すっかり渡部さんに頼りきっている
編集の宮後です。
さて今日はオランダのクリエイティブエージェンシー、
ケッセルス・クレイマーの新刊のお話。
(残念ながら弊社刊ではなくて、PIE Books 刊)
ケッセルス・クレイマーといえば、
隣がうるさい、部屋が汚いといった安宿特有の
デメリットを自虐的に宣伝する
ハンス・ブリンカー・バジェットホテルなど、
ウィットに富んだ仕事で知られる事務所。
2005年に10年間の仕事をまとめた初めての
作品集『2 kilo』が刊行されたとき、
代表のエリック・ケッセルスさんに取材しました。
あれから5年。2005年以降の仕事をまとめた
第二弾が、最近刊行された『a new kilo』です。
(写真の茶色い本が 2 kilo、緑が new kilo です)
前作はタイトルのとおり、本の重さが2kgという
大作でしたが、今回はもっと軽い仕様です。
「前作より軽いよ」というのをアピールするために
赤ちゃんの上に載せた写真をポスターにしています。
(プレスリリースには「この本をつくるのに
赤ちゃんを傷つけてはいません」という説明書きが)
書籍刊行のプレスリリースは、遠く海を越えて
オランダから郵送されてきました。
ユーモアあふれるリリース1枚と作品画像を収めたCD-ROMとともに。
ネット時代に郵送されると、逆に新鮮だったりします。
記事を書くため久しぶりに彼らのウェブサイトを訪れてみたら
すごいことになっていました。
http://www.kesselskramer.com/
いかにも素人がつくったようなウェブサイトを
わざとつくっていて、しかもリロードするごとに
毎回違うサイトが表示されるという手の込みよう。
適当なリンクをクリックすると、彼らの手がけた
本当の作品が表示されます。
KK流ユーモアはここでも健在。
おもしろいので、ぜひ試してみてくださいませ。