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Tokyo Art Book Fair 2015
編集宮後です。
続けて、9月19〜21日で開催されたTokyo Art Book Fair。

昨年までユトレヒトの江口さんを中心に企画されていましたが、今年からPostの中島さんのチームによる企画で、会場構成なども少し変わりました。

今年は、スイス大使館協力のもと、スイスのブックデザインが展示されたり、オランダのブックデザイナー、イルマ・ボームの展示があったり、海外から多くの出版社が参加していたり、海外からの参加が目立った気がします。

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スイスの展示(上)とイルマ・ボームの作品(下)。イルマの本の一部も販売され、大人買いしていく人も。

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昨年と変わらなかったのは、プリンター・ブース。紙や印刷加工にかかわる企業が出展している部屋で、紙の総合商社 竹尾の提供で、紙見本が持ち帰れるコーナーもありました。

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今年よかったなと思ったのは、紙を使った会場のサイン。NTラシャを全紙サイズでランダムに貼り重ねただけですが、色もカラフルで美しく、高揚感もあり、会場をまとめるアイデンティティとしてもうまく機能していました。パンフレットのデザインもサインデザインに連動していて、よかったです。

あまりちゃんと見て回れなかったのですが、去年より出展者も来場者も増えている気がしました。私が日々直面している出版をとりまく現状と対照的な光景が繰り広げられていて、いろいろ考えさせられます。素敵な本をたくさん見て気持ちが高揚する一方で、この状況を生み出している原因を考えると無邪気に喜べなかったり。とはいえ、写真集やアートブックなどのビジュアルを中心とした本のよいところは、翻訳しなくても世界中で流通できる可能性があること。言葉の壁を越えて広がっていけるような本をつくりたいと思ったのでした。
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by dezagen | 2015-09-26 21:19 | イベント | Comments(0)
PAPER MOVEMENT 紙が動く、心が動く展
編集宮後です。
久しぶりの投稿です。

9月25日から渋谷ヒカリエ8Fで、かみの工作所の新作展「PAPER MOVEMENT 紙が動く、心が動く展」が始まりました。

かみの工作所は、東京立川の福永紙工がディレクターの萩原修さんやデザイナーさんと一緒に紙の可能性を追求するプロジェクトで、9年前から数々の製品を自社で製造し、世に送り出してきました。

前回も同じ会場で「ゲーム」をテーマにした製品発表が行われましたが、今回のテーマは「紙が動く」です。「動く」というのは難しいテーマのように思えますが、参加されたデザイナー4組はそれぞれの視点から「動く」を解釈して、アプローチしていてとても興味深かったです。

展示入り口から順にご紹介すると

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POINT/長岡 勉|建築家

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原田 祐馬|アートディレクター/デザイナー

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村越 淳|プロダクトデザイナー

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switch design|プロダクトデザイナー

それぞれの作品コンセプトもうかがってきましたが、ネタばれになってしまうので、ぜひ会場で説明を読んでみてください。特に印象的だったのは、原田さんの作品(植木鉢のカバー)。水に溶けるインキを紙の植木鉢カバーに印刷し、カバーが水を吸うと美しい滲み模様が浮き上がるプロダクト。何種類もの紙やインキで滲み方を検証したそうで、その実験過程も展示されています。

会場では、今回の展示作品および過去の製品も販売されていますので、ぜひお気に入りを見つけてみてください(テラダモケイの本 第二弾も販売していただいております)。
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ただ製品を売るのではなく、デザイナーの考えを伝える活動してきたかみの工作所。10年近くも続いているのは、デザイナーと製造現場が一体となり、いつも新鮮な驚きを与えてくれるからなのかなと思いました。新しく始めるより、続けていくほうが難しいのですよね。何事も。

PAPER MOVEMENT 紙が動く、心が動く展
会場:渋谷ヒカリエ8F [8/CUBE1,2,3] 渋谷区渋谷2-21-1
日時:9月25日(金)~ 10月11日(日)11:00 ~ 20:00
※最終日のみ18:00閉場
http://www.kaminokousakujo.jp/news/2015/08/paper-movement.html
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by dezagen | 2015-09-26 21:11 | 展覧会 | Comments(0)
切手のデザイン
ライター渡部のほうです。

超余談。

古い切手をたくさん持っていて、とはいえ、コレクターではないので、使うために持っているのだけれど、全然整理というものをしておらず、なんとなく今年の夏にファイルやアルバムに入れる、ということを始めた。

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額面と種類毎に分けたり
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記念イベントごとに分けたり。

1964年のオリンピック記念の寄付金付切手はいかにも「まだお金ない、でも復興するぞー」という感じで勢いがある。東京国立近代美術館で行われた『東京オリンピック1964 デザインプロジェクト』の図録に切手のことも書いてあったはずなので、あとでデザイナーなど表記してあったか見てみよう。
と、思ったけど、さすがマニアの多い切手の世界。
日本郵便にネタが http://kitte-design.post.japanpost.jp/inside/03/03_01.html
寄付金付は「久野実、木村勝、大塚均、長谷部日出男ら、当時の技芸官が総出で原画を担当。さらに、印刷局からも原画・凹版制作に笠野恒雄、押切勝造、渡部文雄ら8名が参加するという一大プロジェクト」とのこと。
ちなみに民営化されるまで、切手デザイナーではなく「技工官」と呼ばれておりました。
建築切手は渡辺三郎。

1970年の万博記念
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万博の広場の後ろで花火がどーん。祭だワッショイ!!
これは技工官を調べきれず。切手マニアの資料のどこかにあると思いますが。

一生掛けても使い切れないんじゃないかと思うほど持っているので、多分、この整理作業も一生やっていける趣味だ。楽しい。
切手コレクターが見たら怒り出しそうな整理の仕方だが、いいのです!だって使う用だから、と言い切っているものの、なかなか減って行くものでもない。
海外の人と文通でもしようかな。
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by dezagen | 2015-09-15 10:50 | グラフィック
ミナ ペルホネンの展示会に行って来ました
ライター渡部のほうです。

今日は大学の4限終了後、大ダッシュでミナ ペルホネンの展示会に行って来ました。

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シックなインビテーションは菊地敦己さんのデザインです。
1番下の紙は皆川明さんからのメッセージ。次回春夏のテーマは「join」。モチーフの連続性、集合体を、作り手のスタッフや職人さん友人との繋がりに見立て、その思いを伝えるものとなっていました。

今回は大学のテキスタイルの先生、二本木聡子先生と、ミナ ペルホネンで働いている大学の卒業生に新しい商品のこと、一見見過ごしてしまいそうだけど、手の込んだ技術のこと、素材のことを聞きながら見る、というとても贅沢な展示会でした。

展示会の写真がなくてブログ読者の皆さんには申し分けないですが。。
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by dezagen | 2015-09-11 23:24 | 展覧会
ウィーンのBilla Corsoに行って来ました
ライター渡部のほうです。

以前、このブログで紹介した、オーストリアのスーパーマーケットチェーン Billa の高級ラインBilla Corso http://blog.excite.co.jp/dezagen/21578381/

この専門店がウィーンにあります。
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今年7月の旅で、マケドニアからの帰り、ウィーンに1泊してBilla Corsoを堪能してきました。
スーパーマーケットのBillaはオーストリア始め、チェコやブルガリアなど、主に中欧から東欧で店舗を展開しており、庶民的という点で、日本だとイオンみたいな感じ。

店舗はその中の高級ラインのBilla Corsoを中心に、一般的なものから高級価格帯の食品を中心としたスーパーマーケットになっています。

乾物はもちろん
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デザート
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生鮮品にも使われています。ちょっと乱れていて失敬。
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特徴的なイラストレーションを使って、吊り看板に使ったり、PR商品に使ったり。
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通常のBillaのプライベートブランド商品も並んでいます。下の右側がBilla、左側がBilla Corso。
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ヨーロッパのスーパーマーケットは、日本よりもプライベートブランドの展開が様々に行われているのですが、中でもこの奇抜なイラストを使ったBilla Corsoはかなりの個性派。
これだけイラストが大胆だと応用しにくいんじゃないかと思っていましたが、1回定着させることで、もう一部だけ見れば「Billa Corsoだ」と分かる。

日本はスーパーマーケットよりもコンビニのプライベートブランドが進んでいます。
今後どのように展開されるのか、楽しみです。
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by dezagen | 2015-09-11 03:22 | プロダクト・パッケージ
ウィーン国際空港のサイン 変更
ライター渡部のほうです。

マケドニアの話は一旦終わりということで、(本当はもっと地方の街でいいものも見てるので、資料が見つかったらまた書きます)マケドニア行きの際に経由で寄ったウィーンの話を。

ブログ相方宮後さんが編集長を務める『TYPOGRPHY』(グラフィック社刊)の2014年5月刊行の05号で、ウィーンの国際空港のサインの記事を書いています。
http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?cat=4&p=30689

この記事でも触れていますが掲載したサインは変更される予定になっていました。
Iintégral Ruedi Baurがサインを手がけていたのですが、管轄会社の役員の変更から、空港の方針が変わってしまい、一旦ほぼできあがったサインも作り直し、という滅多にないことが起こったのです。
新しいサインを手がけたのは、これまでオーストリア鉄道や旧空港サインを手がけた大御所サインデザイナーのPeter Simlinger氏。

以前のサインは、バックナンバーで見て頂くとして、こんな風に明解なものに変更されました。
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かなり遠目からでも視認性が高いことが分かります。

少し、前のサインが残っていた場所がありました。バゲージクレーム、預け荷物の受け取り場所です。
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ベルトコンベアの番号をしめす「10」と書いてあるものが、intégral Ruedi Baurの手がけたもの。
手前の行き先表示はPeter Simlinger氏のものです。

私個人としては、少し叙情性のあるIintégral Ruedi Baur版が好きだったので、ちょっと残念、ではありますが、多くの利用客に取って「分かりやすい」というのが1番のメリットなのだとも思います。
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by dezagen | 2015-09-10 12:23 | グラフィック
マケドニアの街 5 スコピエ中央駅
ライター渡部のほうです。

マケドニアの街の話の続きです。

そもそもマケドニアの首都スコピエの街巡りの目的の一つは
「50年前に作られた丹下健三の都市計画、その後を見ること」
だったのですが、なかなかこれが難しかった。

なんでかというと、そもそものマスタープランがほとんど実現されなかった。のがまず一つ。
他に、作られたが後のメンテナンスがほとんどなされていない、マスタープランにも入っていた大型施設の建築物の前や後ろにここ数年で新しい建造物ができ、大型施設そのものを見ることが難しい(オペラハウスとか)など。

かろうじて、丹下健三が設計したという中央駅は残っておりました。
が、
ん?
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少し引いたところから見た駅。
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全然中央駅って感じがしない!そもそもどこが入口か、分からない。。
中が、改装中らしいのですが、改装中というより廃墟っぽい
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このエレベーターもわざとむき出しなのか、壁を取っ払ったのか、よく分からず。
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駅っぽいといえば、チケット売り場ですが、こんなに暗い。怖い。
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上に上がると、よかった、開放感。
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でもあんまり使われてない様子。多くの人は電車よりバスを利用するそうで、この駅と繋がっているバスターミナルは(比較的)きれいで、人もたくさんおりました。

高架下はかっこよかった。
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1965年、マスタープランを作っていた時の丹下健三って、代々木体育館が出来たすぐ後ですが、漫画だとオノマトペで「ぐおおおお」と書き入れたくなるような勢いがあります。
(日経アーキテクチュアの宮沢さんに是非書いて欲しい。
参照 http://business.nikkeibp.co.jp/article/person/20130910/253209/?rt=nocnt ) 

それが高架下に発揮されているというのもなかなか地味な話ですが。
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高架下。使われてない様子の郵便局(だったと思う、確か)。
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ガラス越しに撮影。

使われているんだか、使われてないんだか、よく分からない建物を沢山、見た、というのがスコピエのざっくりした感想です。
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by dezagen | 2015-09-10 10:36 | その他
マケドニアの街 4 学生寮
あまりにブログを書くのが久々すぎて、書き方を忘れてしまいました。ライターの渡部千春です。

マケドニアの街について、書くのが中断しておりました。
その続き。

どうもマケドニアにいる間、メモを全く残さなかったようで、脳内メモと書籍資料だけで書いているのですけど。。

スコピエの街中にある「学生寮 」に行きましょう、と言われて、行ったところがこちらの建物群。Goce Delcev Student Dormitory。

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竣工年は1969〜1975と、資料により異なるのですが、1000人以上を収容する学生寮なので、順次作っては使用ということかな。

今回は、建築家のGeorgi Konstantinovski ゲオルギ・コンスタンティノフスキ教授ご自身が案内してくれるという、贅沢さ。

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同行者の青野尚子さんのブログ http://www.pen-online.jp/blog/n-aono/1436978753/ にも書かれているので、内容ダブってるけど。

ここは、解説してもらった中で1番印象に残ったところ。階段の手すりが手前は低く、上に行くに従って高くなっている、というもの。階段を上り始めは少し前屈みになるので、ちょっと低いほうがいい、ということですね。
実際、今の人間工学とかもろもろから考えて、本当にそれがいいのか分からないけれども、60年代、様々な生活様式を試行錯誤していたんだなと思います。

棟と棟を繋ぐ、空中廊下のある6階。
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Goce Delcev Student Dormitoryで検索すると「地獄のような住環境」と、カビだらけ、雨漏りだらけの散々な資料が出て来るかと思うのですが(というか、自分で検索してそういうのばっかり出てきた)、実はやっとこの建物、50年ぶり、つまり出来てから初めて、の改装を行っています。

自分の写真を好んで出したいわけでもないけど、トイレ新しいよ、というアピール。
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改装中なので、男子トイレも拝見。それにしてもこんなに開放的でいいんでしょうか、男子。
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基本的な建物の構造や、壁の仕切は変えず、コンクリ壁を磨きなおし、ペンキを塗り直し、床を剥がして磨き直し、キッチンを入れ替え、と、新品同様。これから入る人は幸せです。

昔の名残。鍵(他)入れ。棟の入口の受付にあります。
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こういういい感じのディテールは残して欲しいですが。

改装に入っているのは、確か6棟(記録なし)のうちのまだ1棟なので、全体の建物はまだまだ、だそう。
1階にあるカフェで管理のおじさんと少し喋ってたんですが、「電話は繋がらないわ、ネットは入んないわ、雨は漏るわ、でもう大変だからさっさと直して欲しい」だそうです。
ちなみに改装されている部分ではネットのルーターが至る所にありました。これで雨漏りしたら大変だけどね。

最後に
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この旅をずっと案内してくれたヴィクトリヤさんとコンスタンティノフスキ教授のツーショット。今回、建築家の教授自ら案内してくれたのは、実はヴィクトリヤさんが、教授の教え子だから、というツテからなのでした。
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by dezagen | 2015-09-09 00:38 | その他