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スペインの雑誌apartamento
編集宮後です。
スペインのインテリア雑誌『apartamento』の
編集長&アートディレクターのトークイベントを
聞きに行ってきました。

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http://www.apartamentomagazine.com/

よくある素敵なインテリアを紹介する雑誌ではなく、
そこに住んでいる人の個性が表れている住空間を
住人のインタビューとともに紹介する雑誌です。
いわば、その人となりが表れた空間がコレクションされてるんですが、
どれも個性的でおもしろいのです。

2008年に創刊され、春と秋の年2回刊行。現在11号を発売中。
編集長、アートディレクター、営業、マネジメントの
4名でつくっているそうです。

雑誌をつくるほか、雑誌名でイベントを開催したり、
ほかの企業とコラボレーションしたり、出版以外の活動もさかんです。
(すでに日本の企業ともコラボレーションしてるそう)

「この時代に自分たちで紙の雑誌を発行するのってかなり大変でしょう?」
という質問には、「紙でお店に置いてもらえば人の目にふれるし、
知ってもらうことができんだよ」とのこと。
リアルスペースで媒体を見せることで、それが雑誌の広告になるという仕組み。
ウェブサイトが案外あっさりしてるのはそういうわけなのかー。

「大きい雑誌が多い海外でなんでこのサイズ(B5よりやや小さめ)なの?」
という質問には、「紙の節約になるから」。小さめのほうが紙代がかからないし、
物質感が出るからいいのかも。ヨーロッパのインディペンデントマガジンには
このサイズのものも多いですね。

アートディレクターと名刺交換できたので、雑誌で使っている書体について
たずねたら、ぶわーっとしゃべってくれました(たぶんこの人、文字っ子だw)。
見出しはITC Clearface、本文はFutura。雑誌以外にも全部この書体を使っているので、
雑誌専用の書体を使っているように見える。カスタムタイプじゃなくて
市販のフォントだけど、一目でapartamentoだってわかる使い方です。

トークイベントの会場は目黒のHUB TOKYO。
http://hubtokyo.com/location/
2012年5月に工場を改装して誕生したオルタナティブスペース。

雑誌は作り手の意思やセンスがもろに出るし、
新しい思想や価値感を世に問うものだと思うので、
世界でどんな雑誌が出ているのか、やはり気になります。
とてもよい刺激になりました。
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by dezagen | 2013-06-20 17:17 | | Comments(0)
インテリアライフスタイル
編集宮後です。
6月5日〜7日まで東京ビッグサイトで開催されていた見本市「インテリアライフスタイル」。
「アジアNo.1の国際消費財見本市」と言われてもあまりピンとこないかもしれませんが、
国内外のハイエンドなデザインプロダクトやインテリアアイテムを集めて展示する見本市です。
昨年の出展社数は652社、入場者は26485名で、新しいデザインプロダクトを製造販売する
企業にとっては重要な商談の場になりつつあります。

入ってすぐのところに設置されていたのが、
こちらのアトリウム特別展示「JAPAN STYLE」。
日本ブランドを発信する企業を集めた特別エリアとして
円形のスペースに同心円状にブースが連なる展示になっていました。
円形?と思ったけど、実際回ってみると、導線に無駄がなく意外と見やすい。

天井にびっしり貼られた糸みたいなものは実は紙でできたテープ。
これはお米袋の紐に使われている丈夫な紙紐。静岡県の植田産業さんの製品。
(一番下の写真が原材料の紙テープ。糸状にした紙を7〜8本たばねてリボン状にしたもの)
特に上から見た情景が素晴らしく美しかったので写真もアップします。
アートディレクションは橋本夕紀夫さん。

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同じエリアの中、TIME&STYLEのブースにあったDRILL DESIGNの椅子。
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マジックタッチジャパンの特殊インクジェットプリントでつくられた
プロダクトブランド「モノプリ」。工事現場で使われるシートで
できたメッシュのポーチ(手前)は軽くて実用性もあり、使えそう。
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ここから円形のエリアを出て、会場に入ります。
こちらは、デザインプロダクトの企画、製造販売、コンサルタントを行う
アッシュコンセプトの合同ブース。同社のブランドおよび関連ブランドの
製品を一堂に集め、かなり広い面積で展開されていました。

澄川伸一さんデザインのカードスタンド。メッセージを書いたカードがはさめます。
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志村リョウさんデザインのCaba Crayon。意外と持ちやすい。
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カモ井加工紙のマスキングテープmt。今年の新製品は、
窓に貼れる遮光性マスキングテープ。これは便利。
リサ・ラーソンら北欧のアーティスト作品のテープも登場。
基本色もリニューアルしていたり、いろいろと変化が。
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文具・プロダクトブランドのyururikuの新製品は
フェルト製のiPhone、iPadケース。相方、渡部さんが好きそう。
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廃材のリサイクルというよりも、より積極的にデザインに落とし込んで
魅力的なプロダクトをつくる「NEWSED」のブース。アクリルの端材で
つくったアクセサリーやウェットスーツの余り生地でつくったポーチ
(どちらもデザインはminna)など、目をひくプロダクトがありました。
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展示会場の一番奥でかなりの床面積をしめていたのが、
中川政七商店がプロデュースする大日本市。
同社がコンサルしている各企業の新製品を一堂に集めたエリアです。
大ブレイクした長崎の陶磁器ブランドHASAMIの馬場商店ほか、
約20ブランドが出展。並行に並ぶ展示をジグザグに歩きながら
見るように設計されているんですが(写真)、
途中抜けできないように設計された導線には泣かされました。
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小さな企業が一つポツンとブースを出すよりも、
ある程度まとまってエリアで見せたほうが効果的であることが
よくわかるブースです。一つの価値観・ディレクションのもとに
異なるブランドを編集する、上手な見せ方だなあと思いました。

インテリアライフスタイルは去年も見に行ったんですが、
全体的に年々見せ方が洗練されてくるような印象。
おもにバイヤー向けの見本市ですが、
デザイナーが行っても十分参考になると思います。
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by dezagen | 2013-06-20 16:32 | イベント | Comments(0)
KIGIのプロジェクト 琉Q
 沖縄産の商品を扱う新しいブランドを手がけたので見に来てください、とお誘いをいただき、渡邉良重さんと植原亮輔さんの事務所、KIGIに伺った。

 「琉Q」は、アセローラジャム、海水塩、ウコンのタブレット、とまだ3種類の商品のみの小さなブランドだ。

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 このブランドは沖縄県セルプセンターから出されている。沖縄県セルプセンターは、沖縄県内で暮らす障がい者の人々が商品を作ったり、ラベル貼りや梱包、発送などの作業を行う就労支援事業所とメーカーをつなぐ団体だ。ブランド作りをKIGIに依頼した代理店の沖縄広告は、障がい者の収入を少しでも上げるような、付加価値のあるお土産を求めていた。

「沖縄には色んなものがあるのだけれど、最初からプロダクトを出してしまうと手に取りにくい。食品は買いやすいし、それ以前にKIGIでもご飯を作る時に沖縄の塩など食材を普通に使っていたから、食品で、少量で無理なくできるものから始めました」と渡邉さんは説明する。
 
 とはいえ、頑張って作ってますよ、感はない。あくまでいい物をゆっくり作り、育てていくブランド、という印象をパッケージから受ける。

「この商品は取材がキーになります」と、植原亮輔さんは言う。「沖縄産と言われた時に、南国でヴィヴィッドでポップな沖縄というイメージもあるだろうし、地元感たっぷりの素朴感もあるだろうし、あるいは、高級品としてびしっとデザインされたものも考えました。でも、このブランドはそのどれでもない。押しつけがましくなく、買う人に読んでもらうように取材した記事をパッケージに記載してマガジンのようなつくりにしました」



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 淡いイエローを地色に、まっすぐな線で構成されたロゴ。パッケージには文字がたくさん入っている。商品説明、ではなく、質問に答えるQ&Aの形を取っている。

「春ウコンは、どのように摂ればいいですか?」沖縄ウコン堂の吉田典弘さんが答える。
「アセローラは、体によいのですか?」アセローラフレッシュの並里哲子さんが答える。
「海水塩と岩塩の違いは、なんですか?」青い海の古我知信さんが答える。

 一方的にパッケージが宣伝してくるのではない。消費者がちょっと疑問に思っていることを、メーカーの人が易しく解説してくれる。まるでその工場にいるように。
 渡邉さんのイラストも相まって、印象がやわらかい。

「沖縄は体にいいものがたくさんある。長寿の県でもある。何か不思議なところで、秘密がいっぱいあるところ。その疑問に答える形にしていこうというパッケージです。」と渡邉さん。
 沖縄の旧名、琉球とクエスチョンのQで、琉Q。とても単純。それだけにまっすぐで素直な感じがする。

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 ジャムが140gで890円、海水塩の小瓶が50gで560円(以上税込み)と、少し高めだが、値段が多少高くても質の良い物が欲しいと思う消費者に向けたブランドとなる。お土産として現地で買う以外の流通を視野に入れている。
 琉Qは始まったばかり。今月末からオンラインショップがオープン予定だが、現在も http://ruq.jp のサイトから問い合わせを受け付けている。
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by dezagen | 2013-06-07 01:39 | プロダクト・パッケージ
2020年オリンピック招致ロゴ&サイト比較
編集宮後です。
久々のこれ誰記事更新です。

先日、2020年オリンピック招致プレゼンが行われたという
ニュースをテレビで見ていたら、招致のための
グラフィックデザイン諸々を「誰がデザインしたの?」か
気になってしまったので、いろいろ調べてみました。

まず、プレゼンを行った3都市の招致ウェブサイトの比較から。

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上から順に、
東京 http://tokyo2020.jp/
マドリード http://www.madrid2020.es/
イスタンブール http://www.istanbul2020.com.tr/
です。

東京の招致サイトやポスターなどで使われている
招致ロゴのデザインを誰がデザインしたのか気になったので、
東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会に聞いてみました。

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こちらの招致ロゴは、日本を象徴する桜を
赤、青、黄、緑のオリンピックカラーと東京を表す色「江戸むらさき」にして
一つの大きな輪になるようにつなげたもの。

招致委員会が2011年11月に発表したプレスリリースによれば、
「ロゴは、公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)の公募による作品の募集を行い、
審査委員会による審査を経て女子美術大学4年、島峰藍(しまみねあい)さんの作品に決定。
株式会社GKグラフィックス、久田邦夫(ひさだくにお)氏によるアートディレクション、
そして栄久庵憲司(えくあんけんじ)氏による監修の下、
島峰さん本人がデザインの最終形まで制作いたしました。」とのこと。

9月12日〜26日まで、プロアマ問わず、ロゴデザインを募集、
審査委員会(水野正人、佐藤可士和、小山薫堂)による選考を実施し、
グランプリ1点、優秀賞2点を選出。グランプリに選ばれた島峰さんのロゴをもとに
ブラッシュアップして制作したそうです。

現在は、2012年5月にIOCから承認され、東京が立候補都市になったため
五輪マークのついた下記の招致エンブレムで招致活動が行われています。
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2020年の開催地が決まるのは、2013年9月7日。
もし東京での開催が決まれば、この招致ロゴとは別に
正式なロゴが新たにデザインされるそうです。

亀倉雄策がデザインした1964年東京オリンピックのロゴを
超えるロゴが誕生するのか、注目ですね。
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by dezagen | 2013-06-04 13:13 | これ誰取材記事 | Comments(0)