワイトチョコレートに赤いハートのついた「モンダムール ハートムース」は、ぱっと見キティちゃんに見えなくもない。
うーむ、これって明らかに女子仕様…。

(余談:ゴディバは1966年から2007年までキャンベル傘下、現在はトルコのYıldız Holdingが所有している。この会社の母体となったÜlkerはトルコの森永みたいな会社で、ロンドン滞在中はビスケットやチョコレート菓子をたまに食べた記憶。)

バレンタインデーになるとパッケージが女子仕様になるのはゴディバだけではない。カッコ悪いというよりは、あまりに女子供(これって差別用語かしら?)すぎて、ファンシー傾向になってしまうのが気になる。

バレンタインデーにチョコレートを送る習慣は、基本的に女性から男性というルールは固守しているようである。
難しいのは購入者が女性であるものの、最終消費者は男性である、ということ。これは商品のパッケージを作るデザイナー、メーカーからすれば、なかなか難しい条件ではある。
最終消費者のテーストは購入者の判断に任せざるを得ず、まずは購入者である女性、特にコアターゲットである20代女性、にアピールするようなパッケージになっている、というのが実情なのだろう。

とはいえ、果たしてこうしたかわいらしいパッケージは男性に受けるのか?
実際に売り場に甥(20歳)と行ってみたり、ウェブの写真などを周囲の男性に見せて、どう思うか聞いてみた。私としては「こんなのは欲しくない」と言って欲しかったのだが、答えは意外な方向を向いていた。

「贈った女子がこういうのが好きなんだなって、かわいい子なんだなと思う」

なるほど。
男性は意外に寛容なのだった。

が、よくよく聞いていると
「パッケージはあんまり気にしない」
だそうだ。
パッケージがファンシーであれどうあれ有名ブランドである「ゴディバ」と書いてあれば、そのブランド名で十分。知らないブランドは知らないブランドで、基本パッケージはすぐ捨てるものだから気にしない、という意見が多い。

そもそも、チョコレートへの関心度はそうそう大きくないようだ。「好きなチョコレートは?」と聞いて、ブランド名、商品名を上げる人はほぼ皆無だった。
これが例えば「好きなポテトチップスは?」と聞けば「コイケヤののり塩」とか「わさビーフ」とか、アイスクリームだったら「ピノ」とか「ハーゲンダッツのバニラ」とか、ラーメンだったらどこそこの塩味が好きだとか、比較的よく食べるものはブランド名、商品名が出て来るが、チョコレート単品、特に高級チョコレートとなるとよく分からない領域らしい。

かといってチョコレートが嫌い、全く関心がない、というわけでもなく、「好きなチョコレートは?」の回答は「ナッツの入ってるもの」「ウエハースではさんであるもの」「オレンジのがコーティングされてるものが来たら高級だと分かる」「トリュフ」「ビター」「ミルク味の濃いもの」などなど、割と答えてくれる。

100人、1000人単位でアンケートを取ったわけではなく、周囲の二十人前後に聞いただけなので、本当にざっくりとした印象でしかないけれど、概ね味よりもテクスチャーを説明してくれる人が多かった。チョコレートそのものよりクッキーやナッツと一緒になった「チョコレート菓子」は人気が高い(チョコレート、チョコレート菓子、準チョコレート、の呼び方の違いについては「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」でお調べ下さい)。
チョコレートそのものを食べる機会は「仕事でものすごく疲れてる時」「キオスクで買う」と、あまり機会がないようだ。

考えてみたら、フランス始め海外のショコラティエが東京に出店しはじめ、高級チョコレート(ショコラと言ったほうがよろしいですか?)が話題に上るようになったのはここ10年くらいのお話。ギフトとしてのチョコレート文化はまだ萌芽期といったところだろうか。

とと、パッケージの話から逸れてしまった。
ゴディバのパッケージの女子仕様を見て感じたのは、女性から男性への愛情表現としてのバレンタインデーの崩壊である。それが贈り物という形を取ろうとも購入者である女性が、「これを手に入れた」という特権感を得て自らを喜ばせるためにあり、贈る相手のためではないのではないか、ということ。
「そんなの当たり前じゃん」という女子の声が聞こえそうだが、ではメーカー及びデザイナーはどうものを作ればいいのだろう。

女子のための女子の祭典と割り切ってしまえば、女子向けターゲットの商品を作ればいい。なのだが、一応贈る相手がいることで、なんだか歯切れが悪い。
バレンタインデーは女性が男性に向けてチョコレートを贈る、という習慣は日本で独自に育ったものだが、70年代に一般化しすでに40年近い歴史があることになる。これを「じゃ、やめましょう」というのは無理がある。
そもそも欧米から来た習慣なのだから、欧米式に迎合して、男性も女性も愛情表現としてギフトを贈る日、と軌道修正したほうがまだなんとなくモノも作りやすいような気がする。こういうのはキャンペーン次第で動くこともあるので、広告系のデザイナーは腕の見せ所かもしれない。

単純に自分の趣味に合わない習慣がますます自分の趣味に合わなくなってるなー、というところから端を発した話なんだけど。

ちなみに伊勢丹デパ地下で、リサーチと称して甥とこれだけ買いました(夜に撮ったので暗くてアレですが)。

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帰って見てびっくり、チョコレートはデメルだけで、他は全部マカロン。私も甥もチョコレート単品にはあんまりそそられなかったというお話。
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by dezagen | 2012-01-26 00:39 | プロダクト・パッケージ
蔦屋書店で嘉瑞工房フェア開催
編集宮後です。
昨年12月、代官山にできた蔦屋書店。
本好きにはたまらないスペースとして
早くも話題になっていますね。

これ誰的基本事項を押さえておくと、
建築はクライン・ダイサム・アーキテクツ、
サインとグラフィックは日本デザインセンターの
原研哉さんでございます。

その蔦屋さんのデザイン書コーナーのレジ前で
嘉瑞工房フェアが始まりました。

人文やタイポグラフィの良書を刊行している
烏有書林 上田さんの主催で、烏有さんから出版されている
『欧文活字』の関係書を集めた欧文タイポグラフィのフェアなのです。

会場はこちら。デザイン書レジ前です。
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世界的にも知られる欧文活字印刷工房「嘉瑞工房」の
創始者、井上嘉瑞さんを筆頭に、工房を引き継いだ
高岡重蔵さん&昌生さん親子、嘉瑞工房に通ったのち、
現在では海外で活躍する河野英一さんと小林章さんに
まつわる本が集められています。

展示されているのはこちらの本。
上から5冊が上田さん担当、下4冊が私の担当した書籍です。

「井上嘉瑞と活版印刷」著述編
「井上嘉瑞と活版印刷」作品編
『印刷雑誌』とその時代 –実況・印刷の近現代史–
『欧文活字』高岡重蔵
『ジョンストンのロンドン地下鉄書体』ジャスティン・ハウズ/後藤吉郎 訳
(ロンドンの地下鉄書体制作にかかわったのが河野英一さん)
『欧文書体 その背景と使い方』小林章
『欧文書体2 定番書体と演出法』小林章
『欧文組版 組版の基礎とマナー』高岡昌生
『フォントのふしぎ ブランドのロゴはなぜ高そうに見えるのか?』小林章

本のほか嘉瑞工房で活版印刷されたポストカードも販売されています。
(写真右奥にあるHELVETICAのカードは必見!)
対象書籍を購入すると嘉瑞工房製活版封筒がもらえるそうです。

フェアは、2月中旬まで開催とのこと。
お近くに行かれる際にはぜひお立寄くださいませ。


嘉瑞工房
http://www.kazuipress.com/

烏有書林
http://uyushorin.com
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by dezagen | 2012-01-23 17:28 | イベント | Comments(0)
クリエイター100人からの年賀状展 vol.7
編集宮後です。
今月13日から竹尾見本帖本店で開催されている
「クリエイター100人からの年賀状展 vol.7」。
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毎年恒例のクリエイターの年賀状紹介の展示ですが、
今年は震災の影響からか、箔押などの特殊加工使いまくりの
派手めのものはやや少なめで、シンプルなものが多い印象でした。

しかし、その分、心のこもったメッセージや近況報告が書かれているなど、
読み応えのある年賀状も。デザイナーの年賀状というと、
つい力が入ってしまいがちですが、「むしろシンプルであるべきでは?」
という気づきを与えられた展示でもありました。

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こちらは展覧会のDM。デザインは田辺智子さん。
「クレーン レトラ」という、
100%コットンの最高級のステーショナリーペーパーに
活版印刷がされています。いい感じです。

展示は、2月17日まで、神保町の竹尾見本帖本店にて。
http://www.takeo.co.jp/site/event/central/201201.html
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by dezagen | 2012-01-23 16:43 | 展覧会 | Comments(0)
編集者による装丁本
編集宮後です。
年末、私のTwitter上で『世界軍歌全集』という本を見つけました。
YouTubeにアップされた世界中の軍歌・愛国歌300曲を集め、
すべて翻訳した歌詞と解説をつけているという、すごい本です。
軍歌にはまったく興味がないのですが、ひきこまれてしまいました。

写真はこちら。
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カバーはクロコGAに金の箔押し、帯には金紙を使うという凝りよう。
クロコはまず使えないあこがれの紙。それを堂々と使ってしまう潔さ。
そしてこのただならぬ本のたたずまい。

いつものクセで「これ、誰がデザインしたの?」と奥付を見てみると、
担当編集者の方が装丁までなさっているではありませんか。

昔は編集者が装丁も手がけたこともあるという話を聞いてましてが、
今もそういう方がいるのであれば早速話を聞かねばと思ったのでした。

装丁を担当したのは、社会評論社の濱崎誉史朗さん。
自らを「珍書プロデューサー、サブカル変集者」という濱崎さんは
企画、造本から書店での販売フェアまでを一人で手がける編集者。
つまり著作以外の部分はすべて担当するというすごい方です。

濱崎さんがつくる本はどれもおもしろいのですが、
今回は装丁ということにスポットをあてて
ご自身で装丁を手がけられた本を見せていただきました。

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『ニセドイツ1』『ニセドイツ2』
旧東ドイツの共産主義あふれるプロダクトをあつめた本。
チープでキッチュな雰囲気がよく出ています。
タイトルロゴはフリーフォントを使用。

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『アルバニアインターナショナル』
ヨーロッパの北朝鮮と言われるアルバニアの文化を紹介した本。
表紙にはアルバニアのヒップホップスターの写真を使い、
映画のDVDパッケージのようなデザインに。

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『ファーストフードマニア』
世界各地のファーストフードの写真を集めた本。
マクドナルドの世界観で表紙をつくろうと思い、
赤と黄のキーカラーで構成。

ご自身で装丁を始められたきっかけは、
デザインを頼む十分な予算がなかったから、
自分でデザインしたほうがやりたかった方向になるから、
なんだとか。確かに、デザインを御願いして
意図がうまく伝わらないこともありますし、
デザインの頼み方ってけっこう難しいんですよね。

濱崎さんは、グラフィックソフトも使いこなし、
装丁だけでなく、本文の組版や
書店の販促フェアで使うポスターやPOPなども自分でつくるそうです。
(デザインが複雑な装丁や本文組版などは
プロのデザイナーに御願いしているとのこと)

洗練されたプロの技やデザインの完成度とは違う、独自の世界ですが、
そんなことはこの際もうどうでもよくなってくるから不思議です。

編集者の強い熱意が生み出すデザインはやはり、
どこか無視できない強烈な力を放つものですね。
思わずひきこまれてしまいます。

濱崎さんの装丁をもっと見たいという方はこちらをどうぞ。
http://www.shahyo.com/ext02/coolJapon.html

取材協力・画像提供=濱崎誉史朗さん
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by dezagen | 2012-01-16 07:35 | | Comments(0)