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台湾 永盛帆布
ライター渡部です。

台湾ネタ第2弾。お待たせしました!
と書くほど、待ってた読者の方もいないだろうし、
私自身も、このネタ、書くべきやいなや、若干迷い中でもあり
ひょっとしてデザインジャーナリストという職業名を剥奪されるかしらん、
などと懸念しないわけでもないネタではあるのだが、
グダグダはさておいて、とりあえず写真から。
台湾 永盛帆布_b0141474_2314776.jpg

ぱっと見たところ、一澤帆布かしら?
なんつー気持ちになった読者の人がいればしめたもの心苦しい気はする。
台湾 永盛帆布_b0141474_2341866.jpg

台北より約350キロほど南下したところにある街、
台南の帆布店、永盛帆布の製品。

などというと、ステキ鞄屋を想像されるかもしれないが、
普通の帆布店であり、
トラックやら簡易式車庫やらバルコニー日よけなどを作っている、
その傍ら、学生鞄(台湾の学生鞄は主に肩掛け式の帆布製)他
鞄類も作っている。
写真の奥には無心のおばさん。
台湾 永盛帆布_b0141474_232289.jpg


シャッターを開ければすぐ店舗。
平日も休日も休みなく、
おじさんとおばさんがもくもくとミシンを踏んでいるのである。
こういう手工業な様子にはぐっとくる、
中年女子なわけで、
多分、誰かが一澤帆布の鞄見せちゃったりして、
コピー品を作るつもりとかそういうのでは全くなく
おそらくはかなりくったくなく
「いいじゃん、それ」てな調子で、
さっくりラベルをくっつけることになったのだろうなあ、
と思いつつ、
東京に持って帰って使った時に周囲の反応はいかなるものか
とか
仮にもデザインについて書いてる人間が、
類似品を買うとは何事だ、と言われやしないか
などと心を痛めたわけでは全然なく、
色違いとかサイズとかの迷いには心が痛んだが
「いいじゃん、これ」てな調子で買ったのだった。

ちなみに値段は大きいほうが500元(約1500円)
小さいほうが400元(約1200円)だったと思う。

店の外に出れば(というか、外も中もない店の作りだが)
台南はポカポカ陽気。
同行ライター女史といい買い物した、と心ウキウキ。

が、
都市台北に戻り、ホテルにて、ライター2人、
冷静に鞄を眺めつつ
ホントにこれアリなのか、ナシなのか、
己に問い、相手に問いしつつも
全然答えが出ないまま。

そして大都市東京に戻り、
どうなのか?と頭を悩ませ、4日間は外に出せなかったが
コンバースはアリで、PF FLYERSはナシ、とか
ジーンズはリーバイスが本物で、日本製のデニムなんて考えられない、
などという人もいなかろう、
と、自らを励ましつつ
本日、初めて外に持ち出してみたところ、
誰も指を指して笑う者なぞはおらず、ヒソヒソと話されている風でもなく、
品物としてはかなり使いやすく、
結果として「アリ」「よし」「いい買い物」「手工業最高!」
という結果に達したのである。

まあ、ラベルは似すぎだと思う。
by dezagen | 2009-12-05 23:49