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Grippo'sのネギ子さん
ライター渡部のほうです。

シンシナティのスナックメーカー、Grippo'sのパッケージについて書きましたが。
http://blog.excite.co.jp/dezagen/24291616/
写真では細かいところがよく見えないと思うので、改めて、
(1回スーツケースに入れて、長旅を経て取り出した状態ですので、くしゃくしゃ感はお許し下さい)

sour cream & onionフレーバー、ポテトチップスのパッケージ
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このネギのキャラクターがすごく気になります。
私は勝手に「ネギ子さん」と呼んでいますが、パッケージにおけるネギ子さんの役割は何なのでしょう。
同メーカーのBBQ味やプレッツェルに登場する坊やのように(日本であれば出前一丁の出前坊や、チキンラーメンのひよこちゃんのように)強いブランドイメージを作る役割ではありません。
このフレーバーが「onion」が入っているよ、の意味でしょう。
onionだと意識しないと分からないくらいなので、なんとなくひょろひょろしたものが周りにいる、という風に見えます。
とはいえ、ずっと見ているとこのネギ子さんの浮かれ具合に、いいなあ、と味わいを感じてしまいます。
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by dezagen | 2015-03-31 02:35 | プロダクト・パッケージ
アメリカンサインミュージアム 
ライター、渡部のほうです。

アメリカはシンシナティの郊外にある、アメリカンサインミュージアム 
www.americansignmuseum.org
に行って来ました。

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周りにある看板がインパクトがありすぎて、ミュージアム自体の看板が一番目立たないかわいそうな状況。

カタカナで「サイン」と書くと、文字とその表示のイメージが強いのですが、ここでは写真に写っているようなフィギュアや絵など看板全般をカバーしています。
現在コレクションは6000点ほどあり、展示されているのはそのうちの500点ほど。コレクションのほとんどは大きすぎてミュージアム内に入らないのが困ったところだとか。

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ざっと見るだけなら30分で回れそうな大きさですが、1時間のガイドツアーが1日2回あります。
こんなマニアックなミュージアムで、平日の午前11時のツアーに誰が来るんだろうと思っていたら、家族連れが徐々に集まってきて15人くらいに。

展示物は主に1900年代〜1970年くらいの物。おおまかに「ネオン以前/電球時代」「ネオン時代」「プラスチック時代」に分かれています。

こちらはネオン以前の看板。電球を付けたり、板をステンシルのようにくりぬいて中に電球を入れたり。

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ガラスで色を付けたり。中は数個(数十個?だったかも)の白熱電球が入っているだけですが、厚みのある半球型のガラスをはめ込んできれいに光を拡散させています。一つ一つ手作りです。

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ネオン時代へ。1930年〜
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プラスチック時代。1945年以降。
これぞアメリカ。
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ミュージアムの人が、プラスチックの型を作り、成型する方法について説明しています。

こちらはコカ・コーラの型。でっかいな。さすがアメリカだ。
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少し変わり種の看板。カリフォルニアはアナハイム、ディズニーランドの近くの商店街のサインだったそうです。大体1962年頃。ディズニーランドが出来たのが1955年。その雰囲気を周りも吸収し、またスペースエイジを反映したもの。
近寄ってみると、飛び出しているところなどすごい手作り感に溢れています。
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専門性の高い展示物もあります。
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一見黒地に白の文字を書いたように見える看板。色の砂を糊付けしたもの。
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看板の下には砂を付ける道具も展示されています。
なぜこの技法が使われたのか、解説があったのにメモってこなかった自分が悔やまれます。。。

他にも看板用青写真や、看板会社の広告や価格表、看板職人の道具などが貴重な資料も展示されています。
また、別経営なのですが、同じ建物の中にネオン工房があり、普通に仕事をしている様子も見れます(発注もできます)。一つ一つ丁寧に見ていくと2時間じゃ足りなさそうです。

なんでこんなマニアックな博物館かというと、設立者で館長のTod Swormstedtさんは元々サイン雑誌(!)Signs of the Times  https://stmediagroupintl.com/brands/signs-of-the-times/ の編集者。
Signs of the Timesという雑誌は1906年から脈々と続く家族経営出版社の雑誌(HPによれば現在112カ国で18,200部の定期購読刊行数)、というから驚きます。
看板について書き続けて100年以上の家族の一員。それは詳しいはずだ。。

例えばオランダのDroogなど元編集者やライター/ジャーナリストが、その分野の活性化のための活動に転じたり、団体を作ったり、という事例はよく聞きます。日本より欧米のほうが多いですが。
ミュージアム、しかもこんなに物がでかくてお金の掛かりそうなものを作っている人は他にあまり例がないかもしれません。

ミュージアムへの行き方。実はシンシナティのダウンタウンから行くのが結構面倒。バスも走っているようですが、1時間に2本とかそんな頻度で、また、周りがさびしい倉庫とまばらな住宅、という場所なので、観光客にはタクシーをお奨めいたします。ダウンタウンから15ドルでした。
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by dezagen | 2015-03-29 12:29
シンシナティのスナックメーカー Grippo's
ライター渡部のほうです。

シンシナティで見つけた、ローカルな商品。
Griippo's www.grippos.com というスナックメーカー。

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これぞ私が期待するアメリカのデザイン!
会社のスローガンというかmission(使命)って書いてありますけど「Fun Food Company」楽しい食品会社、ですよ。これはいい。
手書きのロゴ文字がばーんと使われて、下にキャラクターがいて、ポップさ爆発!みたいな商品です。

一番売れているのは、右下のBBQ味ポテトチップスで、近隣のお店は一棚全部BBQ味だったり。スモーキーフレーバーの味が濃さが人気の理由だそうで、HPを見るとこのBBQ味スパイスやBBQソースも売られています。でも日本人のワタクシからすると「甘い…」。なので、写真を取る(&お土産用)には小さいサイズを買いました。
とはいえ、このBBQ坊やのニコニコ顔がすごくいい。真ん中のプレッツェルにも登場しています。
Grippo'sのサイトを見ると、プレッツェルが先に発売されたそうなので(1920年代〜30年代)、ひょっとすると、プレッツェル坊やのほうが先なのかもしれません。当時のパッケージがないので分かりませんが。

キャラ立ちでは、左のポテトチップスのジャガイモ君達もいい。微妙にかわいくないところもそそります。
Grippo'sがポテトチップスの製造を始めたのは、1959年。
アメリカの製品にあるキャラクターは歴史が古いものもありますが、顔がデフォルメされて大きくなり、にこやかなポップキャラクターは50年代〜60年代に多く登場しているので、この頃からかもしれないです。

ちょっと謎なのは、真ん中上のsour cream & onionの周りにいるほっそい女の子。多分ネギ子さんなんだと思います。

右上のキャラメルポップコーンは、ポップコーンマシーンの絵が使われています。下に車輪があるので、移動式ポップコーン屋のノスタルジーなのかも。調べるまで知らなかったのですが、アメリカでは最初キャラメル味のような砂糖掛けから始まって、その後恐慌時代に塩味で値段を安くしたものが普及し、その手頃さから映画の娯楽のお供になったのだとか。
キャラメルポップコーンのセリフが強調された、ちょっと西部劇っぽい文字も素敵です。
味は、ピーナツ入りということもあってキャラメルコーンみたいでした。日本人には嬉しい味。食べ終わった後に、服のところどころにポップコーンがくっついていました。

それにしてもサイズがでっかい。
人気商品のBBQ味は28gから340gまで各種あるのですが、他は大体220gだけとか。
この豪快さもアメリカンポップとして捉えよう。

取材を申し込んだのですが、突然すぎ(シンシナティ到着してから商品を見つけて、連絡したので)、また今商品の見直しをしていて、社員総出のフル稼働なので対応できない、とお断りされてしまったのでした。残念。

電話で少しお話をしたのですが、パッケージのロゴは創立者のAngelo Grippoさんが書いたものをずっと使い続けている、絵も社内で書いたものを使っている、とのこと。今までずっと家族経営で小規模でやっているので、製造も品質管理も、パッケージも全部社内で、ということでした。

が、電話の最初に聞いた「商品の見直しをしているところ  we change our products」というのが気になります。
ひょっとするとこのパッケージが見られるのは今が最後なのかも。
貴重なアメリカの財産なので、是非継続していただきたいです。
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by dezagen | 2015-03-27 15:20 | プロダクト・パッケージ
アメリカのスーパーマーケット Kroger
ライター渡部のほうです。

昨年は全米、および世界第1位のスーパーマーケットWalmartの本拠地に行った
  http://blog.excite.co.jp/dezagen/22293459/ ので、今回は全米第2位のKroger(以下、クローガー)のお膝元、シンシナティに来ました。

(厳密には、スーパーマーケットという業態ではクローガーが全米第1位で、総合小売店でくくると第2位なんだとか。系列店などもあってややこしいので、ここではざっくり2位としておきます)

本社に一番近いクローガー。
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都心なので、比較的小さめ。とはいえ、日本のスーパーマーケット規模で言うと大きいけど。

クローガーの創立は1883年。
創立者バーナード・クローガーのスローガンは「Be particular. Never sell anything you would not want yourself.(こだわりを持て。自分が欲しくない物は売るな」。時代が違うので比較するものでもないけれど、Walmartの最初のスローガンは「The Lowest Prices Anytime, Anywhere. (いつでもどこでも、どこよりも安く」。Walmartが価格勝負だとしたら、Krogerは品質勝負というところでしょうか。

クローガーの始まったシンシナティのOver Tha Rhineというエリアは、ドイツ系移民が多く移り住んで発展した町で、バーナード・クローガー自身もドイツ系です。今はいろんな出身の人達が混じっているようですが、ホテルやお店の人の対応(真面目。適度に親切、でもそんなに干渉しない)、場所の雰囲気(ローカル色は強くない。クローガーなど大企業が並び、P&Gの本社も近い商業地域。どこの都市にも見られるような均質的な感じ)成功した再開発活動などを見ていると、ドイツの系譜を受け継ぐアメリカの合理性を感じます。あくまで私感ですが。

品質中心だからなのか、Krogerのプライベートブランド商品のデザインは地味。主張が激しいPBとはちょっと違います。
靑地の四角に、楕円形の水色+中にロゴで、控えめ。よく見ないとクローガーの、というのは分からない感じ。
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スパイスのデザインとか、いいと思うんですが、やはりクローガー色はひっそりしてます。
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色のきれいなサプリメントのパッケージ。
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なのに、残念。値段のタグのほうに目が行ってしまいます。

アメリカの一般的なスーパーマーケットの商品は、デザインをどんなに頑張ってもやっぱり値段が物を言うみたいです。
風邪薬のパッケージ(ホテルのエアコンが強すぎて鼻風邪引きました)。
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右上の赤地に黄色の文字。「ヴィックスのNYQUIL COLD & FLU LIQUICUPSの主要成分と比べて下さい。側面もご参照下さい」と。ヴィックスの商品と同じ主要成分が使われています。で、価格は半額くらい。パッケージにこういう宣伝文句を入れてしまうっていうのはすごくアメリカらしいと思います。強気というか。

行く海外の先々で、スーパーマーケットで売られる商品を見て、どんなデザインがその土地の人々に訴求するのかをずーっと観察中で、スーパーマーケット巡礼にアメリカにも来るようになりましたが、デザイン視点では、スーパーマーケットの本場(?)アメリカが一番残念な国。
デザイン頑張っても結局値段か、と。
同じ英語圏でもイギリスは毎月のように新商品が出たり、PBがリニューアルされたり、行くだけでワクワクするんですが。。
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by dezagen | 2015-03-27 14:10 | プロダクト・パッケージ
ネパールのガンダキハニー
ライター渡部のほうです。
こちらも少し前の記録。

ネパールの蜂蜜メーカー「ガンダキ・ビー・コンサーン」。
www.gandakibee.com.np
「ガンダキハニー」「エヴェレスト」というブランド名で現地で売られています。また、ヒマラヤ山脈の崖にあるヒマラヤオオミツバチの蜂の巣から取れる「Apis laboriosa wild natural honey」も扱っています。

その工場見学に行って来ました。
工場の場所は首都カトマンズ。商店がわーっと並ぶ街のビルの中(地下。オフィスは3階、ショップは1階)。
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えっ、ここなの?と一瞬ひるみましたが、ビルの中に入ると蜂蜜の香りが。

1990年に創業し、海外への展開を目指して今はオランダとのベンチャービジネスになっています。
目標はヨーロッパ市場をメインとした海外展開。
現在、年間250〜300トンの生産量、となかなかの量ですが、お隣中国などのメーカーに比べれば小さい企業です。

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プラスチックボトル。ガラスは高すぎて止めたのだそうです。旅行者には助かります。
ラベルデザインはネパール現地でやっているけれど「いいデザイナーがいない」とか。
デザインに関しては特に興味なさそうな社長(元インド軍人)でした。

工場内帽子必須。
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ネパール各地45カ所の養蜂家から集められた蜂蜜。
採取場所は「そんなに高くない山地」で、大体標高2500mくらいだそうです。感覚が違う。
せっかくその土地の個性があるのに、一緒にしてしまうのはもったいない。
と思ったら、養蜂家の規模が小さいのでそれぞれで作れない、とか。
ガンダキ・ビー・コンサーンでは濾過や殺菌に使う機会をデンマークから輸入しているとのこと。ネパールでは器械を作れるメーカーがないのだそうです。
(遠心分離器があれば養蜂家が小売りできるのでは、などとも思ったけれど、さておいて)

まだ粗製。でももう少し清潔にしたほうがいいんじゃないかなあ。なんて。
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75度で殺菌。こっちももう少しきれいにしたほうがいいんじゃないかなあ。
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漉します。漉し器はすごい清潔。よかった…。
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そういえば、蜂蜜のプロポリスとか、ビーワックスとか、ロイヤルゼリーとか副産物は?と聞いたら、小ロットなのでまだ作れないそうです。

タンクに入れて20度にキープ。全部毎日洗います。
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ボトルに入れて蓋をしてパッキング。
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って、商品が流れてないから、全然つまらない!

ネパールは電力制限、毎日の計画停電があるため、毎日電力がある間に稼働する機械がどれだけ作れるかを計算し、作っています。
この後すぐ停電しました。なので、すっかり作業が終わっていたわけです。がーん。

高地の蜂蜜という希少性もあるし、私独自の判断ですが、とてもおいしい。
こういう蜂蜜って、どんなパッケージがいいのか考えてしまいました。
現状のパッケージはラベルはすぐぺろって剥がれるわ、一度開けた蓋がなかなか閉まらないわ、閉まっても液だれするわ、結構な物です。
ですが、高級食材店やデパートなどで売っているお洒落食品パッケージにすると、「山奥からやってきたぞ」感が薄れるような気がします。
下手(というか素朴というか)なラベルデザインと安っぽいボトルで作られた現状のパッケージデザインのほうがいいのかもしれません。

大学のパッケージの授業では、既存のものよりも洗練されたデザインを作ってしまうわけですが、場合によってはやぼったさなども必要なのかも。

知人友人に聞いてみたら、「ドイツのクマ蜂蜜みたいな雪男の形のボトル」(渡部は、トーストに蜂蜜の足跡が着くボトル希望)とか「ヒマラヤ山脈の形のボトルで、マグマのように上から垂れてくる」などのアイデアが出ました。
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by dezagen | 2015-03-21 11:11 | プロダクト・パッケージ
ネパールの看板屋さん
ライター渡部のほうです。

ちょっと前の記録、です。

ネパールの看板屋さんに行って来ました。
当初、カトマンズの知人と共にカトマンズの看板屋さんを訪ねる予定だったのですが、看板屋が見つからないとのことで無理っぽい。ポカラという2番目に大きい街にいて、半日オフになったので「えいっ」っと1人で看板屋探しに。
一応、看板屋さんを紹介してもらった、のですがタクシーで向かった先にはそんな人はおらず。
身振り手振りで近隣の人に尋ね、どうもここでいいらしい、という場所へ。

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最近はコンピュータで文字を打ち込み、そのままカッティングする方法が一般的なようで、店にはカッティングシートがずらり。
不安になりつつ、留守番をしている妊婦さんとソファーに座って会話のないまま、待つ事約半時間。
やっと看板屋さんがバイクでやってきました。
若いけど店主らしい。

「デザインについて書いているライターで、サインの文字に興味がある」などということは通じないので、
「文字を、書いて欲しい」とだけ伝えると、当然お客だと思われ、看板のサイズや場所などを聞かれるも、そこは押し切って、
そこら辺にある板に「これに」「書いて」「TYPOGRAPHY」「ペインティング」「黒」。
かなり原始的な会話で通じた様子。

まずボードを切って、文字が入る場所にチョーク着きの糸でパチン、と印(トンボというか)を付けます。
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ボードにこんな感じに印が付きました。

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文字の数を数えて、平筆にペンキを着けて

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書き出したらあっという間。所要時間多分2分。

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完成。
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ちょっと最後のPHYが詰まってしまいました。知らない単語だったので、私の手書き文字の文字間を参考にしちゃったんだと思います。
小さい文字は乾くのが速いので大変で、大きな看板のほうがゆっくり時間を掛けられるので、楽、だとか。

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アルファベット、ストロークの終わりが少し太め(ベルボトムっぽい)になってるのが分かるでしょうか。
他の看板文字もこの傾向が見られます。
デバナガリ文字でもストロークの終わりが少し太め。

近所の人に来てもらって通訳してもらったところ↓
DILIP BOHARAさん、31才。
13才の時からこの仕事を始め18年、現在は自分の店を持っています。
カッティングシートの作業も多いようですが、トラックに絵柄を描くことも多いらしいです。

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独学だそうです。
どうやって文字の形やバランスを取るのか聞いたら「経験」とのこと。

レタリング能力、という感じでしょうか。
手書き文字はそんなにきれいじゃなかったです。

以上、ネパールの看板屋さんレポートでした。
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by dezagen | 2015-03-21 09:52 | グラフィック
最近の本について思うこと
編集宮後です。
年度末...みなさん何かとお忙しい時期かと思いますが、出版業界もそう。出版社は3月までに売り上げを立てるために新刊の刊行点数を増やすので、今ごろ印刷所はフル稼働してるはずです。私自身、最近身の回りでいろいろなことがおこりすぎて、本についていろいろと思いをめぐらしていました。

全国に1万4000軒くらいある書店のうち、私がつくるようなアート、デザイン系のビジュアル書籍を積極的に置いてくださる大型書店や専門書店は100軒ちょっとぐらい。女性向け実用書に範囲を広げたとしても2000軒くらいでしょう。あとネット書店をあわせても、だいたい4000部くらいつくれば足りる計算になります。ネット書店での売り上げものびていますが、まだ全体の2割弱程度で、大半は全国の書店が売ってくれているのです。

ただ最近目立っているのが、著者関係の展覧会やイベント会場、講演会など、期間限定で販売する場所での売り上げが伸びていることです。たまたまそのような性質の本を多く担当していたこともありますが、イベントにいらした方がかなりの割合で本を買ってくださるところに販売チャンスがあると思っています。

展覧会の図録や特定のブランドや筆者のファンに向けて、狭く深くコミュニケーションをとる必要がある本はまさにそうした買われ方をしていて、その傾向がますます顕著に。

おそらく、他のジャンルの本でも多かれ少なかれ、このような傾向が強まっているような気がしています。「誰が買うの?」って聞かれるような本ほど、ファンの心には刺さったりするのですが、それを数字で説明するのは難しいのです。

本をつくるということは、これからだんだんセグメント化、カスタムメイド化していくのではないかと個人的には思っています。「この人に読んでほしい」というような思いがあって、それに共感した他の方も買ってくださるというように。はじめから「5000人くらい買うだろう」という不特定多数をみつめた本づくりはこれから厳しくなっていくのではないかと。

オーダーメイドの服のように、一人一人に向けた本というのがあってもいいのではないか。それをつくるインフラ(印刷などの製造部分や流通などの販売部分)も整ってきたし、メディアがもっと自由になる過渡期なのかなとも思っています。

書店流通される本の平均返品率は40%。書店から戻ってきた本は、カバーを巻き直して再出荷されますが、汚れが酷かったりすると再利用ができません。年度末の在庫調整で破棄されることもあるので、無駄にしている部分が多いのです。オーダーメイドの本であれば、その分の無駄を減らせるのではないか。そして、造本も凝ることで、印刷・加工会社に仕事をまわせるのではないか。オーダーメイドと大量生産をうまく組み合わせて出版事業をおこなうことができないか...などなど、出版と編集の新しい手法に思いをめぐらせています。
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by dezagen | 2015-03-15 22:10 | | Comments(0)