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ブルガリア スーパーその4 その他
ライター渡部のほうです。

ブルガリアから戻って、日本の日常生活に。
本来なら原稿執筆のほうが先ですが、忘れないうちに、ブルガリアの写真残りをざくっと。

女子トイレのサイン。イケイケ姉さん。ピクトグラムはあまり発展してなかった。
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プロヴディフという街にあったグラフィティ。
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ソフトクリーム禁止のサインはよく見た。
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女性がこめかみを押さえる「頭が痛いわ」絵は、頭痛薬に共通のものらしい。
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ハーブティー。こういう文字だけのさっぱりしたデザインはきれいなのだけれど。
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無理矢理キャラクターを作らなくてもいい。
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牛乳の表現は「ばしゃーん!」という液体のハネになるらしく、それが抽象化されても分かるらしい。
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ちょっとかわいい文字。
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ハチミツ天国。ハチミツ屋にて。
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トイレットペーパーに赤ずきんがどう関係するのか不明だが、全体的にイラストレーションを使うことが良しとされているらしく、全体的にメルヘンだった。
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ウエハースは定番のおやつ。紙ナプキンみたいなざっくり感。
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多分1リットルくらい入っているヨーグルト瓶入り。プラスチック容器が大半の中、ガラス瓶入りは珍しいが、1リットルくらい食べてしまうというのもすごい。
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速そうな「BRASIL」の文字。
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幸せ寿司。ハート型。
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空港のパスポートコントロールの列のところで。wordか何かで作ったのであろう、デジタル手作り矢印。
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ブルガリアの写真。以上です。
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by dezagen | 2014-08-29 14:36 | プロダクト・パッケージ
ブルガリア また廃墟
ライター渡部のほうです。

ブルガリアで。街を歩けば廃墟にぶつかる。
ってのは誇張で、この前までいたプロヴディフも、ソフィアも「古い街」という感じ。
今、私に廃墟アンテナが立ってるので、気がつきやすい、の、だと、思う。

かつて何の店だったのか、ガラスにキリル文字が書いてあるも読めず、悲しい。
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工場だったのか、学校だったのか、なにやら大きな建物。
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壁床を抜いてあるということは、改修の予定にも思えるが、実際地面に見えるところはゴミの山。ぬいぐるみからテレビ、食器、新聞雑誌まで、粉、塵にまみれてゴミの地層になっていた。
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比較的きれいに残っているところを行くと、壁画が。
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何を持って不要物(ゴミ)とし、必要とするのか、分からなくなる。
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by dezagen | 2014-08-26 15:48 | インテリア
ブルガリアのスーパーで その3
ライター渡部のほうです。

ブルガリアのスーパーも行き慣れ、キリル語にも慣れてきたな、と思ったものの、実際よく見ると意外にブルガリア産のものは少なく、海外(非キリル語圏)の輸入品が多いので、普通の欧文アルファベットで書かれているからだった。

ブルガリア国産品はなぜかキャラ。イラスト天国。しかもかわいいともなんとも言いがたいやつら。
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そんなにうまいのか?目が飛んで行っている。
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東欧、中欧はチューブ好き。これはバターだったかマーガリンだったか。。絵だけで全然判別できない。
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プレッツェルは人気のお菓子。パンダの好物でもあります(ウソ)。
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ブルガリアに限ったことではないが、薬ブリスターの配列がどこかおかしい。
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アイスクリームは盛って盛って山のごとく。
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こういう文字だけ+若干飾り模様のデザインはきれいに収まっているものが多い。
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ソース、ドレッシング類のメーカーVitalは、ニンニクのようなボトルが愛らしい。これはマスタードだけど。
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私が行く先々で注目している、固形スープストックにおけるマギーVSクノール対決。ブルガリアはマギー大勝。
昨今やけに明るいマギーのキャラだが、このマッシュルームキャラは初めて見た。
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ハリウッドスターのようなシェフキャラ。シェフキャラに若い男はどちらかというとやめてほしい(個人的意見)。ネクタイの下は何も着ておらず、油を塗った腹筋バリバリに割った身体見せ見せで、やってきたらどうしたらいいのだろうか、というような顔つきだからだ(全くの個人的見解)。
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柿の種。レジの前のお姉さんが買ってた。
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ブルガリア美人の作る芋。
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でかい歯磨き
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ブルガリアと言えばバラ。石鹸に見えなくもないが、ロクムというゆべしのような菓子。
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文字が見えづらいので変に写真の色を加工してしまったが、つまりは、パッケージに使われているフィルムの地柄にoriginalと斜めに書いてあり、さらに丸の中にもoriginalと書いてあり、さらにそれを突き抜く帯にもoriginalと、どこまでoriginalを主張するのだ、という私の疑問を皆さんにも分かってもらいたくて。
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ブルガリア美人は何か籠を持っているのがデフォルトらしい。働き者だな。
今日はここまでにしておきます。
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by dezagen | 2014-08-26 14:51 | プロダクト・パッケージ
ブルガリア 旧共産党の廃墟
ライター渡部のほうです。

ブルガリア3日目。遠出をして、ソフィアから200キロほど離れた、ちょうどブルガリアの真ん中くらいにある「Бузлуджа Buzludzha(カタカナで無理矢理書くとブズルジャだが、実際の発音が全然違うので、アルファベットで。以下固有名詞も同)」という場所へ。

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資料がブルガリア語で、詳細はやや不明なところがあるので概要になるが、以下のようなものらしい。
設計はGeorgi Stoilov。1974年に建設着工し、1981年に完成した建築物で、1989年までブルガリア共産党の集会に使われていた場所。
直径42メートルのUFOのような建物と塔から成り、550 平方メートルと言われる巨大なモザイク装飾はVelichko Minekov, Valentin Starchev, Vladislav Paskalev, Kantcho Kanev, Stoiu Todorov, Dimitar Boykov, Mihail Benchev, Ioan Leviev, Hristo Stefanov, Dimitar Kirov, Ivan Stoilovら、ブルガリアを代表する(とはいえ、私は1人も知らない)アーティスト約60名の手からなるものだという。
と、非常にお金も年月も手間も技術も掛けた建物なのだが、1989年の旧政権崩壊以降全く手つかずで放置されている廃墟だ。

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この2年ほどウェブ上で話題になっていた場所だったので、ちょっと行ってみようかな、という軽い気持ちで行ったのだが、遠い!1441メートルの山頂!しかも、閉鎖されている建物の、少し高いところにあるガラス窓を割った人1人がやっと入れる穴から入る、という、ひどくハードコアな場所であった。
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中に入ると見えてくるのは、大集会場。
私以外に10人ほど、主に20代くらいと思われる人が来ていた。
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周囲をぐるりと囲むモザイク画の中心はマルクス、エンゲルス、レーニン(さすがにこの人達はカタカナで書けるなあ)。レーニンの顔ははぎ取られたらしい。
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反対側は、ブルガリア共産党の政治家、トドル・ジフコフ、ディミタル・ブラゴエフ、 ゲオルギ・ディミトロフだったそうだがすっかりはぎ取られている。
部分的残っているモザイクを見るとかなり美しいものであったことがうかがえる。
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天井。屋根板がどんどん剥がれ、落ちている。
建物の中、回廊のモザイクも素晴らしい。だが、こちらも崩壊中。
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剥がれた建材、コンクリート、金属、ガラスの破片が散乱している中、コンクリートの間から草が生えてきている。
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階段の下には赤いフェルトのような布地が貼られていた様子。足下を見ると、粉状になった布の残骸が落ちている。
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大集会場の下の階。
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もはや、何に使われていたのか分からない部屋の痕跡。
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外壁には恐らくスローガンのようなもの。
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最後に正面。
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ヨーロッパの旧共産圏はまだあまり来たことがないけれど、どんなものでも政治や時間によって、受け取られ方が全く変わるということを思い知らされる。
神格化されたものはキッチュに、世界のどこにでもあるブランドは新たなステータスと変わる。

建築物としてユニーク、秀逸なものでも、生き残るのは難しい。
高い高い山の上の天辺に、権威を示すために作ったものも、手つかずになればあっという間に自然に浸食されてしまう。たまにこういう劇的な変化の名残、常識の覆りを見たくなる。
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それにしても、車を運転していたのは私ではないとはいえ、いやはや疲れた。
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by dezagen | 2014-08-25 13:21 | インテリア
ブルガリアのスーパーで その2
ライター渡部のほうです。

前回に引き続きブルガリアのものを。

こちらはホテルの朝食ビュッフェにあった蜂蜜。4種類もあった。
ヨーグルト天国であると同時に、蜂蜜天国でもあるらしい。
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「頭が痛いわ…」
すぐ分かる。
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このアルミパック、イタリア/フランスでも見ました。

魚、真空パック。合理的だと思うのだけれど、日本ではなかなか見ない。
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塩。粗塩。船のマークは海でとったどー、の意味か。
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パテ缶詰。「トリ」「ガチョウ」「食欲」というネーミング。
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どこかでも見た、どこかが違うような「Japanese Garden」の香り洗剤。
果たしてどんな香りがするのか、試してみたい気もする。
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by dezagen | 2014-08-24 13:09 | プロダクト・パッケージ
ブルガリアのスーパーで その1
ライター渡部のほうです。

現在ブルガリアにおります。
気になった物をいくつか。

サラダはギュウギュウに入れるものらしいです。
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やはりブルガリアはヨーグルト天国だった。
ヨーグルトだけじゃないかもしれないけど(サワークリームとか)それらしきものが壁一面くらいの勢いである。
やたらと柄付きな上に、意味不明な柄も多々。
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人の顔が付いていると、何かを訴えているような気がしてならない。
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サーバーの調子が悪いので、今日はこの辺で。
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by dezagen | 2014-08-24 02:27 | プロダクト・パッケージ
ジョージ・ネルソン展
ライター渡部のほうです。

現在、目黒区美術館で「ジョージ・ネルソン展」が行われている。
http://mmat.jp/exhibition/archives/ex140712

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ライターの上條桂子さんと、東京造形大学の大学院生、同期の卒業生、合計4人で見に行く。
去年も夏休みに大学院生らと目黒区美術館に行ったのだけれど、夏休みの目黒区美術館周辺というのは、木が多く、セミがミンミン鳴いていて、プールがあって、と、ものすごく「夏休み!」感を満喫できて好きなのだ。

さておき、本題。

ジョージ・ネルソンというと「マシュマロソファ」と「ボールクロック」などの時計のイメージが強い。
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展示では、上の写真のような家具から始まり、1959年モスクワで開催された「アメリカ博覧会」(当時そんなものがあったのか!?と、そのこと自体にびっくりし、さらに記録映像に出て来るソビエトの働く女性のカッコ良さに上條さん興奮してしまい、どうも音量が高くなってしまったようで美術館の人に怒られてしまった…)、各所で行われた講義の素材、ネルソン事務所で手がけたロゴやグラフィック、ネルソンの書籍など、幅広く見ることができる。

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活動の幅広さに関して言えば、ジョージ・ネルソン・ファンデーションのウェブサイトも参考になるだろう。
www.georgenelsonfoundation.org

今回出展されている作品には「デザイン:だれそれ」とネルソンではない別の人の名前がクレジットされているものが多い。
ネルソン事務所で手がけたものだけれども、デザインをしているのはかならずしもネルソン自身とは限らず、アートディレクター的な位置だったのだろうなあ、とは思うのだが、「では一体、ジョージ・ネルソンという人物は何者で何をしていたのだろうか?」と、言うのはカタログ内、柳本浩市さんの寄稿に書かれていた言葉の引用なのだけれど、正に「ネルソンって何をしてたの?」という疑問が湧き、それに応える展覧会内容となっている。

展覧会の副題は「建築家・ライター・デザイナー・教育者」。
「何をしていたの?」という私なりの解釈を加えるならば、この副題はこう見える。
「建築家・ライター・デザイナー → 教育者」
作り、評し、また作る、そしてそれを伝える。

機能的なシステム家具を作ったかと思えば、場所を食ってしかたなさそうな時計も作る。
一見シンプルに見えて、この空きスペースどうなの?ソファの脚の構造どうなの?と思わせるものもある。
ネルソン自身、作りつつ、じゃあ別の視点から見たらどうなのか?と常に疑問を抱え、視点を変えつつ進み続けたのだろう。
編集者、ライターとしてキャリアを踏み出したネルソンは、客観的な目を持たざるを得なかったのではないか。また、当時の、作り続け成長しつづける巨大なアメリカにいて、人々にモノをよく見て考えてくれ、と訴えかける。

展示の中の1つにネルソンの著作「How to See」(1977年)という本があった。
(この内容に関しては、カタログ内で藤崎圭一郎さんが詳しく解説している)
未読なのだが、ネルソンの変わりゆく視点、客観的な視点に関してはこの本に秘密が隠されているらしい。

現在、ジョージ・ネルソンの企画として「アーキテクト・イン・インダストリー ジョージ・ネルソンオフィスのペンシルドローイング展」と題し、代官山 蔦屋書店とハーマンミラーストアでドローイングの展示、販売を行っている(~8月31日(日))
また、8月25日(月)にはドリルデザインの林裕輔さんと柳本浩市さんのトークセッションも行われる。ネルソン1957年の著書『Problems of Design』
www.georgenelsonfoundation.org/george-nelson/index.html#writing/problems-of-design-41 (希少!)についての解説を聞くことができる。
詳細はこちら。
http://tsite.jp/daikanyama/event/004080.html
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by dezagen | 2014-08-19 02:37 | 展覧会
雑談 旅ノート
ライター渡部のほうです。

今日は、旅行の記録用ノートにいいものがないかいな、と伊東屋さんに行ってきました。
本当にたくさんノートがあるのですが、なかなか決められない。
旅行の記録用ノートとして専用のものもありましたが、そして過去にいくつか使ったことがありますが、どうも既製品では自分なりのノートが作れません。

なぜか?

旅行先では現地で発行されている地図が一番の頼り。
iPhoneが繋がらなくても、紙の地図さえあれば、なんとかなります。
(世界最高のガイドブックはLondon A-Zだと信じている人なので)
ランドマークは大概書いてある。すべての道の名前も大概ある。
迷っても、人に聞けば現在地くらいは教えてくれる。
この点、日本のガイドブックの地図だと、日本語が邪魔だったりはしょってあったりで、現地の人が分からなかったりします。

というわけで、その現地の地図を常に挟んでおきながら記録を取っていくノート、がいいのですが、地図のサイズって本当にバラバラなんですねー。
A5サイズとかA6サイズとかだとまだ楽ですが、1枚の紙を折ったものだったり、折った時のサイズもばらっばらだったり、アジア圏はほとんどきちんとした地図がなく、仕方なく自動車用のロードアトラスを買って、都心部だけ抜き取ったりしたこともあります。

なので、旅のノートも最適サイズが、行くまで分からない。やれやれ。
「これなら万能よ」って誰かお奨めないでしょうか。
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by dezagen | 2014-08-18 21:41 | プロダクト・パッケージ
2016 CYBATHLON
ライター渡部のほうです。

5月にチューリッヒに行った際、チューリッヒ工科大学でCYBATHLONというスポーツイベントについて聞いてきました。

CYBATHLON
www.cybathlon.ethz.ch

このイベント、2016年10月にスイス・チューリッヒで予定されているもので、ロボットアシストデバイス、脳波制御装置によるスポーツ競技大会。参加者は日常から義手、義足、車椅子などの使用者。
チューリッヒ工科大学の健康科学技術科で感覚運動システムを研究する、Robert Riener博士の発案から始まっています。
パラリンピックとどう違うのか、と言いますと、パラリンピックで使われる義手、義足などの器具は人力以外の動力を使わない(passive 受動的な)器具。
それに対しCYBATHLONでは、人力以外の動力、電動アシスト、コンピュータ制御などの助力を使い、器具自体が動く(active 能動、自発的な)ものを使用し、義手、義足、車椅子、あるいはブレイン・コンピューター・インターフェースの器具を使った競技を行う、というものです。
なかなか知られていない技術の存在を広め、また同時にこうした技術を使い運動可能になる人々とサポートする技術者の意識向上を目指したイベントです。

健康科学やロボット工学など、私はやや門外漢なのですが、このビデオを見て、

本当にこのイラストレーション(というかアニメというか)のようなデバイスができているの?とワクワクしてしまい、無理矢理押しかけた、という感じでした。

門外漢ではあるものの、義肢や車椅子などの補助器具が人間の身体能力をどう上げていくんだろう、今度どうなっていくんだろう、その時デザイナーはどういう仕事をするんだろう、というのはかなり昔から気になっていて、時々、Youtube のチャンネル 「Paralympic Games」を見たりしています。

パラリンピックで衝撃的な器具と言えば、通称「ブレード」と呼ばれる、スキー板のような義足でしょう。
参考:Athletics - Men's 200m - T44 Final - London 2012 Paralympic Games
www.youtube.com/watch?v=A9Wlp1sTnoY

義足を使った短距離競走は、そろそろ普通の(人間の身体だけで動く)陸上短距離記録を超えるだろう、とも言われています。

義肢は人間の身体の形を模して作られるのが最も効率がいいのではないか、という概念を覆したこの器具。現在はアイスランドに本社を置く義肢メーカー ossur が製作しています。
www.ossur.jp/pages/16346

補助器具が人間の身体能力を広げることにドキドキするのは、子供の頃に見た『サイボーグ009』や『コブラ』、ちょっと違うかもしれませんが、サイバーパンク(最近あんまり見ませんが)、スチームパンクものやクローネンバーグの映画『クラッシュ』の影響がかなりあるかと思います。(やっぱりクローネンバーグはかなり違うかも…)

現実の技術は映画やアニメの世界とかなり近くなっているのだろうか、と、お話を聞きにいったのですが、「実際にはYoutubeの映像のような、空想世界から出てきたようなスーツや機械はまだ出てこないでしょう。2014年の現段階では、どれくらいの参加者が見込まれるか分からないのが正直なところです。技術的に可能であっても、その装置を運ぶことができるか、競技のレベルまで達するかどうか、まだ不透明な部分も多い」という答えでした。
ちなみに現在、以下の6種の競技が予定されています。

1)Powered Arm Prosthetics Competition ロボット義手コンペティション
a)ワイヤーループコース
 義手に繋がった輪を、ワイヤーに通した状態で、曲がったワイヤーに沿って進んで行く。早くワイヤーの最終地点に到達したほうが勝ち。
b)道具を使うコース
 複数、かつ形の異なる生活用品をそれぞれ指示通りに動かす。例えば、ジャーに入った水をコップに注ぐ、など。複数の課題をこなし、速さを競う。
2)Brain-Computer Interface Race 脳波制御によるモニター上のレース
3)Functional Electrical Stimulation Bike Race 機能的電気刺激自転車によるレース
4)Powered Leg Prosthetics Race パワードアシスト義足による障害物レース
5)Powered Exoskeleton Race 装着型のパワードアシスト機器による障害物レース。
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6)Powered Wheelchair Race 電動車椅子による障害物レース
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イラストレーション:D’Arc. Studio Associates Architects

こうやって文字で書くと簡単そうですが、主催者が言うように、まだ難しい面があることも確か。

Functional Electrical Stimulation 機能的電気刺激というのは、あまり聞き慣れない言葉です。Functional Electrical Stimulation  もしくは単にFESは、麻痺してしまった筋肉の神経を電気刺激を与えて動かすリハビリの方法。以下のビデオが分かりやすいかと思います。
http://vimeo.com/84257151

体重支持型歩行アシスト器具は日本の企業や大学が頑張っているので、かなり知られていると思います。
こちらはホンダの例。
www.honda.co.jp/robotics/weight/


CYBATHLONが扱う領域の器具はまだごく一部の人が知っているという程度で、器具の動かし方も、恐らく重さやサイズ、機能の範囲もまだバラバラな状況です。
パラリンピックもやっとポピュラーになってきましたが、プレイヤーのダメージの程度の違いによるレベル分けや、使う器具の規則など、ルール作りや一般認知には相当時間が掛かったはずです。
一堂に会し、ユーザーもメーカーも研究者もお互いに情報交換しつつ、また一般に知ってもらうことで、徐々にレベルが上がっていくのだと思います。
デザイナーの役割はまだ小さいと感じましたが、徐々に器具のレベルが上がり、認知が増す時に、より使いやすい、よりユーザーが「使いたい」と思うような形を作っていくことも必要になってくるはずです。

これは資料を探していたときに見つけた動画です。びっくりニュース、というような扱いですが、本当に物を認知できる義眼や、ハイテクな義手など、技術はここまで来ているのかと思わせられました。
Bionic Legs, Eyes, Arms and Other Super Human Prostheses
www.youtube.com/watch?v=IEoGNvMEIBQ
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by dezagen | 2014-08-15 00:04 | イベント
雑談 ドラマ『Father Brown ブラウン神父』
ライター渡部のほうです。

学校は夏休み。
世間はお盆休み。
フリーランスとしては社会的な「休み」というのはあまり関係ないのですが、自宅作業が続くとどうしてもマイペース、怠けがち。本を読んだりDVD見たり、極楽ではありますが、恐らく夏休みの最後に泣くことになるのでしょう。

溜まった仕事の書類を横目に、溜まった「見てないDVD」を立て続けに見ています。
イギリスBBCのミステリドラマ『Father Brown(邦題 ブラウン神父)』は、日本でもおなじみGKチェスタートンのブラウン神父シリーズをベースにしたドラマで、現在シリーズ2(シリーズごと各10話、合計20話)まで放映され、シリーズ3も予定されています。
イギリスBBCのサイト: www.bbc.co.uk/programmes/b03pmw4m
日本で放映しているAXNミステリのサイト: http://mystery.co.jp/program/father_brown/index_s01.html

原作は1911年〜1935年に発表されていますが、ドラマは50年代を設定しています。
ドラマや映画は必ずしも原作に忠実でなくてもいいのですが、原作が英国ミステリ好きが好きそうな20年代、30年代(同じくBBCのポアロのシリーズは30年代設定に作り直しています)なのに、なぜ50年代を選んだのだろう、と思いつつ見ておりました。

全体的にあまりドロドロした人間関係の絡まない軽いタッチの(今で言うとコージーミステリ)物語が多いので、楽しさを演出するには50年代という時代が適切だという判断かもしれません。
もしくは現実的に20年代、30年代より、50年代のほうがセットや小道具を揃えやすいからかもしれません。

ちょいとググったところ、番組プロデューサーCeri Meyrickのインタビューがあり「時代モノを作る時は、人の記憶が残っている時代にするといいというアドバイスを受けたため。自分としては時代を感じさせない話にしたい」とあります。

私自身50年代の記憶はありませんが、50年代に生まれた文化はよくリバイバルしているので、多くの人が理解しやすい時代なのでしょう。また、50年代は新しい製品が続々と市民生活に入り込んで来た時代である一方、特に田舎の町(ドラマの設定は架空の町ですが、撮影はコッツウォルズで行われています)は昔ながらの生活も営まれていた時代。「時代を感じさせない」という意味で、50年代の田舎町を選んだのは納得がいきます。

『Father Brown(邦題 ブラウン神父)』で面白いと思ったのは、車の扱われ方。
デザイン史をやっていると、どうしてもその当時の最新の出来事を取りあげることになるのですが、実際の生活というのは新旧が混ざり合っているものです。
一般市民でも自動車が買える時代になった50年代、というのは日本もイギリスもさして変わらないのですが、現代のように皆持っているという時代ではありません。
主人公のブラウン神父は車がほとんど運転できず、自転車を乗り回します。一方、警察は車をバリバリ使っていて、ブラウン神父はスピードの勝負には負けるのですが、細い道や抜け道を駆け巡ります。ドラマの中で直接的に表現されてはいないのですが、細かく洞察する探偵役の神父には、自転車のスピードや裏道を、急いで解決に結び付きたい警察には車を、という関係が見えてきます。

モーターショウが行われるけれど、町のご婦人方には車のことはさっぱり、というシーンがあったり、貴族+お金持ちの象徴ロールスロイス+運転手、という存在もまだ健在です。

調査のために遠出をし、途中運転手のシドだけが田舎の宿に残されるシーンがあります。
その時神父はシドに「どこに向かってるかは分かるね」と言うのですが、シドは「(車なしで)どうやって行けって言うんだ」と返します。
車によって人々の移動は自由になったものの、限られた人だけが車を持つことができ、(都会なら公共交通もあり、タクシーを呼ぶこともできるのでしょうが)田舎では車の調達もままならない、まだまだ皆が移動するという環境ではないことをうかがわせるのです。

ドキュメンタリーではないドラマを信じるわけにもいかないのですが、歴史好きの集まるイギリスなので、ドラマの歴史考証もはげしく間違った解釈を加えることはないでしょう。

それにしてもDVDを見たり、その感想をブログに書いている時間があったら仕事しろ、と、自分でも思います(でも仕事をし始めると眠くなります)。
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by dezagen | 2014-08-14 05:45 | その他