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ブエノスアイレス雑記3 スーパーマーケット
ライター渡部のほうです。

海外に行けばスーパーマーケット行脚はいつものこと。
ブエノスアイレスでは、滞在4日間中、小型中型のスーパーは水など日用必需品を買うため日に3〜5回、他に大型店舗はcoto 2店舗とカルフール、ドラッグストア、ショッピングモールを見てきた。

これまでアジア圏とヨーロッパを中心に見てきたので、初の南米、アルゼンチンとあって見知らぬメーカーばかり。
配色やサイズ感なども、南米全体的な傾向なのか、アルゼンチン独自の傾向なのかなのかも分からない。
ただ、想像していたより国内産=アルゼンチン産のものが多かった。

ホテルの人(小さい個人経営ホテルの経営者のおばさんと、アルバイトに来ていた大学生)の話によると、ブエノスアイレスでは中国系の人がやっている個人商店としてのスーパーマーケットが大半を占め、値段も安い、至るところにあるので、使いやすい、とのこと。
その日食べるものをその日に買う、小型〜中型のスーパーマーケットが多いのは日本と似ている。

ただ、アルゼンチンの大型スーパー/ハイパーマーケットチェーンcoto  http://www.coto.com.ar や世界展開するフランス系カルフールなどが続々進出してきており、車でやって来て週末などに一括大量に買い込む、いわばアメリカ方式のハイパーマーケットも普及している。

馴染みの個人商店がどんどん潰れていくので悲しい、とホテルの人は言っていた。

cotoの店舗。 http://www.coto.com.ar 
wikiによればアルゼンチンのスーパーとしては国内で一番のシェアらしい(wikiの資料をどれだけ信用できるか分かりかねるが)
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でかい…。
滞在していたSan Telmo地区にも一店舗あったのだが、それは比較的中型。

以下、商品の写真は複数のスーパーで撮ったもの。
まとめて見ると分かりやすいのだが、全体的に色味が渋い。

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衣料洗剤。
黒いパッケージなんかもあったりする。

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食器用洗剤。詰め替え用は分かりやすく安いボトル。
詰め替えじゃないボトルは結構小さめ。

全般的に製品のサイズは日本より小さめ。
低所得者層が多い国だと、製品サイズが小さいことが多いのだけれども、アルゼンチンもそういう理由なのだろうか。
生鮮品を除くと、物価は日本より高い。

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世界のどこに行っても日本のメーカーが躍進しているはずの文具コーナー。
ほとんど日本のメーカーを見ることがなかった。
世界的なブランドではPape MateやSTABILOを見たが、7割くらい知らないブランドだった。

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お洒落パッケージなアイスクリーム。
シズル感はない。

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生理用ナプキンはセクシー路線なパッケージのkotexが大きく出ていた。
全般的に地味な色味の商品が多い中でこれは例外的。

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マテ茶コーナー。
どこのスーパーでもマテ茶は一棚占領。
ブランドもものすごく多い。個人それぞれお気に入りがあるんでしょうな。

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マルちゃんはどのお店にも。
こちらは専用の棚だが(他の商品が入ってたけど)、麺が一本だけカップから出ているのが気になる。
大型店に行くと日清の製品も。
インスタントスープコーナーだったり、パスタコーナーだったり、まだ明確にカテゴライズされてない感じはあったが、商品種類の多さを見る限り、普及している様子。

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上の2枚は牛乳。
牛の絵がない。こんなに牛の絵を使わない牛乳(および乳製品)群が揃っているのを見たのは初めて。
牛乳は袋詰めもあり。
袋パック詰めはいいのだけれど、縁のシーリングが極細で、帯状になってない。
すぐ開いちゃいそうで怖い。

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歯間フロス。
日本ではあり得ないクレヨラカラー。
以前、歯ブラシを取材した際、日本では万が一飲み込んだ場合を考え、体内に入っても確実に安全な染料(顔料も、だったかも)しか使わないため、日本の歯ブラシは海外のものに比べ色が地味、と聞いた。

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ゴム手袋。
どちらの写真も「これから手術よ」みたいな怖さが。
がっちり手にフィット、というアピールなのか?

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卵のパッケージはペーパーモールドが多かったが、こちらはプラスチックパック。
卵の殻に着いている印刷が濃いのでびっくりした。

以下、スーパーではないけれど、滞在していたSan Telmoはアンティークショップが多い。
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それぞれ専門がはっきりしていて、まとまっちゃっているお店が多く、掘り出し物発見感がないのが残念。
また物価も日本並みに高い。
値段は交渉次第ではあるものの、びっくりするほど安くはしてくれない…のは私の買い物能力が低いせいかもしれない。

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こちらは食堂の持ち帰り用包み紙とそのホルダー(アンティークショップではありません)。
個人商店でものを買うと大概紙に包んでくれる。
新聞紙だったり、雑誌のページを封筒状態にしたものだったり。
食堂でエンパナーダスというペイストリーのようなものを買ったのだが、油物でもワックスペーパーではなく、ざら紙で包む。
これ以上薄くできないだろう、というほどのペラッペラのビニール袋にも入れてくれるが、大体帰途で破けてしまった。

物のクオリティーで言うと、ヨーロッパと同じくらいか、たまに印刷がずれていたり、梱包が甘くて中身が出ちゃったり、ちょっと雑、という感じ。
古びた個人商店でデッドストック状態になっていた、50年代〜70年代くらいと思われる家庭用品を見ると、国産物がほとんどでかなり品質もデザインも機能性もいい。
今でもアルゼンチン産のものは多く市場に出ているが、新品のほうが品質は劣る。
アルゼンチンの国内産業(プラスチック製品や金物、文具や道具類などの製造行)がこんなに多種多様に展開されていたのは驚きだったけれど、いつから製品の質が落ちてきてしまったのか、なぜなのか、気になるところではある。
by dezagen | 2013-03-04 00:11 | プロダクト・パッケージ