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「浅草デザイン蚤の市」のお知らせ(追加)
(出展者情報追加:2016年5月28日)
出展者が確定しました。文字のくじ引き「もじくじ」もやります。

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編集宮後です。

浅草にある空き物件を使って、本とデザインにまつわるイベントやセミナーを期間限定&不定期で開催していくことになりました。

第1回はデザイン関係の本や雑貨の蚤の市を開催いたします。デザイナーや編集者の本(書籍、雑誌、展覧会図録)、デザイン雑貨や紙ものなどを販売いたします。

活版関係では、嘉瑞工房さんとLUFTKATZEさんの製品のほか、活字見本帳なども販売される予定があるそうです。

浅草演芸ホールの寄席文字を書かれている橘右龍さんによる寄席文字の実演と販売もありますので、皆様ふるってご参加ください。


日時:2016年5月28日(土) 13:00~18:00

場所:台東区浅草2-1-14 2F(大通りに面した朝日信用金庫となりのビルの2階。
公園側からは入れないのでご注意ください)
都営浅草線 浅草駅より徒歩5分、銀座線 浅草駅より徒歩3分、
東武スカイツリーライン浅草駅より徒歩1分

出展者(確定):
 
[文字]
・橘右龍さん(寄席文字の実演と販売)
・嘉瑞工房(活字関連雑貨と本など)
・LUFTKATZE(活字関連雑貨と本など)

[雑貨]
・永岡綾さんと守屋史世さん(紙ものなど)
・やまうらのどかさん(イラストなど)

[蔵書]
・東泉一郎さんと西嶋裕之さん
・高橋正明さん
・藤松瑞恵さん
・上田宙さん
・中島郁子さん(本と工具)
・藤崎圭一郎さん(ご本人不在)
・宮後優子(本とくじ引き)

以上12組です。

宮後蔵書エリア周辺で、文字グッズが当たる
文字のくじ引き「もじくじ」をやります。

28日午後、会場でお待ちしております!
       
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by dezagen | 2016-05-28 02:48 | イベント | Comments(0)
蔵書整理
編集宮後です。
今週土曜日の蚤の市を前に、蔵書の整理をしていました。

自分がインターネット専門誌の編集者からデザイン雑誌の編集者になったのが1998年。それから約20年間分のデザイン雑誌、書籍となると、かなりの量があります。ざっと集めたところ、段ボール9箱分ありました。

雑誌は、自分がかかわっていた『デザインの現場』のほか、『広告批評』『WIRED』『STUDIO VOICE』など。どれも大事にとっておいたものですが、リアルタイムで読んでいない若い人に読んでほしいと思ったので手放すことにしました。

古本屋さんに引き取ってもらえないか聞いてみたんですが、「バックナンバーがあるので要りません」というお返事が多かったので、「それなら欲しい方にゆずりたい」と思った次第。ネットオークションで1冊ずつ売るのも面倒なので、まとめて放出します。大切にしていた本が本当に必要としている誰かの手に渡り、役立てていただけるのであれば、これほどうれしいことはありません(営利目的で転売しないでね)。

私が尊敬するデザイナーや編集者の方々も蔵書を提供してくださるそうなので、楽しみです。当日は売り場にいるので、気になる本があったら、ぜひ声をかけてください。当時のエピソードなど、要らん蘊蓄もセットにして暑苦しくお届けします。

好評ならば6月も開催しますので、お楽しみに。
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by dezagen | 2016-05-23 01:04 | イベント | Comments(0)
浅草デザイン蚤の市・その2
編集宮後です。
蚤の市の集客が心配になってきたので(弱気...)、同じ日(5月28日)に近くで開催されているイベントも書いておこうと思います(便乗商法...)。

位置的には、最も東に位置する4Fes!(都営新宿線 大島駅)から周って、→デザイン蚤の市(都営浅草線 浅草駅)→モノマチ(都営浅草線 蔵前駅)と移動するとスムーズです。

都営浅草線 蔵前駅と都営大江戸線 蔵前駅の乗り換えはいったん地上に出なければならず、とても分かりづらい(たいてい迷う)ので、ご注意ください。


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4Fes! 2016
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日時:5月28日(土)10:00〜17:00
場所:篠原紙工 Factory 4F(東京都 江東区大島5-51-13)
最寄り駅:都営新宿線 大島駅
詳細:https://www.facebook.com/events/1734431290111983/

篠原紙工社内のスペース「Factory 4F」主催のイベント。紙加工の現場(工場)が見学できるほか、トークイベント、ワークショップなど、盛りだくさんの内容。


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浅草デザイン蚤の市
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日時:5月28日(土)13:00〜18:00
場所:台東区浅草2-1-14 2F
最寄り駅:都営浅草線・東京メトロ銀座線 浅草駅
詳細:http://dezagen.exblog.jp/25807003/

本とデザインにまつわるイベントやセミナーを行うスペース(名前はまだない)で開催される蚤の市。文字やデザイン関係の本、紙もの、雑貨などを販売。


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モノマチ
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日時:5月27日(金)〜29日(日)
場所:徒蔵エリア(上野御徒町〜新御徒町〜蔵前周辺)
詳細:http://monomachi.com

上野御徒町〜新御徒町〜蔵前周辺で、ものづくりを行う個人やショップが製品を展示・販売するイベント。モノマチに参加しているアトリエやショップが展示会場となるので、マップを見ながらそれぞれの場所を巡る。
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by dezagen | 2016-05-17 08:00 | イベント | Comments(0)
週末だけ開くギャラリー
編集宮後です。
以前から気になっていたアートギャラリー「HHH gallery」(エイチ・ギャラリー)に行ってきました。

オープンしたのは、2015年3月。第一線で活躍するアーティストとアートシーンに関わる運営チームが中心となって企画と運営を担当。世界中からセレクトした美術作家やカルチャーを紹介するギャラリーです。貸し画廊ではなく、自分たちで立てた企画の展示を行っているとのこと。

オープンしてからいままでに5つの展示が行われ、伺ったときは岩﨑 岳留さんの個展「IN FLUX」が開催されていました。元々、工場だったという、天井の高い空間にモノトーンの作品が映えます。

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ギャラリーが開くのは、展示がある期間の土日祝。東京の少しディープなイーストサイドにありますが、有名美術館の学芸員や外国人観光客も訪れるそう。特にインターネットを見た海外の方からの問い合わせが非常に多いとか。

質の高い作品を展示し、広報して、作品を売ることをきちんと考え、しっかりと運営されている印象を受けました。

現在開催中の展示は、6月5日までだそうです。

IN FLUX
Takeru Iwazaki solo exhibition
日時:6月5日(日)まで土日のみ開廊(12:00 – 20:00 )
場所:HHH gallery(東京都葛飾区小菅2-21-17)
http://hhhgallery.com/exhibition-detail/takeru-iwazaki
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by dezagen | 2016-05-17 07:08 | Comments(0)
デザイナーと文章力
編集宮後です。
いきなり意味不明なタイトルですみません。最近は本を書かれるデザイナーも多いと思うので、ものをつくる人が文章を書くということについて考えてみたいと思います。

デザイン雑誌の記事を読んでいて「このデザイナーさん、いいこと言うなあ」と思って、その方の著書を読むと「あれっ? なんか違う人みたい」と思うことはありませんか? 雑誌記事の多くは、デザイナーへの取材をもとにライターが文章をまとめているので、いわゆる「いい話」「オチがある話」になるよう、話を「盛って」しまうことがあるんです。要するに、「なんか、この人いいこと言ってる!」と読者が思えるようにうまくまとめるわけですね。

一方、デザイナー本人が執筆されている著書では、ライターや編集者が手を入れることはありますが、基本的にはご本人の言葉が直接文字になって本になります。文章には、その方が普段考えていることや意識がそのまま出てしまうので、実際以上に「盛ろう」としてもだめなんです。恐ろしいほど、素のままの自分がさらけだされます。そのときの自分の思考や意識、精神状態などがダイレクトにテキストになって出てくる感じです。なので、文章を書くことは脳の中を丸裸にされているようで、とても怖い行為でもあります。

そういう目線でデザイナーの方々の著書を読むと、いろいろな気づきがあるはずです。「なぜここでこの接続詞を使うのか? このときの筆者の気持ちは?」など、国語の問題を解く要領で読解していくと、いろいろなことがわかります。なので、デザイン学生や若いデザイナーの皆さんには、編集されていない文章を読んだり、トークイベントでデザイナーの生の声を聞いたりしてほしいのです。

どのくらい誠実に、どのくらい深く考えられているのか、読者の目線に立って書かれているか。私がデザイナーの文章を読むときにチェックするのはその3つです。そのような「いい文章」を書くデザイナーは、デザインもすばらしいことが多い。「相手の立場に立って深く考える」というのは、文章だけではなく、デザインもそうだからです。

なので、あくまでも個人的見解ですが、「いい文章を書ける人」=「いいデザイナー」だと思っています。ここでいう「いい文章」とは、プロのライターのような技術的にうまい文章ではなく、上記に挙げた3点がそろっている文章のことです(ただし、「文章が書けない=デザインがダメ」ということではありません。思考タイプではなく、直感タイプのデザイナーですばらしい仕事をされる方は、ご自身の直感を言語化するのが難しいのです)。長々と説明しましたが、タイトルの「デザイナーと文章力」がようやくつながりました。

「お前が言うなよ」と石が飛んでそうですが、わたくしも「日々精進せねば」と思いつつ、このブログを書いております。生あたたかい目で気長に見守っていただけると幸いです。
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by dezagen | 2016-05-08 23:34 | その他 | Comments(0)
雑貨展
続けて編集宮後です。
21_21 DESIGN SIGHTで開催されている「雑貨展」を見てきました。

暮らしの中にある「雑貨」をテーマに、デザイナーやスタイリスト、店主など12組がキュレーションする雑貨と、参加作家19組による多彩な雑貨観を展示した展覧会。「雑貨」というのは、何が雑貨で何は雑貨ではないのか、選ぶ人それぞれによって解釈が異なりそうなテーマです。それだけに一つの展覧会としてまとめるのは難しいと思いますが、見事に雑貨的な、「全部乗せ」の楽しさを表現したような展覧会になっていました。

参加作家が21組、出展者が12組。作家枠の方は、雑貨をテーマにした作品を制作して展示し、出展者枠の方は、ご自身が「雑貨的」と思うものを編集して展示しているという解釈でいいのでしょうか。以下の参加者クレジットだけでも相当な人数に及びます。

[参加作家]
青田真也、池田秀紀/伊藤菜衣子(暮らしかた冒険家)、WE MAKE CARPETS、川原真由美、国松 遥(Jamo Associates)、小島準矢(Superposition Inc.)、島本 塁/玄 宇民(CGM)、清水久和(S&O DESIGN)、シンプル組合&RONDADE、菅 俊一、D&DEPARTMENT、寺山紀彦(studio note)、野本哲平、萩原俊矢、藤城成貴、町田 忍、松野屋、三宅瑠人、フィリップ・ワイズベッカー

[出展者]
井出恭子(YAECA)、岡尾美代子、小林和人(Roundabout, OUTBOUND)、小林 恭・マナ(設計事務所ima)、たかはしよしこ(S/S/A/W)、平林奈緒美、ルーカス B.B.(PAPERSKY)、PUEBCO INC.、保里正人・享子(CINQ, SAML.WALTZ)、松場登美(群言堂)、南 貴之(alpha.co.ltd)、森岡督行(森岡書店)

[展覧会チーム]
展覧会ディレクター:深澤直人企画:井出幸亮/テキスト
熊谷彰博/コンセプトリサーチ
中安秀夫/コンテンツリサーチ
橋詰 宗/展示グラフィック会場構成デザイン:荒井心平(NAOTO FUKASAWA DESIGN)会場構成協力:五十嵐瑠衣ショップ監修:山田 遊(method)展覧会グラフィック:葛西 薫企画構成:前村達也(21_21 DESIGN SIGHT)


出展者ゾーンの会場写真はこちら。全部見せるとネタバレになるので、一部だけ。

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雑貨展の雑貨/展覧会企画チーム



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森岡督行さん(森岡書店)



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小林和人さん(Roundabout, OUTBOUND)



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平林奈緒美さん



展覧会全体で33組が出展しているので、バラエティ豊かな展示になることはおおよそ想像がつくのですが、それをどうまとめて一つの展覧会にするかというのは非常に編集的だと思いました。それぞれの作家が自由に表現しているように見えて、実は「誰に出展してもらうのか?」を決める時点で展覧会の着地点が決まっているのではないかと。

出展者を決めた時点で展覧会全体の内容が決まるというのは、取材先を決めた時点で雑誌全体の方向性が決まる雑誌編集の仕事にも似ていると思いました。だからこそ、雑誌やウェブサイトの編集をしている方々にもぜひ見ていただきたい展覧会なのです。

展示は、六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて6月5日まで開催。
http://www.2121designsight.jp/program/zakka/index.html
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by dezagen | 2016-05-08 22:53 | 展覧会 | Comments(0)
ブック・アーティスト 太田泰友さん
編集宮後です。
ブログを渡部さんに任せっぱなしにしてしまってすみません。ほぼ4か月ぶりの更新です。

5月8日まで渋谷ヒカリエ8Fで開催されていた「太田泰友 公開制作」を見てきました。
太田さんはドイツに製本留学した若きブック・アーティスト。「ブック・アーティスト」という肩書きは日本ではあまりなじみがありませんが、本のコンテンツからデザイン、印刷、製本までを手がける「本の芸術家」です。ほとんどが手作業なので、基本的には一点ものか、限られた部数の限定ものになるそう。

そんな活動をしている太田さんが期間限定で渋谷ヒカリエの中にご自身のアトリエを移し、公開制作をされているとうかがって、おじゃましてきました。こちらの写真中央が太田さん。
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まわりにある製本機具はドイツで購入し、普段はご自身の工房で使っていらっしゃるものだとか。思わず「どうやって運んできたんですか?」と聞いてしまいました。

太田さんの素敵な作品はこちらのウェブサイトからご覧ください。
http://www.yasutomoota.com


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ヒカリエでの公開制作期間は終わってしまいましたが、11月16日〜22日まで、新宿伊勢丹アートギャラリーで個展を開催するそうなので、作品の実物をご覧になりたい方はぜひ。
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by dezagen | 2016-05-08 22:05 | イベント | Comments(0)
ハーマンミラーの本社、工場に行って来た話 2日目後半
ライター渡部のほうです。

この辺はうらやましい編。

うらやましい社内ジムスペース。
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うらやましい社内体育館。
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この体育館(という言い方をすると、なんとも中学高校のようでだっさいが)は、写真右側でモニターを用意していることからも分かるように、多くの人が来る時のプレゼンテーションルームとしても使われる。

ちょっとだけ移動して、ミッドウエストディストリビューションセンターというところへ。ここにすごい場所が。

アーカイブ室!
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ハーマンミラーの創立は1923年から。その前身となるスター・ファニチャー・カンパニーは1905年に創業。100年以上の歴史資料を整理、整頓し、かつ展覧会など必要時に必要なものをすぐ出せるような仕組みにするには相当の努力があったに違いない、ですよね?と聞いたら、かなり本気な顔で「そう。大変よ」と言われた。やっぱ大変なんだな…。

展示会行きを待っている家具などの資料。
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こうしたボリュームを取る資料は、倉庫から必要時に出してくるそう。

平面の資料は引き出しに。
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ジラードの布サンプルがわわわーと。
設計図がわわわーっと。
素手で触っていいとのことで、逆に緊張。

昔の広告やカタログを広げてくれているところ。
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手前に、私のグー。見たい資料がありすぎて、どこを見たらいいか分からなくなってる上に、あまり時間がなくなってきて、見切れない!と悔しさのあまり、手がグーになってた。

ちょっと珍しいもの。
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昔の工場ではこのように木の板に設計図、解説図を書き、工場で働く人に指示書として見せていたそう。このパネルが何枚もあり、全部見てみたかった。

最後環境配慮の話を1時間ほど聞く。
ハーマンミラーの環境に対する取り組みはよく知られているところなのだけれど、驚いたのは、2020年までに○○%、と目標基準を明確に示していること。
「パーフェクト・ヴィジョン・プログラム」概要の日本語はここに。
http://www.hermanmiller.co.jp/about-us/press/press-releases/all/10-jun-2010.html
英語ではさらに詳細。このpdfの20〜22ページ目は、どこまでが目標で、2015年はどこまで来たか、2016年の指標はどこか、明確に書いてある。
http://www.hermanmiller.co.jp/content/dam/hermanmiller/documents/a_better_world/Better_World_Report.pdf

再度、「売っているのは商品ではなく、解決法」という言葉に戻るのだけれど、環境保護を解決するにしても数字できちんと示している。
デザインにしても環境にしても、感情的なところや、見方による違い(車がないとまったく移動できない場所なのに、車のガソリンと排気は、とか、気になることもあれど)など曖昧な部分は多い。それを踏まえた上で、これを基準にしてこう行く、と断言してやり切って行くのが凄いと思う。

ちなみに頂いたお土産の蜂蜜もこの環境の取り組みの一部。
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このグリーンハウスを作った際、スズメバチが群生し(というところがまた、大自然を感じさせるが)その対処法として、スズメバチを殺すのではなく、ミツバチ(ミツバチの巣12個、約 60万匹を投入したことに始まる。
蜂蜜採取の巣箱も作り、自社蜂蜜が出来る、と一石二鳥の解決法として知られている。
その蜂蜜をまさかもらえるとは思わず。貴重すぎてまだ手を付けられない。
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by dezagen | 2016-05-07 08:43 | インテリア
ハーマンミラーの本社、工場に行って来た話 2日目前半
ライター渡部のほうです。

2日目はまた別の社屋で、グリーンハウス、と呼ばれる部署に行く。
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ここでは、樹脂系の家具製造、及びショールームがある。

プレゼンテーションを受けるお部屋。ここもまたコレクションと呼ばれる家具でしつらえられている。
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左にいるのが近藤栄子さん。
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手前、Eames Lounge Chairでコーヒー飲みつつ余裕な私。こんな風に座ってみたかった、夢が叶った。
奥は何でも答えてくれた、ハーマンミラーの生き字引、ガーブ・キングマ氏。
何でも答えてくれるガーブさんなのだが、この時点で私の興味が、家具のディテールの話よりも、企業としてどういう指針を持っているか、に変わって来て、質問が曖昧になってきてしまい、ガーブさんもさぞかし困ったことでありましょう。

我々の見学では、撮影禁止だった工場の様子が、youtubeのHerman Millerページに上がっていたので、参考まで。
The Making of Herman Miller Chairs
Published on 3 May 2012

ビデオ中、0:40〜2:06まではテストラボの様子。
テストラボは、前日に行ったデザインヤードのほうにある。

テストラボでは、例えば椅子として出来たものの加重、衝撃、耐久性などをテストするだけではなく、今後製品化されるものの、パーツ(素材違い、微妙な角度違いなど)の耐性テスト、さらに既存のすでに市場に出ているものを定期的にテスト、と、あらゆるものをあらゆる方法でテストするところ。
日光や湿度、温度にどれだけ耐え、どの時点で劣化するのか、というテストのスペースは、家が一軒入るくらいの大きさ。
リクライニングに何回耐えられるのか、加重に何回耐えられるのか、というのは専用のマシンで、がちゃんがちゃんテストし続け、夜、人がいなくなっても延々とがちゃんがちゃんが続くらしい。夜、見に来てみたい。
パーツの強度テストでは次々とパーツが破壊されるまで力を加えられる。次々と壊れていく様は、見ていて気持ちが良い程であった。デザイナーや商品開発の人は気が気じゃないだろうけど。
壊れたパーツは一つ一つ保管され、どこの部分が弱いのか、どう壊れるのか、後で検証される。
このような過酷なテスト(アメリカの基準、国際基準以上に厳しいテストをハーマンミラーでは行うそうとのこと。なるほど、長持ちするわけだ)を経たものが製品化され、市場に出る。このテストラボを見ていると、そうそう簡単には市場に出なさそうで、一つの製品の道のり遠いなあ、と思った次第。

モデルルームへ。
Locale
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参照 http://www.hermanmiller.co.jp/products/workspaces/individual-workstations/locale.html

Public Office Landscape
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参照 http://www.hermanmiller.co.jp/products/workspaces/individual-workstations/public-office-landscape.html

日本にはまだ入ってきていないヘルスケア部門のショールーム一部。
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このシステムは美術系の大学に取り入れられる(取り入れて欲しい、というべきか)と思ったもの。
一つは、薬品などの整理ユニットは、学内で使う小さいものの仕分けにそのまま使える。危険物の管理も鍵の掛かるロッカーを付けることができる。
個人的なことを言えば、私は「日用品」がテーマゆえ、本もあれば、スーパーの袋もあれば、パッケージ各種もあれば、と形態がバラバラなものを保存していて、引き出し式の整理棚に入れておくと、どこに何が入ったか分からない。で、そのうち忘れてしまう。こういう斜めから見える収納ユニットがあると楽だ。
薬剤を多く扱う工房はより、こうした収納が必要になりそうだ。

また、もう一つは、対面式の医者と患者という関係は、教員と学生の関係にも通じるものがあるため。
モニターを見て情報を共有しながら、問題の解決方法を提供していく、方法は、家具をどのようにアレンジしても出来ることなのだろうが、そのようにしつらえた場所であればよりスムースにできるんじゃないだろうか。

1日半の見学の中で、家具の配置によって、いまある状況をもっと良くできるのではない、という具体的なイメージが湧いてくるようになった。
この時までにも何度か「ハーマンミラーが売っているのは家具ではなく、解決法である」と言われていたのだが、日本にいてハーマンミラーというとアーロンチェアやイームズのシリーズなど、単体でのイメージが強かったため、あまりピンと来なかったことや、最近はどこの会社でも(デザイン会社でも)「売っているのは商品ではなく、解決法」という言い方をするので、広告の売り文句的に聞いていたのだが、アメリカのハーマンミラーの場合、日本よりももっとオフィス提案の比重が大きい。
さらに、それを具体的に会社見学(会社の透明性)という形を取って見せてくれたので、見てるこちらも「ああ、こういう使い方ができるんだな」と納得しやすかった。

むろん、アメリカと日本のサイズ感の違いもある。働き方の違いもある。
既存の家具を全部とっぱらって、新しいシステムを全導入というのも無理があるだろう。
また、日本にもいい会社があるし、ハーマンミラーだけが解決策を提示しているわけではない。
だが、ハーマンミラーの提案する合理的なところ、変化に対応していこうとする姿勢から、得るものは多い。

2日目の後半に続く。
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by dezagen | 2016-05-05 18:08 | インテリア
ハーマンミラーの本社、工場に行って来た話 1日目
ライター渡部のほうです。

すでに1ヶ月以上前の話になってしまったのだが、3月15日と16日に掛けて、アメリカはミシガン、家具メーカーのハーマンミラーの本社に行って来た。
ハーマンミラーHP  http://www.hermanmiller.co.jp

ハーマンミラーの本社、工場があるのは、湖に囲まれたミシガン州の、デトロイト(東端)と反対の西側、Zeelandというエリア。むしろ、対岸のシカゴのほうに近いくらい。行くまで知らなかったが、アメリカを代表する家具メーカー、ハーマンミラー、HAWORTH(ヘイワース)、Steelcase(スチールケース)がこのミシガン西側のエリアに集中している、家具の街。
NYから乗り換え、1時間ほどのグランドラピッズという空港が最寄り。そこから車で45分ほど。なかなかの長旅である。

一番最初に行ってみたいと思った理由は、自分でも使っているアーロンチェア(今17年目。1代目は15年で人に譲り、今2代目)がどのように作られているのか見てみたかった、ということ
また、アレキサンダー・ジラード展で見た昔の椅子の脚と、最近出たGirard Hexagonal Tableの脚がほぼ同じ形なのだけれど、仕上がりがより滑らかになっている。こうした昔のデザインを起用した新商品の場合、どのようにデザインを発展させていくのか、聞いてみたかった。

のだが、ハーマンミラーの会社を見てきた後、この疑問はあまりにも末端すぎた。むろん、末端(details)も重要ではあるけれど、むしろ会社として(作る側の会社として、そして使う側の会社として)どうこれらの家具を使って行くのか、もっと大きな視点で見ることが必要だと思うようになった。
と、家具への目線を変える旅となった。

具体的に見て来たものを時系列で。
今回は、私と、大学の助手(山浦のどか、王亜京)、芝浦工業大学大学院生の堀口拓の4人での見学。(ブログの写真は、4人で撮影した写真が混在)

1日目。
デザインヤード。
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驚くほど自然豊か。
デザインヤードは、クライアントの対応、デザインやマーケティングを含めたいわゆる「本部」。クリエイティブから役員まで、壁のない広大なワンフロアで仕事をしている。

入口入ってすぐ。
カフェっぽいカウンター
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 (コーヒーメーカーなどのある逆側から見たところ)
空いているスペースを自由に使って、ミーティングを行うスタイル。ここで自分の好きな飲み物を持ってミーティング。
概してアメリカのコーヒーは(コーヒー専門店、スターバックスなどコーヒーの専門チェーン店を除き)うっすい、のだが、ハーマンミラーのコーヒーは濃くておいしかった。余計な情報ですが。

デスクの合間合間にも、自由に使えるシーティングスペースがあり、ここでもミーティングしたりしているそう。
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部署によって、家具のセッティングも異なる。ここは120度をベースにしたResolve System。
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参照 http://www.hermanmiller.co.jp/products/workspaces/individual-workstations/resolve-system.html
こうした様々なセッティングは、クライアントが来た時に、多様なワーキングスペースのサンプルとしても機能している。
個人的にはEmbody Chairsがこんなにあっていいなあ、というところに目が行く。
この椅子、初めて座った時は背中にタコの吸盤が張り付いたのか!?と思うような感触に驚いた。

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ここもResolve System。
よく見ると、デスクトップとラップトップ型のコンピュータを使っていることが分かる。
ラップトップの置き方もかなり個人個人で異なる。机にそのまま置く人、モニターを目の高さに持って行けるスタンドを使っている人など。

1日目の夕食時と2日目に本社でインターナショナルアカウントマネージャーの近藤栄子さんのアテンド+日本語通訳(近藤さん、ありがとうございます)でフォローしてもらい、日本との違いも多く教えてもらった。
ラップトップ持ち、もその一つ。アメリカではラップトップでも仕事をし、家に持ち帰り、自宅勤務の形を取る人も多いそう。

なので、たまに空いている席がある。自分のラップトップを持ってきてつなげば、そこが仕事場、という在り方。
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だからこんなに大きな出勤表があったのか。壁一面。後で気がついたけど。
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手作業スペースもあり。
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ざっと見て、日本の会社よりも紙が少ない。机の上のモノが少ない。
イントラネットをきちんと作らないとできないけれど、これくらいモノが少ないと楽そうだ。

役員室。
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というか、壁がないので、役員の人がいるコーナー、という感じ。
社長席は奥、だけど、家具は同じ。開けてる。

敷地奥には商品やパーツ、素材のテストを行うテストラボを併設。テストラボ、すごい面白かったのだけれど、残念ながら写真撮影禁止なのだった。
テストラボの話は2日目に。

テストラボに行く途中のカンティーンの様子。
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モニターを見たり、概要を聞いたプレゼンテーションの部屋はこんな感じ。
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イームズやイサム・ノグチ、ジラードなど、コレクションと呼ばれる50年代〜70年代に掛けてデザインされたものをメインにアレンジしたお部屋。
一方でハイテク/エルゴノミクス最先端なオフィス家具があり、一方でクラシカルなスタイルがあり。様々なスタイルが提供できるというのはハーマンミラーの強みの一つだ。

2日目の話に続く。
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by dezagen | 2016-05-04 11:05 | インテリア