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プラハその2
ライター渡部のほうです。

今日はチェコ3日目。
プラハからバスで2時間半ほど、チェスケー・ブジェヨヴィツェにある、コヒノールという文具メーカーに行ってきた。
www.koh-i-noor.cz

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実はチェコ旅行を決めるまでその存在も知らなかった私なのだが、同行のライター、文具好きの上條桂子さんが行きましょう、と言うのであるから、恐らく素晴らしいメーカーに間違いはあるまい、と調べてみたところ、なるほど、おしゃれ雑貨店などに置いているのですね。

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製品の一部。色合いが東欧っぽい。

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社屋の中で見たトラック。
鉛筆をメインに消しゴム、他部門で医療用機器などを作っている、かなりの巨大メーカーだった。

工場内のプロセスを説明し出すと、これはITO-YA POSTでやったばかりの鉛筆工場見学と同じ話になってしまうので、写真をざっくりと。

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手作業で箱詰めする仕事机。
木製で手作りっぽい。
グレー色鉛筆だけの詰め合わせもきれい。

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石ころのようだが、消しゴム。
今回は見なかったのだけれど、消しゴムの製造工程も見てみたい、と思った。
色が重なっているのは手で重ねている、らしい、、のだよね(きちんと確かめてないけど)。

コヒノールとは関係ないオマケ。
こっちで出ているタバコ、キャメルの箱。

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ラクダの形が抜きになって、下地の銀色を見せている。
たばこのパッケージでエンボスはよくあるけれど、抜きってあんまりなかったような。
結構斬新。

さらに余談。
上條さんと共に、こちらでwifiを使おうと、日本からモバイルルーターのD23HWを持ってきて、現地のプリペイドSIMを使う、と言う試みをやっているのだが、これが全然エラー続き。
海外SIMの使い方などを指南したブログでは、成功例が書かれているので、ゴリ押しでO2、T-Mobile、Vodafoneとまわりまわって、店員さんに色々試してもらったところ、定額制のSIMなら通じたのだが、どこのキャリアもプリペイドはダメ。なぜ!?
住むわけではないので、さすがに定額制は要らない。
思い切ってこっちでスマートホンの1台でも買おうかと思う直前まで行ったが、ここは心を落ち着けて、iPhone使いはあきらめてMacBook AirにUSB式のルータ+プリペイドSIMを繋ぐ、という方法にした。
なぜプリペイドだとダメなのお?どなたか理由をご存じの方、教えて下さい。
→ https://twitter.com/chiharuwatabe 
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by dezagen | 2012-08-30 07:48 | その他
プラハ その1
ライター渡部のほうです。

今、チェコのプラハに来ている。
まだ2日目だし、チェコ語も全然分からないため、何がなんだか分からない、ので、とりあえず気になったものをざっくり紹介。

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プラハの激安店にて。
ゼブラのマッキーかと思うと「ゼンタ ラッキー」。
25チェココルナ、大体125円くらいで2本+カッター付き。

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サッカーチーム、スパルタプラハのスタジアム、
www.sparta.cz/cs/klub/generali-arena.shtml
持ち込んではいけないもの、拳銃、爆弾、ドラッグ、ナイフ、バット、ビール瓶。

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道路の大型改装中。
敷石の敷き方って考えたことなかったけど、そうか、人力なのか、当たり前か。
1つ1つ、コツコツやっておりました。

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小型スーパーマーケットにて、画期的な飲料の陳列。
肉類などを冷やすボックスの脇にずらっと。
冷気を逃しにくい壁にもなる、のだろうか。

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うまいな、と思わせるキオスクデザイン。
すべてのものがコンパクトに並べられ、閉店する時、両脇の棚は観音扉のように閉まる仕組み。
これで可動式だったらさらに素晴らしい。
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by dezagen | 2012-08-29 07:41 | その他
フランスの食品パッケージ
ご無沙汰しております、ライター渡部のほうです。

8月7日から12日、実質中3日、という強行でパリに行ってきた。
仕事でもホリデーもなく、事務的な用事な旅行だったゆえ(←言い訳)ほとんど事前リサーチしないままパリに到着、必要なことだけやってきた、という感じで、パリ情報もなにも特にないのだが、後で写真を見直してみたら、気を使ってなかった割にはスーパーマーケット、小売り商店で撮った写真も結構あったので、フランスの食品パッケージについて少し。
(以下、いつもの通り、いーかげんに写真を撮っているのでそのクオリティについては問わないで下さい)

基本、色鮮やか。

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お茶の棚。お土産用なお茶だからなおさらだけど、まあ、鮮やかなこと。
日本だったら「毒々しい」とも言われそう。

こういう色の感覚はどうしてもお国柄が出る。
一慨に日本のパッケージは世界的に見ても色が地味なのだけれど、このところ行っていた海外がアジア近隣、イギリス以北と比べても、アメリカと比べてもかなり鮮やか&色のバリエーションが多い。

色使いも含め、うまい、と思わせたのは スーパーマーケット monoprix www.monoprix.fr のプライベートブランド。

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シリアルコーナー。右側がmonoprixのプライベートブランド。真ん中の黄色ベースもプライベートブランドだが、こちらはオーガニック(bio)のもの。ちょっと印象違う。左側は一般的な食品メーカーの製品。
この写真じゃ分かりにくいので、monoprixのHP、及び、こちらをご参照いただければ
PLENTY of COLOURS monoprix packaging
http://plentyofcolour.com/2011/03/23/monoprix-packaging/

昨年の3月から2000品目以上あるパッケージリニューアルを始め、年内に完了。
水平の色の帯+文字を基本にしたパッケージで、トイレットペーパーやコーヒーなどベーシックな商品は色帯+文字、お菓子や子供向けのものなどは写真やイラストが使われていた。
広告にもこのパッケージのフォーマット、及びパッケージ写真を起用し、2011年カンヌ広告賞のAdvertiser/Client Product/Service 部門金賞を受賞している。
パッケージデザイン、広告ともHAVAS www.havas.com が手がけている。

先日、ブログ相方宮後さんと話していて「どうして色と文字だけになったんでしょうね」と、考えていたのだが、消費者から見た印象で言えば、圧倒的に目立つから、だろう。

フランス(と言ってもパリしか見てないけど)のスーパーマーケットに並ぶ商品は、EU共通のものもかなり多いが、自国向けアレンジしたものも多いし、もちろん自国ブランドもまだまだ根強い。
傾向として、色鮮やかなことは書いたが、くねっとした書き文字と商品写真もしくはイラスト、というのが多い。

参照まで(すいません、こんな写真しかなくて…)。

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イラストも写真も色を使うし、文字にも動きがあるので、俯瞰するとかなりごちゃっとした感じではある。
そういう中に、ボールドな色帯、ボールドな文字だけがずらっと並ぶと、かなり迫力がある。

そういえば、イギリスのスーパーマーケットwaitrose のプライベートブランドも、数年前から色の地+文字、に変わっていた。ちなみにmonoprixはデパートのGaleries Lafayetteのグループ傘下、waitroseもデパートのJohn Lewisのグループ傘下である。
安さで勝負、よりも、やや(あくまでやや)高級感を演出したい時に、写真や絵が邪魔になるということなのかもしれない。その時、白ベースに1色もしくは2色と印刷経費を削減した目的がはっきりしている格安プライベートブランドとの違いを明確に出すため、色ベースになるのだろうか。
この辺はちゃんと取材して調べたいところだ。

話がずれるけど、またマギーの牛と鶏の絵が変わってた。

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by dezagen | 2012-08-18 03:50 | プロダクト・パッケージ
伊千呂 化粧板カタログ2012-2013
編集宮後です。
先ほど「トラフのコローロ」展で紹介した
伊千呂さんの化粧板について書こうと思います。

伊千呂さんは愛知県にある化粧板のメーカーで、
通常の既製品のほか、特注色の化粧板もつくれる
技術と設備を備えている企業です。

会社のサイトには工場の様子なども掲載されており、
なにやら良さげな工場の雰囲気が漂っています。
ウェブサイトや商品カタログのデザインも
統一されていて素敵です。

「これ誰がデザインしたの?」が
気になってしかたがありません。

このお仕事にかかわっていらっしゃる
プロデューサーの紫牟田さんによると、
これらの素敵グラフィックデザインは、
日本デザインセンターの色部義昭さんを中心とした
メンバーが担当しているとのこと。
「これ誰がデザインしたの?」がわかってすっきりしました。

こちらが色部さんデザインの化粧板見本帳。
見本帳の最初に美しいイメージ写真が並び、
それぞれにあった色の化粧板見本が貼付けられています。
まず最初に感覚に訴えかける素敵なデザイン。

もともと化粧板は設計者が色だけ指定してあとは施工会社が
どこのメーカーの化粧板を使うか選ぶことが多いそうですが、
こんな見本帳があれば「伊千呂の化粧板の◎番で」と指定したくなります。

見本帳の中は、伊千呂と色(伊千呂の特注色)、
ポリエステル/メラミン化粧板、本格木目調化粧板フィーゴ、
ポリエステル化粧板 ポリパネル(木目)など、
種類別に分冊になっており、背の部分で色分けされています。

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見本帳のサイズは、タテ312×ヨコ255×厚み53mm。

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この見本帳は今年の春に製作されたそうですが、
請求が相次ぎ、早くも在庫がなくなりそうなのだとか。
通常の見本帳は1年くらいかけてゆっくり出て行くそうなので、
今までにないハイペース出荷だそう。

こんな見本帳があれば化粧板を指定するのが楽しくなりそうです。
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by dezagen | 2012-08-17 18:00 | プロダクト・パッケージ | Comments(0)
トラフのコローロ展
編集宮後です。
先週10日から目黒のクラスカで始まった
「トラフのコローロ展」に行ってきました。

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写真/伊藤彰浩(以下すべて。提供/トラフ建築設計事務所)

トラフとは建築家、鈴野浩一さんと禿真哉さんによる
トラフ建築設計事務所のこと。
会場となったクラスカは、彼らの最初に手がけた仕事
(クラスカの客室デザイン)であり、最初に事務所を
構えた記念すべき場所。そんな縁のある場所で
個展が開催されたのでした。

個展のタイトルになっている「コローロ」とは
エスペラント語で「色」の意味。
今回の展示の中心となっている家具
「コロロデスク/コロロスツール」の色や
その他の製品の色ともつながっています。

コロロデスク/スツールについては
渡部さんが記事を書かれるかもしれないので、
ここでは展示について簡単にご紹介します。
(会場のプレス写真をいただいたので掲載します)

今回の展示はホテルクラスカ2Fにある
Gallery & Shop "DO" 本店で開催され、
新作家具「コロロデスク/コロロスツール」を中心に
トラフが手がけるかみの工作所のプロダクト「空気の器」「テープフック」など
のプロダクトが紹介されていました。

「コロロデスク/スツール」は愛知県の化粧板メーカー、
伊千呂(いちろ)と共同でつくったコンパクトな家具。
伊千呂でつくられるカラフルな化粧板を使って何かできないか
というところからプロジェクトがスタートし、
デスクとスツールがつくられたそうです。
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(化粧板については後ほど書きます。
 こちらの写真はコロロデスクの端材を使ったブックスタンド)
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デスクはイエロー、スカイブルー、ホワイト、
ピンク、グリーン、ネイビーの6色展開。
スツールは通常の布張り5色のほか、
ミナ ペルホネンのファブリックを張ったミナバージョンが2種類。
大人用と子供用、2種類の高さがあります。

こちらの写真がミナバージョン。
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デスクから顔をのぞかせる鈴野さん(左)と禿さん(右)。
ふだんのお二人に近い、とてもよい表情。
こんなふうにデスクの窓を開けるので、照明や植物を置いたり、
棚として使ったりもできます。
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実際に座って体験してみたところ、
なんとも言えない落ち着き感がありました。
顔がすっぼりとデスクに収まる感じで、
何かに包まれているような不思議な安心感がある家具です。


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一方、隣の部屋では、かみの工作所製品が並びます。
1枚の紙を広げると器になる、おなじみ「空気の器」に
写真家、瀧本幹也さんの写真を使った
新しいシリーズ3種類(SPACE、BAUHAUS、LAND)が登場。
空気の器に写真が印刷されるのはこれが初めて。
ビジュアルが加わることにより、新しい展開を見せています。

空気の器は2010年1月に蛍光イエロー×青バージョンが登場して以来、
色違いや紙違い、箔押バージョンなど、その後も種類が増え続け、
現在では14シリーズが発売されています。

トラフのプロダクトには、見た瞬間に伝わる強さ、
素直に「いいな」と思える魅力があると思います。
その裏にはたくさんのアイデアとその検証の蓄積があり、
最終的にはその苦労を感じさせない軽やかな形となって
私たちの前に登場する...そんな感じがします。

展示は9月9日まで、
目黒のCLASKA Gallery & Shop "DO" 本店で開催されています。
http://www.claska.com/exhibition/2012/07/post_37.html

コロロデスク/スツール、空気の器の詳細については
トラフさんのサイトをどうぞ。
http://torafu.com/works/kol
http://torafu.com/works/air-l

イチロのイーロオンラインストア
http://www.ichirodesign.jp/shop/

かみの工作所直営店(オンラインストア。空気の器を販売)
http://www.kamigu.jp/
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by dezagen | 2012-08-17 07:54 | 展覧会 | Comments(0)
世界の素敵出版社
編集宮後です。
ロンドンオリンピックには目もくれず
素敵本を追いかけている日々です。

このところ、ずっと世界の本を紹介していたので、
海外出版社についていろいろ調べておりました。

デザイン書はビジュアル中心の本が多く、
海外にも素敵な本がたくさんあります。
個人的にも大好きな本をつくっている
世界の素敵出版社をご紹介しましょう。


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Gestalten
http://www.gestalten.com/
1995年にベルリンで設立された出版社。
デザイン、アート、建築、写真などのビジュアルブックを刊行し、
100か国以上で販売されています。
タイポグラフィブックフェアで紹介された
ノキアのコーポレートフォントの本もここから出ています。


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Verlag Hermann Schmidt Mainz
http://www.typografie.de/
1992年設立。ドイツのマインツにある出版社。
タイポの日めくりカレンダーTypodariumなどの
タイポグッズもつくっています。
タイポグラフィ関連の本も多く、要注目です。


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Chronicle books
http://www.chroniclebooks.com/
アメリカ、サンフランシスコにある有名出版社。
アートやデザインのほか、児童書や実用書も出してます。
最近、日本でも翻訳されベストセラーになった
ダースベーダーとルークの絵本もここが版元。
書籍のほか、ギフトカードやノートなどの
紙文具もつくっています。


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penguin Books
http://www.penguin.co.uk/static/cs/uk/0/penguin_collection/index.html
イギリスの出版社。
ペンギンマークにオレンジとクリーム色の表紙はあまりに有名。
日本でもペンギンブックスの本が出てますね。
ペンギンマークをつけたキーホルダー、ノート、カードなどの
関連雑貨も販売されています。
長年培われた強力なブランドがあるからこそできる展開ですな。

欧米の老舗出版社から相次いで紙もの文具製品が出てるのは
決して偶然ではなく、その背後には日本より深刻な出版不況があるといわれています。
紙の本が売れないなら、紙で別のもの(文具や雑貨など)をつくるという発想です。
取次を中心とした日本の流通形態だと難しいかもしれませんが、
今後、流通形態の規制が緩和されれば、あながち無理とは言い切れません。


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Viction Workshop Ltd
http://www.victionary.com/
2001年創設。Victor Cheungが設立した香港の出版社。
Viction:aryはブランド名。デザインオフィスと出版社を運営してます。
フォントの使用例を集めたI love Typographyのシリーズなど、
ハイセンスな装丁で注目される版元です。

デザインオフィスで出版もしているところというと
スイスのラーズミューラーパブリッシングが有名ですが、
やはりそういう会社は装丁が素敵だったり、
素敵オーラをビシビシ放っています。

編集者としてはこうした素敵本に憧れるけど、
出版経営としてビジネスと両立できるのかも興味あるところ。

Victionのように素敵本でブランドをつくり、
デザインの仕事もするのがよさそうですが、
日本の出版社ではそういう会社はあまりないみたいです。

どちらかというとデザイン事務所で本も出している会社に
期待したいところ。これからはデザイン事務所や製造業の企業などが
自社ブランドをつくる出版部門を持つことが増えそうな気がします。

出版社以外の企業が本をつくる流れが加速する、という話は
他の方々もおっしゃっていることで、今までにもまして
編集者にはメディアプランの考案能力と
ビジュアルコントロール能力が問われるのではないかと思います。
そのあたり、海外のビジュアルブックの出版社は上手だなと思うので、
ぜひ参考にしたいところです。
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by dezagen | 2012-08-13 07:14 | | Comments(0)
Eggs Storeのウェブサイト
ライター渡部のほうです。

夏休みに入って1週間、やっとフリーの仕事モードに戻ったと思いきや、パリである。
ホリデーというわけではないが、仕事というわけでもない。結局仕事はするんだけど。
パリ情報はまた後ほど、というわけで、今回はふと見つけたウェブサイトの話。

金属素材の加工、販売を行っているEggs Store www.eggs.jp

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ネットでの販売、まとめて言うとEコマース、は一般的になってきているものの、概してカタログをそのまま載せたようなものが多く、モニター上で見やすい、欲しいものがすぐ分かる、迷っている時に決めやすい、といったユーザーにとっての使い勝手を配慮しているサイトは少ない。
恐らく作っている方は「分かっている」のだろうが、どんなユーザーが来るかは分からない、店員が説明するわけでもないウェブサイト上では、店主と作り手の「分かっている」感覚を、ビジター/ユーザー/お客さんにグラフィックで伝えなければいけない。

Eggs Storeはその点、非常にユーザーフレンドリーなサイトだ。
商品である金属加工の形状をアイコンで説明。
棒状のものは、写真だけでは分かりにくいが、アイコンにすることで、中が空洞のパイプなのか、中が空洞でない棒なのか即座に分かる仕組み。

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どうしてこんなきれいなサイトに?と問い合わせてみると、残念ながらデザイナーは非公開とのこと。
Eggs Storeを運営する泰豊トレーディング株式会社 企画開発室・室長の宮下俊一氏に話を伺う。

「金属は材質や特性の種類、形状やサイズから見てもアイテムも多く複雑な感じがありますので、Eggs Storeはシンプルな表現と印象を重視していただくよう、デザイナーにお願いをしました。
また、形状をアイコン化してその材質を指定してもらうことで、目的のアイテムにたどり着けるように工夫しました。
各カテゴリページのフラッシュ画像も、商品説明のためだけのお決まりの表現を避けて、視覚的なおもしろさと素材感を重視した表現にしました」

Eggs Storeは2010年7月に泰豊トレーディングが立ち上げたサイト。
このサイト以外に、楽天モール内にショップ NOISE
h/www.rakuten.co.jp/noise を持っている。
NOISEはワイヤーを中心に販売しているサイトにしたため、本業の金属材料の販売サイトとしてEggs Storeを立ち上げた。
ホームセンターやDIYショップなどのB toB の販路だけではなく、デザイナーや作家と言った個人向けの新たな販路を意図して設計を依頼したのだそうだ。
確かにデザインを意識しているな、と感じさせるだけでも、誘因力に繋がるはず。

もう少し欲を言えば、ページを進んでいった後の、「カートに入れる」ところのページの写真ももう少し素材感が分かるといいが、もう少し踏みこんで、という人はいずれにしても細かい所は問い合わせて深く話合うことになるのだろう。

実は別のサイトを探していて、行き当たったサイトで、実生活に例えて言えば、間違って入った路地で素敵なお店見つけちゃった、私ってラッキー、みたいな気分になったのだった。
パリでもそんなステキなお店に出会いたいものである。
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by dezagen | 2012-08-08 05:44 | グラフィック
世界の美しい本〜憧れの本編
編集宮後です。
世界の美しい本の記事、
皆様に喜んでいただけてよかったです。

最後に編集しながら「これは買う!」と思った本を
独断と偏見で紹介します。

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『Formulare Gestarten』(書式デザイン)
2007年 ドイツ造本コンクール入選

役所への届け出書類や宝くじのシートなど、
ありとあらゆる記入用紙を集めた本。
記入用紙が淡々と並んでいるだけだけど
ストイックな美しさが感じられます。
版元のVerlag Hermann Schmidt, Mainzは
タイポグラフィ素敵書籍を刊行する出版社。
大好きな出版社の一つ。

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all photos by keiichi murakami

『Letterlap』(レターラップ)
2009年 ドイツ造本コンクール入選
刺繍についての解説20章と60点の図案が収められた本。
折りたたみポスターになっている刺繍の原図用紙がきれい。
写真は外箱ケースで、この中に冊子と折りたたみポスターが入っています。

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『Grande vitesse』(超速度)
2009年 フランス
フランスの高速列車TGVの車窓から見える風景を描いたクロッキー帳。
家、車など、小さなデッサンが連続して書かれた蛇腹折りの本が
収められています。表紙の青い布地は実査にTGVのカーテンに使われている布地だとか。

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『Project Vitra』(プロジェクトヴィトラ)
2009年 世界で最も美しい本コンクール銅賞(ドイツ)

世界的家具メーカー、ヴィトラ社の50年史をまとめたカタログ。
代表的家具の紹介のほか、著名デザイナーが使っているシーンや
イメージカットなど、多彩な編集でまとめられている。
すみずみにまで同社のブランド精神が宿っている素敵本。

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『Tobias Frere Jones. Gerit Noordzij Prize Exhibition Catalogue』
(トビアス・フリーリ=ジョーンズ ゲリット・ノールツァイ賞展)
2009年 オランダ

アメリカの書体デザイナー、トビアス・フリーリ=ジョーンズが
ハーグ王立芸術アカデミーからゲリットノールツァイ賞を受賞した記念に
同校の学生がつくった小冊子。大物書体デザイナーからの寄稿もあり、
タイポファン垂涎の内容。ブックデザインは学生が担当したそうですが、
おそろしくレベル高くてびっくり。

結局、本の話になってしまうんですが、
ここに挙げたのは「いつかこういう本をつくってみたい」という
私のあこがれの素敵本でもあります。

ビジュアルブックのいいところは世界中で通じるところ。
はるか海のむこうでつくられた本でも
ページをめくると編集者の思いが伝わってきます。
言葉がわからなくても、同じ感覚でわかりあえる。
そんな本をつくりたいです。
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by dezagen | 2012-08-02 18:44 | | Comments(0)