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ロンドン P&Wの事務所に行って来ました
ライター渡部のほうです。

インドネシア旅行から戻り、2日置いて、ロンドン。

10年以上、色んな国のスーパーマーケットを巡ってパッケージを見て来て、イギリスはスーパーマーケットのパッケージ言語が最も豊かな国だと思う。
簡単に言うと、スーパーマーケットでのパッケージデザイン文化が最も進んでいる、というのが私の見解。

整然とした美しさ、で言えばMarks & SpencerやWaitroseのプライベートブランドが思い浮かぶが、
バリエーションを揃え、かつ、消費者に分かりやすく、訴求力もある、という点では、現時点でテスコ tesco
がうまい。

テスコのプライベートブランドのプレミアムライン「tesco finest*」
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http://www.tesco.com/groceries/zones/default.aspx?name=tesco-finest&icid=GSR_Finest

を、発売の1998年から手がけているのが、ロンドンにベースを置くデザインコンサルタント、P&W。
こちらはP&Wのtesco finest*紹介ページ。
http://www.p-and-w.com/work/tesco-finest/
日本語 pdf http://www.p-and-w.com/wp-content/uploads/2015/09/PandW_JAPANESE_PORTFOLIO_AUG15.pdf

P&Wは2人の代表者の名前、Simon Pemberton(サイモン・ペンバートン)氏とAdrian Whiteford(エイドリアン・ホワイトフォード)氏の名字の頭文字を取ったもの。
今回、エイドリアン氏と日本人スタッフの森田亜紀子さんに会い、お話を聞いてきた。

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P&Wのオフィスにて。エイドリアン氏。

tesco finest*のシリーズは、1998年から約2年おきくらいで、リニューアルを重ねている。
90年代後半、イギリス(恐らくイギリスに限らないが)のスーパーマーケットのプライベートブランドというのは、ナショナルブランドよりも安く提供する商品が主で、そこに“より高い”プレミアムラインが登場したこと自体斬新だったが、瞬く間に、他の、世界各国のスーパーマーケットにも広がった。
現在、プライベートレーベルのカテゴリー分けとしてgood (低価格帯)、better(中間価格帯)、best(高価格帯/プレミアムライン)の3種はほぼ基本となっている。

登場時tesco finest*は、シルバーの帯といかにも豪華な雰囲気のシズル写真を組み合わせたもので、そのカテゴリーのパイオニアの運命でもあるが、他のスーパーマーケットでもプレミアムラインの商品といえば、黒地+銀か金の帯もしくは文字+豪華シズル写真、とtesco finest*同様なデザイン構成されるものが多い。
tesco finest*も2010年くらいまでは、こうしたシャープなイメージのデザインだったが、2012年以降趣向が変わり、黒地を多く、イラストレーションや手書き文字を多く使ったものに。2014年にはさらに約1500のアイテムの商品のバリエーション毎(シリアルのシリーズ、スパイスのシリーズなど)にスタイルを変え、さらに手書き文字やイラストが多くなり、素材もマットな風合いのあるものに、銀の要素は「tesco finest*」の文字部分だけ、と絞った。
現行のtesco finest*は複数のデザイン事務所がデザインを手がけているので、すべてP&Wがデザインしたものではないが、基本がしっかりしているためだろう、イラストだったり、手書きだったり、スタイルは異なっても「tesco finest*だな」と分かるものとなっている。

10年以上、黒+銀帯のイメージがあっただけに、かなり大胆な変革だと感じたが、
「パイオニアとして常に先に行かないと」とは、エイドリアン氏の弁。

他にも、日本とイギリスの違い、日本はまだプライベートブランドが定着していないこと、ヨーロッパとアメリカの違い、健康を前面に出すパッケージの限度、など様々なことをエイドリアン氏、森田さんと話したのだが、色んな要素がありすぎて書き切れず。
P&Wはまたの機会に改めて取材したいと思った。
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by dezagen | 2016-02-20 21:09 | プロダクト・パッケージ
ジョグジャカルタレポート その7 インドネシアの製品を見て
ライター渡部のほうです。
すでに東京に戻っているのだが、今のインドネシアの製品、パッケージについてまとめてみたいと思う。

いかにも「インドネシア」らしい製品、と思ったのがこちら。
ホテルに電気ポットがなく、900円くらいだから、とカルフールで買った電気ケトル。
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店頭で色は青やピンクのバリエーションがあったが、緑を買ってみた。
色の選択肢で、緑は必須のようだ。

奥においた外箱の70年代ディスコ風なキラキラな派手さも、いかにもインドネシアの人(買うのは大体女性)が好きそうだ。

製品のおおざっぱな作りも、いかにも。
スイッチはなく、水を入れて電源に差すだけ。
気をつけて見ていないと、水が蒸発して、プラスチックが熱すぎて溶けてしまいそう。
使っている間、ハラハラし通しだった。
電源コードの作りもいい加減な感じで、バリ(プラスチックの型からはみ出た部分)がありすぎ、そういうデザインなのかと思ってしまう。

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電化製品は輸入モノが多く、これは中国産インドネシア向けかと思ったら、インドネシア産だった。
やはり現地の志向を表したものになるのだろう。

で、他のものも諸々含め、おおざっぱにまとめてみると以下のような傾向が見えてきた。

・茶色と緑
 メダンに行った時に書いたが http://blog.excite.co.jp/dezagen/25277320/ 緑が非常に目につく。
もともと緑(植物、という意味で)の多い国、というより、植物だらけの国、なので、緑に親和性があるのは納得がいく。そんなに単純な話なのか、もっとリサーチが必要な気もするが、植物の成長と同じく
緑=いきいきとした感じ
茶色=成熟の色、安定感、
というイメージはあるようだ。

・男女差
男性と女性の役割がかなりはっきりと分かれている。
家庭用品ははっきりと女性のテリトリー。
今回見た日用品や食品のパッケージの傾向も、女性向け、と考えたほうがいいかもしれない。

男性は「強さ」「ステータス」が強調されているものを好んでいるようだ。
例えば、バイクは黒地に赤、鞄などは濃い目の色合いに、メタルのパーツが着いているものなど。

・光るものが好き 
メタルのパーツもそうなのだが、上のケトルの外箱がキラキラしてる感じや、実際に製品がツルツルしているもの、は、新しさの象徴として受け止められている。

・伝統的な市場や個人商店の強さ。スーパーマーケットの役割の違い
 スーパーマーケットの軒数も増え、利用客も増えている印象だが、市場や個人商店の賑わいからすると、スーパーマーケットを常に使っている層というのはそれほど多くない。
併用している人が多いためなのだろう、スーパーマーケットでは例えば大型サイズの食用油や洗剤、トイレタリー商品や、洗剤、シャンプー類などリフィルのものが多く、まとめ買いすれば得なものが多く見られる。
市場や個人商店は日々の買い物に、スーパーマーケットはまとめ買いの時に、という使い分けだろう。

市場では、実物を目で見ることが重要視されている。食品に関しては計り売りが基本なので、パッケージというような段階ではなく、単に透明な袋、である。
市場では、量産品の小袋入りも販売されているが、中身そのものが分かる状況の中で売られているものなので、調味料の小袋も、「こんなものが入っていますよ」と写真や絵で分かる、目ですぐ分かる要素が必要。
シャンプーにしても、これも「このブランド」あるいはその前段階として「シャンプーですよ」「洗剤ですよ」と、過剰なほどにアピールするものでなくてはならない。

個人商店は水から食品から衛生用品から、いわゆる何でも屋が多い。小袋商品他パッケージされた商品が売られていて、あまり大きいサイズのものはない。昔の写真を引っ張ってくると、2012年の写真だが今もあまり変わらない。
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小袋の形態の場合、アルミ蒸着フィルムを、熱圧着して袋にしたものが多く、大体似たような袋の作り。こうなると、パッケージ上で「これは何が入っているか」を明確に示す必要がある。
ヘアケア製品でも、シャンプーなのかコンディショナーなのかヘアジェルなのか。調味料はビーフ味なのか、チキン味なのか。などなど。
とはいえ、市場にしろ個人商店にしろ、店主がいるので、説明してくれる人がいる。
上に「光るものが好き」と書いたが、個人商店でも半ば屋外なので、埃が付きやすい。表面がツルツルしていれば、ほこりも着きにくい、というメリットがある。

この日常生活を踏まえて、スーパーマーケットでは、ある程度ブランドや商品名が分かった状態で、まとめ買いをしに行く。商品が並び、自分で判断して買わなければいけない状態なので、ここでもパッケージに説明が必要だが、個人商店で並んでいる商品に比べ、写真よりも文字情報が多くても構わない。
効能機能などのアピールも重要だが、今のインドネシアの状況だと「どれだけお得か」に注目している消費者のほうが多いような気はする。
この辺は、スーパーマーケットのあるエリア(ジャカルタの都市部、真ん中なのか、あるいは地方都市の郊外型なのか、などの違い)でかなり違いはある。

これ以上書いていると長すぎてなんだかワケが分からなくなりそうなので、インドネシアに関して、ざっとした印象としてこの辺で切り上げておこうと思う。
明日からロンドンパリに行く私なのだし。
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by dezagen | 2016-02-17 23:27 | プロダクト・パッケージ
ジョグジャカルタレポート その6 市場にて
ライター渡部のほうです。

インドネシア、ジョグジャカルタ。伝統的な市場のブリンハルジョ市場。混沌としていて分かりにくいのだが2階建てと3階建ての二棟からなっていて、合計4.5ヘクタール(東京ドーム1個分)、店舗数5000軒だとか。サイズに関しては、資料が少ないので、正確なところは分からない。しかも屋外にも露店が広がっているので、ますます分からない。

正面入口から入るとバティック、布類ばっかりなのだが、ずんずん進んでいくと、生活雑貨、生薬、機械類(オートバイのパーツなど)、精肉、食品、など、市民生活を支えるものとなっている。

主に食品をどのように「包む」のか、見てみた。

簡易食堂。
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食堂っつーか、おかずが並べてあるだけ、という言い方もあるけど、作り手(売り手)がいて、おかずがあって、お客が来れば、もうそこは食事処。
四角に切ったバナナの葉は、おかずを並べたり、おかずの上に置いて埃や虫を避けたり、持ち帰りの時に包む包み紙になったりする。
包んだモノの写真を撮ってこなかったのが残念だが、しかも文章で説明しようと色々書いてみたのだが、なんとも写真がないと分かりづらい話なので、ここではやめておこう。色んな屋台や食堂を見たが、包み方はそんなに決まってない様子。四角錐っぽい形になったり、平べったい形になったり、包むモノにより多様。しかし、かなり汁っぽいものもきちっと包み込める技術がすごい。
この「お包み技術」が継承され、市販品の紙包み商品に活かされているのだと感じた。

葉っぱと言えば、この魚のカゴ(?)がすごい。
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サイズ感分からなすぎだけど魚のサイズ10センチくらい。
iPhoneより小さい魚の箱、だとお考え下さい。

ビニール袋入り総菜。
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広い市場で働く人向けに、狭い路地も通り抜けられるような小さいカート(というか家庭用ワゴンにカゴを乗っけただけだけど)でおかずを売っている。
ビニール袋に汁物が入っているが、きっちちゴム止めされ、こぼれてない。
タイでもそうだが、くるくるっと輪ゴムを止めるだけで、なんであんなにこぼれないようなビニール包みができるのか、よく不思議に思う。

あらかじめ袋に入っているもの。
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上はテンペを揚げたスナック、下の左側は日本のイカ天スナックみたいな、ウナギ天。
市場で一番よく見るのは、透明なビニールの袋に、商品や店名を印刷した紙を商品と一緒に入れる上のタイプ。あるいは、下の写真右側のようなそうした紙でビニール袋にホチキスで留めるタイプ。
下の写真左側の下のほうになってしまったが、ビニールに直接印刷されているものもある。

決まった商品が、決まったサイズで入るのが分かっている量産品は、袋に印刷されているものも多いのだが、基本計り売りが多いゆえ、対応しやすい透明ビニール+印刷された紙、の組み合わせ。

これはお菓子屋。
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プラスチックの入れ物に入っているものを計り売りする。

揚げ物や食品を透明ビニールやプラスチック容器に入れて、露天に出す、というのは、油焼けしやすいだろうし、今の日本ではなかなか見ない。ただし、透明なのは、コストの安さからだけではない。
工場製、量産されたものを販売するスーパーマーケットなどではなく、実物を見て買う市場では、その実物がどういうものであるか、目で見て確かめる、ということも重要である。

私が子供の頃は、ポテトチップスなどのスナックが透明な窓のあった袋から中身の見えないアルミ蒸着フィルムに変わった移行期で、中身が見えなくて割れていないか不安だ、と思った覚えがあるのだが、いまではすっかり普通。中身が見えなくても大丈夫、と思わせる。あるいはそう思わせられている、とも言えるけど。

パッケージデザインは、中身がどういうものであるか、を代弁する機能がなくてはならない。店の写真に映っている店主のおじさんの役目を果たさなくてはならないわけだ。
現状のインドネシアでは、市場もあれば、個人商店もスーパーマーケットもある。
スーパーマーケットも随分普及してきているが、値段の面から見ると、圧倒的に市場のほうが安い。
では、パッケージされた商品には、(モノによっては、だけど)倍以上する値段を意味や価値をいかに伝えられるのか。
ただきれいなパッケージでは訴求しない。このブランドなら、この説明なら確信して買える、と消費者を説得しなければならない。
今のインドネシアの食品、日用品はそういった状況なのだ。

その他、市場で見て気になったもの。

このハンガー、丸い輪っかはどう使うんだろう、なんか便利っぽいけど、邪魔なような気もするし。
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市場は、それぞれの商店主が朝やって来て、店を開く。シャッター式になっているところもあるが、タンス式とでも言えばいいのだろうか、
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すでに収納されていて、朝、鍵を開け、扉を開き、商品を出せば商店になる。
下の収納部分は閉めて、その上に座っている店主もいるし、全部開けて、前に椅子を置いて座っている店主もいる。ミニマル住宅みたいだ。
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by dezagen | 2016-02-16 14:31 | プロダクト・パッケージ
ジョグジャカルタレポート その5 その他
ライター渡部のほうです。

ジョグジャカルタのレポート。
よく分からなかったものなど。

塩に蜘蛛の絵。
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蜘蛛といえば映画『蜘蛛女のキス』は涙を誘う映画でした。その観客の涙で出来ているのです(ウソ)。

映画で『ブラックスワン』といえば、怖いバレエストーリーなのだが、インドネシアではチョコレートである。しかも、レーズンがグリーンで、グリーンピースに見える。
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アシカ(だと思う)だけど、中は麺です。
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インドネシアで子供に人気の乳飲料、MILKUATの特別バージョン。普段はライオンのキャラクターの形のパッケージだが、今回はライオンが世界の民族衣装を着たパッケージ。
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一番手前が日本。江戸時代、こんな粋な服を着た旦那衆が吉原を闊歩していたそうな、的な。

透明なファンタ。
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なんだ!?と思ったら、普通にソーダ味(日本で言うところのサイダー)だそうで。結果的につまんなかった。

言わずもがな↓
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私はこのSEIKOのネオンサインが欲しい。頼んだら売ってくれそうな気もするが、それをどうするかなどということは全く考えていない。
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by dezagen | 2016-02-14 15:55
ジョグジャカルタレポート その4 昔ながらなモノ
ライター渡部のほうです。
(以下、アップしてから数時間後、若干補足しました。滞在先のwifi状況があまりよくなかったので、通じる場所で、少し追加)

ジョグジャカルタレポート、4発目は昔ながらなもの。
段々、量産品のインターナショナル化が急激に進んでいるので、絶滅危惧種。

卵のパッケージ。
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何かの葉を割いたものだと思われるが、藁かも。いちいち編んで包んでるのかと思うと気が遠くなりそうだが、市場で人が包むのを見ていたら、機械よりも早いんじゃないかくらいの勢いだった。
こういう天然素材を使ったパッケージはおいしそうに見えるから不思議だ。

紙包みの茶葉。
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実際は茶葉がこぼれているが、一応、茶葉をこぼさないように1枚の紙で包み上げている。
絵柄は、ティーポットなどは分かるのだが、人物だったり、風景の中の人物像だったり、数字だったり、何をアピールしているのかよく分からないところが素晴らしい。
真ん中のマルクスみたいな人は誰だ。

同じく紙包みの茶。
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他の商品でもそうなのだが、数字が3つ並んでいるのが好きらしい。
正確には「999」だが、「666」だとオーメンである。

実はなんだかよく分かっていない製品。紙包みがきっちきっち。
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こちらはお菓子。これも紙包み。
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包み方どうこうより、蜂の絵が怖い。
「delima tawon」って「ザクロスズメバチ」って翻訳されるんだけど、この字面も怖い。

シロップ。こんなにフルーツが入っているわけじゃない。
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野菜クラッカー。こんなに野菜が入っているわけじゃない(だろう、多分)。
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スポンジ。ビューティフルな奥様の絵はよく見るが、メイド風は初めて見た。
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インドネシアのメイドさんがこういう恰好なのか、あるいは奥様にこういう恰好をさせる旦那様が多いのかは謎。

チリソース。
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これは絶滅危惧種ではなく、華人のいるところには一般的なグラフィックかも。中心にものを配置し、円形に取り囲むタイプ。
横のデルモンテは、上に文字が弧を描くように書かれる欧米風。

お湯で溶かして飲む(食べる?)もの。
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こういうリボンの形は昭和だな。

調味料。コックさんの絵、最近日本で見なくて寂しい。コックさんの絵も昭和だな。
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インドネシアで私が一番昭和を感じる食品パッケージ。缶入りビスケット。
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色が変で申し訳ないが、棚一個、全部、缶入りのビスケット(類。ウエハースなどもあり)。
内容量はバラバラだが、大体500gから1kgくらい。開けるときっつきつに天辺まで入っていて驚く。
昔、ちょっと豪華なおやつ(もらいもの)と言えば、缶入りだったよなあ、とリメンバー。
絵もまた、50年くらい古くていい。6客揃ったティーセット、テーブルの上のレースと共に飾りたい。
ご贈答にどうぞ。
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by dezagen | 2016-02-14 00:14 | プロダクト・パッケージ
ジョグジャカルタレポート その3 牛
ライター渡部のほうです。

ジョグジャカルタのレポート、3発目は牛と鶏。
スーパーマーケットの商品を見始めてから、ずっと追いかけているテーマ。

今回は圧倒的に牛の差が目についた。

メダンの時 http://blog.excite.co.jp/dezagen/25277320/ にも 書いたけれど、乳牛は割と普通。
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日本でも欧米でも見かけるような、無害そうなホルスタイン(の絵)である。

が、牛肉、となると話が違う。
スープストック
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牛肉のでんぶ(田麩) 無表情。牛に笑えとは言えないが。
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コーンビーフ。超怖い。
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ちなみに鶏は世界共通風だった。
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マギーの鶏はどこ行っても表情が明るいな。
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by dezagen | 2016-02-13 23:33 | プロダクト・パッケージ
2016年ジョグジャカルタ その2 茶飲料
ライター渡部のほうです。

ジョグジャカルタレポート、その2。
ですます調は、実は苦手なので、だ・である調で書きます……いや、書くことする。

最近、新聞などでも取りあげられるようになった、海外における日本の緑茶ブーム。
欧米での展開が注目されているが、アジア圏での広がりも見逃せない。

久々のインドネシアでは、ペットボトル入り茶飲料のコーナーが拡大。
中規模のスーパーマーケットでは、ほとんど1レーンを茶飲料が占めていた。
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この両隣も茶飲料。

日本の伊藤園が「きよら」、サントリーが「MYTEA」を出している。写真には映っていないが、サントリーは他に「みらい」という緑茶飲料もある。
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「みらい」は緑茶ベースで、日本らしさを前面に出したものだった。
http://www.suntory.co.jp/news/2012/11570.html

「MYTEA」は烏龍茶ベース。
http://www.suntory.co.jp/news/2013/11793.html
日本的なイメージよりも、インターナショナルなスタイルで、真ん中のMYTEAの縦帯をくびれさせスリムなイメージを出している。

伊藤園の緑茶飲料「きよら」は緑茶の新鮮な葉を見せ、日本語以外は日本イメージは特に強くはない。
http://www.kiyora.co.id
緑茶とジャスミンをベースにしたものを2013年から発売し、他にミルクティ、抹茶ラテのフレーバーも追加されている。

欧米と異なり、すでにペットボトル入り茶飲料の競合が多いアジア圏で、日本の強みは「缶、ペットボトル化を最初に行った国」というパイオニア感が一つ。しかしこれは一般消費者には伝わりにくい。
緑茶も日本文化だけではなく、中国を中心にアジア圏全般で飲まれている。
紅茶もしかり。
その中で「抹茶フレーバー」というのは強い。インドネシアではまだまだのようだが、抹茶味の人気はじわじわ世界に広がっている。

他のブランドのものを見てみると、
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茶葉を活かし、勢いのあるものが昨今増えている。以前から流通しているNesteaなど、紅茶飲料ではあるが、コカコーラのような清涼飲料水の勢いをパッケージでも出している製品の影響が強いのかもしれない。
今後、Nesteaのような欧米系から、最近勢いを伸ばしている台湾など他のアジア諸国の茶飲料も入ってくるだろう。また、欧米経由の健康志向も無視できない。
インドネシアの人々がどのように受け止め、どれを選んでいくか、気になるところだ。

ちなみに、インドネシアの茶飲料は全部甘い。
以前はポッカの無糖烏龍茶があったが、今回は見つけられなかった。残念。
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by dezagen | 2016-02-13 23:16 | プロダクト・パッケージ
私がインドネシアにまたも行っている理由。
ライター渡部のほうです。

インドネシア、ジョグジャカルタにおります。
今回も2泊3日+機内泊2日、の強行スケジュールです。

前も書きましたが、これまでのインドネシア滞在記。

2012年 ジョグジャカルタ (ジャワ島)
http://blog.excite.co.jp/dezagen/17984956/
http://blog.excite.co.jp/dezagen/17981562/

2013年 ジャカルタ (ジャワ島)
http://blog.excite.co.jp/dezagen/19855249/
http://blog.excite.co.jp/dezagen/19844541/
http://blog.excite.co.jp/dezagen/19844000/

2016年1月 メダン(スマトラ島)
http://blog.excite.co.jp/dezagen/25277320/

約3週間ぶりですが、こんな頻度でインドネシアに行っていると、インドネシアがすごく好きな人だと思われそうです。
実はそうでもない。。
嫌いでもないですが。

1月のメダンでのリサーチがあまりうまくいかず、ぼんやりとした印象しか記録できなかった悔しさに、リベンジしに来ました。

リサーチというのは、一般的に消費者が買うもののパッケージデザインを見て、その地域の消費者の好みなどを調べる、というものです。
ほぼ2日間、フルで、スーパーマーケット4軒、大型ショッピングモール3軒、伝統的な市場を1軒(というには巨大)、を歩き回りました。

全体的な概要として、
前回、1月は、緑の色に注目しましたが、まず基本的にバティックなどに使われる茶色が生活に最も根付いた色と言えるでしょう。
洋服や家具、小物、雑貨などにもにぶめの焦げ茶〜黄土色が広く使われています。
これは日本でも同じですが、オーセンティックさを出す時も、茶色が使われるように思いました。
こちらは、お店の旗(看板?)。
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茶色は信用できる色、という認識があるようです。

その次の色として、緑、があります。
緑はもう少し今の日常生活、アクティブさ、生命感(というと大げさかな。livelyな色)、清潔感などの表現に見られます。
ただ、基調色の茶色のにぶさに合わせてか、ややにぶめな緑。少し茶色の混じったような緑、黄緑が多く見られます。

ただし、若い人のファッション、IT製品、電化製品、食品やスーパーマーケットで売っているような日用品に関しては、この限りではありません。
買い換えの激しい日用生活雑貨、バケツや保存容器、調理器具、などを見ると、かなり明度の高いプラスチックが好まれていることが伺えます。

バケツ。掃除、洗濯、ゴミ入れなどなど、多様に使われているものです。
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目がチカチカしそうな明るい色。

トイレットペーパーの外袋に黄色オレンジ系は意外でした。
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もちろん、他のどちらかというと地味な色合いのものも多くありましたが、衛生用品(や、薬)のパッケージに強い色を持って来ることに違和感がなさそうです。

そういえば、インドネシアの家用洗剤は「強い」ものが多い。
花王に取材した時、東南アジアの人々は部屋で裸足になる時に、さらっとした感覚を好む、と聞きました。
今、ホテルの部屋では裸足ですが、確かに床はとてもきれい。べとつきがありません。
ルームクリーニングを見ると、バケツとモップでせっせと床を洗っておりました。
その勢いで、バスルームの天板とか、水栓などの水垢も取って欲しいところですが、どうもその辺はおざなりになっている様子。
家庭に寄って違うんでしょうが、床第一、なのは間違いなさそうです。
なので、床にも使える洗剤はがーっとやれる強さが第一、その次に香りなどの付加価値が重視されるのでしょう。

殺虫剤。これは強力な色が好まれるのは万国共通ですが、
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意外なことに、ルームフレグランスのようなパッケージのものも。
ただ無視を殺すだけでなく、部屋に撒くスプレーとしての機能が付加されてきているようです。
これも洗剤と似た傾向なのかも。

インドネシアのパッケージ動向をきちんと見るのは3年ぶり。ジョグジャカルタは4年ぶりです。
この間に随分変化したように感じます。
地元市場も健在ですが、スーパーマーケットの数が増え、扱っている商品のバリエーションも増え、利用者も増えています(前は割と閑散としてた)。

よりタイっぽくなってきた、というのが私の見解です。
よりアメリカっぽいとか中国っぽいとかヨーロッパっぽいとかの言い方のほうが、分かりやすいのですが、それがミックスされてどんどん入ってきている感じ。これはタイで受ける印象に近い。

色にもパッケージにも関係ありませんが、
日本であまりないものとして、ビニールシート(薄手のものから、床材などに使うものまで)のお店に結構頻繁に出くわします。
薄手のものは、こういう使い方が多いのだと思います。
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外に出しているものを覆う役割。
ストールが閉まる時にしっかり覆うものだったり、急に雨が降ってきた時にも使ってました。

ジョグジャカルタレポート続きます。
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by dezagen | 2016-02-13 22:13 | プロダクト・パッケージ
箔押し加工会社から生まれた『 ナスカの電子回路 』マスキングテープ
ライター渡部のほうです。

箔押し加工会社から生まれた『 ナスカの電子回路 』マスキングテープについてのお話。

知っている人は知っている、知らない人は全然知らない、というネット上。
とはいえ、このブログを読んでいる方はすでにご存じでしょう、
箔押し加工会社コスモテックさんとデザイナー小玉文さんの『ナスカの電子回路』。

小玉さんの事務所BULLETのHP
http://bullet-inc.jp/index.htm

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写真ではまるで本物の電子回路基板のようですが、実は紙+印刷+箔押しからなるマスキングテープです。

名前に「ナスカ」が付いていることから伺えるように、小玉文さんのデザインには、「ナスカのハチドリの絵」「ミステリーサークル」「くさび形文字」「パイオニア探査機の金属板」が盛り込まれています。

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このテープに込められた物語は壮大。以下、公式サイトから、その序文の引用です。

『 20xx年、地球は核の炎に包まれた!海は枯れ、地は裂け、全ての生物が死滅したかのように見えた。だが、人類は死滅していなかった!
瓦礫と化したかつての都市 「 TOKIO 」 で発掘された、1巻のマスキングテープ・・・ そこには、 謎の電子回路 ・ ナスカの地上絵 ・ くさび形文字などの図象が、失われた過去の技術で定着されていたのだった。
このオーパーツが、これからの人類にとってどのような意味をもたらすのか・・・。 炎の時は過ぎてしまったが、物語は語り継がれなければならない、永遠に。 』

デザイナーの小玉さん曰く「ただテープを作るのではなくて、世界感。大きく言えばロマンを表すものを作りたかった」とのこと。
SF映画がそうであるように、セットや小道具の作り込みがきちんとしているほど、見ている人への説得力が強まります。このテープもまるで基盤の本物そっくりな精度の高さが、この物語性を支えていると言えるでしょう。

単純なマスキングテープの場合、無色もしくは色柄を印刷した紙に糊を敷き、巻いた後、テープの幅に応じてカットしていきます。
「ナスカの電子回路」の場合、接着剤塗布された和紙材をコスモテックで仕入れ、紙に特色3色の印刷を施し、2回(金と銀)の箔を押します。柄とのズレがないように確認しながら箔押し印刷、巻き取り、再度箔押し、再度巻き取り。
工程が複雑なため、ロールは1本につき、テープ2個分が限度。
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このロールの端と真ん中をカットしてできあがります。
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こんな手間の掛かったマスキングテープの実現化に至った経緯もユニークです。

そもそもはコスモテックと小玉文さんの間で行う、実験的な企画から始まったもの。当初販売は考えておらず、少量生産を考えていたものを、青木さんがツイッター (アオキマサノリ @cosmotech_no1) で公開。
10月9日に公開するやいなや、リツイートが2000台に。
とうとう青木さんも「#出来れば3000RTくらいまで行ったら商品化出来るといいな本気 」と書いた10月12日には、予想を遥かに超える5000RT、そして7000RT近くまで。
「泡吹いた」とはツイッター上の青木さんの言葉ですが、実際、リツイートされるたびに告知音が鳴ってすごかったそうです(想像を絶します)。

「商品化できるといいな」と書いた青木さんでしたが、現実的に製造コストを考えると1本5000円という値段になってしまう。通常であれば製品化をあきらめるところですが、SNS上での反応の大きさ、そして個々のコメントの熱さに応えるべく、青木さんと小玉さんで、実現させるための製造方法、販売方法を模索。
企画も無事会社のOKをもらい、いよいよ製造へ。

告知、販売はすべてネットを通じて会社から直に、販売専用ページ(すでに注文は終了) http://oparts777.wix.com/oparts777 を設け、受注生産で売るという方法に。結果、700個の生産数が決まり、現在制作中です
テープの側面に貼るシールや、梱包の袋、中のカードにもコスモテックの技術が活きた、箔押しで制作しています。

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1本5000円(2本で9000円)という高価なテープですが、高くても欲しい人はいる。
基盤・パーツ好き、マステファンなど、ニッチで限定された市場でも、そうした人たちがいるところに情報が届いたことで可能になった商品といえるでしょう。

青木さんの役職は「営業」ですが、このリツイートの反応を受け、きちんと社長に打診し、製品化まで持って行った、この行動力、実現力は素晴らしい。ブログ相方宮後さんは青木さんのことを「1人代理店」と賞賛。
インターネットがそれほど普及していなかった時代の製品化の告知や流通というのは、広告制作会社や代理店があって成り立つ事だったのですが、現在はブログやSNSを使って、作り手が消費者に情報も商品も届けることも可能です。

青木さんと小玉さんの熱意をさらに感じたい方は是非こちらのサイトをご覧下さい。

facebook の紹介ページ(写真がただごとでなく多い)
https://www.facebook.com/media/set/?set=a.1052115261487767.1073742023.186223978076904&type=3

コスモテックのブログ ほぼほぼ「ナスカの電子回路」の話に。
http://blog.livedoor.jp/cosmotech_no1/archives/cat_50051214.html
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by dezagen | 2016-02-10 17:04 | プロダクト・パッケージ