人気ブログランキング |
エキサイトイズム エキサイト(シンプル版) | エキサイトイズム | サイトマップ
カテゴリ:プロダクト・パッケージ( 200 )
北京で見たもの
ライター渡部のほうです。

昨年からたびたび中国に行くようになり、現地のパッケージも見慣れてきて「とりわけレポートというほどでも」という気分だったのだが、やっぱりよく見ると日本と全然違う。ということで、北京のパッケージ篇。

特に、北京の中心地に泊まっていたためか、旧来の建造物保存のため大型の土地開発がなかなかできない。店も個人商店のような小さいものがほとんど。となると、大型チェーン店とはまた違った品揃えで、新旧混在。

スーパーマーケットのペットボトル飲料コーナー。こうしてみると日本と大差ないようにも見えるけれど、色の使い方はかなり派手。
b0141474_09111888.jpg
北京で一番最初にびっくりしたのはヨーグルトかも。
ガラス瓶入り。瓶はその場で返すので、「ここで食べて」と言われる。
b0141474_09004070.jpg

紙のふたを開けるとすぐヨーグルト。かなり固形なのだが、ストローで飲む(すする)。
b0141474_09005548.jpg
袋入り牛乳。液状、半液状のものが袋入り、というのは割と多い。
b0141474_09023968.jpg
着いた日は30度近く、とかなり暑く、滞在中毎日1本アイスバーを食べる。種類が多かった。
日本にもあるチョコレートコーティング系とかパフェ系とかもあるのだが、あえてここは私の趣味セレクト。
b0141474_09011719.jpg
包み方が簡単なんだな。アイスバー+紙、以上、みたいなの。
b0141474_09021564.jpg
上のアイスバーシリーズが一番うまかった。小豆、緑豆、ヨーグルト、ミルクフレーバー(他に麦味というのがあるらしい)。あえてレトロなパッケージグラフィックにしてるようだが、本当に昔ながらのアイスバーの味。
これもぺろっとうっすい紙を巻いただけ。それにしてもどうやって巻くのだろうか。きちんとアイスにくっついているし、剥がす時は破れないし、棒のところをひねっているところを見ると、手作業なんだろうか。その工場の巻く部署を考えるだけで寒い。
会社のウェブサイトがあった。寿光华银食品 http://www.huayinshipin.com/nav/27.html

最近日本で見ない、割って食べるタイプ。
b0141474_09013938.jpg
このメーカー北冰洋は飲料も出していて、これも懐かしい感じのオレンジ炭酸ジュース↓。ジュースがうまかったんで、アイスも外れなかった(らしい)。
b0141474_09015650.jpg
缶といえば、コカコーラはインターナショナル感溢れる(もしデザインリニューアルしてなければ、アラン・チャンのデザインのはず)しゅっとした感じ。
b0141474_17284870.jpg
漢字ロゴもカッコいいけど、蓋部分の文字の刻みがカッコいい。
中国の漢字は先が尖った鋭い字体がいい。
b0141474_09035464.jpg
毎度おなじみ、「牛」シリーズ。
パッケージじゃないけど、この「牛」は非常に良い。勇ましい。
b0141474_09041912.jpg
乳がピンクなのがダイレクト過ぎるホルスタイン系。
b0141474_09114103.jpg
牛キャラ。どこの国にもいるが、牛ってこんな生やさしいもんじゃない。かわいくしないで欲しい。
b0141474_09115481.jpg

絶対マズいだろうなーと期待しないで買ったフルーツパン。
b0141474_17385529.jpg
これが、ゴロゴロドライフルーツが入っててうまかった。5元は80円くらい。また食べたい!

昨今世界的にもUberEATSとかデリバリーが流行ってるが、中国都市部の出前文化は多分世界の先端を行ってる。スマホで呼ぶだけ。決済もスマホ。しかも種類が半端ない。

容器もデリバリー用に、下にご飯、上におかず二種を入れるパッケージになってる。
b0141474_09102396.jpg
頼めばこんな鍋みたいなのもあっつあつでやってくる。よく容器が壊れないもんだ、と思う程ペコペコのプラスチックだけど。
b0141474_09122353.jpg
パッケージとは関係ない。単なる洋品店。私の世代には懐かしい、YMO増殖的な何か。
b0141474_09104120.jpg

b0141474_09105872.jpg
北京は50代にはたまらない都市。

by dezagen | 2019-05-13 17:47 | プロダクト・パッケージ
上海のスーパーマーケットなどで見たもの
ライター渡部のほうです。

上海のスーパーマーケットなどで見たもの

b0141474_17474839.jpg
高級品ときたら必ず赤と金だ、という感覚は「中国来たな」と思わせる。
下手にモダナイズされずずっとこのままでいて欲しい。
(外国人の勝手な発言)
b0141474_17493802.jpg
青島ビールの戌年お祝いバージョン、だと思うのですが、これはいい。

オールアルミ缶。買ってくれば良かったけど、値段(約250円、他の青島の3倍くらいだったような)にひるんで買ってこなかった。

b0141474_17432893.jpg
小袋の漬け物。このシリーズは中国の切り絵をモチーフにしてきれいな仕上がり。

b0141474_17553934.jpg
こちらも切り絵シリーズ。米。

b0141474_17441760.jpg
昔からあるっぽいビスケット。体操着のような爽やかさ。

b0141474_17450000.jpg
スマホ型消しゴム。日本でも売ってますが、スマホでなんでも(支払いもQRコードで、みたいな)やれる、
スマホ中心文化の中では、子供が「早くスマホ欲しいなあ」と思う気持ちは強そう。

b0141474_17465190.jpg
修正テープの形が割と自由。魚型だったり、ブロック(ロボット?)型だったり。

b0141474_17520440.jpg
キャップ付き、ペットボトルエナジー飲料。鳥の形とペットボトルの形が合っていて、表面はかなり三角形。
写真だとあんまりよく見えないですな。

b0141474_17540660.jpg
ペットボトルの形は日本よりバリエーション多い。
くびれをどこに持って来るかは、地域差がある。
上海のファンタは下目。

b0141474_17570109.jpg
いつも買ってこようと思うのに、できない、
中国のポッキー、プリッツ全制覇。
来るたび種類変わってるし。

b0141474_18071035.jpg
1年前に成都で見た品揃えとかなり変わっていると思ったのがオーラルケア系商品。
成都と上海の差なのかは分からず。

b0141474_18084564.jpg
キラキラギラギラ変形大好き、みたいのだったのが、段々シンプルな方向に。

b0141474_18140829.jpg
柄の部分がストレート化。その分、柄の色とブラシの色の組み合わせを楽しんでいるよう。
でも歯ブラシケースはなんか可愛いことになってるんだな。今中間地点、って感じか。

b0141474_18094264.jpg
ハミガキ。ソウルで見るデザインっぽい。

b0141474_18103338.jpg
元EXOのクリスこと吳亦凡(ウー・イーファン)は去年も見たけど、このオーラルケアブランドのイメージキャラクターに定着。
トリミングされすぎて女性のようだ。
オーラルケア商品だけど、ほとんどポートレートのみパッケージ。歯くらい見せればいいのに。

b0141474_18154871.jpg
中華系は○をシンボルマーク、ラベルマークに使う事が多い。
○の中に堂々と文字が入る、あるいは、○の弧に合わせて文字を配置する。
こういうのはすごい上手い。
一方、右肩上がりシャープな斜め系というのも、(昔から続いている商品だと)割と目にする。
斜めのロゴは別にどこの地域でも珍しくないんだが、中国のはかなり鋭い。色の差もきつめ。
この文字の入れ方はひょっとすると、ソビエトの社会主義、その前提としてあったロシアアヴァンギャルドからの影響だろうか。

b0141474_18204108.jpg
ケータリング用品卸の店は出物が多かった。掘ると出て来るデッドストックの味わい。
一番上のストローはくっついているフルーツのカードみたいなのを開くと、蛇腹みたいに360度開く。
北條舞が発見し、オープニングで使った。
かろうじてあった写真がこれ。
b0141474_18300483.jpg
もっと買ってくれば良かったな(でも店には一セットしかなかった)(掘れば出てきたかも)。
b0141474_18213218.jpg
粥とよく一緒に食べる油条専用の袋もある。

b0141474_18311731.jpg
茶葉屋。このホーロー使いがいい。茶葉の差が分かりやすい。

b0141474_18321758.jpg
食堂のネオンサイン。どうも捨てるっぽかったけど、そんな時はベルリンのサインミュージアムに寄付して欲しい。
できれば私が持って帰りたかった。


今回は以上です。






by dezagen | 2018-09-03 18:33 | プロダクト・パッケージ
ピッツバーグのスーパーマーケットで
ライター渡部のほうです。

ブログ、全然書き忘れていたなあ、と「ブログ用」と名を付けているブログ用ネタファイルを見ていたら、3月に行ったアメリカ、ピッツバーグの写真が。
というわけで、4ヶ月のタイムラグがあるけれど、ピッツバーグで見たものを少々。

b0141474_12473153.jpg
ピッツバーグというか、全米域で出ているものだとは思うが、クリネックスのティッシュの箱。なんだか分かりにくいが、パッケージの写真をよく見てみると
b0141474_12525880.jpg
ひっくり返し、取り出し口を下に、タオルラックに置く。下から取り出す。という方式。
良いアイデアだけれども、バスルーム以外のところに置くのが難しそうだ。

b0141474_23325375.jpg
洗剤。真ん中のものが不思議な色と形。エナジードリンクっぽい。
b0141474_23333320.jpg
下の真ん中に口がある。これ、どう使うんだろう…。

b0141474_23363152.jpg
シリアルコーナー。下の袋は1キロ入りとか2キロ入りとか、それくらいのサイズ。アメリカってでっかいなー。

ピッツバーグに行って、おや、日本ではプレッツェルで有名なSnyderがポテトチップスを?と思ったが、微妙に違う。
b0141474_23372476.jpg
こちらはSnyder of Berlin https://www.snyderofberlin.com
プレッツェルで有名なのはSnyder's of Hanoverのほう。 http://www.snydersofhanover.com
どちらも(ピッツバーグのある)ペンシルベニア州の会社。
「?」
で、それぞれの会社のウェブサイト、歴史ページを見ると、元々同じSnyderという会社だったものが、1950年にポテトチップス部門としてSnyder of Berlinが独立したのだそう。

アメリカでポテトチップスといえば、大きなシェアを持つのがLay's。とはいえご当地ポテチというか、東北部で強いなどエリアによって若干の違いがある。
b0141474_23385518.jpg
こちらはWISE https://twitter.com/wisefoods?lang=ja こちらもペンシルベニア州の会社。

b0141474_23391286.jpg
昔っぽいデザインが心をそそるHERR'S http://www.herrs.com こちらもペンシルベニア州のメーカー。

b0141474_02223070.jpg
燃えるほど辛い。こちらもペンシルベニア州のGibble's http://gibblesfoods.com
ペンシルベニアって、芋大国なのだろうか。

b0141474_02175555.jpg
ポテトチップスはカロリーが高いというイメージで、ポップコーンが健康的だとか、色々新しいスナックが出ており、その中でカルビーのハーベストスナップ(いわゆるえんどう豆スナック) https://harvestsnaps.com の人気ほぼ定着。フレーバーもバリエーション豊富。
日本でも売ってたりしますが。日本だと「さやえんどう」http://www.calbee.co.jp/shohinkensaku/product/?p=20150424115245 に当たるのかな。
b0141474_02152474.jpg
ピッツバーグはハインツの街でもある。(実際今回の旅はハインツミュージアムを見るのが目的だった)スーパーでもハインツ度が高い高い。


b0141474_02334649.jpg
b0141474_02333938.jpg
今回最大の出会いは、全国的に展開するスーパーマーケット(というか、生活雑貨や衣類、電化製品も売るGeneral merchandise store、略称GMS)TARGET https://www.target.com のプライベートブランド Market Pantry(日常食品シリーズ)。コーポレートカラーの赤とちょっとレトロっぽい大胆なタイポグラフィー使いが活きている。「バター」って堂々としてて本当にカッコイイ。
調べてみると、2016年にリニューアルしたそう。2年前にもアメリカ行ってたのに、何故気がつかなかったのだろうか…。
デザインはターゲットのインハウスデザインチームとパッケージの大御所パールフィッシャー http://www.pearlfisher.com/work/market-pantry/

というわけで、4ヶ月前のネタ。以上です。

by dezagen | 2018-07-02 02:46 | プロダクト・パッケージ
ストックホルムのパッケージデザイン
ライター渡部のほうです。

あー、寒い寒い。東京も寒いですが、ストックホルムは更に寒い。
というわけで、スウェーデンのストックホルムにいます。

北欧デザインの本を出しておきながら、その後しばらく来てなかったんで、というか、来てなさ過ぎで多分10年ぶりくらいのストックホルムなんじゃないでしょうか。

パッケージもネットで見れば分かる時代になりましたが、実際どうなの?というのを確かめに来たわけです。
が、変わってないものは変わってないなー、という感じ。
b0141474_13180185.jpg
昔っからあるクネッケブロート(乾パン)。よく見ると企業ロゴの入れ方とか変わってる(はず。自宅PCに入ってる過去の写真と比べないと分からない)んですが、ほぼ不変。

b0141474_13180011.jpg
クネッケブロートコーナー。もちろん普通の(?)パンもあるし、昨今はイタリア風だったりフランス風だったりのパンも一般的ですが、さすがスウェーデンの伝統的主食。どこへ行ってもこのコーナーは大きい。大きいスーパーに行くともっとこのコーナーが広い。

変わってないと言えば、チョコレートメーカークロエッタの代表的な商品、KEX。チョコレートカバーされたウエハースです。
b0141474_13175909.jpg
これも少し文字が立体的になったりしてますが、基本の色、文字などはほとんど変わってません。いつからあるのか、今度調べてみたいです。

このチューブ式容器も不変。写真ではぶら下がってるのがチーズペースト(クネッケブロートなどに塗る)、棚に置いてあるのが魚卵ペーストですが、マヨネーズなどもこの方式がまだまだ一般的。
b0141474_13175986.jpg
b0141474_13180071.jpg

ちょっと分かりにくいですが、フィルムに充填して両端を留めるタイプのパッケージ。レバーペーストとか、マヨネーズ和えなものとか、このパッケージもいろんな食品に使われています。
b0141474_13180068.jpg
缶詰には偉い人の肖像、っていいなあ。
b0141474_14091047.jpg
b0141474_14103013.jpg
国王が魚の缶詰でいいのか分かりませんが。


「変わってなくて良かった」と思ってしまうのが中高年の危ういところなので、変わったところというか、他にも目立ったところをランダムに。
b0141474_13180083.jpg
sillはニシン(の酢漬け)。マリネ液の違いが色々。この魚はかわいいな。概して、スウェーデンのパッケージに使われるイラストは、「イラストです」と単体で出すとそんなに面白くないんだけれど、パターン化させるとものすごく上手い。しかもそれを色バリエーション着ける時とか、すごい上手い。テキスタイル感覚というか。

b0141474_14222717.jpg
自分の趣味じゃないけど、チョコレートのパッケージ。これはこれでアリだと思う。テキスタイル的なパターンイラストレーション使い、という意味において。

b0141474_14114620.jpg
これはパターンとはちょっと違うけど、色のバリエーションの付け方がとてもいい。穀物シリーズ。もともと小麦粉とか粉もののパッケージに使われていたイラストを、近年人気の高い豆類などの穀物にも応用。

b0141474_14135372.jpg
全部乳製品。牛乳からヨーグルト、クリームまで。ものすごい種類の多さ。以前からオーガニックなどで種類が増えてきてましたが、最近は豆乳やアーモンドミルクなどのラクトースフリーも増えて、収まりきらないんじゃないかと思うほど。牛乳を選ぶ時に重要な、フルファット(3.8%くらい)、ハーフ、無脂肪、の差、オーガニック、という種類が色別、マーク別で分かりやすくなっています。

b0141474_14183048.jpg
北欧のヨーグルトfilの種類に入ると思いますが、お腹によい、という「ONAKA」。昔からあるけど(一度市場から消えたような気もする)デザインが洗練された、と思ったけど「穏」の筆文字がなんともね、ここら辺がスウェーデンはすべてがオシャレだと思うと、そうでもない、というトリッキーな、かつ、愛すべきところ。
b0141474_13180031.jpg
こちらはチーズ。元々円筒形で作られたチーズを三角に切り取ったものをパックして売っています。段々種類が増えてきたせいか、上下上下で組み合わせるディスプレーが増えました。

b0141474_13453290.jpg
今回、来て、実際に見て良かった、と思ったのがcoop。
上の写真はcoopのプライベートブランドの「サラダ用チーズ(多分フェタチーズのような固いチーズだと思う)」上のsillもそうなんですが、プライベートブランドのパッケージが全般的に上手かった。
スウェーデンの大手スーパーマーケットチェーンだと、他にHemkop(oの上に‥ウムラウト)やicaなどがあり、一応今回3店舗とも行きましたが、coopが一番きれいにまとまりがあった、という印象。地元民に聞くと、全体のショップの作りも、商品が見つけやすい、とのこと。
b0141474_13532745.jpg
こちらもcoopの商品。赤ちゃん用お尻拭き。a(上に‥ウムラウト)は自然や身体に優しいシリーズだったと記憶。上の段の、見えにくいですが左側、鯨柄もcoopの商品の中クラス商品。右側Xtraは格安版シリーズ。Xtraのシリーズはデザイン統一されてますが、割と投げやりな感じではある(笑)。

b0141474_13525872.jpg
上段がcoopのスープブロス。下はクノールの固形スープの素です。仔牛がけなげで使いづらい。。それにしてもヨーロッパで展開されているクノールの動物柄はどんどん、抽象的に、さらに寂しげな絵に変わっている。
b0141474_13175976.jpg
リンゴ。だまし絵的な。

b0141474_14024241.jpg
これ、スウェーデンに昔からある「醤油」らしいのですが、私からすると醤油の味ではない何か。数十年市場にあるということは固定ファンがいるのでしょう。この女性の着てる服はなんだろなー、着物なのかなー。

b0141474_14045528.jpg
日本からやってきたカップヌードル。ヨーロッパ版(これは文字が北欧版)はエコカップに変わってました。

b0141474_14063396.jpg
突然ドラッグストアものですが、スウェーデンに昔からあるハンドクリーム、というか、オロナインみたいなものです。このあっわい黄色を持って来るところは、スウェーデンっぽい。これも全然デザイン変わってない。

最後。いくら協力なボンドでもキリンの耳は着けないと思う。
b0141474_14235648.jpg
今回のストックホルムパッケージレポートは以上。
これから飛行機移動で焦って書いたんで、誤字脱字あるかと思いますが。


by dezagen | 2018-02-25 14:26 | プロダクト・パッケージ
観察の樹×藤森泰司 Kino Stool 後編
 観察の樹×藤森泰司 Kino Stoolの記事、後編です。

 改めて、台湾の高齢者向け家具を日本から発信していく、という点に振り返ってみたい。


・助け合い+自立の社会に

 日本と台湾は近い国/地域ではあるが、先に書いた玄関まわりしかり、気候風土もろもろ、かなり事情が異なる。ボコボコの歩道、滑りそうな段差や階段、杖代わりにも使われるショッピングカートの作りも貧弱だったり、と、悪条件が目立つ。

b0141474_05072665.jpg
(台湾 メンテナンスが放置されてボコボコな歩道。撮影渡部千春)

 ところが「台湾には定年がないんだろうか?」と思うほど働く高齢者は多い。買い物や散歩、屋外のお喋りなど普段の生活でも近隣の人々が常に近くにいて、困った時には助けあうコミュニティの力が条件の悪さを補っている。

「台湾は儒教思想が色濃く残っており、ボランティア精神も高いので、条件の悪さをマンパワーで補っているように僕も思います。日本では失われてしまったかもしれない“向こう三軒両隣”が台湾にはあります。とても良い文化だと思います。
しかし、その反面「やってあげすぎること」が必ずしも良いとは限らないと思っています」と観察の樹の黒坂氏は言う。

 家族、近隣の人々のマンパワーはまだ健在だが、徐々に日本とあまり変わらない生活スタイルになって来ているように思える。

 例えば台北などはここ10年ほど急激に都市化が進み、中心部で見る高齢者の数は減った。住宅地は郊外に延びているが、タワーマンションや車社会を前提とし近隣に商店街も市場もなく、軒下で近所の人々と語らう場がない住宅街も目立つ。
 こうなると近隣の人々との助け合う機会も減ってくる。今後はこうした傾向が増えていくだろう、と黒坂氏は考える。そのためにも高齢者が自主的に使いやすい什器、家具、機器のデザインが求められている。

「高齢者が自分できるところは積極的にやってもらう。そのバランスが重要だと考えているので「尊厳と自立支援」を伝えていきたいと考えています」(黒坂氏)

b0141474_05303227.jpg
(靴屋兼靴修理店で働く男性。手仕事は一生の仕事 撮影渡部千春)

・機器ではない家具を

 年を経て行くにつれ安定を求める感覚はあるのだが、危険ともなりうるガタガタのカートや家具でも長年の使い慣れといった、記憶や経験、愛着と相まって共に暮らしているものだ。急にツルピカの「絶対安全衛生的」がやってきたからと言って、すぐに使えるとは限らない。
 これは世界的に言えることだが、日常使いの家具でも家庭用、公共用の什器、機器でも、「高齢者向け」となると途端に医療機器のような味気ないものになりがちだ。そこから脱して愛着の湧くようなデザインが施されることがあるが、「やさしい」という感覚が、高齢者向けと乳児・幼児向けが同じような「やさしさ」の色合いや形状で処理されてしまうこともある。

 突然のパステルカラー、突然のまるっこいプラスチック家具。
 これはさすがに勘弁して欲しい(気にしない人は気にしないようだが、私は遠慮させていただく)

 そんな中で、ある日家庭に入ってきた新しい家具や機器でも、違和感を持たずに接することができれば理想的だ。こうした家具と共に暮らす感覚を大事にした Kino Stool は1つの理想型を提示しているだろう。
 藤森氏が展示に寄せた文章で今回は締めたい。

Kino Stool に寄せて

高齢者向けの家具は、きちんと目的を持った機能性が必要です。
ただ、どうしてもその点に固執するあまり、
家具ではなく"機器"のようになってしまいがちです。
私たちは、ただ目的をこなす器械とは暮らしていけません。
日常生活を共に過ごす家具には、常に一緒に居たいものかどうか、
つまりはパートナーとしての"表情"が必要なのです。
その"表情"こそがデザインであり、使い手と道具との関係性を作り出すのです。
「Kino Stool / キノスツール」にはそうした思いが込められています。

藤森泰司


b0141474_04283388.jpg
・商品詳細

Kino Stool
素材:フレーム:アッシュ合板、アッシュ無垢材/座面:布張り
サイズ: 幅564×奥行370×高580(座面高407) mm

カラーバリエーション  *は受注生産 
ナチュラル NTD $12,800 (48,167円)
ダークブラウン NTD $13,800 (51,931円)
ブラック* NTD $14,800 (55,694円)
ホワイト* NTD $14,800 
ダークグレー * NTD $16,800 (55,694円)

台湾での参考価格。()内の日本円は発表日1月12日のレートで計算
日本での販売は4月目処。価格はなるべく台湾の価格と同じくらいにしたいとのこと。

シートの色:ブリック(レンガ色)、ネイビー、シトラス、ワイン、グレージュ
(展示に合わせて作られた受注ファブリックは、花布、屏東の少数民族の手織り布、の二種)
(花布は布団や農作業着などに使われている伝統的な柄の布。花布に関しては以前このブログで書いておりました。ご参照まで 
「台湾 傳統花布」  http://blog.excite.co.jp/dezagen/12450986/ )

問い合わせ先:観察の樹 http://www.kansatsunoki.com/contact/


by dezagen | 2018-01-26 19:24 | プロダクト・パッケージ
観察の樹×藤森泰司 Kino Stool 前編
 ライター渡部のほうです。

 先日告知だけ http://blog.excite.co.jp/dezagen/27999894/ になってしまった、観察の樹企画・製造、藤森泰司デザインの高齢者向けスツール「Kino Stool」のご紹介。
 今回は少し長めなので前後編に分けてます。

 観察の樹 http://www.kansatsunoki.com
 藤森泰司アトリエ http://www.taiji-fujimori.com

b0141474_04415860.jpg
b0141474_04424036.jpg
(展示風景 写真提供 観察の樹)

・台湾の玄関とは?

 Kino Stool は台湾と日本向けに主に玄関で使う事を考えた木製スツール。靴を履く、脱ぐ、買い物帰りに一息付く、そんな時にスツールがあると便利なもの。

 藤森氏が「ゆりかごのような形」という、座面から両脇のアームに掛けて1枚の合板で包みこむような作りになっているのが特徴的だ。脚とアームは無垢の木で、ゆりかご状のシェルを支えている。落ち着いた印象ながらやさしさと力強さを兼ねている。

 台湾の家は道路に面したドアを開けるとすぐ玄関兼居間のような広い場所になっていることが多い。集合住宅では踊り場のドアがバルコニーのように外に面した廊下に続いていることもある。田舎では庭の軒下がそのまま玄関として使われているというところも少なくない。
 玄関スペースに置かれているものも様々だ。家族全員の日用品の間にペットの犬や猫がゴロゴロ寝ていたりもする。また床素材もコンクリート、大理石、テラゾー、タイルなど様々で、雨の日やモップで水拭き掃除をした後などは滑りやすい。

 まとめて言えば台湾の玄関スペースには障害物が多く、よろけたり転んだりする要素が多い。足腰が弱くなればなおのこと危険度は増す。そんな時にスツールは「便利」以上に、「安全対策」の意味も持つ重要なものだ。

b0141474_04401566.jpg
(台湾、集合住宅の玄関周り 写真提供 藤森泰司氏)

・「握り心地というのは、柔らかにすることだけではない」

 Kino Stool の企画が始まったのは2014年末。完成までに3年、と時間を掛けて作られた。日台の医療、福祉関係のコンサルタントやデザインを手がけている観察の樹がコンセプトを作り、2015年3月に藤森氏にデザインを依頼した。

 開発コンセプトは「安全快適な玄関空間〜玄関を危険な場所にしないための家具」。さらに細かな提案は以下のようなものだった。

・靴を履く時、脱ぐ時に便利な肘置きがついたスツール
・肘置きは、立ち上がりやすく滑りにくい形状
・台所や洗濯スペースなどでも使えるコンパクトな寸法
・使用していない時でも、そこにあるだけで玄関に表情を添えるデザイン
・座る方向を選ばないシンメトリーなデザイン

b0141474_04451378.jpg
(展示風景から 写真提供 観察の樹)

 写真からうかがえるゆりかごのような形状の特徴以外に、実際に使ってみると細かい所にも配慮が行き届いている事が分かる。

 サイズは幅564×奥行370×高580(座面高407) mm。おおよそではあるが小学校中学年用の椅子くらいだ。学校用椅子の平均的な重さは約4kg、 Kino Stool も同じくらいだが実際に持ってみるとさらにそれよりも軽く感じる。
「前後で線対称なのでアームを持って持ち上げやすいんだと思います。それが実際の重量よりも軽く感じる要因かもしれません」と藤森氏は説明する。

 スツールを持つ、座ったり立ったりする時に体を支える掴み手としてのアームの部分は、特にこだわった点だという。

b0141474_04315730.jpg
(写真提供 観察の樹)

「アームに関してはスタイロフォームで何度も原寸模型をつくって検討しました。通常の椅子ではアーム断面が手触りのよい柔らかな円形状のものが多いのですが、
握り心地というのは、柔らかにすることだけではない、むしろ、今回はしっかり握れるグリップ感があったほうがいいと思ったので、下部の角の面取りを平らに取っています。上面は平らで下面のみに面取りがあることで、人の目線としては気付かず違和感がありません。触れると分かるデザインです」(藤森氏)

b0141474_04522957.jpg
(台北での展示にて。パーツを分解したもの。左側の2本がアームを裏返した状態。角をもたせて面取りしている。撮影渡部千春)

 製造までに時間を掛けたのはデザイン面だけではない。台湾で工場探しにも時間を掛けた。
 試作をつくり修正していっても、精度が上がらなかったり、工場が火事でなくなってしまったり(!)、座面を留めるパーツが見つからない、シート部分のクッションの厚みが定まらないなど、最後まで気が抜けなかったようだ。
 日本でも小ロット生産可能で、なおかつ精度の高いところを探すのは難しい。ましてや台湾でとなると、それまで付き合いのなかった海外の会社に心を開き、共同作業をする信頼関係まで持って行くのには時間が掛かる。観察の樹の代表である黒坂昌彦氏と庄司佳代氏が、まめに足を運び家族ぐるみで付き合いをしながらコツコツと積み上げていった成果だ。

・グラフィックは分かりやすく

 前回、告知の際には触れなかったが、Kino Stool のロゴ、今回の展示用ポスター、DM、リーフレットのデザインなどグラフィック周りは「TAKAIYAMA inc.」が手がけている。

 TAKAIYAMA inc. http://takaiyama.jp

b0141474_04300306.jpg
b0141474_04301062.jpg
(展示に際して作られたポスター2種)

 「福祉、高齢者向けの製品ということを考え、ポスターはプロダクトをメインにすっきりと分かりやすく、また全体的にエッジが利いた印象ではなく、誰が見ても自然に入っていけるようなシンプルなグラフィックにしました」と TAKAIYAMA inc.の山野英之氏は説明する。
 オレンジ、黒、グレー、白と、使用する色を限定し、グラフィックの主役となるプロダクトのシルエットを際立たせている。背景色で大きく色面を取ったオレンジとグレーは暖かみのある色として選んだ。

b0141474_04293439.jpg
 Kino Stool の Kino の部分は単独ロゴとして成り立つよう、少し表情を着けている。
「K と n はそれぞれアーチ部分に少し角度をもたせて、踏ん張って安心感のある形に。人に寄り添った印象が出せたら、と思いました」(山野氏)

 (後編へ続く)

by dezagen | 2018-01-26 19:23 | プロダクト・パッケージ
フランクフルトで見たパッケージデザイン他
ライター渡部のほうです。
クロアチアの帰りに、トランジットついでにフランクフルトに2泊。

前回のタイ旅行で会った日本人のご夫婦(ドイツ滞在歴15年、現在は日本在住)に、3年くらいドイツに行ってないんでパッケージを見てくるという旨を伝えたところ、
「ドイツなんて3年どころか5年どころか、一生パッケージは変わらないわよ」。
確かにある面では全然変わらない(ニベアの缶とか変わらないだろな)。
とはいえ、結構発見もあり。

いつ見ても変わってないAlpecinのヘアケアシリーズ。
b0141474_00575629.jpg
なぜ筒型に横がはみ出したみたいな形になったのか聞いてみたい。

上段、変わらないヘアケアシリーズ。下段、変わりゆくヘアケアシリーズ。
b0141474_00573400.jpg
単純にドイツの男性は保守的、女性は変化を望む、というまとめでいいんだろうか。

懐かしい感のある石鹸箱の形。この石鹸箱があればドイツに銭湯ができても全く問題はない。
b0141474_01084651.jpg

ベビー用シャンプー類。滑り止めにしてはブツブツ多い。
b0141474_00582646.jpg

クロアチアで考えさせられた、トイレットペーパーの袋の中での向き。
b0141474_01082614.jpg
下のものは正面に筒断面型。上のものは正面にロール紙面型。

必ずチェック、スープストックの動物。
マギーはシルエット風。
b0141474_01030047.jpg
クノールは非常に抽象化の進んだ線画。
b0141474_01032555.jpg
世の中のスープストックからリアルな動物がフェードアウト気味。

牛のいない牛乳。ドイツもそうだった。
b0141474_01022801.jpg
b0141474_01064376.jpg
b0141474_01062034.jpg

ちょっといた
b0141474_01070731.jpg

こちらも必ずチェックするようになったもの、マヨネーズ容器。
b0141474_01045731.jpg
クロアチアでその多様さに驚いたが、フランクフルトもガラス瓶、ハードプラスチック(PP)の蓋が下のタイプ、金属チューブが揃う。

缶詰のパッケージ。正々堂々中身を丸見せ。
b0141474_01053039.jpg

型抜きされたスライスチーズ。
b0141474_01054786.jpg
日本にも型抜きの海苔などあり、そしてそれはとても子供が喜ぶらしいのだが、ドイツにもそのような事が起こっており、海苔かチーズか、という違いが日本とドイツの違いではあるが、海苔とチーズを一緒に食べてもおいしいので、どうせなら一緒にしたっていいんじゃないか。

お茶やらハーブティーやらはやたらと種類の多いドイツ。
b0141474_01014694.jpg
緑茶も中近東のチャイも。都市部は多民族ミックス状態なんで、リアルなものに接しているはずなのだが、なんとなく(ほんの少し茶碗の角度が)イメージが違うような。

茶といえば、ヨーロッパでもボトルタイプの緑茶が流行る!と数年前に断言したものの、今回来たら95%が紅茶系で緑茶惨敗。予測不発。
b0141474_01074113.jpg

ドイツ産の梅ワイン「女王」
b0141474_01040520.jpg

インスタントヌードルコーナー。
b0141474_01043202.jpg
昨今ヨーロッパでこのジャンルはマギーがのしてきているが、日清も相変わらず人気。カップヌードルも別の棚に。

スーパーでお寿司は当たり前になってきている。昨今は外側を海苔ではなくアボカドやサーモンで巻いたりするアメリカっぽいお寿司が流行っているよう。
b0141474_01001836.jpg

寿司セットの名前が、Miyu、Mamiko、Misaki、Haruki、Hayato、Hinata、Honoka、Yumi。
b0141474_01095803.jpg
Natsu Foodsというところから出ている。

スーパーマーケットの、自分で充填するコーナーがえらい充実。
b0141474_01010062.jpg
ナッツやらシリアルやらフローズンヨーグルトやらスムージーやら、オイルや酢まで。
b0141474_01012344.jpg

学習ノートの罫線が分かりやすい。
b0141474_01092028.jpg

スーパーマーケット以外で。

お洒落セレクトショップ、Manufactumで。
b0141474_00584122.jpg
多目的糸だと思っていたのだが、編んで鍋敷き(?)にしたりするのは発見。手芸好きの人には常識な事なんでしょうか。

IQOSの広告塔。でかい。
b0141474_00561635.jpg

分かりにくい写真だが、地下鉄のエスカレーター工事中にて、階段との間に柵を設けてあるところ。仮設柵だけど手すりはしっかある。
b0141474_00592435.jpg
こういうのを見るとドイツは抜かりないな、と思うものの、切符の自販機の使い勝手はサイテーなので、世界が誇るドイツの技術の使われどころに疑問はまだある。

ちなみにこちらは煙草の自販機。ハイテクの香りがしない。
b0141474_00564407.jpg
b0141474_00564411.jpg


フランクフルト、以上です。


by dezagen | 2017-09-01 01:11 | プロダクト・パッケージ
ザグレブで見たパッケージデザイン
ライター渡部のほうです。

クロアチアの首都、ザグレブに行って来ました。
毎度の事ながら、スーパーで見たものを。

どこでも気になる、牛と鶏。
マギーのスープ。鶏の優しそうな顔に比べて、牛が渋い。
b0141474_07021630.jpg

ヨーロッパで展開するスーパーマーケットチェーンSPARの低価格帯プライベートブランドのスープストック。
b0141474_07025486.jpg
鶏の目が死んでいる。

昔からあるクロアチアのスープヌードル。
b0141474_07032838.jpg
全体的に牛への愛情は感じられるものの、鶏に対して関心なさそう。

牛に慈愛がある割には、牛乳のパッケージに牛がほとんど登場しない。
b0141474_07040657.jpg
b0141474_07040727.jpg

クロアチアだけでなく中欧、東欧全般にそんな感じ、と思って、今ドイツのフランクフルトで見たら、ドイツの牛乳もほとんど牛は見つけられず。
牛より、牛乳の注ぎが「いかにも」な記号の様子。

クノールのスープの素。
b0141474_07051172.jpg
普通は斜め横からスプーンが入っているのに、キノコはスプーンがセンター、その上に素材。

マヨネーズ容器。
b0141474_07053665.jpg
ガラス瓶、ハードプラスチック(PP)、金属チューブ、小さいサシェット、とここまで揃っているのは珍しい(日本のソフトポリエチレン容器は世界的に見るとかなりマイナー)。様々な国のブランドがあるので、内戦終結(1995年)とEU加盟(2013年)、と段階は踏んでいると思うが、外資の商品が入ってきたことをうかがわせる。

全般的にクロアチアで残念だったのは、クロアチア産が少ない事。私が見たKONZUM(クロアチア自国のチェーン)、SPAR(本社オランダの世界チェーン)、LIDL(本社ドイツの世界チェーン)では、パッケージされている商品のおおよそ8割は外国産もしくは外資の製品だった。

いかにもクロアチアっぽいパッケージデザインはないのか、と写真を見返してみて、恐らくこれはすごくクロアチアっぽい。くるんとした文字の70年風な感じとか、シズルイラストの生々しさとか。
希釈してソフトドリンクとして濃縮ジュース。ちなみに粉ジュースもまだまだ健在だった。
b0141474_07061201.jpg

トイレットペーパーの向き、は新たに気になってきたテーマ。
b0141474_07063601.jpg
棚の上でパッケージが天地逆に置かれていたのは棚入れした人がうっかりさんだったからだろう、が、着目点はそこではなく、袋の中のトイレットペーパーの向き。
袋の正面に対して、筒の断面が見える方式である。
日本は袋の正面に対してロールの紙面が見える方式。
東南アジアなどでは前者が多い。アメリカ、イギリス、フランスは後者。ドイツは両方あるようだ。さて、何の違いでこうなるのだろう。

ファンタのボトルのくびれがかなり下。
b0141474_07070199.jpg

緑地に緑の文字で表示が読みにくい。フレーバー付きミネラルウォーター。
b0141474_07072427.jpg

SPARはプライベートブランドのデザインがあまりいいとは言えないが、こう並ぶと壮観。エナジードリンク(こんなに種類がある理由は謎)。
b0141474_07074794.jpg

クロアチアのお茶文化は正直よく分からない。お茶類の棚は紅茶が2種類くらいで、あとはハーブティーと緑の部分は緑茶。
b0141474_07081280.jpg

アジアもの。
b0141474_07083990.jpg
ヨーロッパでよく見るSAITAKU。いずれ取材してみたい。

フレーバー付きのミネラルウォーター。このボトルはカッコイイ!
b0141474_07093848.jpg
アジアの伝統というよりは、周り回ってやって来た日本のスカジャンの柄っぽい。
味はライムとキワノ(ツノニガウリ)というパッションフルーツみたいなもの、のようだが、アフリカ原産らしい。いいのだろうか。
このミネラルウォーターの会社はクロアチア本社。この勢いで頑張れクロアチア!

以上です。



by dezagen | 2017-08-31 07:11 | プロダクト・パッケージ
タイ、チェンマイで見たパッケージ
ライター渡部のほうです。
タイのチェンマイに行ってきました。
過去にもタイのパッケージをこのブログで取りあげているので、ダブっていることがあると思うけれど、そこはお許し下さい。

タイのパッケージデザインの傾向というのはなかなか捉えづらい。パッケージに限らず、小物家具などのプロダクトもインテリアも、グラフィックも「これがタイで受けます」というのが見極めづらい国。
というのも、観光大国であり在タイの外国人も多く、また貧富の差も大きいため、量産されパッケージされる商品のターゲット層にばらつきがあるため。

タイの経済に関しては、以下の情報などがあるので参考まで

伊予銀行のタイ駐在レポート

タイなどASEANを中心とするビジネス経済情報誌ArayZのコラム

さて、そんな混沌としたところにあるパッケージなのだが、昔ながらのタイイメージで行くとこんな感じ。

玩具から食品まで扱う小売商店で小さいパックを買うとか。
b0141474_02360912.jpg
市場で小分けパックを買うとか、計り売りをしてもらうとか。
b0141474_02373464.jpg
市場や個人商店では「いつものあれをこれくらい」な感覚。ほとんどパッケージのデザインなど関係ない。もしくはパッケージ自体がない。
計り売りで面白いのは、タイの袋詰め文化は、空気がパンパンに入っている。これは市場だけではなく、スーパーマーケットやコンビニエンスストアの袋菓子商品でも同じ。何がどうして空気パンパン袋が求められるのか、この辺はもっと探っていきたい。

昔ながらのタイっぽいパッケージというと、下のような簡素なデザインや
b0141474_02411458.jpg
b0141474_02413827.jpg
これはインターナショナルなブランド、ファンタだけれどこのシンプルさ。
b0141474_03041418.jpg
タイの華人文化が活きる彩度高い感じのパッケージ(ちなみに上は薬、下は茶)。
こうしたものは「タイっぽい!」と思わせるものの、
b0141474_02430030.jpg
b0141474_02425299.jpg
タイに来るたびこういうものは減っている。

代わり(なのか?)にどんどん増えているのが欧米風なデザイン。
2枚目は思いっきりブレたけど、コーヒー豆のパッケージはヨーロッパとかアメリカっぽい。
コーヒー文化はショッピングモールでもすっかりおなじみになったとはいえ、まだ「外国文化」風で土着化まではしてない。
b0141474_02455541.jpg
b0141474_02462072.jpg
最近は米もお洒落パッケージになってるのが気になるのだが、これは観光客/在タイ外国人向けかもしれない。少量だし。
水色×金の組み合わせはお上手。
b0141474_02503729.jpg
下の、手前に出ている商品は折れた米のパックなので安いのだけれども、3種の色違いと真空パックの良さをうまくパッケージした例。
b0141474_02510612.jpg
そもそもスーパーマーケットでお米を買う人というのもやや希少かも。外食文化が根付いているのでキッチンなしで生活している人も多い。おかずは市場で買い、主食のお米は家で炊く場合でも、結局市場でお米を買うのでわざわざスーパーマーケットでは買わないだろう。
そのためかスーパーで見るのはこうした少量かオーガニック米、ワイルドライスや雑穀入りが主流。

お洒落化しているわけではないが、ここ数年急速に増え、変化しているのがペットボトル入りの茶飲料。
ずらり。
b0141474_03035219.jpg
日本と違うのはフレーバーティーやハーブティーが多いこと。なので、お茶=茶色、緑茶=緑、というわけでもない。

薬草茶。かき氷のシロップと間違えて氷に掛けてしまいそうだが、それはそれで飲料として楽しめるのかもしれない。このデザインがそういう目的じゃないけど。
b0141474_03183205.jpg

緑茶飲料は日本の影響が強く、日本風が多いのが特徴。とはいえ、やはりペットボトル入り茶飲料=甘い、は基本なので、このように「富士」などと日本アピールをした緑茶であっても甘い。お気を付けあそばせ。

よく見ると上にも富士山、商品名の縦帯の下にも富士山、で、どっちか一つにしてくれないか。日本人からすると富士山は一つ、である。
b0141474_03093228.jpg
ほうじ茶も出ていた(無糖だ!)。しかしこの文字パーツの組み合わせはどうしたことだろう。文字のはね、とめ、を構成した原弘のポスター(「日本タイポグラフィ展」)見たわけじゃない、はず、だ。
b0141474_03142141.jpg
国内外のパッケージでいつも気になって見てしまう「牛キャラ」。
世界的に牛乳、乳製品はほぼどこでも手に入るのだけれども、酪農国以外は実際に牛見たことない人が描いてるとしか思えないもの多々。タイもまたしかり。
以下、タイでポピュラーなミルクタブレットの牛。

まともそうに見えるのだけれどなんか違う。
b0141474_03215592.jpg
b0141474_03215514.jpg
絶対見た事ない。

b0141474_03215452.jpg
まあ、牛キャラ、熊キャラとか、象キャラってのはそういうものですが。
言わせていただきますと、、、、実際見て来いや!
絶対キャラクターになんかしたくなくなるから。
(人間より大きい動物まで愛玩物として見ようとする文化は、私、好きじゃないんで)

以下、気になったものをランダムに。

トイレ洗剤。トイレはね、幽霊出やすいですよね。
b0141474_10001420.jpg
アルミホイルに包まれる魚の目力。
b0141474_03264297.jpg
ドーン!ころっ!
殺虫剤は強力。命がけ(人間も害虫も)。
b0141474_03280591.jpg
「奥様、今夜こそ」「やめて、もうすぐ主人が帰ってきてしまうわ」
この石鹸を使うとどんなことになってしまうのか。
b0141474_03291101.jpg
日本、富士山との関係がどうこうというより、この形で石鹸のパッケージ作ったのが偉い。
b0141474_03310212.jpg
牛キャラと並んで気になるマヨネーズパッケージ。サラダクリームやマスタードと同じ並びになってるけど、手に取りやすい真ん中辺りがデフォルト。硬質プラスチックかガラス瓶入り。日本の柔らかいポリエチレン系も奮闘中。コンビニでは給食で出て来るマーガリンみたいな極小パックのマヨネーズもあった。
b0141474_03320318.jpg
抹茶フレーバー流行ってるんだけど、割とどこの国でも煎茶イメージにすり替わってしまっている。
b0141474_03354787.jpg
最後。パッケージじゃないけど、空港の優先座席。左端のピクトは多分お坊さん。
b0141474_03371099.jpg
以上です。


by dezagen | 2017-08-07 11:02 | プロダクト・パッケージ
中国四川成都で見たパッケージデザイン
本当にブログが久々でびっくりしますが、ライター渡部のほうです。

先日、中国は四川、成都に行ってきた。
中国本土に行ったのは、2010年の上海万博以来なのでなんと7年ぶり!(のはず)。

中国ではこういう傾向が、というのをまとめづらい状況は変わらず。すごいなあ、と思うものをランダムに。
(6月21日夜。朝ダッシュで書いた文章があまりにもダッシュすぎたので若干整理整頓、補足しました)

中国はプラスチック成型が自由だな、と思う。
キノコ型子供向けリキッドソープ
b0141474_13264558.jpg

歯ブラシはプラスチック成型技術の凝縮。日本でもヨーロッパでも見ない形のものが沢山あった。
b0141474_07034108.jpg


チューリップ型だからなんだ、とか、そういうことでもなく、単にかわいらしい、ということなんだろうなあ。恐らく女性用サニタリー用品。
b0141474_07242502.jpg


成型技術がどうこうという話でもないが、こんな形のボトルが昔エヴィアンだったか(?)の特別バージョンであったような気が。ちなみに中は豆菓子。
b0141474_07225460.jpg

中国本土のキラキラホログラム箔大好き、は相変わらず。ライオン歯磨きもピカピカ。
b0141474_07053368.jpg


生理用ナプキンがダイレクト過ぎて直視できない。
b0141474_07064269.jpg
洗剤製品はローカル色の出やすいところ。
食器洗剤にショウガの香り、というのが定着していた。
刺身醤油皿をこれで洗うと、ショウガの香りが残って薬味要らず!ってことはないよな。
b0141474_07073707.jpg

「雕牌」洗剤シリーズは(昔風な言い方だけど)ヘタウマなイラストを起用。なぜこうなったのか、ターゲットが誰なのかよく分からない。
公式サイトを見ても商品群がよく分からないが、「雕牌」で調べるとこのイラストのバリエーションが多々。
b0141474_07093914.jpg
b0141474_07093540.jpg
b0141474_07210314.jpg


日本ではあまり見ないので害虫がコロリと死んでるイラストを見ると「強力なんだな」と思う。
他の害虫害獣を殺しながら生きる、人間は悪い生物です。
b0141474_07212860.jpg
b0141474_07212292.jpg

油性ボールペン。中国はまだ替え芯文化健在。エコロジー的に正しい。だが、ホルダーの数もそれだけ揃えてどうする。
b0141474_07254309.jpg


狙ったところに書けます。というようなものでもないと思う、鉛筆って。
b0141474_07282928.jpg
b0141474_07282463.jpg


今回行った成都、つまり中国四川省は火鍋が名物。火鍋の素はほぼ脂なので、固形で売られている。
b0141474_07300826.jpg


名物なのでギネスに挑戦、的な。とはいえ、こんなでっかい鍋で食べているわけではない。この鍋サイズでは周りにいる人間を煮る地獄絵である。おお、怖。
しかも縦横無視のディスプレーにされてイワシかと思った。
b0141474_07303964.jpg

あまりの太さに箱なしのラップ類か巻いてあるゴミ袋かと思ったら麺だった。
b0141474_07313356.jpg

中国伝統切り絵をアレンジしたオシャレパッケージ。こういうのだけだったらある意味理想だと思うのだが、そうもいかない。
b0141474_07511702.jpg

ゼリーのようなお菓子のパッケージ。突然オシャレっぽいなー、と思わず買ってみようかと思ったが、上のほうの文字だけパッケージがポエム過ぎて萎える。
b0141474_07523922.jpg

しかも美味しすぎて口からヨダレが出ちゃうらしい。
b0141474_07540442.jpg

茶飲料の種類も多い。フレーバーはほぼ緑茶、ジャスミンティー、紅茶で砂糖もしくは果物フレーバー入り(無糖がほとんどない)。

農夫山泉というブランドは、テキスタイルパターンのようなイラストがパッケージ賞など取っているのだが、
http://www.nongfuspring.com/index.php/product/lists/category/133
オシャレパッケージと韓国アイドルを秤に掛けて、韓国アイドルのほうが勝ったようだ。
パッケージにアイドルの写真を載せてしまう、のはパッケージデザイナーに取ってはヘコむところだが、消費者的にはアイドルのほうが訴求力がある、というのは事実ではある。
(BIGBANGのメンバーは大麻摂取で話題になってましたが、とりあえずいいのかな)
b0141474_07321621.jpg
フレーバーの種類は少ないけれど、ボトルの形は様々ある。壺っぽいこちらも上の茶πと同じ農夫山泉ブランドの製品。
http://www.nongfuspring.com/index.php/product/lists/category/127
白いボトルは紅茶のミルクティー。黒は抹茶ミルクで「ほんのり海苔味」だそうだ。
b0141474_07402510.jpg
「茶ea」という商品名はどう読むのだ、とよーく写真を見てみたら、茶の文字の中の部位を無理矢理「T」に読ませているのだった。無理がある。どう見ても無理がある。せめて、漢字のはねをなくして欲しい。
b0141474_20460212.jpg


中国本土でのグリコの頑張りは素晴らしい。お菓子業界は、本土で元々あるブランドに加え、台湾系の旺旺、韓国のオリオンなどが入っており、なかなか激しい競合状態。日本のブランドではグリコのポッキー、プリッツ類、不二家の飴などが定着している様子。
中国グリコのポッキー全種類買ってくる予定だったが、あまりの種類の多さに諦める。
b0141474_07440343.jpg
b0141474_07440920.jpg


乾燥キノコ類。ボタニカル画風な、きれいなパッケージだなーと思いつつ、料理をするおばさんあたりが主力ターゲットだと思われる乾燥キノコ(食材)にこのオシャレさはどう訴求してるのか。
中国人の大学院生が「ギフト用かも」と言っていたが、確かに干し椎茸やキヌガサダケなど高級干しキノコ類は贈答品に使われることもあるし、干しキノコで58元(約1000円)は高い、とはいえそれはどちらかというと年配向けの贈答品。
この「老人头菌(老人頭菌)」は日本ではモミタケというそうな。中国では野生の老人头菌は漢方にも用いられるものだそう、だが…。
b0141474_07554495.jpg


タイ米。セクシーお姉さんが田んぼを耕してまーす。
b0141474_07571352.jpg

地味ながら、今回一番衝撃を受けてしまったパッケージ。猫の股の開きっぷりが大胆すぎて。
b0141474_07580600.jpg


漢字の文字の形といい、中の個包装ピーナツの絵といい、カッコ良さでは断トツ、これは買い!と思ったのだが、どう見てもマズそうで、買いたいけどマズそう、のジレンマを30分続けた後、結果買わなかったピーナツ入り牛乳味ヌガー。
b0141474_08432015.jpg

とりあえず、以上です。

by dezagen | 2017-06-21 08:02 | プロダクト・パッケージ